平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

そうだ、ソウルへ行こう(52)

空港でチェックインする際、エコノミー席をオーバーブッキングしていたからでしょうか、エコノミー席のチケットなのに、ビジネス席にアップグレードされることがあるそうですね。
実際、凡の友人でそういう嬉しい目にあったことのある人が2人います。
羨ましい。
凡はまだビジネスクラスや、もちろんファーストクラスには乗ったことがありません。
でも、1度は乗ってみなきゃいけません。
死ぬまでに1度はね。
何がうらやましいかと言うと。
飛行機に搭乗するときに最初にアナウンスされます。
でも、これはそれほどうらやましくない。
乗った後なんです、うらやましいのは。
エコノミー席とビジネス席の間にはカーテンで仕切られています。
それで、みんなが着席すると乗務員のお姉さんが、その仕切りのカーテンをピシャッと閉めるのであります。
ここから前と後ろでは、ぜんぜん違うんですからねっというような感じでピシャっと閉める。
そうするとカーテンの向こう側から、カチャカチャっというような音がしてくるんです。
ウエルカムドリンクだったり何かをサーブしている音なんです。
凡は聞き耳をたててこれはシャンパンかなとかおつまみは何だろうとか想像を膨らませます。
全く関係ない人の飲み物とおつまみを想像するという無意味なことをしてしまうのであります。
それで、こんどは絶対カチャカチャさせるぞと思うのでありますが、いまだカチャカチャさせたことはありません。
それにしても、凡の友人の内、2人もエコノミーからビジネスへ変更さえているということは、結構な確立であるように思うのですが、今だ凡はそんな目にあっていない。
凡は「くじ運」が悪いのであります。
恐ろしく悪い。
昔、仕事関係の忘年会のときです。
60名ぐらいの宴会だったのですが、余興でくじ引き大会がありました。
そのくじは入り口で番号の書いた紙をもらい司会の人が1枚ずつ引いて景品を渡していくのです。
参加された人にはつぎつぎと景品が当たっていきます。
でも、凡は当たりませんでした。
驚くことに、そのくじは参加者全員当たるくじだったのであります。
全員当たるくじにハズレるなんて、なんてくじ運が悪いのでしょう。
でも、ここまでくると天晴れでしょうか。
そうだ、ソウルへ行くときはビジネス席で行くことができるだろうか。

コメント

  1. 「そうだ、ソウルへ行こう(52)」について

    「そうだ、ソウルへ行こう(52)」について

タイトルとURLをコピーしました