平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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そうだ、ソウルへ行こう!(66)

メリークリスマス!
クリスマスイブに休むというのは何年ぶりだろう。
今年は、24日が休みになった。
さて、どうしようかと思った。
普段のクリスマスイブは普通仕事なので、それにいつも残業だから、もうイブも終わりかけの時間に帰ってくるのであります。
なので、これと言ったこともしません。
しいて言うならば、鳥のから揚げを食べる事ぐらいでしょうか。
別に鳥を食べなくてもどうと言う事はありません。鳥のから揚げなんて、いつも王将に行ったら頼むメニューだし、居酒屋でも大体において頼むメニューだ。
それでも鳥を食べようとするのは、クリスマスの雰囲気を味わいたいからだ。
そして、今日はイブで休み。
凡とミニボンは映画を見に行く事にした。
最近はミニボンと一緒に映画を見に行く機会が少なくなった。
というのは、凡とミニボンの映画の趣味が全く違うからであります。
凡は香港映画に始まり韓国や大陸の映画が好きなのですが、ミニボンはあまり見ません。
なので、凡は凡で一人で映画を見に行くのであります。
映画は前のほうで見るのが好きです。
映画を見ている間、その映画の世界に入り込みたいからです。
先日、「エグザイル・絆」という大好きなジョニー・トー監督の映画を見に行ったときは、そんな人ばかり集まってきた
のか、凡の座った座席の横1列は全員中年の男性でありました。
その時は平日で空いていたのでありますが、凡の周りだけ香港の(この映画の場合はマカオですが)世界に入り込みたい人ばかり集まったようであります。
今日は、ミニボンと凡の意見が一致したのであります。
その映画は「アバター」の3Dです。
凡は昔から3Dが大好きで3Dの映画や、イベントがあると、一人で出かけておりました。
今回は2人の意見が一致したわけであります。
映画は迫力もあり、映像も綺麗で、二人とも楽しめました。
それで、映画が終わって出口で3Dを見るための偏光グラスを返すのですが、後ろのカップルの声が聞こえてきました。
映画館の係員に文句を言っていました。
「メガネがおかしい。立体に見えへんかった。」
この映画は3時間あるのでありますが、立体に見えない状態でよく3時間も見たなと思ったのですが、そのカップルが可哀想でなりませんでした。
凡の推測では、偏光グラスがずれていたか、座る座席の位置が端の方だったんじゃないだろうか。
凡にもこのカップルのような寂しい過去があるので良く解ります。
昔、「ジョーズ3」という映画が上演されたことがありました。
これも3Dの映画だったのであります。
当然凡は大好きなので見に行きました。
凡は座高が高いので、後ろの人に背の低い人が来たら悪いなという気持ちがあり、いつも中央より少し横の席に座ることが多いのであります。
その時は、席が空いていなくて、かなり端に座りました。
3D映画を満喫しようと思ったら、左右の位置は、真ん中に座らないといけません。
端のほうでは上手く立体にならないのであります。
凡はジョーズ3を見に行ったとき、皆が立体に驚いて、「うぉー。」と歓声を上げた時も、凡だけはそれほど立体じゃないので、シュンとなっていました。
皆が迫力ある立体のシーンで「うぉー。」と言うたび、凡はシュンです。
映画が終わった時は、半べそ状態でありました。
なので、今日の後ろのカップルは身につまされたのであります。
そうだ、ソウルでは3D映画は人気があるのだろうか。

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