平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(53)

凡は出かける時には必ず持っていくものがある。
点鼻薬である。
もうこれがないと不安でたまらない。
凡は子供のころから鼻が悪く、いつも詰まっているのだ。
小学生のころは鼻炎と言われ、中学生のときは蓄膿症と言われ、高校生のときはアレルギー性鼻炎と言われ、今は鼻中湾曲症でアレルギーで慢性で、兎に角鼻が悪いのである。
根本的には手術しかないのであろうけれども、手術するには2週間は休まないといけない。
凡はそんなにも休めないのであります。
なので、今もって鼻が悪いまま、点鼻薬でごまかしているのであります。
なんともやっかいな鼻であります。
外出してウキウキで繁華街なんかをウインドウショッピングしていても、点鼻薬を忘れたことに気がついた瞬間、ものすごくパワーダウンします。
もう、寒い北国で毛をむしられたウサギさんがどうすることもできずに不安におびえている、そんな感じになってしまうのであります。
なので、忘れたことに気がついたら、すぐに薬局は走っていっ新しい点鼻薬を買い求めます。
そうしないと、不安で倒れてしまうかもしれません。
旅行に出かけるときは、必ずペットボトルの水かお茶を買っていきます。
これもないと不安です。
のどが渇いたらどうしようって思うとさらにのどが渇くので、旅行で乗り物に乗るときは必携なのです。
最近はテロ対策のため、飛行機に乗るときは検問を通った後に買ったものでないと持ち込めません。検問のところで没収されてしまいます。
まあ、これは仕方がないかもしれません。
凡が新婚旅行に行ったときだから、20年ちょっと前はすごく検問も緩やかでした。
あのころが懐かしいです。
バリ島からジョグジャカルタにいく飛行機に乗ったときです。
機構気といっても小型ですが、ジェット機です。
凡は乗ってからあることに気がつきました。
通路の先を見るとコックピットがあり、そのドアが開いているのです。
凡は乗務員に聞きました。
「コックピットまで行って写真を撮ってもいい。」
乗務員はパイロットまで聞きに行ってくれて、オッケーの返事をもらってくれました。
凡は、コックピットの中まで入らせていただいて、機長のと話をしながら写真を撮りました。
こんなことは、今はもう出来ないでしょうね。
そうだ、ソウルでは機長が無理ならスチュワーデスさんと写真を撮ろう。

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