平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(102)京都で映画。

さて、今日はどうしようかな。
布団の上で横になったまま、新聞をテレビ欄から逆に読みながら考えた。
前日に飲むお酒のせいか、「ああ、スッキリした。」って、両手を伸ばしながら元気いっぱいに飛び起きるということはない。
頭の芯に残る少しの鈍痛と、吐き気までには至らない腹部の不快感と、まだ横になっていたいと思うダルさの中で、今日一日の計を立てようというのだから、ロクなアイデアは出てこないというものだ。
それでも、凡もミニボンも休みなんだから、休みらしいことをしたい気もするのであります。
それで思いついたこと。
映画へ行く。
京都へ行く。
映画は、大好きなジョニー・トーさんが製作をしている「アクシデント」が、心斎橋で上映されている。
でも、ミニボンは香港映画は、それほど好きではない。
2人が共通して見てもいいと思うのは、「ゴースト・ライター」ぐらいだろうか。
京都は、「困ったときの京都」で、行けば、何となく楽しい。
「今日、どうする?」
「どうする?」
「どうしよ。」
「合わせるから、好きなようにしたらいいよ。」
「じゃあ、映画見に行く?京都行く?」
「どっちでもいいよ。」
「どっちかって言ったら、どっちがいい?」
「どっちでもいい。」
「そしたら、どうしよ。」
「さあ、こっちが聞きたいわ。」
「さあ、どうしたらいいんや。」
「そんなん知らんやん。」
「、、、、。どうしよ。」
「、、、、。」
こんな「どうする。」という言葉を1時間以上も繰り返し、やっと目的が決まる。
決まらない場合は、門真市の駅まで「どうする」を繰り返すこともある。
2人揃って休みとは、厄介なものだ。
そしたら今日は、どうしよう。
「迷った時は、両方。」という最近は発令していないルールを思い出した。
そうだ、京都に行って、映画を見よう。
これで解決だ。
早速、用意をして、京阪電車に乗った。
京都までは、丁度いいぐらいの距離の小旅行の気分を味わえる。
三条駅で降りて、映画館に行く前に、お昼ご飯を食べなくちゃ。
三条寺町東入ル「田毎」さんで、おそばを食べて行こう。
何日か前から、あんかけが食べたかったので「たぬきそば」するぞ。
そう思って店内に入ると、あなごそば、まつたけそば、など美味しそうな写真がメニューに載っている。
辛口えび太子という、海老と明太子のあんかけそばは、特に気になる。
ああ、これは迷うな。
迷った時は、両方。
でも、そばやで両方は、ちょっと野暮であります。
迷った挙句、やっぱりたぬきに決定。
ミニボンは、「みそぎそば」という精白度の高い白い蕎麦。
京都で、たぬきそばといえば、蕎麦に甘い揚げが乗っかっていて、あんかけの汁が掛かっている。
たぬきで、あんかけというのは、京都独特の作り方だ。
なので寒い日なんかは、無性に京都のたぬきが食べたくなって、京都に行きたくなる。
関西一般では、うどんに揚げが乗っているのが「きつね」
蕎麦に揚げが乗っているのが「たぬき」と呼んでいます。
聞くところによると関東では、蕎麦に揚げ玉が乗っているそうですね。
関西では、それは「ハイカラ」といいます。
それと、揚げ玉も関西では「天かす」というのであります。
しかし、まだ東京で、たぬきを食べたことがありません。
一度食べてみなくちゃ。
そばで、お腹もほっこりしたので、次は映画でも見ましょうか。

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たぬきそば892円 かやくご飯小367円

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みそぎそば1260円

コメント

  1. とっちゃん より:

    たぬきそばのおつゆですが、あんかけになっているんですか?
    食べた事ありません・・・
    味は普通のそばつゆをあんかけにしたんでしょうか???
    う~ん、気になりますよ・・・

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    そうなんですよ、普通のそばのおつゆを、多分片栗粉でトロミをつけて餡かけにしてあります。それで、その上におろしショウガを乗っけてあります。
    トロッとしたそばつゆに、生姜がいいアクセントになって美味しいですよ。
    関西でも京都以外では見ないたぬきそばです。
    京都に来られた時は、是非食べてみてください。
    特に冬の寒い時は美味しいです。

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