平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(905)青春18きっぷ、UFOに出会う北陸旅。(3)

12月20日(木曜日)。
ダイワロイネットホテル富山で、朝を迎える。
青春18きっぷの旅の2日目であります。
日帰りの旅も楽しいものではありますが、1泊すると、その楽しみは10倍にも20倍にも膨らむものでありまして、今回の旅もまた、来てよかったと実感する朝なのであります。
さて、昨夜はテレビを点けることが無かった。
いつも、旅に出ると、部屋にあるテレビは見ないことが多い。
部屋に帰る頃には酔っぱらってるものね。
それに、折角、旅に出たのに、テレビを見たら、そこにいつもの日常が見えてしまう。
ただ、朝は地方の天気予報などがあるから点けることがある。
それに、最近のホテルは、館内の施設の情報などをテレビで見る仕掛けになっている場合が増えて来た。
今回の、ダイワロイネットホテル富山も、部屋に館内の案内が無いので、もしかしてと点けてみると、果たして館内の案内があった。
すると、レストランの空席状況が表示されていて、空いているようだ。
もともと、朝食なしのプランを頼んでいた。
ハンバーガー店などで食べた方が安くつくと考えていたからだ。
とはいうものの、今見るとすぐに入れるようだし、バイキングのようなので、ちょっと贅沢してもよいかなという気持ちになる。
なので、ホテルで朝食とすることに決めた。
フロントでチケットを買って、1階のレストランに行く。
1050円。
時間も遅いせいもあってか、ガラガラである。

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さて、おかずでも取ろうかと思って見渡すと、普通のスクランブルエッグやソーセージなどの洋食メニューも美味しそうだけれど、和食のコーナーが、なかなか面白い。
ホタルイカの沖漬けやイカの黒づくりなどの富山の名物や、甘海老やバイガイなど、それに、少し空調で乾燥しかけていたが、ます寿司などもあった。
これなら、間違いなく和食だ。
旅を感じさせる朝食は、朝おきた時に考えていた駅前のハンバーガーよりも、格段に気持ちをアップさせてくれる。
さあ、今日の目的地に向かいましょうか。
チェックアウトをして、路面電車で富山駅に移動。
まずは、コインロッカーに荷物を預ける。
駅の観光案内所で、皇祖皇大神宮への行き方を、念のため聞いてみようと尋ねたら、ちょっとお待ちくださいと、お姉さんが、アイパッドで何やら検索を始めた。
この時点で、もうこの場を去りたいなと思ったけれど、アイパッドで調べてくれているのであるから、もう結構ですと言えない感じなのだ。
知らなければ、知らないで、それは恥でもなんでもないのだから、「初めて聞くのだけれど、それは、何ですか。」とか「どんな漢字ですか。」とか、聞いてくれれば、それからヒントが思い浮かぶかもしれないとは思うのであります。
そもそも、「コウソコウタイジングウ」という言葉を聞いて、「皇祖皇大神宮」を思いつかない人が、何も聞かずに正解にたどり着くとは思えない。
何を調べているんだろうと、不思議に思いながら、お姉さんを見ていたら、見当違いなお寺のパンフレットを凡に見せたりする。
勿論、親切でやってくれているのは十分に解るのだけれど、有り難いような、有り難くないような、申し訳ないような、時間の無駄なような、何とも説明できない気持ちで、お礼だけ言って、その場を去った。
まあ、綺麗なお姉さんとお話できたのであるから、ここは満足すべきことなのかもしれない。

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さて、富山駅の改札で、今日の青春18きっぷに入鋏ならぬスタンプを押印してもらおうと、切符を渡したら、「どこまで行かれますか。」と問われた。
富山駅は、高山本線以外は第3セクターしか接続していないから、確認する必要があるのだ。
凡は、西富山駅ですと答える。
西富山駅は、高山本線なので、まったくもって問題ない。

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富山駅から、西富山駅へは、1駅だ。
無人の西富山駅を降りると、想像したとおり、ただの何もない街である。
さて、これから、皇祖皇大神宮へ向かおうと思うのだけれど、駅には案内のようなものはない。
とはいうものの、どっちへ向かって歩き出したら良いのか分からないので、予め調べていたネットから、地図アプリで検索をして歩き出す。
車道に出て歩いていると、分岐点に看板があった。
その道を更に歩いて行くと、富山大学の敷地の横に、柵があって、そこから入って行くようになっている。

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パワースポットと言われているところに行く場合、山の中にあることも多くて、そんな山の中に1人で入っていくのは、少しばかり勇気がいる。
オバケなどが出るのではないかという、そんな子供じみた恐れというか、いや、そう言うよりも、時空の違う魔界に入り込んで、そのまま帰って来れないのではないかと言う恐れを感じるのです。
というか、単なる臆病なだけなのでありますが、兎に角、怖いのであります。
でも、行きたいから、必死になって歩くのでありますが、この今歩いている空間は、怖くないのであります。
確かに、山の中へ入って行く山道ではあるけれども、誰かが、きちんと整備している感じが解るからなのだろうか。
何か清々しい気持ちさえ感じるのであります。

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少し歩くと、もう鳥居が見えた。
そのまま、階段を上ると、簡素な屋根の参拝所と、その奥の神社がある。
まずは、参拝所の壁にある説明書きを見ると、これまた、その内容が楽しいのであります。
この皇祖皇大神宮は、その昔、キリストや釈迦も、ここを訪れて修行をしたというのです。
また、竹内文書とも関係もあり、ムー民の凡は、もう楽しくて仕方ありません。

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兎にも角にも、まずは参拝をしなければなりません。
その参拝方法も、また変わっていて、四度拝八平手一度拝です。
しかも、お願いをするときは、印を組むのです。
実に、楽しい。

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お参りをしていると、凡の後ろに人の気配を感じた。
こんな辺鄙な場所にある神社には、余程の不思議大好き人しか来ないだろうと思っていたので、意外に思っていると、凡の後ろに来る様子が無い。
どうも、凡がお参りしている間、少し離れて待っていてくれているようだ。
お参りを終えて少し離れたところで待つ男性に会釈をして凡も参拝所を出る。
男性は、黒いコートを着た身なりの良い感じの人で、参拝を終えたら、竹ぼうきを持って、落ち葉などの掃除を始めた。
この神社の関係のある人なのかな。
凡は、参拝を終えたけれども、この場所で、暫く過ごすつもりでいる。
帰りの電車の時間もあるし、何より、折角来たのだから、皇祖皇大神宮の神気を感じていたい。
参拝所のベンチに座っていると、また1の男性が上ってきた。
この人もまた、きちんとした身なりで、やはり黒のコートを羽織っている。
参拝を終えると、竹ぼうきを持って掃除を始めた。
ここでは、参拝した後は掃除をするのがルールなのだろうか。
見ると、誰もが掃除できるように竹ぼうきが用意されている。

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とはいうものの、凡は、掃除はせずに、ただベンチに座っていた。
何かの気のようなものを感じるのだろうかと思っていると、何か耳が詰まったような感じを覚える。
凡は、霊感なんて楽しいものは持ち合わせてはいないけれども、この感覚が気なのだろうかと考えていた。
しばらく、佇んで、電車の時間に合わせて、皇祖皇大神宮を後にした。
帰りの山道に分岐点があって、その別の道に、何かを祀っているような、そんな場所があって気になったが、見てはみても何なのかは分からなかった。
始めから知っていたら、例の黒のコートの人に聞けたのにと、そこは残念に思った。

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西富山駅まで戻って、富山駅まで移動。
さて、これから市内観光をしようと思う。
富山と言えば、真っ先に思い浮かぶのが、富山の薬売りだ。

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コメント

  1. ゆけむり より:

    自分もホテルの朝食は食べない事が多いのですが、こちらのホテルは和食が魅力的ですね
    お酒に合いそうなおかずも多く、これなら食べたいですよね
    こんな地元感満載のビュッフェなら嬉しいと思います!
    しかし同じ富山を旅するにしても、泊まるホテル、観光する場所、人それぞれで面白いですよね
    その人その人の視点で切り取られているのも、旅ブログの興味深いところでしょうね

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    朝食は、お酒のアテになりそうなものが多かったですね。実際に、70歳ぐらいの男性4人グループは、ビールを注文してましたよ。
    旅のブログは、その人の趣味とか、個性が出ていて面白いですね。
    それに、情報としても生の声ですから、参考になります。

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