平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(936)南紀串本の温泉旅(4)

7月8日(月曜日)。深夜。
温泉ホテルで、飲み過ぎてバタンQとなった場合、夜中に目が覚める。
そして、寝れなくなる。
とはいうものの、次の日も休みなので、寝なくちゃいけないなんて思うことも無い。
真っ暗なオーシャンを眺めながら、ここが自宅ではないという空間を楽しんでいた。
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6時頃になったので、ミニボンに声を掛けて、朝の温泉に向かう。
既に、10人ほどの先客が、それぞれの温泉を楽しんでいた。
さて、ご馳走を食べに行こう。
朝食は、7時から、昨夜と同じ会場でバイキングだ。
朝もまた、オープン前に列が出来ている。
昨夜の事もあるので、そんなガツガツしないで行こうと思う。
と、中に入ると、のっけ丼というコーナーがあった。
これはホームページで、前もって知っていたのだが、意外と用意されている魚が、多めに取り分けても後の人に気を遣わなくて良いぐらい盛ってある。
ご飯を軽めによそって、刺身をどっさりと乗っける。
ちょっと嬉しい。
カツオの漬けを、お茶漬けにするパターンも、後で試したが、これもまた美味い。
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他は、一般的なバイキングの朝食メニューだが、アジの干物が、焼きたてで頂けたのは、これは美味しかった。
そんなこんなで、ひょっとしたら、凡は、昨夜の夕食よりも、今日の朝食の方が、大いにバイキングを楽しむことができたような気がする。
いつもなら、和食を食べて、その後、意地汚く洋食も頂いたりするのだけれど、今回は、和食だけで十分に満足して会場を出た。
朝食を終えたら、昨日予約したオプションのツアーまで時間がある。
ホテルの周りを散歩がてら1周した。
帰りの直行バスは15時30分なので、それまで、ぶらぶら串本を散策しようかと出発前に思っていたのだけれど、調べてみると、串本には、何も無い。
無いというのも申し訳ないけれども、観光地といわれるところへ行こうと思えば、車が必要だ。
ということで、ツアーを申し込んでいた。
税込み 3218円。
ホテル代や、直行バス代を考えると、やや高い気もする。
チェックアウトをして、ツアーのバスに乗り込むと、満席だ。
みんな考えることは、同じのようだ。
9時30分にホテルを出発したバスは、まずは、串本海中公園へ向かう。
施設の水族館を見て回るが、どうにも海の中の生物というものは、気持ちが悪い。
小さな海中生物の水槽が多かった。
「気持ち悪いね。」
「ぞっとするね。」
「嫌だね。海は怖いね。」
そんな感想を言いながら見て回った。
外へ出るとウミガメのプールがある。
エサをやって楽しんだ。
実際に、ウミガメを見ると、かなりの大きさだ。
これなら浦島太郎も、背中に乗ったという伝説も、妙に納得できた。
ただ、凡には、ウミガメに乗って竜宮城という話は、酸素問題が依然大きな疑問ではあるのではありまして。
しかし、その疑問も、竜宮城が異次元の世界で、ウミガメがUFOであるという説を採用するなら、そこにまだ、浦島太郎は実話だったということも言える訳で、これまた探求の余地はあるのであります。
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そして、併設する海中展望塔へ行く。
塔の中に入って、階段を降りると、ガラス張りの海中が見える部屋に出る。
これは、素直に楽しい。
ただ、大きな魚は、寄ってはこなかったが。
階段を上がって、塔の外側の手すりのところに出て、下の海を見ると、魚が群がっている。
見るとエサをやれるようになっているので、ここでもエサやりを楽しんだ。
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それにしても、魚も、エサが貰える場所を知っているとは、ある意味スゴイなと感心した。
だって、あんなに脳みそが小さいのに、それに、誰にも習ってはいないのに、ここでエサが上から落ちてくるって分かっているんだよね。
ある意味、エライよね。
とはいうものの、不思議なのが、魚であれ、スズメや、野良猫など、街にいる小動物が、見たことも無い物体を、これは食物だと認識するところの思考回路はどうなってるんだろうね。
この魚にしたって、丸い乾いた団子が、どうしてエサだと解るんだろう。
普段、食べている食物、詰まりは、小魚なんかを食べているのかな、それとは見た目が全く違う。
しかも、何の前触れもなく、海面の、その上の行ったことも無い空間から、突然落ちてくるんだ。
それを食べるって、これは、余程の勇気がなくちゃ出来ないことだ。
普通だったら、しばらく様子を見るはずだよ。
ツンツンなんて、突いたりしてね。
「おや、何か美味しそうな匂いがするぞ。」なんてね。
「いや待てよ、とはいうものの、これは食べて害がないものなのか。」とかね、考える筈だ。
もっと、考える魚がいるなら、「この物体は、如何にして、自分の目の前に存在しているのか。ただ、存在しているという訳じゃないだろう。或いは、神の思し召しなのか。」なんてことも考えるかもしれない。
それなのにだ。
今目の前の魚たちは、エサが海面に落下するやいなや、争うようにエサを取り合って食べている。
「大丈夫なのか。そんなことで。」と魚に呟いてしまった。
とはいうものの、何だかんだ言って、ウミガメと魚のエサやりは、凡もミニボンも、楽しんだのであります。
この串本海中公園だけでも、入場料が1800円するので、ツアー代も、それを考えると高くはないのかもしれないと、料金表の看板を見て思った。
とはいうものの、この1800円自体が、高いなとは思うのではありますが。
んでもって、次は、大島に移動して、樫野崎灯台とトルコ記念館を見学する。
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樫野崎灯台は、そこから眺める海岸の風景は、これはどうにも気持ち良いものだった。
大海原から吹いてくる風が、凡のシャツのボタンの隙間から吹き抜けていく。
ひょっとしたら、この風は、ハワイとか、常夏の国から吹いてきたものかもしれないと思うと、地球の上の国々は、繋がっているんだなと感じた。
ハワイのどこかのビーチに寝っ転がっているサラサラロングヘア―のナイスボディの女の子の、ビキニの胸元辺りを爽やかに撫でて吹き抜けていった空気が、風となって、今、凡の鼻孔から入り込んで、肺を満たす。
ビキニの女の子のサンオイルの香りがしたような気がした。
さて、ビキニの女の子のサンオイルの香りを楽しんだら、凡が行きたかった施設に足早に向かう。
何しろ、ツアーなので、時間が決められているものね。
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「串本町 トルコ記念館」
ここ串本で、明治23年に、軍艦エルトゥール号が、トルコに帰る途中に、暴風雨にあって、座礁した。
587名が亡くなり、69名が救出された。
それを機に、串本町とトルコの交流が始まったそうで、それを伝えることを目的につくられたそうだ。
凡とミニボンが行くと、1組の観光客が出て行って、あとは誰もいなかった。
小さな施設だけれども、ゆっくり見学させて頂いた。
スタッフの女性も、もっとたくさんの人に来て欲しいということを話しておられた。
いつか、トルコに行ってみたいものだと思う。
さて、時間もないので、急いでバスに戻る。
次は、潮岬観光タワーだ。
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バスを降りるときに、観光タワーの人に、「本州最南端訪問証明書」なるカードを貰う。
これが観光タワーの入場券にもなっているようだけれど、観光タワーにはチケットのチェックみたいなものはないので、果たして、観光バス以外の人で料金を払っている人はいるのかと思ったが、まあ、これもまた観光地での楽しい趣向と思えば、それも気分である。
パンフレットに、入場券付きと書いてあるけれども、実際はいくらだったのかな。
んでもって、観光タワーは、ただ上に上がって、景色を楽しむだけのものだった。
やや年代を感じる建物ではあったけれども、これもまた観光気分で、意外と楽しめた。
そして、この観光タワーでの観光に、昼食時間も含まれているので、隣にある観光タワーのレストランで食事をすることにした。
ミニボンは、トルコ丼なるものを注文。
トレーに、トルコのランチョンマットが敷かれていて、雰囲気は作ろうとされている。
タンドリーチキンとオーロラソースで味付けした鶏の丼だった。
凡は、マグロのメガ丼だったかな、そんなのを頂いた。
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食事の後は、本州最南端の最南端まで、ぶらぶら歩いていってみたが、その先っちょには、柵があって、行けなかった。
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さて、バスは、それから最終観光地の橋杭岩という海に屏風のように並んでいる岩を見に行く。
時間調整もあるようで、ここでお土産を物色したりして、時間を潰す。
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んでもって、14時30分に、ホテルに戻る。
後で分かったけれど、串本駅までは、歩いても近いので、朝からJRに乗って、どこかへ行っても良かったのかもしれない。
ただ、ツアーの場合は、何も考えずにバスに乗っかってれば良いので、それはそれで楽だったので、温泉旅行としては、身体も休める有意義なものだったかもしれない。
直行バスの出発時間の15時30分まで、ホテルの中で時間を潰して、そのままバスで、大阪まで帰ってきたのでありました。
なんだかんだ言っても、ミニボンとの温泉旅行は、久しぶりで、ゆっくり出来たのではないかと思うのではあります。
さん
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コメント

  1. yukemuri より:

    凡蔵さん、夜明の海がキレイですね
    空に色も何とも言えない美しさがありますね
    そんな中朝から温泉とは最高の気分でしょうね
    温泉旅行の醍醐味ですね!
    朝ご飯も充実していたようですね
    のっけ丼もナイスですね
    好きな物を好きなだけ、旅ならではですよね
    洋食はパスとあり今回は小食だなって思ったら、おにぎりが4個も写っているじゃないですか(笑)
    でも隣にスパゲティっぽいのもしっかり写っていますよ
    ウミガメもけっこういるんですね
    やっぱりエサを貰うのに慣れているんでしょうかね?
    あっ、凡蔵さんにはタワーバーガー食べてもらいたかったなぁ~
    奥さんは謎のトルコ丼ですか
    ご当地メニューなんでしょうかね???

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    朝食の写真のスパゲッティは、ケチャップの色に負けて取ってしまいました。
    おにぎりも、その場でにぎってくれるので、思わずね。
    昼食の、タワーバーガーは、かなり迷ったんです。ブログネタにもなりますしね。
    でも、何となく、マグロ丼にしちゃいました。
    何か、てんぷらが食べたくなってしまって。
    トルコ丼は、このレストランだけのメニューでしょうね。トルコとのつながりを大切にしている町なので、オリジナルで作ったようですが、周りをみると、奥さん以外は、食べてる人はいませんでした。

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