平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1949)得をしに、台北の空港に、レッツゴー。(3)

旅(海外)

新埔(しんぷう)駅から歩いて裕民街夜市にやってきまして、小籠包と蒸し餃子を頂いた凡とミニボンであります。

12月4日(水曜日)。

駅に戻って、板橋駅のひとつ向こう側の府中(フフヂョン)駅に移動した。

ここに、湳雅観光夜市(ナンヤーイェシー)がある。

観光客も少なく、地元の人が多い夜市だそうだ。

駅から歩いてきた夜市の入り口。

入り口から入っていくと、まだ、時間的なものだろうか、それとも、地元の人しかいないせいだろうか、人でごった返しているという感じではない。

「あ、ここや、ここや、ゾロさんが、紹介していたお店。」

「このステーキ屋やな、ゾロさんが、食べたらアカンっていうてたやつ。」

みたいなことを、ミニボンと言いながら、夜市を歩いていく。

っていうか、ここでもまた、ゾロさんが登場だよ。

もうすっかり、情報源が、ゾロさんになってしまっている。

ところどころにゴミ箱が置いてあるので、気兼ねなく立ち食いが出来る。

この夜市は、バイクも通るので、つまりは、地元の人の夜市ということだろう。

時に、学生さんのグループを何組か見かけたが、繁華街で見かける若い子よりも、素直な子のように見えるのは、この夜市が、穏やかな雰囲気を持っているからだろう。

駅から遠い方の夜市の入り口。

夜市の端っこまで歩いたら、接雲寺というお寺があったので、ちょっと、おじゃまさせていただく。

紅い提灯が並んでいるのは、どうにも風情がある。

堂内では、信者さんが、熱心にお参りをされていた。

少し腰かけて、その雰囲気を味わってみたかったが、信心のない凡には、申し訳ない気がして、夜市に戻る。

大きなバットに入ったケーキを売っている屋台があった。

凡は、バタークリームのケーキが好きだ。

しかし、目の前のケーキが、バタークリームかどうかは、分からない。

でも、何となく、屋台っぽい感じが面白いなと思って、ミカンの乗ったケーキと、ティラミス風のケーキをテイクアウトで購入。

あとで、ホテルで食べることにしよう。

1個500円ぐらいだったので、割と高いものだった。

さて、折角来たのだから、何かを食べようかと思うが、さっきの、小籠包と蒸し餃子が、まだ、残っていて、お腹が空いていない。

それに、このあと、凡は、居酒屋に行きたいという計画があるので、ここで、さらにお腹の膨れるものを食べる訳にもいかないのだ。

とはいうものの、何も食べないというのも、折角の初めての夜市なので、もったいない。

ということで、ドーナツを1個買って、ミニボンと分けた。

「お姉さんが、可愛いから、鼻の下伸ばして買いはりましたで。」とミニボンが言った。

えっ、そんな可愛かった?

お姉さんのことは、見ていなかったので、そう聞いたら、引き返して、可愛いお姉さんを見てみたかったが、もう遅い。

さて、夜市も2つハシゴしたし、これから、居酒屋で、ビールと行きましょうか。

今から行こうとしている居酒屋は、この板橋に来てから決めたお店だ。

ハノイに行ったときに、Tシャツ屋でも、ホテルでも、グーグルマップに、自分とこのお店やホテルを登録してくれと頼まれた。

今年、ハノイで、凡の泊まったホテル、Eliana Ruby Hotel & Travel さんも、グーグルマップには、凡とミニボンと、スタッフの女の子と一緒に撮った写真が、掲載されているはずだ。

はずだというのは、スタッフの女の子が、勝手にアップしてくれたからだ。

ということは、海外を旅行する外国人の流行りは、マップで、お店を探すということになっているのではないだろうか。

そんな推測から、泊っているホテルで、居酒屋と検索したら、ホテルの近くでヒットしたお店があった。

それが、今日、これから行こうと思っているお店だ。

ガイドブックにも載っていないし、たぶん、ゾロさんも紹介されていないんじゃないだろうか。

今いる府中の夜市からも、地図を見ると歩いて行けそうだ。

ということで、スマホを片手にお店に向かう。

お店の入り口。これは、帰るときに撮ったもの。

「同学(火會)」さん。(かっこの二文字で1字の漢字なのですが、パソコンでは、文字が出てきません。)(実際の漢字は、同學燴なのですが、どうでしょう、2番目の文字や、最後の文字は表示できているでしょうか。)

まだ、7時過ぎということもあってか、入店時は、他にカップルが1組ぐらい。

席に着くと、椅子が、びっくりするぐらい低い。

割と派手目の店内には、何故か、鳥居らしきものもあって、そこにイラストの犬が書かれている。

お姉さんが、凡が、外国人だと気が付いて、日本語のメニューを持ってきてくれる。

持って来てくれるのは、嬉しいのだが、注文を取ろうとして、矢継ぎ早に質問してくる。

親切心で言ってくれているのだろうけれど、日本語があるので、少しは、ゆっくり検討をしたいところ。

まずは、玉子焼き。

台湾の玉子焼きは、油も多めで、しっかり焦げ目をつけてくれているので、香ばしくて実に美味しい。

ネギを具に入れてもらう。

そして、お姉さんが、お店に来た人は、ほとんど、これを注文すると説明してくれた、肉の炒め物。

肉の種類は、牛肉にした。

そして、宮保鶏丁という、鶏肉と、ピーナッツを、トウガラシで炒めた凡の好きな料理。

そして、エビとパイナップルのマヨ。

「酸っぱいのは、好きか?」

「野菜は、食べるか?」

凡の好みを聞いて、アドバイスをしてあげようという、これまた、親切心だろう質問が続くが、とりあえず、これでと、お願いをした。

ということで、ひとまず、それだけ注文して、一安心。

ビールは、台湾の居酒屋では定番の、セルフサービス。

台湾ビールの18日しか賞味期限が無いというビールを最初に選ぶ。

これは、台湾じゃないと飲めないやつだ。

玉子焼き。

玉子焼きは、もう、間違いなく美味しい。

焦げたところの香りが堪らなく旨い。

テレビや、街中の洋食屋で、中をとろとろにしたオムレツなんかを、したり顔で、作るシェフがいるが、まあ、それも1つの料理法だけれど、本当に、玉子の美味しさと言うのは、この焦げたところの香りなのである。

1番人気だという牛肉の炒め物。そして、エビとパイナップルのマヨ。

そして、牛肉の炒め物。

これは、店に来た人のほとんどの人が注文するというぐらいだから、まずもって、美味しい。

というか、ビールに合うね。

そして、エビとパイナップルのマヨ。

注文するときに、日本の中華料理屋で提供されている、マヨネーズに練乳を混ぜた、甘いマヨネーズが、エビの天ぷらと、パイナップルに、たっぷりと絡ませてあるのかなと思っていたら、ただ、エビの天ぷらに、マヨネーズが掛かっているだけのものだった。

これは、ちょっと、拍子抜けした。

鶏肉と、ピーナッツを、辛い味付けで炒めたもの。

そして、宮保鶏丁は、日本でも、よく注文する大好きな一品。

ピーナッツが、たっぷり入っているので、それで、ビールを飲むのが良いんだよね。

ビールをヒマラヤビールに変えたころに、お姉さんが、氷を持って来てくれた。

これまた、台湾風に、ビールのロックと行きましょうか。

さらに、台湾ビールや、バドワイザーの金色のやつ、Barビールという見慣れないビールなどを注文。

Barビールは、キリンのビールだった。

このころになると、お客も、増えてきて、店内がにぎやかになってくる。

旬の野菜の炒め物というものと、エビチャーハンを追加。

旬の野菜の炒め物。チンゲン菜かな。たっぷりのニンニクが美味しい。
時間とともに、にぎわってきた。

この居酒屋には、台湾の居酒屋あるあるで、白ご飯は、無料で、何杯でも食べられるのですが、やっぱり、チャーハンを頼んでしまう。

とはいうものの、内心、さっきの玉子焼きや、牛肉の炒め物だって、白ご飯で食べたら、さぞかし旨いだろうなと思うんだよね。

居酒屋に来たんだから、夜だから、折角の台湾だから、これは、絶対に、ビールを飲みたくなるよね。

そして、確かに、ビールを飲むのは、美味しいし、楽しいし、居酒屋を楽しんでいると凡自身も思うんだな。

でも、心の底に、ああ、この料理を、白ご飯で食べたなら、どんなに幸せだろうなと思っている自分もいるのである。

これは、台湾であるということもあるかもしれないが、日本でも、焼き肉に行ったときに、そう思うことがある。

焼き肉と言えば、ビールだろう。

これは、間違いのない結論だ。

最初は、ビールで、そのあと、日本酒にいったり、或いは、韓国料理屋なら、焼酎に行ったりと、とにかく、アルコールで、焼き肉を食うのが定石だ。

しかし、やっぱり、心のどこかで、これを白ご飯で食ったなら、どんなにか旨いだろうかと、自分自身に呟いている凡がいる。

あのタレと、牛肉は、白ご飯には、ぴったりのおかずである。

しかし、そう思いながら、最後まで、アルコールで行ってしまう。

そして、そろそろ、白ご飯と思ったときは、もはや、白ご飯の入る胃袋の余地は無くなっているのだ。

焼き肉や、中華料理は、実に、不条理な、悩ましい食い物である。

たまに学生が、焼き肉屋で、大盛りの白ご飯で食べているのをみかけるが、うらやましくて仕方ないのである。

そして、最後に、イカとセロリの炒め物が、テーブルにサーブされた。

「あれ?これ、頼んでないよ。注文したのは、こっちだよ。」と、エビのフライケーキを指さした。

すると、さっき注文したボードを持ってきたら、凡のミステイク。

1つ、段を間違えて、印をつけていたようだ。

ごめんなさい、スタッフさん。

とはいうものの、これもまた、新しい料理を頂けるチャンスである。

ということで、イカとセロリも、美味しく頂いて、今日の夕食は終了。

飲んだビールの瓶を写真に撮ろうとしていたら、撮りやすいように、お姉さんが、テーブルの上に置いてくれた。

合計、大ビンで5本か。

もう1本飲めば、ケースがいっぱいになったんだけどね。

といはいうものの、あまり飲み過ぎると、帰れなくなってしまう。

お店を出たら、ホテルは、すぐそこだ。

普通は、ホテルの備え付けのコーヒーとかは、あまり飲まないのだけれど、このホテルのは、綺麗そうだったので。

部屋に戻って、備え付けのコーヒーメイカーで、コーヒーを淹れて、夜市で買ったケーキを食べる。

バタークリームではないが、生クリームでもない。

どうも、ショートニングだろうと思う。

部屋から外を見ると、板橋駅前で、クリスマスのイベントをやっていて、イルミネーションが綺麗だった。

コメント

  1. ゆけむり より:

    夜市で買ったケーキですが、1個500円は高いなぁと思いましたがよく見るとけっこう大きいから2人用かなって思いましたよ
    イスが異常に低いってのは嫌ですね、低すぎると疲れますよね(^^;)

    賞味期限18日のビールを飲んだり、名物料理を食べるのは実に楽しそうですね
    台湾に行かなければ味はもちろん雰囲気も楽しめませんからね
    実は利用する駅の近くに台北餃子館と言う台湾をコンセプトにして居酒屋があるのですが、あくまでも台湾風と言うだけであって、いくら料理を台湾料理にしたり、店員さんを台湾人にしてもやはり日本の中のお店であって台湾の店ではないんですよね
    ベトナム人がやっているベトナム料理店だって日本は日本なんですよね
    夜市をブラブラして居酒屋で飲み食いする、あ~羨ましいです
    ニンニクタップリの青菜の炒め物とチャーハン、メチャクチャ美味しいんでしょうね~

    ところでゾロさんって方はユーチューバーの方なんでしょうか?
    ユーチューブで音楽は聴きますが、その他はほとんど見ないんですよね
    ちなみにヒカキンなる者の動画は一度も見た事ありません(笑)

    • tairabonzou tairabonzou より:

      ありがとう、ゆけむりさん。
      考えてみると、夜市のケーキは、高いですよね。
      しかも、味を追求したケーキでもないですし。
      海外旅行に行くと、特に、こういう屋台とかだと、何か、金銭感覚が麻痺してしまって、他のお店と値段を比較したりとか、あまり考えられなくなっちゃうかもなんですよね。
      んでもって、海外は、やっぱり、特別ですよね。
      台湾料理も、ベトナム料理も、日本で行っても楽しいのですが、やっぱり違いますよね。
      台北も、ベトナムも、ただ、散歩するだけで、行く価値がありますよね。
      たとえ、料理に失敗しても、そこは、間違いなく、台北であり、ベトナムですもんね。
      今回は、夜市だけじゃなく、居酒屋も行ったので、食べるものは、割と、ちゃんとしてましたよ。
      んでもって、ゾロさんというのは、奥さんが、ハマってるというか、行く前に、よく見てたんですが、ユーチューバーです。
      ユーチューブとか、1度、何かを見ると、それに関連する動画を、いろいろ引っ張って表示されるので、台湾旅行の動画を見てから、
      よく出てきますよ。
      八角が苦手な方のようなので、日本人が食べれそうな、それでいて、ちょっと穴場的なお店を紹介してます。
      ただ、味とかは、好みですからね、そこは、適当に?というか、参考程度に見るのが良いとは、言えますけどね。
      行く前に、テンションを上げるには、面白い動画を配信されているようです。
      ちなみに、ヒカキンは、1度も見たことがありませんよ。

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