平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(65)

痛風なのにビールの話なんかしてるからバチが当たったのかもしれない。
右の膝が痛いのであります。
1週間ぐらい前から、痛いなとは思っていたのでありますが、休みもないので我慢していたのであります。
でも、痛みは増してくるばかりで、昨夜は正座どころか横座りも出来なくなってきました。
それで、今朝、近くの病院に行ってきました。
病気のときは専門医に見てもらわないといけないという凡の経験を忘れて近所の病院にいったのであります。
入るとお年寄りばかりで、あまり専門医という感じではありません。
奥で先生とお年寄りの声が聞こえてきます。
たぶん75歳ぐらいでしょうか元気な男性の患者です。
「これは、足首を骨折してますね。」と先生が説明しています。
「でも、先生。ハイキングに行きたいねんけど。」
足首を骨折しててもハイキングに行きたいなんて、すごい元気やな。
しばらくしたら、ギブスをしたお年寄りが出てきました。
凡は、もうハイキングでも何でも好きにしたらいいんちゃうかなと思わずにいられなかった。
その元気さがあれば何でもできると思う。
レントゲンを撮っても骨は異常なかったのです。
なので、これといった治療もなく痛み止めと湿布薬を貰って帰ってきましたが、痛いのは治っていません。
やはり凡のような複雑な症状は、ちゃんとした専門医に診てもらわなきゃ。
次の休みには大きな病院に行こうかな。
しかし、町の病院にも名医はいるものであります。
中学生のときに、西宮に住んでおりました。
それで、足の甲が痛くなったのであります。歩くのも辛い。
それで、近くの外科に行ったのです。
診察室に入ると看護婦さんが新聞紙を丸めた棒をもってネズミを追っかけてました。
「きゃー、そっち行った。きゃー、そっち、そっち。」
「わあ、すごい病院やな。」そう思ったのですが、先生は名医だったのです。
先生に症状を訴えるとレントゲンを撮ることになりました。
レントゲンを撮るとベッドに座らされて、説明を受けました。
足の骨の間に軟骨のようなものが出来ているのでその間にシリコンのようなものを注射するというのです。
それで、すぐに治療をしていただきました。
すると看護婦さんがレントゲン写真を持ってきました。
それを見て先生が言いました。
「ほら、やっぱりここが、こうなってたやろ。」
えっ、ちょっと待って。
普通はレントゲンで見て原因が判ってから治療をするもんではありませんか。
でも、この先生はカンで治療した後、確認のためにレントゲン写真を見たのであります。
とはいうものの、これですっかり良くなったのですから、名医であります。
そうだ、ソウルの病院てどんなところなんだろう。

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