平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(120)伊勢神宮と新嘗祭。

伊勢志摩旅行に行ったのは、もう1カ月以上まえの11月22日。
新年を迎えたというのに、まだその記事を書いています。
百貨店のショップに勤めている凡にとって、正月休みは元旦のみ。
その後は、催事が続く。
いつこの伊勢志摩旅行は終わるのだろうか。
さてさて、余りにもノロマなブログですが、もしよろしければ、どうぞお付き合いくださいませ。
まだ紅葉には少し早い色づきの木々を見ながら宇治橋を渡り、白い玉砂利を踏みしめながら内宮の御正宮に向かう。
観光客が祝日とあっていつもより多いのかもしれない。
伊勢神宮には何度かお参りをしたことがあるのですが、毎回途中の御手洗場(みたらし)で足を止めてしまう。
ここは、昔はお参りをする前に禊をする場所だったそうです。
五十鈴川の清らかな水の流れに惹きつけられるのは凡だけではないようで、皆ここで記念撮影をしたり、流れる水で手を清めたりしている。
何処から流れてくるのだろうか、その清く透き通った水は、見ているだけで心が落ち着くという感じではない。
他の人はどうか知らないが、凡にはそう感じられる。
結構な速さで流れるその水は、しっかりとした質量を感じる流体で、掬い取ると確かに柔らかい水なんだけれど、近くで見ると1つの長い流体のような塊となって流れていくという感覚なのです。
途絶えることのない透き通った流体は、清らかというより、かなり動的なダイナミズムを感じるのであります。
御手洗場を過ぎて、御正宮に近くなってくると参拝客が急に増えてきた。
そして、神宮の警備員がそこここに立っていて、順路の右側に寄って歩くように促される。
もうすぐ御正宮だというところまでくると、何百人という人の順番待ちの列となった。
こんなにも大勢の人が参拝にくるのだろうか、しかも警備員が何やら緊張した動きをしている。
そして、その行列や警備員の理由が、御正宮のすぐ近くの階段の下まで来たときに分かった。
何も考えずに来た11月23日は、新嘗祭だったのであります。
新嘗祭とは、その年採れた五穀を神様にお供えする重要な祭儀です。
そして、階段まで来たときには、凡の後ろで一旦参拝客を足止めして、階段まで来た人は、早く参拝するように促された。

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階段を最後まで上がると、御正宮は畏れ多いために白い布が正面に垂らされていて、直接は見ることはできない。
あまりの多くの参拝客でお賽銭の箱の前は、ぎゅうぎゅう詰めで、皆ぎゅうぎゅうで手を合わせている。
早朝、誰もいない時間帯にお参りできたらどんなに清々しい参拝となったことだろう。
しかし、今はぎゅうぎゅう詰め。
とはいうものの、白い布の向こうでは、何やら儀式を行う人の動きが影となって見える。
新嘗祭のちょうどその時に、偶然にも伊勢志摩旅行なんて、これはちょっと縁起がいい。
不思議大好き中年としては、この白い布の向こう側で執り行われている祭儀を見てみたいところでありますが、参拝が終わったら、すぐに下に下りるように警備員に促された。
聞くと、もうすぐ祭儀が終わって、祭儀を行っている偉い人が降りてくるので、道を開けなければいけないとのことだった。
階段の下に降りると、参拝を待つ長い列が何十メーターも続いていた。
凡も道の端っこに立って、待っていた。
ほどなく遠くに見える階段から、白い装束の一団が、ゆっくりと向かってくる。
先頭のオレンジ色の袴を穿いた人が一番偉い人だろう。

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凡は警備員に聞いてみた。
「あの、先頭の女性は誰なんですか。」
「天皇陛下のお姉さまの池田厚子様です。」
やっぱりそうなんだと思った。
お顔を拝見して池田厚子様だと思ったんではなく、池田厚子様が執り行われる新嘗祭の、神道における重要性を改めて実感した。
東京では天皇陛下自ら執り行われる大切な神事なんですよね。
行列に並んでいる人は、一斉にカメラや携帯を取り出して、写真を撮っている。
凡も写真を撮ろうと思ったのですが、畏れ多い方を勝手に、それも直接写真に撮っていいものか。
警備員に「写真を撮ってもいいですか。」と尋ねると、構わないということなので、撮影させていただいた。
ちょっと興奮した気持ちで、内宮の荒祭宮へ向かうことにする。
すると警備員に声を掛けられる。
今から荒祭宮で新嘗祭をするので参拝は出来ませんというのです。
でも、遠くから神事のようすを拝見することは出来るということなので、行ってみることにしよう。
参拝の道を歩いていると、途中に小さな神社がある。
その前で、白装束の神官がコザのようなものを広げて神事の用意をしているではないですか。
こんなに近くで神事を見ることは普段はない。
しばらく、その様子を見ていた。
ここは、御稲御倉(みしねのみくら)と言って、神様に捧げる稲穂が治められているとろだそうです。

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神事が始まると、神官が柏手を打った。
「タタタ、タタタタ、タ」(最後のタは、非常に弱く拍手をします。しかも、結構速い調子で拍手をします。)
普通の神社では、「二礼、二拍手、一礼」というやり方でお参りをする。
でも、ここ伊勢神宮では、「八度拝、八開手」と言って、八回拍手をするそうです。
伊勢神宮のボランティアのガイドさんが話しているのを盗み聞きしていると、「タタタタ、タタタタ、タ」と九回拍手をすると話してましたが、凡には八回に聞こえた。
この辺、どうなんでしょう。
更に感激して、荒祭宮へ行くと、新嘗祭の最中で、階段の下から拝見させていただいた。

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何やら、立ったり座ったり、拍手をしたり、その様子の全体を拝見することはできないけれど、すごく貴重な体験をしていることが嬉しかった。
最後まで見てから、参拝をして内宮を出る。
今日この日に訪れた伊勢神宮は、今まで来て知っている伊勢神宮とは少し違った、何か神聖な部分に触れたようで、日本人のこころの底を揺さぶるような静かなエネルギーを感じた。

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(御手洗場で水の流れを観察する凡)

コメント

  1. ろこ より:

    明けましておめでとうございます。
    私も伊勢神宮には何度かお参りをしたことがあるのですが、今年の初詣も凄い人出のようでしたね。
    落ち着いた季節に訪れる方がよさそうですね。
    今年も楽しみにしております。

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ころさん。
    初詣の伊勢神宮はテレビなどで見たことがありますが、すごい人出のようですね。
    でも、やっぱり空気の澄んだ人のいない時のほうが、気持ちが引き締まりますよね。
    ブログの更新もなかなかの私ですが、今年もよろしくお願いいたします。
    今年も、よろしくお願いいたします。

  3. とっちゃん より:

    凡蔵さん、明けましておめでとうございます
    今年も宜しくお願いします!
    凡蔵さんの伊勢神宮に触発され、ちょっと行ってみたいなぁなんて思っています!
    そこで軽く調べると、内宮、外宮ってかなり離れているんですね
    そしてちゃんとした参拝方式があったり、けっこう複雑なんですね!
    こちらから個人で行くと交通費やなんやらでかなり高くなっちゃうし、かといって手頃なツアーだと十分見られません・・・
    いざ検討を始めると、こちらから近畿・関西方面って、意外と手軽に行かれそうなのに行かれないんですよ
    現在正月出勤の代わりの正月休みをどこに行くか検討中です!

  4. oriver より:

    遅くなりましたが、今年も宜しくお願いします。
    初めて知りました。
    妹夫婦が名古屋に転勤になってから伊勢神宮に行くたびに写真を送ってくれます。優しい日差しがここにはいつもありますね。私も一度行って見たいです。

  5. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    外宮と内宮は、バスに乗ると意外と近いですよ。
    それに、参拝の仕方は私も今回初めて知りました。
    普通に参拝すればいいと思いますよ。
    でも、横浜から伊勢に来るのは、確かに交通費が高くつきそうですね。
    一旦、大阪か名古屋まで来なければいけないでしょうし、その新幹線代となると、ひょっとしたらソウルへ行く方が安くつくかもしれませんね。
    とっちゃんさんも代休にどこかへ行かれるとは、いいですねー。
    また、ブログを楽しみにしています。

  6. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    普通の日に行ったら、きっと心がスッキリすると思いますよ。
    名古屋からの方が近いのかな。
    行きたいところは、沢山あっても、中々いけないですよね。
    oriverさんも、日頃のストレスを発散することを考えないとね。
    今年も、ブログを楽しみにしています。

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