平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(58)

ソウルへ行ったら、凡も美容にいいものを見つけなきゃ。
そう、凡はもともとかなりの男前なんだけど、もっと男前にならなくちゃね。
最近は見た目より楽さを選んでしまっているのであるが、これはいけない。
若い女の子にもてなくなっちゃう。
凡は今ちょっと整形してみたいと思っているところがある。
それは、「目」である。
目といっても瞼の端といったほうがいいだろうか。
もともと垂れ目な凡ですが、それほど気にしなかったのです。
それで、ある日何気なく瞼の端を指で持ち上げるしぐさをしたときのことである。
凡ははっと気がついた。
「目が楽だ。」
今まで気にしていていなかったので気がつかなかったのであるが、瞼の端が垂れてきているので、それが重かった
のである。
その重い瞼を上に持ち上げると、すごく楽であることに気がついた。
しかも、なんとなく視界も広がって明るくなり見やすい。
凡は垂れ目にも弊害があることをはじめて知った。このとき以来、瞼の手術が気になって仕方がない。
見た目といえば、凡は散髪にもそれほど凝らない。
だいたい、お任せして切ってもらう。
しかし、尼崎では散髪をするのに気をつけなければいけない。
尼崎に住んでいたころ、ちょうど大学生のころですが。
近所のいつも行く散髪屋に行きました。
そこは息子さんとお母さんといっても70歳をすぎているでしょうか、の2人でやっておられます。
凡が顔を剃ってもらっているときに、お母さんがポツリと言いました。
「お兄ちゃん、ここ剃りこみいれとくんやな。」
うとうととしていた凡ははっとして言いました。
「えっ、剃りこみて。」
「ここや。」とお母さんは凡の額の両端を指差した。
「剃りこみなんていらんで。」
「そやけど、こここうなってるで。」とお母さんは凡の額の曲線を指でなぞった。
「いや、違うねん。そこはもともと、そうなってるねん。剃りこみいれるとことちゃうねん。」
「ほんま、ええんか。」
「ええねん。そこはそのままにしといて。」
危なかった。もう少しのところで色白のハンサムに剃りこみを入れられるところであった。
それにしても、尼崎の男性はそんなに剃りこみをいれるのだろうか。
凡が想像するに、月に1人はその散髪屋では剃りこみの被害者がいるはずである。
そうだ、ソウルでも剃りこみをしている人はいるのだろうか。

コメント

  1. とっちゃん より:

    危うく剃り込みを入れられるところでしたね~
    あっ、ソウルの若い女性はなぜ前髪を揃えているんでしょうかね???

  2. 凡蔵。 より:

    とっちゃん。
    あ、そうだったかな、ソウルの若い女の子は前髪を揃えてましたっけ。
    でも、可愛い女の子が多いですよね。

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