平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1523)成り行きの新潟旅。(1)

旅(国内)

最近、月に1回ぐらい、どこかにお出掛けをしているかもしれない。

数えてはいないけれど、そう思う。

んでもって、また、行くのかと思われるかもしれないのですが、先日、ミニボンとお出かけをしてまいりました。

今回は、ANAのマイレージを使った特典旅行を計画していた。

まず、それで思いついたのが、ソウルだ。

先々月も、検討したのだけれど、特典旅行の枠は、いっぱいで断念したところだ。

なので、今回は、1か月ぐらい前に、休みが決まった時点で、検索したのだけれど、ANAも提携しているアシアナも、特典枠は、満席。

その他の海外は、全部、アウトだった。

一体、どれだけの数を割り当てているんでしょうね。

噂では、JALは、この割り当ての制限が無くなったと聞くのだけれど、本当なのかな。

んでもって、直前ならキャンセルが出るかもと、粘って粘って検索してたのですが、やっぱり無理なので、海外はあきらめた。

この時点で、出発の2日前とかになっていた。

ここで、また、問題が発生。

ミニボンのANAカードが、昨年末に、詐欺にあって、カードが変わって、その時に、マイレージの番号も変わっていたことを忘れていて、予約が出来ない。

バタバタとしたのですが、まあ、それは解決したので詳しくは割愛。

さて、海外は諦めて、どこに行きましょうかと考えたときに、ANAには、トクたびマイルというお得な企画がある。

それを利用しようと思う。

普通より、少ないマイルで旅行が出来るからね。

それで、とく旅マイルに指定されている路線で、残っている枠を検索したら、伊丹、新潟ぐらいしかなく、必然的に、今回の旅行先が決定。

ところが、引かれたマイルを見て、びっくり。

2人で、3万マイル。

えっ、間違いじゃないの?

と、思って、サイトを見直したら、伊丹、新潟間、7500マイルと書かれてあったのは、片道だったのね。

何か、得している感じがしない。

とはいうものの、もう、予約しちゃったし、明後日には、出発だから、このまま行くしかない。

ということで、3月24日(月曜日)。

伊丹空港で、制限エリアに入ってから、まずは、朝ごはん。

フードコートで、キムチチゲ定食。

熱々のスープを流し込んだら、胃が動き出して、身体が目を覚ます。

美味しかったです。

往路は、08時40分発のANA3171便。

バスで移動して、飛行機の前に来たら、小さなジェット機が停留されている。

IBEXの飛行機だった。

このサイズのジェット機に乗るのは、久しぶりで嬉しくなる。

サイズ的には、プロペラ機だもんね。

シートは、2-2の配列で、凡が予約したときは、ほぼ、満席で、ミニボンと隣同士にはなれなくて、通路を挟んで隣を予約したのですが、ドアが閉まってみると、凡の隣には、誰も来なかった。

ここで、どうだろう、普通の夫婦やカップルなら、ミニボンが凡の隣に移動して、隣同士になるのだろうけれど、ミニボンは、自分の決まっている席に座りたいタイプなので、それに、凡にゆったりと座らせてあげたいという気持もあってだろう、そのまま、予約の席に座ったままだったので、凡は、2席を独り占めして、快適だ。

CAさんは、2人なのだが、今回たまたまなのかもしれないが、実に良い。

身だしなみも整えられていて、たまに見かける、時間が無いので急いで着ましたみたいな制服の着方じゃないし、髪なども、綺麗に櫛けずっていて、清潔感もある。

もちろん、鼻の下を、数センチ伸ばしたかもしれないが、それよりも、丁寧な接客に、快適さを感じるフライトでありました。

ということで、新潟空港に着。

そのまま、リムジンバスで、新潟駅まで移動した。

まずは、観光案内所で、地図などを貰おうかと、カウンターに声を掛ける。

そして、どこかお薦めはないですかと訊いたら、今日と明日は、月曜と火曜なので、どっこも、全部、閉まってますというのだ。

あらら。

そこで、お姉さんが言った。

新発田市は、どうですかと。

しばたし?教養のない凡は、すぐに、漢字が思いつかなかった。

新発田市なら、駅前に観光する施設が集まっていて、今日も開いているという。

それに、駅前に本田屋という食堂があって、そこの焼売が、ビックリするぐらい、大きくて、美味しいという。

ピンポイントで、別の市のおすすめを言うぐらいだから、よほど、美味しいのだろう。

それに、駅前には、酒造メーカーがあって、試飲とか出来ますよという。

お姉さんは、どんな美味しいお酒が試飲できるか愉しみですねみたいなことを言う。

凡は、今はお酒関係の売り場で仕事をしているので、試飲は、どうでも良いのだけれど、観光施設が多いというのは、面白そうだ。

そんな新発田市のおすすめを聞いて、凡とミニボンは、頷いた。

「新発田市に行ってみます。」

駅で、キャリーケースを預けて、そのまま、JRの在来線のホームに出る。

今回の新潟旅で、電車に乗れるとは思ってなかったので、少しばかり、うれしい。

新発田市に着いたのは、ちょうど、お昼ごろ。

お薦めしてもらった本田屋という食堂は、駅前近くにある。

店内は、満席近かったが、奥の座敷に案内された。

メニューを見ると、カレーライスや、中華そば、酢豚ライスなるものもある。

どれも、魅力的じゃないか。

店内は、ちょうど時分時とあって、ほぼ満席。

凡は、うま煮ライスを注文。

店の前のショウウインドウを見ると、中華丼のようなものらしい。

ミニボンは、ヒレかつ丼を頼んだ。

そして、もちろん、お薦めしていただいた焼売。

お姉さんに、それを告げると、焼売は、かなりのボリュームがあるから、単品で1人前で、大丈夫ですか?3個以上なら、好きな数を注文できますよというので、4個お願いした。

まずは、お姉さんが、生ビールを持ってきた。

「なるほど。」

凡は、ビールジョッキを見ている。

「まあ、仕方がない。」と、その生ビールを4分の1ほど流し込んだ。

「やっぱり。」

どういうことかというと、生ビールのジョッキに、大きな泡が沢山つくのは、グラスの洗浄が足りない証拠なのである。

いや、別に批判する気持は無いのだけれど、街の食堂だからね、でも、こんなに目立つのは珍しい。

とはいうものの、これもまた、旅のオマケみたいなもので、一口流し込んだ後、旅の途中の浮かれたハートで温めると、いい思い出に変わる。

大阪の居酒屋なら、次は瓶ビールに切り替えるんだけどね。

そして、うま煮定食は、味としては普通という評価になるのだけれど、ボリュームたっぷりで、うれしい一品だ。

それに増して、ミニボンが頼んだヒレカツ丼は、ヒレカツが2枚重ねてあり、ボリュームもあって、少し味見をさせてもらったが、味付けも美味しい。

んでもって、お薦めの焼売である。

なるほど、なかなかのボリュームである。

何か、塩コショウみたいなものが掛かっているようにも思うのだけど、卓には、醤油はあるけど、酢は無いので、このままか、醤油を掛けていただくのだろう。

まずは、そのまま頂くと、名物だけあって、美味しい。

餃子も人気らしいので、焼売は3個にして、餃子も注文すれば良かったかな。

とはいうものの、ボリュームたっぷりで、美味しく頂きました。

近くにあったら、カレーとかも試してみたい、そんな庶民の食堂でありました。

さて、お店を出たら、駅前を散歩でもしましょうか。

お店からすぐのところにある諏訪神社にお参り。

境内には、長野県の諏訪大社から譲り受けた御柱が、1本立っています。

これ不思議なんですよね。

長野県の諏訪大社に行ったときは、曇天で、夕方近かったので、さらに、神秘的だった。

お参りをしたら、また歩き出す。

何しろ、新発田市は、新潟駅の案内所のお姉さんによると、駅前に歩いて行ける観光施設が集まっているということだからね。

そして、王紋という酒造メーカーを訪れる。

よほど、儲けているのかな。

醸造所というよりも、観光施設と言った方がいいぐらいに、大きくて、立派な造りのお酒のお土産屋さんを展開されている。

お酒のガチャも置いてあって、試飲のガチャというのがあったので、やってみる。

ガチャ。っと、出てきたカプセルを、開けようかと思ったら、お姉さんが来て、試飲ですねと、それならこっちだと、試飲コーナーに案内される。

いや、何等か知りたいのだけれど、そんなこと、全く無視で、この中から選んでくださいというけれど、まあ、どれがいいか知らないので、お任せ。

ということで、大吟醸「吟の慶(よろこび)」というお酒を試飲させてもらった。

それから、店内を見て回っていると、試飲コーナーなるものがあった。

5種類ぐらいかな、お酒が置いてあって、試飲コップも置いてある。

ああ、新潟駅の観光案内所のお姉さんが言ってた試飲は、これなんだな。

とはいうものの、誰もいない。

ミニボンが、呼び鈴を押して、お姉さんを呼んで試飲させてもらったらというのだが、そんな恥ずかしいことは出来ないだろう。

まあ、試飲コーナーの前で、しばらく、試飲の瓶を眺めていたが、何も起こらないので、すこしだけお土産を買って、王紋さんを出た。

それから、清水園という庭園と、その横にある足軽長屋を見学。

さて、そろそろ、新潟市に帰ろうかと思うのだが、少し行ったところに、昔ながらの昭和の街並みのあるところがあるというので、そこへ行ってみようと思う。

と、ぶらぶら歩いていると、「クスリ ユアサ キカイ」と看板の掛かった薬屋がある。

しかも、店頭に、これでもかと張り紙がしてあるじゃないか。

凡は、こういう薬屋が大好きだ。

なので、思い切って入ってみる。

んでもって、「すいませーん。」と、声を掛けるのだが、返事が無い。

予想通り、店内は、ゴチャゴチャだ。

床には、これまた、薬の説明のようなものが貼り付けてある。

入り口付近の薬を見ていると、ややあって、店主らしき人が出てきた。

「面白そうなお店だなと思って。」と言うと、いろいろ話をし始められる。

話を聞きながら、棚の上を見ると、「日水清心液」と書かれたパッケージがあった。

箱の中には、ドリンク剤が、2本か3本入っているようだ。

見ただけで、凡は、欲しくなった。

清心液ということは、たぶん、牛黄清心丸のドリンクだろう。

詰まりは、牛黄の配合されたドリンクということで、これは疲れには、よく効くはずである。

凡が、欲しそうに見ていると、店主は、それは、製造中止になった商品で、全部、空だという。

いや、本当か、と思う。

だって、箱の横に3000円という値札も付いているし、箱の前には、「日水清心液 ストレスを人生のスパイスに」なんてPOPまで手描きで付けてあるじゃないか。

「これ、全部、空?」

店主が言うには、その箱の後ろが、ゴチャゴチャで汚いので、その箱で目隠しをしているというのだ。

いやいや、それにしては、入り口で1番目立っているぞ、と思ったのだが、空だというなら、仕方がない。

それにしても、店内、説明というか、POPというか、なんせ、ゴチャゴチャ感が、半端ない。

床に貼ってある商品のPOPの事を言うと、これは、床がはがれてきたので、その目隠しに貼っているという。

まあ、床は、どうでもいい。

まずは、何か薬を買いたいのだが、清心液は、商品が無いと言われたので、気を取り直して、吉例に従って、「二日酔いの薬はないですか。」と訊いた。

すると、まずは、二日酔いでも、なんでも、薬を飲む順番が重要だという。

真っ先にすることは、補脾、そして、補肝、補腎だったかな。後半は、忘れてしまった。

兎に角、補脾だという。

脾というので、脾臓のことかと訊いたら、胃腸だという。

それから、ビオフェルミンが、どーの、こーの、うんたら、かんたら、と話が続き、凡の二日酔いの話から、遠ざかっていく。

なかなか、二日酔いの薬を売ってもらえない。

なので、目の前にあった、食べ過ぎ、飲み過ぎの薬を指差して、これは、どうだろうと訊いてみる。

すると、水分代謝が、どーの、こーの、うんたら、かんたら、、、この前、大阪に行ってきて、、、同業者と、あーだ、こーだ、、、そんなことがあって、どーたら、こーたら。

いや、二日酔いの薬が、欲しいのだけど、、、、というか、売って欲しいんだけど。

売ってくれないかなあ、二日酔いの薬、いや、他の薬でもいいんだ、何かを売ってほしい。

それにしても、このお店なんだけど、実に、面白い薬が置いてあって、凡には、堪らないお店だ。

そこら辺の薬を、いろいろ試してみたくて仕方がない。

反対側には、漢方薬が置いてあって、種類も多い。

まあ、何か買いたいので、飲み過ぎの漢方と、ミニボンのめまいの漢方、それに、四川富貴廣という田七人参の入ったドリンク(これは清涼飲料とあったので、効能は書かれていない)、それに、証陽散EXという乳酸菌を購入。

本当は、もっと欲しかったのだが、なんせ、売ってもらえないんだよね。

会計をした後だと記憶しているのだけど、奥の方に行ったら、さっきの日水清心液の丸剤が置いてある。

日水清心丸だ。

それを、店主に言うと、これも製造中止だから、販売していないという。

いや、それにしては、どーんと陳列してあるし、商品の説明も貼ってある。

凡が、欲しそうに見ていると、「製造中止だから、、、自分が飲みたいし、そのために置いてあるし。」と言う。

えーっ、これは商品はあるけれども、自分用って、じゃ、陳列しちゃダメじゃない。

そして、店主が続けた。

「だから、どーーーーしても、欲しいというなら、考える。」というのだ。

まあ、これは、結構、高いものなので、どーーーーしてもというところまでは、考えていない。

まあ、店主が飲む分が無くなっても申し訳ないので、そこは引き下がった。

店を出て歩き出したら、ミニボンが、「薬、なーんも、売ってくれなかったね。」と笑った。

とはいうものの、面白い薬も見たし、楽しかったわけで、いいお土産になりました。

そして、駅に向かいかけたところに、本屋があった。

最近は、大型書店ばかりで、街中の本屋が、消えつつある。

面白そうだなと思って入ると、本を、横に積み上げてある。

詰まり、下の本が取れないのだ。

ただ、雰囲気はあって、凡は、ぐるぐると見て回っていたが、本好きのミニボンが、もう、嫌だというので、店を出た。

本を売ることを拒否したお店だという。

とはいうものの、お客さんも来ていたのだが、教科書などを売ったり、どこかに業務用に売ったりするのが中心のお店なのかもしれない。

ということで、新発田市を、思いのほか楽しんで、新潟市駅まで帰って来た。

観光案内所のお姉さんに教えてもらわなきゃ、行かなかった駅であり、市であるのであって、これこそ、旅のオマケというか、面白さだなと、新潟へは目的もなく来てしまったが、来て良かったねと、ミニボンと話をした。

さて、今日のホテルに向かいましょうか。

コメント

  1. ゆけむり より:

    せっかくトクたびマイルを使ったのに、片道7500マイルじゃ全くお得感がありませんね
    調べてみると3/14~4/2まではハイシーズンになっていますね
    現在はローシーズンなので、大阪~大分、大阪~福岡だと片道3000マイルとなっています
    多少行き先は違うとはいえ、往復で6000マイルと15000マイルでは全く違いますね
    自分もソウルとかマイルで取ううと思った事があるんですが、空席が少ない上に発券手数料とか税金とか諸々考えるとそれほどお得感が無いんですよね
    安いパックを使うのと大して変わらなくなっちゃうので、いつも国内線で使っています
    それと何と言ってもお得なのは、ANAにキュンですよね
    必ず特典航空券が出る訳じゃないので、当てにすると出なかったりしてガッカリするので、運よく出たらゲットするって感じですね
    実は2月のANAにキュンで格安マイルの航空券をゲットしました
    来週出発予定です

    これぐらいの大きさのプロペラ機なら乗った事あるんですけど、こんな小さなジェット機がANAにあったなんて全く知りませんでした

    ジャンボ焼売は強烈に大きいですね
    これ食べたら他の物が食べられなくなりそうですね
    薬屋のオヤジはとぼけていると言うか、なんか面白い人ですね
    まるでコントのようです(笑)

    実は新潟ってスキーでは何度も行っているんですが、観光で行った事無いんです
    なので興味津々です
    今後の展開が非常に楽しみです

    • tairabonzou tairabonzou より:

      ありがとう、ゆけむりさん。
      そうなんですよ、トクたびマイルということで、何も考えずに予約をしてから、気が付いたんです。
      ローシーズンの、大阪、大分なんてのも、3000マイルなら、魅力的ですよね。
      なんせ、必要マイルが、倍ぐらい違う。
      それで、ゆけむりさんも、鹿児島に行かれたということで、どんなものを食べられたのか楽しみです。
      というか、ANAにキュンというのがあるんですね。
      これ、気が付かなかったですよ。
      今回、マイルを2人分で、たいぶん使っちゃったのですが、次回の検討材料にさせていただきます。
      やっぱり、お得に行きたいですからね。
      小さな飛行機で、ジェット機というのも、珍しいですよね。
      因みに、帰りは、プロペラでした。
      薬屋のおっちゃんは、ほんと、薬を売ってくれないんですもんね。
      大切な薬は、自分が飲むからって、売る気ないやん、とツッコミをいれそうでした。
      新潟は、何度か行ったことがあるのですが、行けばいったで、楽しいものですよね。

  2. にぶちん より:

    おはようございます。紆余曲折あって関西圏に引っ越してきた『にぶちん』です。トクたびマイルで新潟 いいですね♪
    そして新発田の街並みも昭和感があって凄いです( ゚д゚)

    P.S プレミアムクラスの新作 (555)のコメ欄に入ってます(〃▽〃)ポッ

    • tairabonzou tairabonzou より:

      ありがとう、にぶちんさん。
      最近は、安い飛行機か、マイルの特典旅行か、兎に角、安いをメインに旅行をしています。
      新発田市は、初めて行ったのですが、意外と、楽しめました。
      んでもって、プレミアムクラスのレポート、拝読させていただきまーす。
      あ、そうそう、ウエルカム、関西です。

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