サンダーバードと北陸新幹線を乗り継いで、金沢駅に着いた凡であります。
金沢駅では、前から行ってみたいなと思っていたお店があるので、そこへランチに行こうと思う。
市内に3店舗あるらしいのですが、ちょうど、金沢駅にも支店があるので、そこへ突撃した。
11時開店で、今は、10分ほど前だ。
整理券を取って、開店を待つ。

「魚がし食堂」さん。
ネットの情報では、とにかく、ボリュームがすごいらしい。
カウンターには、ひとりで来た客が座っているのだが、凡の隣の隣、そして、その隣、そして反対側の端っこにも若い女の子が座っている。
こんなお店に女の子ひとりで入れるなんて、すごいね。

このお店は、名前から想像できるように、海鮮のお店だ。
メニューには、丼から、ダラリと具材が垂れ下がるぐらいに、これでもかってぐらいに魚の切り身を盛りつけた写真が載っている。
ただ、凡は、こういう盛り付けは、あまり好きじゃない。
どうにも下品に感じるのだ。
特に、あの丼の縁からダラリがイケナイ。
具材を沢山盛るのは良い。
それなら、米を少なくして、具材を上に重ねるとか、丼自体を大きくするとかすれば良いのである。
あのダラリの部分が、魚の切り身が新鮮でないというように映ってしまうのは、凡だけだろうか。
ここで、刺身の盛り付けについて言いたいのだが。
たまにチェーン店で刺身の盛り合わせを注文したら、浅鉢の上に筏みたいなのを敷いて、その上に、色んな種類の刺身を、あっちむけたり、こっちむけたりして、盛りつけたものを見ることがある。
いかにも、カッコ良く盛りつけましたみたいなね、或いは、フランス料理の前衛的なソースみたいに、芸術的でしょみたいなノリの、ヘンテコな置き方をしているのを見たこともある。
まあ、そのバランスは、どうでもいい。
問題は、その刺身の状態なのだ。
バランスよく、或いはカッコ良くしようとするために、刺身を、ああでもない、こうでもないと、2、3回、置きなおしたりしていたら、最悪である。
見た目を整えようとしてやっているのだろうけれど、ナンセンス極まりない。
そういう刺身は、何度も手で置きなおしているので、切り身が歪んでいたり、よれた状態で置かれていたりする。
そこがイケナイというのである。
日本古来の美意識が欠如しているのだ。
日本人の美意識には、神道の影響が、現代でもかなりの部分残っている。
神道の美意識とは、「さら」ということである。
「さら」「新しい」「手つかず」「清い」「新鮮」ということが重要なのだ。
特に、刺身のような、生きている魚を調理する場合は、そこが重要だ。
魚を、さっと、切り分けて、そのまま、浅鉢に、ポンと乗っけただけ。
それ以上に手を付けない。
そこが美しいのである。
たとえ、ポンと置いた時のバランスが多少悪くても、それは二の次なのだ。
そういう視点で見ると、あっちこっち刺身をいじくった置き方というのは、美しくないのである。
その流れで、あの丼の刺身のダラリには、「さら」「新鮮」を感じないのだ。
と、凡の持論を展開しておりますが、メニューの写真を見ると、刺身がてんこ盛りな海鮮丼は、下品極まりないのだけれど、食べてみたくなってしまう。
詰まりは、凡も下品な人間の証拠でもあるのだけれど、食べてみたいのは、食べてみたい。
特に、日替わりメニューの海鮮丼ランチは、結構なボリュームの刺身が乗っていて、1450円とは、うれしいじゃないか。

ただ、折角の金沢の魚がし食堂である。
メニューには、さらに魅力的なネーミングのランチがあった。
「魚がしスペシャル、漁師のめった汁付き」というものだ。
スペシャルだよ。
凡は、スペシャルには、極めて弱い。
なので、注文は、スペシャルに決まり。
2300円なり。



さて、スペシャルの評価は、どうなのか。
まずは、凡の大好きなフライである。
イワシのフライと、エビフライ、そして、クリームコロッケ。
エビフライは、身が細くて、やや残念だったけれど、揚げ物が3つもついているので、これは嬉しい。
そして、刺身もまた、新鮮で旨い。
問題は、煮物と、焼き物である。
煮物は、スタッフに聞いたら、「がんど」だという。
がんどって、何なんだろうと思ったのだが、忙しそうなので聞けなかった。
ただ、その日の夜に行ったバーで、がんどとは、ブリの子供だと教えてもらった。
そのがんどなのだが、荒煮なので、ほぼ、食べるところが無い。
荒煮が好きな人なら、あっちこっちから、身を探してくるのだろうけれど、凡は、荒煮を食べるのが下手くそなので、箸で3摘まみぐらいしか食べるところを探せなかった。
んでもって、焼き物だが、これまたスタッフに聞いたら、赤魚だという。
凡が思うに焼き過ぎではなかろうか。
ジューシーとかふっくらとかということと無縁の乾燥したような身で、キシキシとした触感で、小骨が多くて、食べるその前に、硬くて箸で身を取ることができない。
手づかみで食べようかと思ったが、食べるところが少なかったし、旨いというものでは無かったかな。
そして、料理のめった汁であるけれども、味付けは良い。
ただ、蟹の殻が、たくさん入っている。
あれは、要らないのではないだろうか。
サーブされたときは、ああ、蟹がいっぱい入っていると歓喜するのだけれど、いざ、食べるときになると、身が無い殻だということに気が付く。
その殻を、歯でもって、カシカシとかじってみると、蟹の香りと旨味がしないでもないが、ほとんどの香りと、旨味は、すでに汁の中の出ているわけだから、あえて、あの殻を残しておく必要はないわけだ。
むしろ、出汁だけ取ったら、殻は取り除いてサーブしてくれる方が、飲みやすいのである。
そんなわけで、かなりの期待を込めたスペシャルでありましたが、これなら、素直に、海鮮丼を注文しておいた方が良かったかもしれません。
と、結構、評価は低めではありますが、その晩に、これまた、飲みに行ったバーのマスターとも話していたのですが、コストパフォーマンスとしては、抜群だろうということだ。
安い値段で、刺身を沢山食べたいというときは、おすすめのお店には違いないです。
ということで、お店を出た。
これから、今回の旅の目的の白山比咩神社に向かおう。





金沢駅から、西金沢駅まで移動して、そこから北陸鉄道に乗って、鶴来駅まで移動。
この電車が揺れるのなんのって、四国の琴電よりも、揺れがひどかった。
とはいうものの、その揺れが楽しいんだけどね。
鶴来駅から、徒歩で、神社に向かう。
レンタルサイクルもあるのだけれど、徒歩の方が、ゆっくり町並みもみることが出来るだろう。
観光案内所の人に聞いたら、徒歩なら30分ぐらいだという。


のんびり歩いていくも、観光客らしい人はいない。
神社の前にきたら、駐車場は、半分ぐらい埋まっていたので、訪れる人はいるのだろう。



鳥居をくぐると、天気が曇っているということもあるのだろうけれど、急に、参道が薄暗くなって、空気も変わったようである。
しばらく行った先にある小さな琵琶滝から、道の横を水が流れているので、その瀬音が、自然のリズムを教えてくれる。

この白山比咩神社は、白山という有名な山がご神体で、この地の白山本宮には、白山比咩大神(菊理媛神)と、伊弉諾、伊弉冉(イザナギ、イザナミ)が祀られている。
ゆっくりと、お参りをさせていただきました。
さて、これで今回の旅の目的は、達成いたしました。
菊理媛神については、いろいろ、雑誌ムーの購読者としては、いろいろ考えてみたいところではありますが、知識のない凡の妄想では、ちょっとばかし恥ずかしいので、今回は割愛。



この白山本宮には、旧御鎮座地という以前の神社の跡地があるので、そこも行ってみる。
ただ、碑があるだけだけどね。
横を手取川が流れている。
そんな風景を見ていると、ああ、遠くへ来たんだなあと旅をしている気分になった。
この鶴来には、もうひとつ金劔宮(きんけんぐう)という神社がある。
金運のご利益があるそうなので、これは行ってみなくちゃね。



ご祭神は、天津彦火瓊瓊杵尊、大国主命、事代主神、菅原道真、日本武尊、大山咋命 少彦名命、って、多すぎるやん。
本殿は、冬の雪の為の対策だろうか、ガラスのサッシで囲われていて、それを開けて参拝をする。
天から神霊が降りてきた岩とか、そんなものもあるので、なるほどなるほどと、説明書きを読む。
ということで、参拝も終えたので、駅の方に向かいましょうか。
来た時に見た駅の時刻表で帰りの電車の検討を付けながら歩いていると、こんな場所には珍しいオシャレな喫茶店みたいなお店があった。
どんなお店なのかなあと、入口を覗いていると、中にいるお姉さんと目が合った。
普通なら、そこで、そのまま駅まで行こうとするだろう。
だって、気まずいじゃない。
その時は、ちょっと、喉も乾いたし、冷たいものでもと思ってはいたんですよね。
すると、お姉さんが、窓のところまできて何か話しかけてきた。
とっさのことだったので、あたふたしていると、今度は、店の前まで出てきたじゃない。
こうなったら、入るしかないか。


「たけだ」さん。
普通なら、そのまま退散したのかもしれないのだけれど、出てきたお姉さんが、可愛かったので、ちょっと、鼻の下を伸ばしたということもあるかもしれない。
店は、昔は、理髪店だったようで、それを改装されたそうだ。
なかなか、オシャレな内装で、カウンターには、地元の男性と、後ろのテーブルには、これまた地元の女性2人がいた。
コーヒーフロートを頼んだ。
ママと、隣の男性とお話をしていると、実に、居心地の良い店である。
予定していた電車の時刻だけれど、もう1本、出発を後らせよう。
そういえば、さっき金劔宮で見かけた女性用の白いブラウスを着て、スカートをはいた地元の人ではない男性が店に入ってきたので、しかも、その男性は初めてじゃない様子だったので、誰にでも、のんびりしたいなと思わせる雰囲気のあるお店なんだろうなと思う。
この凡だって、電車を後らせているし。
それで、今日は、金沢に泊まるみたいな話をしていると、お姉さんのお店の2階がゲストハウスになっているという。
それなら、そのゲストハウスに泊まるのも旅の面白さなのかもと思ったのですが、その時には、すでに、金沢のホテルを予約した後だったのだ。
まさに、1時間ぐらい前にネットで予約したばかりだ。
少しばかり、残念。
というか、可愛いお姉さんと何かあるのではと、イヤラシイ期待をしていたわけではありませんよ。
さて、そろそろ、1本遅らせた電車の時間である。
もう1本、後らせようかなと、そんな気になってしまう。
横の男性も、車で駅まで送ってくれるというのだが、それは辞退をして、お会計をした。
今度、金沢に来ることがあったら、また来てもいいなと思えるお店でした。

さて、北陸鉄道で、新西金沢駅まで移動して、JRで金沢駅に移動。
今日のホテルは、金沢駅のすぐ近くである。
コメント
おっ、魚がし食堂ですね!
金沢駅にもできたんですね
と言うか、昔からあったのかな?
自分も魚がし食堂の東力店で食べましたよ
初めて金沢に行った時だったか、福井などに行く前だったか、けっこうなボリュームで美味しかった記憶があります
凡蔵さんが食べたセットは煮魚と焼き魚が微妙だったようでちょっとガッカリでしたね
画像を見ると煮魚はほぼ頭だけだし、焼き魚は身があまりついてないように見えます
う~ん、残念・・・
ありがとう、ゆけむりさん。
ここは、ボリュームがありますよね。そして、手ごろなお値段。
私も、素直に、海鮮丼にしておけば良かったかもしれません。
スペシャルは、見た目はインパクトはありますが、ゆけむりさんが言うように、
煮魚は、頭の荒煮で、骨が大きいだけで、身はあまりなかったです。
荒煮なんだから、そんなものだと言われるかもしれませんが、それにしても、身が少ないように思いました。
んでもって、赤魚は、身が付いていないというより、焼き過ぎて縮んじゃった?のか、カシカシで硬くて、
箸が入りませんでしたよ。
隣の海鮮丼を食べてる人は、美味しそうだったので、今度は、日替わりの海鮮丼かなと思います。
というか、いつ行くか分かりませんが。