平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(90)

軟らかいご飯が好きだ。
凡の家庭では毎日のご飯はかなり軟らかく炊く。
これは父親が胃腸が丈夫でなかったこともあり、また、やっぱり柔らかいご飯が好きだったこともあり、いつも軟らかく炊いたご飯を実家で食べていたため、凡もそういう嗜好になってしまったようです。
といっても、それじゃなきゃ食べないということはありません。
普通に炊いたご飯も美味しいと思う。
その軟らかさはミニボンも最初は驚いたようで、2合のお米を炊く時は3合分か、それ以上の水を入れます。なので、炊き上がった時に炊飯器の蓋を開けると、まだご飯の表面にうっすら水が浮いている事もあるそうです。
それがすこし置いておくとお米が水を吸って更に軟らかくなるのであります。
ふわふわの、もう噛まなくても大丈夫なぐらい軟らかいです。
とはいうものの、凡はお粥はほとんど食べません。
お粥ではダメなんです。
あれは病人食だ。
凡は変わってはいるが病人ではない。
世間ではコシのある食感を無闇に有難がる人がいるが、食の文化を学んで欲しいものだ。
「わあ、お米が立ってる。」なんてCMを流すものだから、皆それに洗脳されているのである。
うどんだってそうだ。最近は讃岐うどんのブームが一段落したものの、今でもうどんと言えばコシが無いとだめだといっている人がいる。
果たして全国のうどんの歯ごたえを比較したら、コシのあるうどんは何パーセント占めるのだろう。
確かに讃岐うどんは美味しいです。
凡もたまに食べたくなる。
それも食感が楽しい。
讃岐うどんを食べる時はそうでなきゃ。
でも、なんでもかんでもコシではないのだ。
大阪でうどんを食べるのだったら、軟らかいコシのないうどんでなきゃならない。
昔から近くの市場で売っているうどんは軟らかいコシのないうどんだった。
大阪のうどんはコシの無いうどんなのだ。
聞くところによると、博多でもうどんは軟らかいコシの無いうどんだそうだ。
探せば、軟らかいうどんの地域は意外と多いのじゃないだろうか。
そんな文化の中で育ったので、ラーメンの麺も柔らかいのが好きです。
これもラーメン通が聞いたらバカにするかもしれませんね。
誰か軟らかいラーメンの好きな人いませんか。
それで思い出すのが焼き肉屋の韓国冷麺だ。
あの冷麺の食感はかなりコシがある。
あるというよりありすぎる。
コシというよりゴムのようである。
凡はあれはもともとこんな食べ物だと思って食べているので何とも思わないが、よく考えるともっと軟らかい韓国冷麺があってもいいんじゃないのかな。
ソウルの人の中にも、きっと軟らかい食感が好きな人がいるはずである。
なので、私はいつも軟らかい冷麺しか食べないと言う人もきっといるだろう。
その辺のところを知りたいな。
そうだ、ソウルで冷麺を軟らかく湯がいてくれといったら何と言われるだろう。

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