平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(1948)得をしに、台北の空港に、レッツゴー。(2)

旅(海外)

台北にやって来た初日(12月4日(水曜日))であります。

ホテルにチェックインして、さて、何かを食べに行きましょうかと、そとに出た。

海外旅行をするとき、凡は、ガイドブックを買うことが多い。

とはいうものの、そのガイドブックに書かれているお店に入ったり、書かれているお土産を買ったり、そういうことはしないことが、ほとんどだ。

何十年も前に、香港に行ったことがあるが、その時に、ミニボンが、ガイドブックに書かれているレストランに行きたいというので、行ったことがる。

席について、周りを見渡したら、99%ぐらい日本人だった。

今の凡なら、その状況を面白いと楽しめるのだが、その時は、わざわざ香港に来て、日本人しか入らないお店で食べるというのも、どうにも、ちょっとだけ、損をした気分になったのを覚えている。

じゃ、何故、ガイドブックを買うのかと言うと、海外旅行に出かける前に、単に読み物として買うのである。

んでもって、行く前のテンションを高めるのだ。

「あ、こんなお店あるよ。いいねー。」とか、そんなことを話しながら、行く前の時間を楽しむのだ。

最近は、このガイドブックに代わって、ユーチューブなどが、その役割を果たしている。

ユーチューブは、穴場など、人の興味をひく内容が多いから、見たくなっちゃうんだよね。

ただ、「初めて行ったよ2泊3日の台湾旅行。これだけは、絶対食べなきゃ。」とか、そういうのは、あまり見ない。

よく、1回行っただけで、おすすめのグルメなんて言えるなと、凡の天邪鬼が出てしまうからだ。

それと、更新日を、注意しなきゃいけないんだよね。

これは、ネットだけじゃなくて、どんなメディアでもね。

以前、ビビアン・スーちゃんの弟が、ラーメン屋を始めたというので、行ってみたら、既につぶれていた。

っていうか、つぶれるの早過ぎなんだけどね。

そんなユーチューブを、ミニボンも、これまた、熱心に見ておりまして、ある投稿者にハマって、メモなんかもしてるじゃないですか。

「台湾グルメと言えばZORRO(ゾロ)。」というキャッチフレーズで、ユーチューブを発信されている。

このゾロさんにハマっているのだ。

そのゾロさんが、おすすめする小籠包のお店があるという。

泊っているホテルの板橋駅から1つ台北方向に行った「新埔(しんぷう)駅」から、結構、歩くらしいのだが、裕民街夜市という夜市があって、そこにあるらしい。

ということで、MRTで、移動して、新埔駅に到着。

板橋駅の地下にある卓球場。みんな楽しそう。
MRTの板橋駅。
新埔駅を地上に上がったところにある商店街。
商店街の中は、バイクも通る。

商店街を抜けて、さらに、車の走る道を歩いていく。

この道にも、いろいろお店があって、ただ、歩くだけで、実に楽しい。

夜市に向かう途中も楽しい。
ヤマハの文字を見つけたら、写真を撮ってしまう。
夜市の入り口。まだ時間が早いので人は少ない。

そして、夜市に到着。

まだ、時間は、4時半ごろ。

夜市には、ちょっと早い時間なのかもしれない。

車の走る道路の両脇には、お店がずらっと並んでいる。

左側のお目当てのお店は閉まっていた。

そして、お目当てのお店を発見。

、、、、閉まっている。

ゾロさんも初めに行ったときに閉まってたそうだから、ミニボンも、「ああ、やっぱり。」という感じだ。

仕方がないので、夜市の端っこまで歩いてみる。

やっぱり、歩くだけで、楽しい。

しかし、これもまた、ゾロさんのお陰だ。

ゾロさんのおすすめの小籠包のお店が無かったら、この夜市には来ていなかっただろう。

そこで、お茶屋を見つけた。

ガラス張りの引き戸から、大きなステンレスのお茶の保存用の寸胴型の筒が置かれている。

如何にも、老舗のお茶屋さんという感じを醸し出しているのだ。

ちょうど年配のご主人が、店の前に出たところだったので、お店に入って良いかと聞いた。

突然の訳の分からない訪問者に、少し戸惑っているようにも見かけたのだが、快く迎えてくれる。

店内には、小売りのお茶を置いていない。

普通、こういうお店には、店頭に、100g入りの商品が、数種類並べられている。

観光客のお土産とかに使えるようなね。

でも、大きなステンレスと、棚には、お茶が入っているのか、いないのか、分からない箱が並んでいるだけだ。

なので、少量でも売ってもらえますかと、アイフォンの翻訳アプリで聞いてみる。

すると、店主は、一斤2000台湾ドルと、メモに書いた。

一斤って、何グラムなんだ。

聞くと、600gということなので、それで、約1万円だという。

高山茶ということなので、100gに換算すると、法外な値段という訳では無い。

しかし、600gは、ちと、凡には、量が多すぎる。

というか、1万円というのが、ドキリとする金額だ。

なので、100gで売ってくれないかと聞いたら、裏から出てきた奥さんが、ご主人に言われて、また、裏に何かを取りにいった。

そして、小さな真空パックのお茶を持ってきた。

150gで、500台湾ドル。

2500円ぐらいか。

ここで、茶葉は見ていないのだが、ご主人や奥さんの雰囲気から、ちゃんとした親切なご夫婦のようなので、そこは信用して、よい茶葉に違いない、そして、相応の値段であると思ったので、2個お願いした。

ご主人は、近くにあったウーロン茶用の急須を持ち上げて、小指で、急須の底を指さして、少しだけ茶葉を入れろと教えてくれた。

そして、お土産だと思ったのだろう、個別の箱と、袋を出して、いれてくれた。

ご主人は、何度も、急須を取り上げては、小指で、少しだけ茶葉を入れろと繰り返して教えてくれる。

ご主人も、奥さんも、親切で、この時間が愛おしくなる。

見るからに優しそうなご夫婦。
中を覗いてみたいね。

記念に写真を撮らせていただいて、店を出る。

ステンレスの茶壺を写真に撮っていたら、奥さんが、撮りやすいように、ガラス戸を開けてくれて、凡の行くのを見送ってくれた。

それにしても、良い買い物が出来ました。

というか、素敵なご夫婦に出会うことが出来て、これまた、この夜市に来てよかった。

こういうのが、旅の余禄というものである。

お目当ての小籠包のお店は閉まっていたのだが、ちょっと、何かを食べてみたい。

というのも、今日は、関空のラウンジで、軽食を食べただけだ。

ふと見ると、小籠包と書かれた屋台がある。

どうも、テイクアウト専用に見えるが、お姉さんに、ここで食べれるかと聞いたら、ごちゃごちゃと、何かを置いていたステンレスのテーブルを空けてくれて、プラスチックの椅子を置いてくれた。

後ろは、シャッターの閉まりかけた古本屋。

テーブルの前にも、紐で縛った古本が積まれている。

雑然としていること、この上ない。

蒸し餃子。
テーブルの前に古本が積まれているのも雰囲気。
小籠包は、少し肉まんより。
サービスで頂いた豆乳。

小籠包10個で、90台湾ドル(450円)と、蒸し餃子10個で70台湾ドル(350)を注文。

段ボールを鍋敷きにして、蒸し餃子の籠を置いてくれた。

少し遅れて、小籠包。

そして、針生姜と、黒いタレ、油のようなもの、お姉さんが、辛いとジェスチャーで教えてくれた赤いタレを持ってきてくれる。

黒いタレは、ちょっと甘くて表現はし難いが、焼き肉のたれのような感じのタレだ。

ここで、思う。

酢と醤油が欲しい。

ユーチューブのゾロさんも、小籠包を食べるときは、酢と醤油は、7対3と言うのが、決まり文句なのだが、その比率は置いておいて、ここは、酢醤油で食べたいところである。

小籠包を、こんなタレで食べるのは、初めての経験だ。

「いやーん。あたし、初めてなの。なんか、あたし怖い。」

いや、そんな、いらしい方面の初めてではない。

さて、そのタレを経験してみたが、勿論、まずくはないのだが、しっくりとは来ない。

小籠包のお味は、有名店の薄い皮に、肉汁がたっぷりというのに、小籠包の固定観念が定着してしまっているので、皮も分厚く、肉汁も少なめに感じるが、これはこれで、美味しい。

やや、肉まんよりではあるのだろう。

食べている間も、地元の人が、バイクに乗って、何人も買いに来ていたので、ある意味、これが台北の人の普通の味と言えなくもないのであって、まさしく、台北の味を食べているということに違いない。

台湾人のファンがいる小籠包なのだ。

凡たちが、楽しそうに食べてると、お姉さんが、ガラス張りの縦長の冷蔵庫から、豆乳のドリンクをとりだして、ミニボンにくれた。

いや、代金を払いますと言ったけれども、サービスしてくれた。

嫌われてたら、こんなサービスなんてしてくれないだろうから、凡とミニボンを気にいってくれたのだろう。

そう思うと、この小籠包屋さんが、大切なお店のひとつになったのである。

飲食店の最大のポイントは、お店の人の優しさである。

いくら、美味しい料理でも、不愛想なお店には行きたくないものね。

地元の人が、バイクで、しょっちゅう買いに来ている。

さて、他にも美味しそうなものを食べさせる屋台があったが、小籠包と蒸し餃子が、結構のボリュームだったので、そのまま、街を見物しながら、駅に戻る。

板橋駅の周辺には、他にも、ガイドブックなどには載っていない夜市がある。

折角、板橋に泊まっているのだから、もうひとつの夜市に行ってみようと思う。

帰るころには、電気が点いていた。
立派な箱と、立派な袋に入れてくれた。

コメント

  1. ゆけむり より:

    おっ、いよいよ街歩きですね
    どんなお店が登場するのか楽しみにしていました
    そうそう、99%ぐらい日本人だと言う海外の店は嫌ですよね
    自分がまだ若造の頃、社員旅行でハワイに行った後輩がハワイは素晴らしい
    日本語も通じるし日本円も使える、おでんや焼きそばもあるからお奨めと言われたんです
    それを聞いて外国に行った事が無かった自分は、そんな外国は嫌だと思ってハワイは全く視野に入れて無かったんです
    結局それが原因でハワイに行くチャンスを失ってしまいました(ToT)/~~~

    高山茶と言うのは烏龍茶の種類と言うか産地での銘柄なんでしょうか?
    ちょっとお高いですが、きっと美味しいんでしょうね
    飲んでみたいです

    小籠包の酢醤油、分かる分かるって思いましたよ
    微妙なタレで食べるよりもやっぱり酢醤油って感じですもんね
    飲食店の最大のポイントはお店の人の優しさ、まさにその通りだと思います
    感じの悪いお店は2度と行きたくないですもんね

    • tairabonzou tairabonzou より:

      ありがとう、ゆけむりさん。
      12月は、ちょっと、忙しいということもあり、また、いつも酔っぱらっているせいもあり、なかなか、アップが出来ずにいましたが、続きをようやく書けました。
      海外での、お店の選択は、なかなか、難しいですよね。次にいつくるか分からないし、滞在している日数も少ないし、出来れば、現地感があって、美味しいものを食べたいと思うのですが、失敗も多いです。でも、日本人ばかりのお店より、失敗しても、地元のお店に行ってみる方が楽しいですよね。ゆうけむりさんも、ハワイは、惜しかったですね。その時に行ってれば、物価も安かったでしょうしね。わたしも、ハワイは行ったことが無くて、死ぬまでに1回行ってみたいと思っているんですよね。みんな、ハワイは良いって、いいますもんね。ハワイは、嫌いっていう人、会ったことないですよ。でも、今となっては、物価が、びっくりするほど高いし、たぶん、行けないのかもです。
      高山茶は、阿里山とか、そういう高地でとれたお茶の総称みたいです。ウーロン茶が中心みたいですが、緑茶もあるようで、今回も、買った1つは、緑茶のようでした。
      んでもって、小籠包は、やっぱり、酢と醤油ですよね。

タイトルとURLをコピーしました