平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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散散歩歩。(1080)憧れの高山桜庵と濃飛バスツアーで新穂高・上高地の旅。(2)

9月19日(日曜日)。
高山駅に着いた凡とミニボンは、まずはホテルに荷物を預けに行った。
ホテルは、歩いて4、5分のところにある。
高山桜庵は、建物は、そっけない立方体のビルなのだけれど、入口は、ちょっと日本の旅館っぽくしてあって、中に入ると、畳敷きのフロアがある。
この全館畳敷きというのが、出雲の月夜のうさぎさんでも同じなんだけれど、実にリラックスできるのである。
スリッパを履くことなく、素足で館内を歩くことができる。
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キャリーを預けて、またホテルを出た。
予定では、今日はもう、ただ街中をブラブラ散策するだけだ。
まずは、昔の街並みが残っている人気のエリアに行ってみよう。
駅前には、いくつか食堂のようなお店があって、そういえば、お昼でも食べておいた方がいいだろうという時間だ。
でも、折角の高山だから、高山らしいお店がいいなと思い、駅前の店をスルーして、人気エリアに歩いて行く。
すると、ミニボンが、お腹が減ったと言いだした。
これは、困った。
それなら、どこかに入ろうと店を探し出すが、これが無いのである。
何処もコロナで閉まっている。
或いは、開いていても長蛇の列だ。
余程、お腹が減ったのか、観光客相手のテイクアウトの店で、飛騨牛の串焼きを食べたいというので、まずは、それを食べる。1本450円。なかなかするね。
IMG_8237.JPG(ピンぼけです)
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それでも、お腹が空いているようで、ここは、とりあえず、何かを食べなきゃエライコトになると思って、これまた、観光客相手の店で、五平餅を食べる。
これで、少し持ってくれればいいのだけれど。
高山の名物といえば、いろいろあるのだろうけれど、その時に浮かんだのは、高山ラーメンだった。
でも、店を見つけるも日曜日とあって、結構な人数が店の前で待っている。
それと、ラーメン店もまた、コロナの自粛で、かなりの店が休業しているのだ。
たぶん、飲食店の6割、7割ぐらい閉まっていたかな。
ミニボンを見ると、もうヘロヘロ状態で、これは、どこかの店に入らなきゃ、エライコトになるぞと思っていたら、ミニボンが、途中にあったスイーツのお店にする?と言ったので、即、その案で行くことにした。
「恵那川上屋 高山花筏」さん。
さっき見た時は、待っている人はいなかったが、5、6人待っていた。
仕方が無いので、そのまま待っている。
なのだけれども、スタッフの動きが、これまた、ゆっくりだ。
結構待って、やっとテーブルに案内された。
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メニューに載っている名物の2つのセットを注文。
高山モンブラン(ドリンク付き)1400円。
抹茶のアフォガード(ドリンク付き)1200円。
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この店の客は、ほとんどが、女性同士かカップルだ。
そして、殆どの人が、凡と同じ組み合わせで注文している。
物販と喫茶が、同じスペースにあるので、どこか落ち着かないが、まずは、オシャレなスイーツを頂いて、やっと高山に来た気分を味わった。
モンブランなど、栗を使った部分は、美味しかったです。
とはいうものの、スイーツは、スイーツなんだな。
いくらスイーツを食べて、お腹が満ちても、ご飯を食べたような満足感はない。
不思議だよね。
モンブランを食べても、お昼ごはんを食べたという気になれないんだ。
たとえ素うどん1杯でも、それは立派なお昼ごはんであって、満足感があるのである。
ああ、ご飯を食べたとね。
おはぎや、団子なども、食事にはならない。
勿論、お腹は満ちるけれども、食事としての満足感はないのだ。
そんなことを考えると、面白い食べ物がある。
あんパンだ。
甘いあんこにパンという組み合わせは、甘いあんこにもち米という組み合わせのおはぎと同じだ。
それなのに、おはぎは、食事になりえないが、あんパンは、ひょっとすると、牛乳などと組み合わせると、立派に食事として成立しそうだ。
詰まりは、スイーツとごはんと、その両面を持ち合わせているのが、あんパンなのだろう。
そう考えると、みゆきさんの曲も、全部の曲を、ひっくるめて考えるなら、あんパンなのではないだろうかと思う。
ご飯のように、しっかりと満足感があって、聞いていると元気が出てくるような曲。
どの曲かというのは、人それぞれだから、それはこの曲だと限定しては書かないけれど
かと思うと、スイーツのように、聞いている人を、トロリンと融かしてしまう曲。
詰まりは、鼻の下が、ビローンと伸びてしまうような曲だろうか、凡でいうならね。
「木曜の夜」とかもスイーツだろうか。
あの曲のみゆきさんの声、可愛いよね。
ただ、それらは、それぞれの歌は、ご飯であったり、スイーツであったり、個別で存在する。
でも、改めて聞き直したら、1つの曲で、ある人が聞いたらご飯で、ある人が聞いたらスイーツだって言う曲もあるのじゃないだろうか。
1曲で、あんパンのような曲。
そんな視点で、曲を聞き直すのもいいかもね。
こんな遊びはどうだろう。
曲を聞いて、別の複数の第3者になって感じるんだ。
ある1曲を聞いて、色んな人になりきって、その曲を解釈する。
仕事に疲れて帰って来た看護婦が聞いたら、この曲は、どんな風に聞こえるのだろうかとか。
ご飯なのか、スイーツなのか。
何人もの女から貢がせているジゴロは、どんな風に感じるだろうかとか。
初めてのデートの前日の夜に聞いたら、失恋して、誰もいない暗い部屋に帰ってきた時に聞いたら、どうなんだろう。
もし、思いを抱いていた相手に、好きだって告白されたら、その時は、たとえ「うらみ・ます」を聞いたって、甘い甘いスイーツに感じるだろうな。
そんな風に聞いてみたら、面白いかもしれないね。
とはいうものの、凡は、そんなことはしないな、やっぱり。
書いておいて言うのも何だけど。
凡は、みゆきさんの顔であったり、声であったり、そんなのが好きな訳で、みゆきさんの曲を解釈しようなんて、そんな複雑な事はしたくない。
みゆきさんの曲の評論家にはなりたくないのである。
なので、というか、生来のナマケモノなので、アルバムを買っても、1度も歌詞カードを見たことがない。
写真を眺めるだけだ。
いまだに、あれは何という言葉を歌っているのだろうかという、歌詞の知らないというか、歌詞を聞き取れないで、あやふやな言葉のままにしてホッタラカシにしている曲ばかりだ。
人が、その歌詞について、あーだこーだと語っているのを聞いて、初めて、ああ、そうだったのかと納得するのである。
と、急に、みゆきさんの話になりましたが、高山のレポートを書いていて、急に思いついたので、書いてみました。
何しろ、高山は、どこも閉まっていて、これと言ったところには行って無いものですので。
話題も少なくなっちゃうのね。
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さて、スイーツで、お腹が満ちたので、散策を続けよう。
朝市をしているという川の横を歩いて、櫻山八幡宮へ行ってみる。
あれもこれも、お願いしたいものだから、祈願串には、「百事如意」と書いた。
お金も、みゆきさんも、その他の若い女の子にモテモテも、あれもこれも、、、、。
そんな欲の深い事考えたら、百事如意という言葉の大らかさが、色あせてしまいそうだ。
さて、そろそろ、ホテルに戻ろう。
今回のホテルは、高山桜庵という若い女性に人気のホテルだ。
何より、全館が畳敷きなのがいい。
裸足で、どこにでも行けるのは、楽チンなんですよね。
15時50分ごろ、チェックインをして、部屋に入る。
勿論、部屋も畳敷きで、低いベッドが2台置かれていて、手前に2人用のソファがあった。
洗面なども、独立していて、ちょっとお洒落だ。
お風呂は、大浴場がメインなので、部屋にはシャワーブースのみ。
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IMG_8265.JPG(窓からの風景)
館内は、浴衣ではなく、作務衣が用意されていて、こっちの方が動きやすいし、寝ている時も、裾が、はだけにくくていい。
でも、用意されていてるLを着て見ると、小さいので、フロントで、XLに換えて貰った。
これなんか、エレベータのところとかに、自由に取れるように置いてあったら楽なのにね。
夕食の時に、ちょっと太った中年男性が、作務衣を来ているのだけれど、パッツンパッツンになっている。
あれは、苦しいだろうにと見ていた。
きっと、良い人なんだろうなと。
さて、作務衣に着替えたら、温泉に行きましょう。
やっぱり、旅の疲れは、温泉で癒さなきゃね。
大浴場の扉を開けたら、それほど、全体は広くない。
内湯と、露天風呂がある。
客は、4、5人だろうか。
sakura.jpg(ホテルのホームページから。露天風呂。)
まずは、露天風呂だろうと、ガラス戸を開けて外に出ると、ちょうどビルの屋上の角のところに、岩風呂に仕上げた露天風呂があって、その向こうは、もうビルの外なのだ。
詰まりは、岩風呂の向こうが、スッカンスッカンのビルの外の空間なのである。
ということは、あの岩風呂のところで、もし、こけたりしたなら、外の空間に放り出されて、真っ逆さまということになる訳だ。
一応、ワイヤーのようなものを張ってあるが、あんなのを信用するぐらい脳天気じゃない。
絶対に、あのワイヤーだって、耐荷重テストなんてやってないに違いないのである。
足を湯につけて、座ろうと思ったが、正気の沙汰じゃないと思って、飛び出た。
そして、大浴場の方に戻ったのである。
仕方がない。
内湯にでも入るかと、狭い大湯船に浸かると、目の前の壁は、全面ガラス張りになっている。
湯に浸かってガラスの壁を見ると、ああ、あのガラスが何かの拍子で割れたなら、そこからお湯が流れ出て、そのお湯が流れ落ちる時に、凡の体も持って行かれるなと思ったら、急に怖くなって、浴槽のステンレスの手すりにつかまって、耐えていた。
怖くて、足の裏が、スースーしている。
とはいうものの、お湯に浸かれるのは、露天風呂と、この狭い大湯船しかない。
体が温まったら、そうそうに大浴場を出た。
部屋で、寛いだら、いよいよ夕食の時間だ。
17時半を待って、レストランに行く。
すでに、もう食事を始めている人が、7割方いた。
案内された席に座ると、料理の説明があって、そして、お酒の説明があった。
女の子が言うには、1000円で、350mlの缶ビールか缶酎ハイ、またはワンカップが、3本飲めるプランがあると言う。
そう言われて、あれ?と思った。
予約する前に、飲み放題だって確認したんだよね。
なので、飲み放題ではないのかと聞いたら、3本だと言う。
それなら、仕方がないと、とりあえず、その3本1000円を頼んだ。
でも、どうも納得がいかないので、実は、予約するときに、フロントの男性の方に確認したら、1000円で飲み放題だと聞いたのですがと、言ってみた。
だって、それが事実だものね。
いや、飲み放題にしろという感じじゃなくて、ただ、聞いただけだ。
すると、しばらくして、そういう風に案内したのなら、飲み放題にしますという。
それなら、納得なのだけれど、どうも、気持ちが悪い。
いや、気分が悪いということじゃない。
気持ちが悪いのだ。
凡としてみれば、ちゃんと確認して、ちゃんと飲み放題だと説明を受けている。
なので、飲み放題になって、それで、言わば当然なのである。
でも、女の子の表情を見ると、そんなゴチャゴチャ言われるのだったら、仕方が無いので、飲み放題にしときます、みたいな感じなのだ。
ここで、元気よく、「すいませ~ん。それなら、飲み放題にさせてもらいます。」って、笑顔で言ってくれたなら、気持ち良かったと思うのです。
ちょっと席を外していたミニボンが、テーブルに帰ってきて、ちょうど、女の子が飲み放題にしますと言ってた時だったので、凡が無理を言ったのではと、女の子に、「無理言ってないですか、ごめんね。」と言った。
凡が、気持ちが悪いと言ったのは、凡がクレームを言ってるかのような感じになってしまっているのが、気持ち悪いのである。
でもまあ、飲み放題にしてくれたので、気を取り直して、いざ、夕食だ。
IMG_8276.JPG(これが飲み放題)
「飛騨牛陶板焼御膳」を楽しむことにしましょう。
先ずは、小鉢が2つ、漬物、海鮮サラダの乗ったお盆が置かれた。
海鮮サラダは、刺身の代わりである。
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IMG_8268.JPG(大きな皿に乗った料理に見えるが、サラダなので、ボリュームは少ない)
量的には、ほんのちょっとなので、ミニボンは、すぐに食べてしまった。
凡は、目の前の料理の量を見て、普通に食べたら、すぐに食べ終わってしまうと判断して、ゆっくりと箸をすすめることにして、缶ビールを飲む。
コップが無いので、紙コップで代用。
ビールを飲んでいると、メインの飛騨牛の陶板焼きの登場である。
お待ちかねの飛騨牛は、写真で見たとおりの量と質だ。
これもまた、ゆっくりと焼きながら、ビールを楽しむ。
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とはいうものの、飛騨牛は食べて終わってしまった。
なので、牛肉の追加をしよう。
これもすでに、確認済みだ。
女の子に、牛肉の追加をお願いした。
すると、ちょっと確認してきますと、奥に帰って行った。
肉の追加をしたのは、凡だけのようである。
すると、今サーブしたものと同じものなら追加できるというので、それはいくらかと聞いたら、また、確認しに帰って行った。
折角だから、2皿頼もうと思っていたが、ミニボンは要らないというし、1皿2000円だというので、1皿にした。
ちょっと、2000円に、ビビッてしまったのだ。
その肉も美味しく頂いて、お酒も終了としましょう。
あとは、ご飯と味噌汁であるけれども、これはセルフだ。
食事を終えたミニボンが、フリードリンクの機械のところから戻って来た。
お茶が飲みたいけれど、コーラやジンジャエール、リアルゴールドなどはあるが、お茶や、ウーロン茶がないという
なので、女の子に、「お茶はないですか。」と聞いたら、「お茶はありません。」と言った。
夕食のレストランで、お茶が無いというのは、これは、アリなのかとビックリである。
このプランは、ご飯をコーラで食べるような若い人のための料理で、食事をするときにお茶を飲むような年寄りは想定していないのだろうか。
通路を隔てた横のテーブルには、6人ぐらいの家族がいて、ご飯も味噌汁も、何度もお替りをしている。
それはいいのだけれど、味噌汁のアサリを山盛り入れるので、テーブルにアサリの殻が山のように積みあがっている。
そんな風景を見て、さて、ご飯と味噌汁を取りに行ったら、味噌汁の具は、スッカラカンになっていた。
まあ、アサリの殻を1つひとつ食べるのも面倒くさいし、アサリの出汁も味噌汁に出ているし、これはこれで、具の無い味噌汁で良い。
その味噌汁と漬物で、ご飯を頂いて、レストランを出た。
凡としては、肉も追加したし、お酒も飲み放題で飲んだし、満足の夕食となりました。
ただ、量は、まだ食べ足らないという感じかな。
部屋に戻って、少しばかり寛いで、明日の用意などをする。
さて、これで寝る訳にはいかない。
まだやることがあるのだ。
このホテルは、夜鳴きそばのサービスがあるのであります。。
時間ぴったりにレストランに行くと、すでに満員で、これだけの人が宿泊していたのかと思う。
ラーメンは、既製品だろうけれど、美味しかったです。
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さあ、これでホテルの予定は、全部、こなした。
ということで、部屋に戻って寝たのであります。

コメント

  1. yukemuri より:

    なかなか良いホテルじゃないですか
    いや、メチャクチャ良いホテルだと思います
    飲み放題もかなり良いですし、無料の夜泣きそばもナイスですね
    しかし飲み放題のはずがお好み3本だけとは話が違いますし、予約時に男性に確認済みとの旨を話すとだったら飲み放題で良いですってのは釈然としませんね
    いや、釈然としないと言うより腹が立ちますよ
    自分たちのミスなのに、不満そうな顔されたら気分悪いと思いますよ
    それからお茶の無いドリンクバーも微妙ですね
    肉の追加の件も微妙なので、良いホテルの中どうなのか分からなくなってきました
    でも飛騨牛は美味しかったようなので、結果的には良かったようですね

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    良いホテルでしたよ。
    全館、畳敷きというのも気に入ってます。
    リラックスできるというか、楽というか。
    夕食なしで6000円ぐらいの設定もありましたから、
    下手なビジネスホテルに泊まるより、こっちの方が断然良いです。
    (コロナの時期の値段設定かもしれませんが)
    飲み放題は、ただ、聞いただけなんですけどね。
    別に、飲み放題じゃないのが正解なら、それでオッケーだったのですが、
    明るく「案内が間違ってたようです」とか言ってくれたら、了解って言えたんですが、
    奥の方で、暗い表情で、話をされたら、何を話してるんだろうって気になりますよね。
    まあ、フロンとの案内と、現場と、違ったところもありましたけど、
    泊って良かったです。
    玄関にいる年配の男性は、常に声掛けをしておられて、その男性の声掛けだけでも、
    元気が出ましたよ。

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