平 凡蔵。の 創作劇場

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そうだ、ソウルへ行こう!(147)

旅行をすると色んな匂いに出会いますね。
台湾や香港の市場や食堂に行くと、特に独特の匂いがします。
魚や肉の生臭い匂いや、香菜や香辛料の匂い、フルーツの甘い香りなどが、生暖かい空気の中に溶け込んでいます。
湿った暑さの中で腕や首筋にじっとりと汗をかきながら、その匂いをかぐと「帰ってきたぞ、」って叫びたくなります。
着いたときは臭い匂いですが、帰国するとまたその匂いに包まれに行きたくなるのがアジア旅行の魅力でしょうか。
台北に行ったときのことです。
台湾には「臭豆腐」という豆腐を発酵させた汁に漬けてつくった食べものがあります。
名前の通りかなり臭いです。
旅行に行ったら1つぐらいはそこの名物を食べてみたいですよね。
しかも、それが他の地域の人から見ると少しゲテモノチックなものだったら更にチャレンジ精神が首をもたげてくるのです。
臭豆腐も色んな食べ方があるのですが、凡は臭豆腐を揚げたものを屋台で買って食べてみました。
一口噛んだ瞬間「うん。なるほど臭い。」
でも、飛び上がるほど臭くはない。
その臭さは「どぶの水」のようだ。
勿論、どぶの水は飲んだことはないのだけれど、匂いはそのままだ。
まずくはないのだけれど、何故か食べる手が止まってしまう。
臭豆腐を手に持ったまま時間が過ぎていく。
結局、全部は食べずに捨ててしまった。
この匂いで思い出したことがある。
北京にも同じ匂いの飲み物があるのです。
それは、「豆汁」というものなのですが、これは春雨を作るときの残り汁を発酵させたものだ。
匂いはどちらかというと豆汁の方が強烈で、これは「どぶの水を2、3日日向においておいたような匂い」だ。
勿論、どぶの水を2,3日日向においておいたことはない。
でも、どうして「どぶの水」の匂いの食べものをわざわざ作らなきゃいけないのだろうか。
そして、どうして「どぶの水」を匂いの食べ物をわざわざ2,3日日向においておかなきゃいけないのだろうか。、、、おいてはいないけど、そんな匂いにしなきゃいけないのだろうか。
臭豆腐は屋台で買って食べ歩きした。
でも、豆汁はお店の中で注文した。
周りは地元の人ばかりである。

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「ねえ、あそこの兄ちゃん。日本人ちゃう?」
「あ、ホンマや。豆汁飲んでるで。せやけど見といてみ、絶対臭ぁーて、残すで。」
「そうや。大体日本人に豆汁が飲めるわけないわ。絶対残すわ。」
「ほら見てみ。飲んだ後、臭いから顔しかめてるで。ははは。」
「わあ、ホンマや。」
「大体な。日本と中国やったらな。歴史が違うねん。歴史がぁ。中国は4000年の歴史やで。4000年。それに比べてやな、日本はどうや。せいぜい何百年やろ、いや1000年ぐらいあんのかな。いや、どのくらいやろ。」
「あんた、そんな日本の歴史、正確に比較せんでええやん。」
「そうやな。兎に角や、中国の方が歴史あんねんや。日本人みたいなひよっこに、この豆汁の良さが解ってたまるかいな。」
って言われているようだ。
悔しい。
それは、悔しいではないですか。
これは完飲しなければいけません。
「1碗のどぶの水の辛さかな。」凡蔵ココロのつぶやき。
ところで、
日本にも独特の匂いを発する食べ物がある。
これは食べている本人には気がつかないのですが、そのもの自体からじわじわと、しかも強力に匂いが発散される。
しかし、これは関西人にしか解りません。(関西人以外の方はごめんなさい)
その正体は、「大阪では誰でも知っている「551の蓬莱の豚まん」です。

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帰りの電車の中で、ただ1人でも持っていると、その車両中豚まんの匂いに包まれます。
車両の端に座っていても、「あ、誰か551持ってるな。」と解るのです。
もし、それが自分であったら、せめて隣の人には「ごめんね。帰って豚まん食べたいねん。」と謝りたくなるほどです。
因みに、この551の豚まん。
食べ方は、まず底のヘギを剥がして、それに付いた皮を前歯で食べて。
その底にからしを塗って、ウスターソースを掛けます。
ほとんどの豚まんは、酢醤油で食べるのですが、この551だけはウスターソースでなければなりません。
これは、ある程度の年齢の大阪人、こんな食べ方をするのではないだろうか。
私の知る限り「ウスターソース」である。
そんな、551はレストランもやっていて、今回大阪の難波地区でスタンプラリーがありました。
4店舗回ってスタンプを集めると、キティちゃんのストラップがもらえます。
これは中華料理好きの凡は参加しなければいけないでしょう。
ということで、ゲットしました。

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今回のブログは、このキティちゃんのストラップを紹介したかったのであります。
ふう。キティちゃんに来るまで長かったですね。

コメント

  1. とっちゃん より:

    おちがキティちゃんのストラップだったとは恐れ入りました
    ところでドブの水を2~3日置いておいたような匂いとは・・・
    自分は匂いに敏感で、臭い匂いはダメなんです・・・
    だから納豆・くさや・ほやなどは全くダメなんです
    臭豆腐などは全く挑戦しようとは思いませんでしたし、夜市の屋台でも腰が引けてほとんど食べられませんでした
    551の豚まん?
    良く分かりませんが、こちらも匂いが強烈なのでしょうか???

  2. hide より:

    先日はご訪問ありがとうございました
    確かに551の豚まんは車内では臭いますね。。。
    冷凍なら良いんですが、熱々を持ち帰るとプーンとします!!
    横浜の崎陽軒のシウマイもそうなんですよ~
    …長い前フリ、面白かったです

  3. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    関東に住んでいて納豆はだめなんですか。
    とはいうものの、私も本場の納豆はまだ食べたことがないのですが。
    誰でも好き嫌いがありますもんね。
    私もレバーなんかは臭いが気になってたべられません。

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、hideさん。
    崎陽軒のシウマイは、横浜からの帰りに買って新幹線の中で食べました。
    ひょっとすると臭ってたのかな。
    でも、シウマイ弁当についている陶器の醤油入れは捨てれずに持ってかえりました。
    でも、使い道がなくて引き出しの中に転がっています。
    崎陽軒といえば、ランチバイキングがあるそうですね。
    一度行ってみたいな。

  5. oriver より:

    バカだな~あんなもん頼んで~!
    という逆パターンありますよネ
    外人が梅干し食べようとしている姿
    私は好きだけど「辞めた方がいいよ~」って言いたくなるもん(笑)
    蓬莱の豚まんってウスターソースなの!?
    大阪に7年も住んでいたのに・・・醤油だったよ~!機会があったらウスターソースで頂いてみます!

  6. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    あ、そうそう、あるある。
    外国の人も日本の変わった味に挑戦したいんでしょうね。
    その気持ちはメチャ解る!
    あ、それから、その逆の逆のパターンもありますよ。
    外国の方が納豆をそれも箸で食べて美味しいっていってる人を見たことがあります。
    でも、やっぱり挑戦する姿がバカだけど、見ていてほほえましいですね。
    蓬莱の豚まんは絶対ウスターソースです。
    (断言!)
    ということで、一度試してみてくださいね。

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