平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1525)成り行きの新潟旅。(3)

旅(国内)

3月24日(月曜日)の次の日ーーーっ!

って、なんで、3月25日(火曜日)って、言わへんのやろ。

最近、疲れております凡でありますです。

万代シルバーホテルの朝食を、美味しく頂きまして、チェックアウト。

今日は、「新潟観光循環バス」に乗ろうと思う。

市内の名所を1周60分で回ってくれるバスで、自分の好きなところで、降りたり乗ったりするシステムだ。

1日乗車券が、500円。

これは、前に来た時にも乗ったのだけれど、行く場所が無い時とか、兎に角、乗ってるだけで、どこかに行けるので、まずは、重宝する。

本当はね、前にも行った會津八一記念館に行きたかったのだけれど、ちょうど、展示の入れ替えで、休館していた。

ということで、新潟駅から、循環バスに乗り込んで、まずは、白山神社に行こうと思う。

ここも、行ったことがあるのだが、インスタ映えする神社なので、兎に角、若い女の子が多い。

、、、そこかい!(誰かツッコミを入れてくれてるかな。)

ここは、まずは、立派な神社なのだが、いろいろ、お参りする仕掛けがされていて、神社にお参りという部分と、観光的な部分と、両方を体験することが出来る。

さて、次は、凡の希望で、「北方文化博物館新潟分館」に行く。

この建物についての、詳細は、資料を読んだけれど、いまいち、ピンとこなかったが、凡が、来たかった理由は、會津八一さんが、晩年の10年間を、ここで過ごして、ここで亡くなったということだ。

受付(と言っても、家の玄関なのだが)を済ませると、年配の女性が、この館の説明をしてくれる。

じっくりと丁寧な説明をされているので、この方自身も、家を、そして、この家の歴史を愛してられるんだなと感じて、その説明も、何だか、温かい。

後は、自由に家の中を見て回る。

2階建ての家には、庭があって、何とも贅沢な空間というか、家である。

さて、お目当ての會津八一さんの資料を見てみよう。

奥に書斎と、当時、出入りしていた玄関がある。

そこに、手紙や、軸物などが展示されている。

會津八一さんの何が好きかと言うと、字だ。

凡は、字も下手だし、美しいものを鑑賞する素質なんて、持ち合わせてはいない。

なので、會津八一さんの字だって、それを評するなんて、出来るのもではないのだけれど、そんなの、どうだっていいじゃない。

その字を見て、ああ、好きだなあとか、ああ、美しいなあとか、そう感じるだけで、見る価値があるというものだ。

手紙などもあって、読んでみる。

これ、当時の人は、貰って、すらすらと読めたんですよね。

江戸時代の手紙に比べたら、読みやすいけど、これは何て書いてあるのっていう部分も多い。

掛け軸で面白いなと思ったのは、「飲且食兮壽而康 無不足兮奚所望」という漢詩(なのかな)である。

(飲み且食ふ、壽にして康なり。足らざるなくんば、いずくんぞ、望むところあらんや。)

意味は、「自由に飲み食いして、長命で安泰である。身に不足がなければ、他には何も望まない」ということらしい。

いやあ、これ、額に入れて飾っときたいね。

よし、今日も、自由に飲み食いすぞ!って、そこだけ気に行ったのね。

會津八一さんには、蘭子さんという身の回りのお世話をする人がいたのだけれど、書斎の横に、蘭子さんの憩いの間という2畳の部屋がある。

どうしたら、この狭い部屋で憩えたのだろうね。

昼寝も出来ないほど狭い部屋だった。

庭には、會津八一さんの歌碑が置かれている。

その題字も、なかなか味のある字なんだ。

資料室に、八一さんが、歌碑の字を手でなぞる写真があったので、庭に出て、凡も真似をしてみる。

意外と、凡、楽しんでるね。

會津八一さんの字は、記憶では、明朝体を手本にして練習されたそうだが、実際の字を見てみると、見事に、それをデフォルメされているように思う。まあ、素人だから、間違っているかもしれない。

でも、こんな字書けたらなと思うね。

んでもって、この歌碑の歌。

「かすみたつ はまのまさこを ふみさくみ かゆき かくゆき おもひそわかする」

何となく、意味が解りそうな、詳しくは分からないような。

前半は、解るよね。

でも、気になったのが、後半の「おもひそわかする」だ。

意味が解らなくても、声に出したときの音だけでも、なんとも、美しい響きがある。

「そわか」というのは、仏教用語なのだろうと、その時に、思った。

お経や、真言などに、ソワカって付くものね。

ソワカを調べると、サンスクリット語では、「幸あれ」とか、或いは、別に「願いが叶うように」みたいな、そういう意味らしい。

ということは、みんなが、幸せであるように思うっていう意味なのだろうか。

と、ここで、ネットを見ている間に、新しい意味を知る。

「ソワカする」(娑婆訶為)には、男女の肉体的な関係の意味が、僧侶の隠語としてあるようだ。

となると、白砂の浜を、行ったり来たりしながら、男女のエッチな関係を想像するみたいな意味になるじゃやないか。

おっと、會津八一さん、あなたも、そっち系の変態だったのね。

と、まあ、そんなことは置いておいて、さらに、歌を調べてみると、実は、「おもいそわかする」とあったので、凡は、続けてこれを1つの文だと取ってたのですが、実は、文を切る場所が違ってたんですね。

現代風に書くと、「霞立つ浜の真砂を踏みさくみか行きかく行き思ひぞ我がする」らしいです。

詰まり、「おもいそわかする」ではなくて、「思いぞ、我が、する」と言う事なんですね。

浜の真砂を強く踏みしめ、行ったり来たりしながら、深い思索をするという意味らしいです。

成る程、やっぱり、會津八一さんは、変態では無くて、立派な人だったんですね。

ごめんなさい、八一さん。

でも、エッチな妄想の方が、人間らしくて、面白そうだけどね。

さあ、そろそろ、お暇しようかと言う時に、トイレをお借りした。

ということは、凡は、今、會津八一さんと同じトイレで、オシッコをしたということだ。

トイレも、改装はされているだろうけれど、まだ、当時の趣が残っているように思う。

いや、何とも、嬉しいような。

それで、帰ろうとしたときに、受付をしてくださった年配のお姉さんがいらっしゃったので、あのトイレは、會津八一さんが、使ってたものですかとお聞きした。

すると、八一さんが使っていたのは、おもに、さっきの書斎(資料室)の横にあるという。

今は、使ってないので、屏風で隠してあるというのだ。

この屏風の右の扇の後ろにトイレがある。

良かったら、見てもいいとお許しを得たので、すぐに書斎の前に行って、屏風を動かすと、(一応、屏風には、触らないでの文字があるが、これはお姉さんに許可を得て動かしてますからね)そこにドアがあった。

ご不浄なんかアップしちゃって、ごめんね。

開けると、大と小の便器に、洗面があった。

「おお、これか。」と、思わず写真を撮る。

今は使えないようになっているので、まずは、見るだけ。

それにしても、あの時に、トイレの話をして良かった。

それで、本当に使ってたトイレを見れたものね。

というかさ、會津八一さんが、男で良かったよ。

これが、たとえ、もう亡くなっている人でも、例えば、与謝野晶子さんとかのトイレを見せてくれなんて言えないだろう。

何しろ女性だもの。

変態になってしまうじゃない。

亡くなっている人でも、そうなんだから、生きている人は、論外だ。

例えば、みゆきさんの昔住んでいた家に行って、「あのう、みゆきさんが使ってたトイレ見せてもらえませんか?」なんて言ったら、変態確定である。

というかね、みゆきさんが使っていたトイレの便座に、脂汗をかいた太ったおっちゃんは、たとえ、今の、その人の家であっても、座って欲しくないな。

そんなおっちゃんが、便器に座って、ブリブリーッなんて音させたら、最悪だ。

なんてことを言ってますが、この凡も、みゆきさんを好きになった当時、東京にコンサートに来た時は、みゆきさんの定宿だったという渋谷の東武ホテルに、わざわざ泊ったりした。

ひょっとしたら、みゆきさんが使った便座なのかなとか、みゆきさんが寝たベッドなのかなとか想像しながらね。

と、やっぱり確実に変態。

なんてことをしたのですが、考えてみれば、どの部屋に泊まったかまでは知らないので、或いは、アサインされた部屋では、前の晩に、脂汗の太ったおっちゃんが、ブリブリーッなんて音をさせながら、その便座に座ってたのかもしれない。

東武ホテルの便座に座りながら、ああ、みゆきさんの温もりが、、、なんて、イヤラシイ感じの満面の笑みで妄想していると、実は、それは、おっちゃんの温もりだったりしてね。

そう考えると、東武ホテルの便座も、なんだか、嫌だ。

ここで考えてみると、おっちゃんのブリブリーッは、最悪だけれど、ひょっとして、みゆきさんが、ブリブリーッってやったなら、どうなんだろうという疑問が生じる。

ホテルのデスクで、カップラーメンを食べるみゆきさん。

途中まで食べたときに、、、「あかん。」

片手をお尻に当てて、トイレにダッシュ。

ドアも締めないまま、「ブリブリーッ。」(爆音)

、、、みゆきさんでも、あんまり大きな音は、嫌だな。

しかし、実際には、みゆきさんは、もっと、おしとやかであるに違いないと思うのだが、それを確かめるためには、実際に、お会いした時に聞くしかない。

「あのう。みゆきさんって、トイレに行ったら、ブリブリーッって、デッカイ音をさせるの?」

っていうか、初対面で、しかも、みゆきさんに聞くことじゃないけれどさ。

間違いなく、初対面で嫌われるか。

みゆきさんは、黙って凡を見ている。

「あのう。もう1回聞くけど、ねえ、ブリブリーッって、大きな音をさせる?ねえ、ブリブリーッってさ。おっきな音。ねえ、もう1回聞いて悪いけどさ。ブリブリーッって。」

どうして、凡は、こんな風に、また嫌われることを聞いてしまうのだろうか。

これで、初対面で、絶交確実だね。

でも、みゆきさんなら、答えてくれそうな気もするな。

「あるよ。」(ここは、昔やってたキムタクさん主演のドラマHEROの田中要次さん風に)

と、やっぱり、凡の妄想の中では、優しいみゆきさんでありました。

なんの話だったか、そうそう、會津八一さんのトイレの話だった。

まずもって、このことだけでも、いい思い出になった気がする。

さて、またもって、バスに乗って、移動しましょうか。

海産物を売っていても、持ってかえれないよ。

今度は、「ピアBandai」という商業施設で降りた。

海産物の市場というか、販売スペースと、飲食店が集まっている。

ここでランチでも頂ましょう。

ケンミンショウで取り上げられた回転ずしもあったけれど、口コミを見たら、高評価の中に、結構な割合で、最低というコメントが、散見している。

どうも、ある一人、或いは、少数のスタッフの仕業で、こんなコメントになっているようだ。

これは嫌だから止めておこう。

というか、このあたりの食事処が、軒並み満席。

なので、ピアBandaiは諦めて、横にある新潟県水産会館に行ってみようと思う。

2階に上がると、そこにレストランがある。

さっきのピアbandaiは、超満員だったのだけれど、ここは、空いている。

メニューを見ると、種類は多くなく、あまり、魅力的なものは無い。

本日のメニューも、やや、名前だけ見ると、微妙な感じ。

だって、新潟の漁協食堂という如何にも市場で水揚げされた新鮮な魚というイメージなのに、日替わりは、ホッケ干しに、サバの味噌煮だものね。

とはいうものの、折角だから、普段は注文しないだろうところの海鮮丼を注文というか、食券を買った。

ひとつひとつの切り身は、かなり小ぶりだけど、種類も多いので、意外と楽しい。

まあ、美味しく頂きました。

ミニボンのエビフライ定食は、1尾、味見をさせてもらいましたが、、、、たぶん、冷凍の既製品かな。

ということで、ランチも頂きまして、今度は、駅まで戻ってしまいましょう。

駅の横にあるビルには、「ぽんしゅ館 新潟駅店 唎酒番所」というワンコインで、新潟の酒を試飲できる場所がある。

ということで、ここが結構ややこしくて、辿り着くのに迷いました。

んでもって、唎酒番所に行くと、L字型に日本酒の試飲の機械が並んでいて、もうすでに、多くの人が、酔っぱらっている。

まずは、500円を支払うと、唎酒のためのコインを5枚(だったかな)貰える。

ここで、市内循環バスの1日券を見せると、さらに1枚プレゼントしてもらえるのだ。

んでもって、やり方は、壁面に升目のように並べられた試飲の機械に、おちょこを置いて、コインを入れると一口分のお酒が注がれるという仕組みだ。

そのお酒によって、1枚で試飲できるものもあるし、中には、3枚とか必要なものもある。

カウンターの横には、おつまみなども販売されていて、中には、本格的に、その場で飲み会みたいになっている女子もいる。

コインを投入して、お酒を飲む。

この仕掛けが楽しいよね。

お酒は、そのまま飲んでもいいし、燗をつけて頂くことも出来る。

ミニボンは、1杯だけ飲んで、あとは凡にコインをくれたので、何杯か、試飲をして回ったが、何を飲んだかは、覚えてはいない。

まずもって、楽しい施設ではある。

それにしても、女子の割合が多いね。

いや、何を喜んでいるのか。

ということで、お酒の試飲を楽しみまして、これからは、帰路へとつく。

家に帰って、何かを食べに行ったりするのも微妙なので、駅の売店や、百貨店の地下で、今日の夕食を購入。

復路の飛行機は、プロペラだった。

んでもって、新潟空港に移動して、ANAで、伊丹空港まで帰ってきました。

ということで、買ってきたお弁当をご披露。

まずは、「しゃけのやきつけ弁当」、これは、美味しかったです。付け合わせのパイナップルが雰囲気出してます。

「三宝台湾弁当」それに、同じ店で売っている、中にチンジャオロースとか入ったおにぎり。

これもまた、台湾大好きな凡とミニボンは、思わす買ってしまいました。

あとは、お総菜売り場で、フライと、練り物の天ぷら。

これは、ビールのアテにね。

ということで、今回の旅は、成り行きで出かけた新潟でありましたけれども、初めての新発田市も行きましたし、會津八一さんのトレイも拝見したし、なかなか、楽しかったです。

最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。

(追記)

文中、「ブリブリーッ」の連呼、失礼しました。んでもって、みゆきさん、ごめんなさーい!

コメント

  1. ゆけむり より:

    新潟のぽんしゅ館は有名ですよね
    一度体験してみたいと思っていますが調子に乗っていると酔っぱらってしまいそうです(^^;)
    漁協食堂は微妙だったようですね
    もしかしたら回転寿司の方が色々なネタがあって良かったかもですね
    自分は最近旅先で回転寿司に入る事が多くなっています
    2回目の福井の時はイマイチでしたが、たいてい美味しいですよ
    帰路の三宝台湾弁当はつまみにもなりそうだし、これは良いお弁当ですね

    • tairabonzou より:

      ありがとう、ゆけむりさん。
      ぽんしゅ館は、楽しかったです。
      ほんの一口というか、量が少ないので、そこまで酔っぱらいませんが、
      コインを何枚も買っている女子もいましたよ。
      漁協食堂は、名前からして期待しましたけど、これも、悪くはないのですが、漁協らしさがなかったかも。
      んでもって、回転寿司は、わたしも、最近、旅行に行くと、その土地の回転ずしに行くことが多くなりましたよ。
      結構、当りの回転ずしも多いですよね。
      今回も、行くつもりだったんですけど、口コミを見たら、最低とコメントしている人が、これまた、かなりいたんですよね。
      内容を見てみると、どうも少数のスタッフが、客の前で、客の悪口を言ったり、態度が、すごく悪いみたいなんです。
      すごく行きたかったのですが、どうも、運悪く、そんな人に当たりそうで、なので、やめました。
      台湾弁当は、また、台湾に行きたくなりましたよ。

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