平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1953)得をしに、台北の空港に、レッツゴー。(6)

旅(海外)

今日が、台湾にいられる最後の日。

12月5日(木曜日)である。

今回の台湾は、朝ごはんは、外に食べに行くだろうと思っていたので、ホテルの朝食はつけていない。

というか、ホテルの朝食が、やっぱり高級ホテルとあって、結構なお値段だったのも理由だけどね。

夜、ホテルでネットを見ていると、ホテルから歩いて行ける場所に、焼き小籠包のお店があると言う。

ちなみに、これは、ゾロさんの情報じゃないんですよ、念のために。

最終日の朝食は、それにしよう。

15分から20分ほど歩いただろうか、住宅街を抜けて、路地のようなところを入った場所に、お目当ての水煎包のお店があった。

水煎包というのは、肉まんのようなものを鉄板で焼いたものだ。

日本では、焼き小籠包と呼ばれている。

しかし、店にたどり着いて思う。

こういうところが台湾なんだよねと。

美味しいお店が、普通の生活圏に点在しているのである。

いろんなところに、美味しいお店があるのだ。

板橋幸福市場水煎包さん。

早朝からやっておられる。
焼き目が美味しそう。
お店の近くの風景。

年配のご夫婦と思われる方と、娘さんかなと思う方が、3人でやっておられるようだ。

大きな円形の鉄板には、すでに、焼かれた肉まんのようなものが乗っている。

それを、年配のお姉さんが、バットに取り分けておられた。

生地の焦げたところが、いかにも美味しそうだ。

1個7$ということは、35円ぐらいか。

娘さんのような人が、ミニボンを見て、「可愛い。」と日本語で言った。

ミニボンは、喜んでいたが、あれは、知っている日本語を、やってくる女性に、誰彼となく言ってるんじゃないかと思う。

いくつか忘れたが、買って、近くを歩きながら、食べる。

そして、思う。

思ったより、あっさりしてるねと。

そこで気が付いた。

肉は入っていなくて、野菜のみの生煎包だったのだ。

詰まりは、素食。

素食と言うのは、台湾では、よく見かける言葉なのだが、日本でいうところの精進料理だ。

素朴な味わいだが、朝食には、これぐらいが良いのかもしれないね。

ということで、ホテルに戻ろうと歩いていると、交差点になったところに、サンドイッチのお店があった。

凡は、台湾に限らず、海外に言ったら、何故か、サンドイッチを食べたくなる。

奥に椅子とテーブルもあるようなので、中で頂くことにした。

メニューを見ると、サンドイッチだけじゃなくて、いろんな軽食を扱ってるみたいで、それも気になったのではありますが、そんなには、食べられないし、もうサンドイッチが前の前にある。

さて、サンドイッチを頂いたら、ホテルに戻って、帰る支度。

チェックアウトをして、MRTで、台北経由で、空港まで移動。

空港では、今回の旅の目的である得をしなきゃいけない予定だ。

詰まりは、プライオリティパスを使ってラウンジを楽しむという目的がある。

なので、早い目に空港に到着するように計画をしたが、12時10分に空港会社のチェックインスタートに対して、11時前には、空港に着いていたので、さすがに早かったか。

仕方がないので、お土産屋さんなどを見て回るが、出国前のエリアには、それほど、お土産物屋さんは多くは無い。

タケノコのお菓子。

ミニボンが、職場のお土産を買うのに、いろいろ探していると、「冬筍餅」と書かれた、大きな袋に入ったクッキーのような焼き菓子を発見。

見たことも無いお菓子だし、お菓子にタケノコ?と気になっていた。

変わってるし、買おうかなと迷っていた。

なので、ミニボンに、ちょっと気になるお菓子があるねんと言ったら、「あ、それ。ゾロさんが、美味しいって言ってたお菓子や。」と来たのである。

「また、ゾロさんかいな。」

とはいうものの、もし、これがゾロさんが美味しいと紹介していなければ、ミニボンの反応も、「それは、いらんわ。タケノコのクッキーやて、そんなん、美味しいわけないやん。」とか、そんな反応になっていたわけで、凡は、このお菓子を買うことが出来ていなかったかもしれないのであるわけで、ここは、ゾロさんに感謝である。

家に帰ってから、食べてみると、素朴な味わいで、ついつい、食べてしまう癖になる風味だ。

こんなお菓子も買った。

その他にも、いくつかお菓子などを買った。

さて、飛行機のチェックインの場所まで戻りましょうか。

とはいうものの、まだ、1時間弱ある。

そうそう、帰路の飛行機は、ピーチじゃなくて、タイガーエアーである。

まだ、乗ったことが無かったし、帰路のピーチは、それほど安くなかったからだ。

チェックインカウンターまで戻ると、そこに長蛇の列。

少しばかり、焦ってしまう。

どうして、こうも、早い時間からチェックインを気にしているのかと言うと、今回の旅の目的である、得をしたいが為に、早く出国したいからなのであります。

出国したら何があるのかというと、先日、手に入れたプライオリティパスを使えるラウンジがあって、そこに行ってみたいのであります。

しかし、この長蛇の列は、凡の乗る飛行機の前の前の飛行機のチェックインに並んでいる人なので、これに並んでしまうと、カウンターで追い返されてしまう。

なのだが、その列が、なかなか進まないのだ。

ずっと並んだままで、前に進まない。

もし、カウンターの上のモニターの表示が、凡の乗る飛行機に変わってから、列に並んだら、これは、1時間ぐらいかかりそうだ。

となると、出国する時間が1時間遅くなるのである。

となると、ラウンジを使える時間が少なくなってしまう。

いろいろ悩んだ末に、チェックイン開始の40分ぐらい前に、まだ、凡の乗る飛行機はモニターに表示されていないのだけれど、列の最後に並んだ。

すると、カウンターのスタッフの人数が、2名ほど増えたせいで、進むのが早くなってきた。

とはいうものの、進むスピードは、遅いままだけどね。

んでもって、30分ぐらい経っただろうか、凡の飛行機のチェックイン時間の12時10分には、まだ10分ぐらいあるのだが、凡の前の人数が、10人ぐらいになったのだ。

まだ、モニターの表示は、変わらない。

ミニボンに、「そろそろ、時間調整した方がいいかな。後ろの人に、先に行ってもらおうかな。」と相談した。

すると、「このまま、並んでたらええやん。」というのだ。

とはいうものの、凡の順番が来たら、困るじゃない。

と、ひやひやしながら並んでいると、あと、2、3人になったところで、凡の乗る飛行機の便名が表示されて、チェックイン受付中に変わったのだ。

ということで、ベストタイミングで、チェックイン完了。

そのまま、出国して、制限エリアに入った。

さて、今回の旅の目的であるプライオリティパスを使いましょう。

台北の空港には、いくつかの使えるラウンジと、ラウンジじゃないけれど、軽食などを提供するお店がある。

凡の計画としては、折角だから、2軒をハシゴしたい。

まず、候補に挙がったのが、Oriental Club Loungeというラウンジだ。

ここは、高級感があって、人気のラウンジだそうだ。

ただ、凡の利用するLCCのターミナルから離れた、第2ターミナルにある。

なので、移動する時間を考えて、初めての海外でのラウンジなので、時間を掛けて移動して、そこが満席とかだったら、イヤなので、魅力的ではあったが、候補から外した。

まずは、近いところにあるラウンジにしよう。

ということで、Plaza Premium Lounge を、第1候補にした。

第1ターミナルには、2カ所ある。

出国した凡は、急いで、1カ所目のラウンジに行ったら、何故か、別のラウンジへ行けと言われて、そっち側のラウンジに行った。

受付を済ませて、中に入ると、まずは、簡易なイートインスペースみたいなところがあって、結構な人で混雑している。

その奥には、ゆっくりとした休憩スペースがあるようだが、そっちは空いている。

詰まりは、みんな、入り口付近の軽食が目的なのだ。

まずは、席を確保して、軽食とビールを貰いに行く。

ただ、あまりの人の多さに、ちょっと、うんざりしてしまうのであるが、何しろ、得をしたいのでありますから、ここは、メゲズニ、料理を取らなければいけません。

料理内容は、まあ、ビールのアテという感じの物が、セルフで取れるようになっている。

そして、カウンターの端では、4種類だったか6種類だったかの料理を、ライブで提供してもらえる。

凡は、イカリングなどのアテに、ライブでは、牛肉麺をオーダーした。

お味は、ごく普通。
ピラフ的なものと、チーズ。
白ワインとチーズ。

ということで、ビールを頂きながら、タダの軽食を頂く。

これが、夢に見たプライオリティパスのラウンジである。

とはいうものの、いささか、悲しい気持ちになってくるのを、何となく感じていた。

ここに居る人は、みんながみんな、料理を取るのに必死で、兎に角、得をしたいという気持ちが、もう前面に表れているのだ。

隣に座っているアジア人なんて、てんこ盛り料理を取ってきてるじゃないか。

それに、見るからに、品が良いという感じではない。

それから類推するなら、この凡を他人の目でもって見てみるならば、凡もまた、必死の顔になっているはずだ。

プライオリティパスという、リッチな人の特権というか、余裕のある人の真似をして、空港の待ち時間で、優雅にお酒と軽食を楽しもうと思っていたのに、やっていることと言ったら、貧乏人のやることである。

とはいうものの、今ここで、そんなことを悩んでいる暇はない。

限られた時間で、得をしなくちゃいけないからだ。

そのための、台湾旅行なのだからね。

すぐに、お替りを取りに行った。

こんどは、ピラフみたいなもの。

そして、また、お替りに、白ワインとチーズ。

というか、ワイングラスがなかったので、普通のコップに注いだ。

ということで、少しばかり悲しい思いを、こころの底に感じながら、ラウンジで得をするというミッションをクリアしたのであります。

このラウンジは、混雑はしていたけれども、みんな飛行機の時間が有るからね、回転は早いみたいだった。

さて、凡の計画では、ハシゴである。

ラウンジは、経験したので、次は、ラウンジではないけれども、軽食などを頂けるお店に行ってみよう。

台北には、2カ所あって、homee KITCHENというのが1カ所。

ここは、フードコートのようになっていて、それぞれのカウンターで、台湾料理や、西洋料理などのセットメニューを頂くことが出来る。

そして、もう1カ所が、espressamente illy(お店は2カ所あるが、同じお店。)というお店。

世界的に有名なコーヒーのお店だ。

どっちにしようかと迷ったけれど、さっき、ラウンジで料理を頂いたので、今回は、美味しいコーヒーを頂こうと思う。

ということで、espressamente illyさんに移動。

凡が行ったお店は、結構、小さなお店だった。

偶然、席が空いていたが、これは、満席になったら、利用できなかったかもしれないね。

カウンターで、手続きをすると、メニューの説明がある。

ここでも、軽食がセットになっているので、凡は、スパゲティ、ミニボンは、惣菜パンみたいなのをオーダー。

そして、コーヒーを選択。

すると、このセットには、さらに、アイスクリームと、ケーキがセットになっているというので、それも、どのケーキにするか選ぶ。

待っていると、セットメニューが出来上がった。

凡のスパゲティは、レンジでチンのものだったが、これはこれで、美味しい。

凡のように、柔らかい麺が好きで、インスタント的なものが好きな人なら、十分に楽しめる。

そして、アイスクリームなのだが、これは、ケーキがあれば、要らないんじゃないかと思うが、まあ、付いていると嬉しいよね。

そして、ケーキも、1個が、ちゃんとボリュームがある。

ということで、無事、このコーヒーショップも、ミッションクリアでございます。

お店の感想としては、普通にゆっくりと食事とコーヒーを頂けたので、このセットメニューを、楽しむことが出来ました。

さっきの、ラウンジのように、悲しくなることも無く、反対に、すごく楽しい気持ちになったのは、プライオリティパスを使って利用している人が、周りに居なかったせいだろう。

お酒を飲まないということなら、こっちのコーヒーショップの方が、飛行機の待ち時間までの時間を楽しく過ごすことが出来るんじゃないかなと思う。

ミニボンは、さすがに、お腹がいっぱいということで、パンは、テイクアウトして、帰路の電車の中で頂きました。

さて、2軒ハシゴをしたら、搭乗時間になりました。

帰路のタイガーエアーは、ほぼ、満席。

そして、無事、関西国際空港に戻ってきました。

飛行機を降りて、入国審査に向かう。

ここで、日本人は、こちら、そして、外国の方は、こちらという感じで、入国審査のカウンターが分かれている。

というか、日本人の方は、機械での自動審査なんだけどね。

その時に、同じシャトルで、そこまで来た人が、ぞろぞろと歩いてきて、さて、ここで分かれるとなった時に、日本人のゲートに向かったのは、凡とミニボンだけだった。

詰まり、ほとんどの人が、外国の方、たぶん、台湾の方だったんですね。

タイガーエアの台湾人比率、高いですね。

まあ、台湾の会社だから、当然と言えば、当然だけどね。

ということで、無事、今回の得するための台湾旅行は、全行程クリアとなった次第であります。

ここで、実際に、プライオリティパスを使って、得をしたのかと言うことだ。

まだ、関空で1回、台北で2回、使っただけの感想でありますが、得をしたと言えば、間違いなく、得をしたのだと言える。

なんしか、タダなのでありますから。

でも、微妙な点もある。

それにプライオリティパスに振り回されてしまうところだ。

今回も、わざわざ、利用するために、1時間以上、早めに空港に行った。

折角の、台湾なんだよね。

この1時間を台北市内で使えば、台北の美味しい小籠包などを食べることが出来るかもしれない。

台北の若者が行くような、コーヒーショップに行って、地元の若者の中に身を置くことが出来たかもしれない。

それらを、捨てて、ラウンジでのビールと軽食を楽しむ価値があるのかというと、冷静に考えると、無い道理である。

それに、空港に着いたとして、プライオリティパスをもっていなければ、自由に、お店を見て回れる。

台北の空港なら、美味しいお店もあるだろう。

お土産物屋を見て回るのも楽しい。

そういう自由がある。

でも、ラウンジに行かなくちゃと思った時点で、その自由が無くなってしまう気がするのだ。

それと、ラウンジに関しては、ごちゃごちゃしていて、落ち着かない。

周りのみんなが、得をしたいという顔で、必死で料理を取り、ビールを取りに行くのを、自分に当てはめたときに、凡も同じような顔をしているのじゃないかと思うと、少しばかり寂しいきがする。

と、マイナスな点ばかり最初に書いたが、まあ、良かった点もある。

何しろ、タダで、飲み食いができるのだから。

ここは、大きなポイントだ。

特に、今回は、ラウンジじゃなくて、提携しているespressamente illyさんは、良かった。

ゆっくりと美味しいコーヒーと、軽食を頂くことができたし、スタッフの女の子も、フレンドリーで、感じが良かった。

えー、スタッフの女の子が、可愛くて、感じが良かったから、その評価につながったんじゃないかというご指摘は、たぶん、当っているとは思うのですが、周りに、プライオリティパスを使っている人がいなかったという点が大きかったかもです。

ということで、結論としては、一応、プライオリティパスは、手に持っておいて、空港に着いたときに、何もすることはないけれど、あ、そうだ、ラウンジででも休憩しようかなんて余裕の気持ちで使うなら、おおいに利用価値がある。

それと、ちょっと、お腹が空いたな、別に名物を食べなくても良いから、ちょっと、小腹を満たしたいなみたいな使い方も良いだろう。

プライオリティパスに振り回されるべきじゃないというのが結論であります。

、、、とはいうものの、まだ、国内線での利用はしていないので、まずは、この結論は、しばらくは、棚上げにしておいて、また、国内線、また、別の国際線でも、得をするために、走り回るかもしれません。

それと、ここまで、タダだから得だと書いてきましたが、実際には、アメリカンエクスプレスのプラチナビジネスカードというのを申し込んで、その付帯している特典で手に入れたので、タダというわけなので、これは、初年度は、年会費無料だけれど、次年度からは、年間22000円の会費が掛かるので、それを払ってまでの価値があるかというのは、まだ、考える必要があるだろう。

家族カードは、サービスが付帯していないので、凡の場合、ミニボンにもお願いして本人カードを作ってもらったので、もし、継続するなら、44000円の会費が必要となる。

それだけあったら、どこかに旅行に行けるよね。

ああ、悩ましいカードであります。

ということで、プライオリティパスを使うと言うミッションも、みごとクリアしまして、今回の旅は終了しました。

半分、プライオリティパスを使う旅、詰まり、得をする台湾と銘打った旅でありましたが、結局は、そんなことよりも、台湾という空間に、身を置いて、ぶらぶらと歩き廻ったのが、1番の収穫と言うか、得だったのかもしれません。

昨年は、ハノイに2回行きまして、すっかり、ハノイの魅力に取りつかれ、ずっと、ハノイ・ラブだったのですが、今回、久しぶりに台湾に行きまして、これまた、台湾ラブになった凡とミニボンであります。

今回のレポートも、なんともアップするのに1か月もかかりまして、また、年を越してのアップなのではありましたが、最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございまいた。

そして、「台湾グルメと言えばゾロ」のゾロさんにも、ここで、感謝の言葉を添えておきたいなと思います。

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