平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1447)みゆきさんの「歌会Vol.1」で、トーキョー酩酊迷子。(2)

アイラブユーみゆきさーん

2月20日(火)。

中島みゆきさんのコンサート歌会Vol.1の1幕目が終わって、トイレ休憩の20分である。

みゆきさんのコンサートは、休憩があるから良いよね。

んでもって、第2幕が始まる。

ステージのみゆきさんの歌う位置の後ろに、ハンガーがあって、沢山の服が吊り下げられている。

先ずは、演奏者が入場して、そして、みゆきさんが登場。

オレンジっぽい色と黒の衣装は、あれ?似合っているのかなと思うような感じだったが、衣装のコントラストのせいか、顔がハッキリとするようにも思う。

歌い終わると、ハンガーの後ろ側に行って、衣装を着替える。

9曲目。

「ミラージュホテル」

夜会で歌われた曲だ。

凡は、DVDでしか見たことが無いけれど、この曲が歌われたのは、夜会の「24時着0時発」と「24時着00時発」だったかな。

その夜会の後半のところで、みゆきさんが、「サーモン・ダンス」という曲で、アイリッシュダンスを踊る姿のカッコイイこと。

というかね、おみ足がね、美しい。

それまでは、みゆきさんが、踊るなんて想像もしなかったので、見た時は、ビックリしたね。

んでもって、10曲目は、「百九番目の除夜の鐘」

半纏のようなものを着たみゆきさん。

この歌の時の夜会は見たことがないので、何とも言えないが、あのストーリーは、未だに、どういうこと?みたいなね。

11曲目。「紅い河」

ピンクと白のアオザイ風のドレスが、これまた似合ってるんだな。

夜会の雰囲気を出すために、ベトナムの編み笠を右手に持っている。

それにしても、みゆきさんは、アオザイとか、チャイニーズドレスとか、似合うよね。

体型が良くないとね、似合わない服を、美しく、そして、可愛く着こなしてるよ。

それと、この紅い河っていう曲は、好きな曲なんだよね。

何が好きかっていうと、同じフレーズを繰り返し、繰り返し、聞いていると、何て言うのかな、催眠術にかかったような、ウットリとした気持ちになるんだよね。

ずっと聞いていたい。

んでもって、12曲目。「命のリレー」

これもまた夜会の曲。

ただ、この時の、みゆきさんの衣装が、、、上半身に黒いキラキラのものを羽織ったんだけど、何かヘンテコなんだよね。

あの衣裳って、夜会の何かをイメージした衣装なんだろうか。

まあ、そんなことは、どうでもいいか。

というか、以前、夜会工場で、この命のリレーを歌ったことがあるけれども、凡の朧げな記憶では、車掌さんの制服を着て歌ったような気がするんだよね。

んでもって、その衣装が可愛かった記憶があるんです。

あの衣裳で、歌って欲しかったな。

13曲目。「リトル・トーキョー」

セットリストを見た時に、内心、ちょっと期待してたんだ。

だって、あの夜会のリトル・トーキョーの時のみゆきさん。

この曲で、踊ったんだけど、それはもう、可愛かったんだよね。

なので、今回も、ちょっとは踊ってくれるかもしれないと、そこを期待してたのであります。

現れたのは、スカートにボリュームを持たせたヨーロッパの貴族風の白のドレス。

あれは、夜会では、幽霊になったみゆきさんが着ていたものなのかな。

歌いだしたら、もう、可愛い。

んでもって、サビの部分というのかな、そこで、やっぱり、ちょっぴり踊ってくれましたね。

踊ったというか、両手を頭の上で振って、そして、腰を叩くようなダンス。

いつまでも、見ていたいね。

もし、凡が天才的な人形師だったら、みゆきさんのこの人形を作ってさ、ゼンマイ仕掛けにして、この振り付けを踊るようなのを造るだろうね。

みゆきさんを、ずっと見てることは出来ないから、この人形で、踊らせて、見るんだ。

んでもって、ゼンマイが、バカになるぐらいに、何度も何度も、ゼンマイを巻いて躍らせるだろうね。

そして、ビールを飲みながら、それを見ているんだ。

いや、ゼンマイ仕掛けの人形なら、ウイスキーの方が似合うかな。

毎日、毎日、ゼンマイを巻いて、みゆきさん人形を躍らせる。

まるで、凡が、ゼンマイ仕掛けで、社会という空虚な世界で、無理矢理に働かされているかのように。

そして、何年も月日が流れて行って、ある熱い夏の昼下がり。

開けた窓のレースのカーテンは、風が無いので、ピクリとも揺れない。

凡は、木の椅子に座って、汗がダラダラと流れている。

その汗で、顔に塗った化粧が溶けて、流れ落ちる。

重い身体で、ゼンマイを巻いて、ウイスキーのグラスを口に漬けた途端、ゼンマイが切れて、みゆきさんの人形が止まってしまう。

それと同時に、凡の心臓も止まってしまった。

風のない熱い部屋に、化粧の流れ落ちた凡と、踊りをやめたみゆきさん人形が、誰にも気づかれずに、何か月も放置されている。

って、どんな妄想なんや。

みゆきさんのコンサートとかけ離れとるやないか。

一応、化粧が流れ落ちるところは、イメージとしては、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」なんだけれどね。

いや、話を、リトル・トーキョーに戻さなきゃね。

リトル・トーキョーのあの振り付けは、最高だ。

この踊りの時に、会場では、同じように、みんなが、両手を振って、手を叩いていたが、凡は、双眼鏡を持って、必死でみゆきさんを見ていたので、振りは出来なかった。

んでもって、歌が終わって、みゆきさんが見えなくなったら、急に、会場から声が出た。

双眼鏡を外してステージを見ると、左の袖に、みゆきさんが立っている。

あの夜会の、シーンを思い出させるような演出だったようだ。

ようだ、というのは、見てかかったからね。

ここまで、夜会の曲が続いた。

みゆきさんも、MCで、夜会の説明をしていたね。

コンサートで夜会の歌をやったということは、もう夜会工場は、やらないつもりなのだろうか。

夜会工場も楽しいけれど、凡にしてみれば、コンサートで歌ってくれた方が、ずっと、みゆきさんを見てられるので、そっちの方がいいけどね。

んでもって、14曲目。「慕情」

スラリとした白のドレスで、首のところは、詰襟になっている。

袖のところは、広がった感じだったか。

しっとりと、そして、力強い歌声は、やっぱり、みゆきさんだなと思う。

大好きな曲だ。

15曲目。「体温」

そして、16曲目。「ひまわり“SUNWARD”」

この曲も、迫力のある曲だよね。

それに、凡の好きな繰り返しの多い曲だ。

歌い終わった時に、顔を伏せて、両手をマイクの前で繋ぐ仕草を続けている。

この顔を伏せた姿は、祈るようにも見えるし、絶望しているようにも見える。

反戦歌ともとれる歌詞を考えると、或いは、敵対する者どうしが、武器を置いて、手と手を繋いでいるようにも見える。

今の世界情勢を振り返った時に、何かを訴えたいという思いが、この選曲をしたのかもしれない。

ただ、みゆきさんが、ロシアとウクライナのことを考えて、この曲を選択したとしたら、そのことを、どう考えているか聞いてみたい気もする。

トランプさん、プーチンさん、大好き人間の凡としては、アメリカのDSなどが起こしている今の状況を、マスコミの情報操作を鵜吞みにして、ウクライナは善で、ロシアは悪だなんて、みゆきさんが考えていたとしたら、凡は、ちょっと悲しくなってしまう。

というか、こんなことを書き出したら、折角の、みゆきさんの美しさ、可愛さが、どっかに、吹き飛ばされてしまうので、ここで止めておかなくちゃ。

兎に角ね、歌としては、迫力があって、とても良かったです。

歌い終わった後も、軍隊の行進曲のようなドラムの音が続いていた。

17曲目。「心音」

みゆきさんが、あたしが、アニソンを作ることになるとはね、なんてことを喋ってらっしゃったね。

これで、今回のコンサートは、終わった。

んでもって、すぐに、アンコールが始まった。

18曲目。「野うさぎのように」

いやね、これまた、期待してたのよね。

みんなも、そうじゃないかな。

夜会リトル・トーキョーの時の、野うさぎダンス。

ドレスは、夜会の時の赤いヨーロッパ調。

んでもって、やってくれましたよ。

両手で野うさぎダンスの手の踊り。

これはねえ、もう、ウットリと見るしかないよね。

んでもって、歌った後も、飛び跳ねるような踊りを、ちょっと照れくさそうな感じで、ステージを降りて、右の方まで、スカートの裾を持って、ぴょんぴょんと、飛び跳ねてくれた。

ありがとう、みゆきさん。

本当に、幸せな気持ちになりました。

んでもって、最後の最後の曲。

19曲目。「地上の星」

みんなが知っている曲で、締めとなりました。

はあ。

もう、ため息しかない。

美しかったという興奮と、もう終わってしまったと言う悲しみ。

というかね、みゆきさんが、いつものようにステージの左から去って行った後も、演奏者は、演奏してるんですよね。

んでもって、幕が下りて、はい、終わりとなるのだろうけれど、今回は、幕が下りない。

なので、演奏が終わったら、瀬尾さんの合図で、みんなが立って一礼するのだけれど、それが終わったら、まだ、ステージの上に、演奏者がいるのにもかかわらず、ぞろぞろと、お客さんが先に、みんな帰りだしたんだ。

妙な塩梅だよね。

普通だったら、演奏者がステージから消えて、誰もいなくなってから、はい、終了、みなさん帰って下さいみたいなアナウンスがあって、じゃ、帰ろうかみたいなね、そんな感じだったら、しっくりくるんだけど。

まだ、演奏者がいるからね、何か、心残りとでもいうのかな、まだ、終わってないけど、帰るみたいなね、不思議な終わり方だった。

演奏者が、ステージにいるということは、きっと、みゆきさんもステージの裏のところで、最後まで、ステージのこと見てると思うんだよね。

だから、凡としては、すぐそこにみゆきさんがいて、ステージと、客席を、こっそり見ているのに、帰るというのは、どうも帰りにくいし、見ているみゆきさんにしてもさ、あれ?みんな帰っちゃうの?みたいに、ズッコケてないだろうか。

まあ、そこは、凡の妄想で、みゆきさんが見ていると思っているだけで、ステージから消えたみゆきさんは、とっとと楽屋に帰ってるのかもしれないけれどね。

さて、本当に終ってしまった。

会場を出て、出待ちの場所に向かう。

いつものように、随分と待って、地下の駐車場から出て来たみゆきさんの車から、白い手が、ひらひらと振られているのだけ見えた。

さて、ホテルに帰りましょうか。

横断歩道のところにある居酒屋の店内から、大音量のみゆきさんの歌が聞こえてきた。

たとえ、みゆきさんの歌であっても、今は、コンサートの残像を温めていたいので、他の音を聞きたくない。

なので、みゆきさんの歌であっても、スピーカーから流れてくる大音量の歌に、イライラした。

ホテルに戻って、グッズや荷物を置いて、夜のご飯でも食べに行きましょうか。

と、ホテルを出るも、麹町あたりは、極端に夜やっているお店が少ない。

24時間営業の牛丼屋もあったけれども、折角の東京だから、ちょっと、お酒も飲みたい気分だ。

ということで、四谷の方まで歩いたか。

そこは、結構飲食店もあったけれども、やっぱり、閉店間近だったり、やってても、ガヤガヤと、うるさかったりして、店を選べない。

そこら辺を2周ほどした時、朝の4時までやっているという看板を出したお店があった。

どちらかというとグループ向きのお店のようだが、時間が時間だけに、お客も少ないだろうと、入店。

11時ぐらいだった。

入ると、やっぱり、ひとりで飲んだりするカウンターは無く(と思う)、4人掛けのテーブルが並んでいる。

でも、空いているので、4人掛けのテーブルに案内された。

メニューを見ると、300円と、350円の料理が写真入りであって、しかも、種類が多い。

お店の名前は、そのまま、「三百宴や」さん。

もともと、300円均一だったようだが、原材料値上げということで、350円の料理も出来てたようだ。

まずは、ビールを頼んで、料理を頼もうと思ったら、料理は、ラストオーダーだいう。

いや、ちょっと待って、4時までって看板にあったじゃないと思ったが、もう河岸を変える元気も無いし、1時まで居ていいということなので、そのまま居ることにした。

2時間も、飲んでられないしね。

でも、ラストオーダーなので、料理は、とりあえず、注文しておこう。

玉子とチャーシュー炒め。

とり肉とピーマン炒め。

チンジャオロースー。

焼きそば。

客が少ないからか、料理は、すぐに運ばれてきた。

おお、ちゃんとした料理じゃないか。

300円とか、350円なので、所謂、普通のチェーン店の中華料理店のハーフサイズなのかと思ったが、一品いっぴん、シッカリとした量がある。

これはいいね。

いや、値打ちがある。

味付けも悪くない。

とり肉とピーマン炒めだって、ピーマンだけじゃなくて、タケノコや、玉ねぎ、にんじん、、と盛りだくさんだ。

特に、気に入ったのが、玉子とチャーシュー炒めだ。

炒めと言うより、玉子焼きという感じなのだが、これが、凡好みなのだ。

玉子というものはね、最近は、トロトロにするのが、人気というか、それが美味しいんだという誰が言いだしたのか分からない説を、それをマスコミも、料理店も、鵜呑みにして、どこに行ってもトロトロにしたがるのだが、まあ、トロトロも良いけど、玉子には別の美味しさがあることに、気が付いて欲しい。

玉子を、たっぷりの油で焼いた時の、焦げ目の香りと言ったら、これこそ、玉子の魅力の1番じゃないかと思うのであります。

んでもって、今回、運ばれてきた玉子を見て、そして、ひと口食べてみて、ああ、これだと嬉しくなったのであります。

というか、ここのお店は、中華料理がメインのようだが、どれも、美味しかったし、ボリュームがありました。

もし、次回があるなら、また、色んな料理を食べてみたいな。

ただ、今回の様に、客が少なくて、ゆっくり出来るということならね。

これで、350円とかは、素晴らしいと思う。

ただ、焦って注文したので、同じような味付けの料理ばかりになってしまった。

まあ、良い点ばかりということもないのですが、値段を考えると、値打ちある。

ということで、お会計をしたら、生ビール1杯、瓶ビール2本、紹興酒グラスと頂いて、料理を頂いて、3542円だった。

四谷から、麹町まで、また歩いて戻る。

ホテルの部屋に戻ったら、いつものように、バタンQ。

ということで、コンサートの初日は、終わったのであります。

グダグダとした文章に、最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとう。

コメント

  1. 長井悦子 より:

    私も、エンディング、瀬尾さん他ミュージシャンが一礼して、客電ついて、、、

    まだミュージシャンがステージにいるのに、みんな帰っちゃうの〜⁈っと思いました。

    (私はステージからミュージシャンの皆様が去るまでお見送り⁈しましたよ〜!)

    最後に小走りで去った文さんが、思いっきり手を振ってくれて、思わず手を振り返してしまいました。

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、長井悦子さん。
    ブログを読んで頂いて、嬉しいです。
    何か、不思議な終わりでしたね。
    あのまま、緞帳が下りて、もう終わりましたっていうのも、シャットアウトされたというか、所詮、あなたなんか、仕事上の付き合いよ、みたいな、
    そんな感じもするかもと、今回の終わり方を見て、そう感じました。
    そう言う意味では、今回の終わり方は、あなたも身内よ、みたいな感じもしなくはないですね。
    これが、明日も、見に来れる状況なら、友達みたいに、じゃ、また明日ってね、そんな終わり方みたいで良いなと思いますが、何しろ、チケットもって無いし。
    スタッフも、色々、考えられているだろうし、そんな悪くない終わり方だと思いました。
    でも、ちょっと、心残りというか、帰りづらい。
    んでもって、きっと、みゆきさん、舞台の袖で、見ていたんじゃないかと思うんですね。
    みゆきさんは、見えないけど、手でも振ってみたら良かったな。
    後は、マッチングとかで、最後の望みをかけてみようかな。
    コメント、ありがとう!

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