平 凡蔵。の 創作劇場

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そうだ、ソウルへ行こう!(135)

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白桃のような柔らかな曲線に手を添えるとシルクのように滑らかだ。
思わず頬ずりをすると優しく受け入れてくれる。
腕をまわして抱きしめると心地よい温かさを感じる。
それはあたかも聖母マリア様に抱かれているような錯覚を覚えた。
♪あー、アベマリ~ア~、、、。♪
口ずさんでみたが凡はここからの歌詞を知らない。この後は♪ら、ららららららら~♪としか歌えないのだ。
とはいうものの、今そんな事を言っている場合ではない。
ホテルのトイレの便器を抱きしめて歌っている場合ではないのである。
そうなのであります。
凡は今酷い二日酔いで苦しみながら便器を抱きしめているのであります。
ひとしきり吐いた後は、ベッドに戻る。
この二日酔いをどうにかしないと、明日はソウル最終日なのである。
ベッドに戻るとかねてより用意していた薬を飲んでみる。
まずは頭痛薬のイブを飲む。
それに、ウルソという二日酔いに効く薬だ。
それでベッドに潜り込むが、どうにも気持ち悪い。
しばらく経って、また胃腸薬を飲む。
それでも、気持ち悪いままだ。
ベッドの上で苦しみながら、夜が明けてきた。
それでも、気持ち悪く、ベッドとトイレを往復しながら時間が過ぎる。
8時頃になるとミニボンも起きてきた。
「あらら、二日酔いなん。」
そう言う言葉に、凡は力なく頷いた。
でも、「最終日、ゆっくり寝れて良かった。」という言葉を聞いて少しホッとする。
普通なら、最終日なのだから早めに起きて兎に角歩き回ったりしたい。
凡も昨日までは、朝は屋台のトーストなんかを食べて、ランチは学生街の定食屋なんかもいいな、そうだ、昨日買えなかった生食も探そう、なんて思っていたのだけれど、今はベッドから起き上がる元気もない。
朝が来てもベッドで苦しんでいたらミニボンがコンビニで何か買ってこようかというので、アンパンと牛乳を頼む。
二日酔いの時に、気持ち悪いけど無理やりなにかを食べると、それがリズムになって回復することもある。
そんな時、凡の場合はアンパンと牛乳だ。
全部じゃなくても少しでも食べるとすこし楽になることがある。
ソウルにアンパンがあるかどうかは判らないが、ミニボンに頼んだ。
しかし、なかなか帰ってこない。
大分時間が経って帰って来た手には、アンパンと牛乳があった。それに、路上で売っているみかんやイチゴも買ったようだ。
昨日のコンビニじゃなく、新しいコンビニを探したり、路上のお店で買い物をしたり、ミニボンはソウルの朝を楽しんできたみたいである。
それは良かった。
凡は今それに付き合っていく事が出来ない。
折角のソウルである。ミニボンだけでも楽しんで欲しい。
無理やり食べてみたが、今回の二日酔いはそれでは回復しないようだ。
ベッドの上で時間が過ぎていく。
勿体無い。折角のソウルなのに。
でも、勿体無いのはミニボンも同じだろう。
凡に付き合ってホテルにいるのだから。
でも、勿体無いのは凡だけでいい。
「折角のソウルやし、時間が勿体無いから、どこか1人で行ってきていいよ。」
そういうと、迷っていたようだが、凡の様子を見て「こら、アカンな。」と思ったのだろう。
「じゃ、ソウルタワーでも行ってくる。」ということになった。
良かった。
ミニボンだけでもソウルを満喫して欲しい。
それにしても、酷い二日酔いである。
ここのホテルのチェックアウトは12時だ。
無事チェックアウトは出来るのだろうか。
(ホテルに到着した時に、うれしくてトイレの写真を撮ったのだけれど、最終日のブログの役に立つとは思わなかった。)

コメント

  1. とっちゃん より:

    凡蔵さん、しかし相当飲んだんですね?
    チャミスルだけですか?モッコリ、いやマッコリも飲んだんでしょうか?
    それにしても奥さんだけでも楽しめそうなので良かったですが、凡蔵さんは気の毒ですね
    奥さんは案外行動的ですね~
    普通異国の地で、一人でコンビニ行ったり、買い物してきたり、ましてソウルタワーなんかへはなかなか行かれないですよね~
    あっ、ソウルにもアンパンあったんですね
    噂のトーストは食べられなかったのですね・・・
    自分も食べた事ありませんが、見ていると美味しそうだし、ソウル慣れしているみたいでカッコいいのにね~
    しかし残念でしたね・・・

  2. こんばんわ~。
    気持ち玉有難うございます。
    二日酔い・・・・大変だったようですね。
    でも、折角のソウルで、奥様の配慮は正解ですよね~。
    奥様もさぞ、残念と思われたでしょうね。

  3. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    ビールとチャミスルだけで、こんなことになってしまいました。
    本当に自分の適量を勉強しないですね。
    海外旅行なので治安なんかについても気をつけないといけないのでしょうけど、ソウルではみんなに親切にしてもらったので、奥さんもちょっと安心してぶらぶら出かけることができたのでしょう。
    それに、ホテルでいるのも時間もったいないしね。
    ソウルのアンパンは少しデニッシュっぽかったですが、似たものがありましたよ。
    この辺隣の国ってことなのでしょうか。
    でも、やっぱりホテルにいるのは、ちょっと残念でしたね。

  4. 凡蔵。 より:

    夕顔とひまわりさん。
    コメントありがとう!!!
    そうなんです。
    年に1度あるかないかの二日酔いでした。
    ほんと、アホですね~。
    でも、奥さんだけでもソウルの最終日を満喫できたんでよかったです。
    何か一人なので化粧品屋とかでもゆっくり出来たみたいで、逆に喜んでいましたよ。
    だんなはトイレを抱えているときに。
    これからも、よろしくお願いします。

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