10月2日(水曜日)。
ハノイに来て2日目。
旧市街の路地のバインミーを頂いたら、ホアンキエム湖まで歩く。
そういえば、このホアンキエム湖の、旧市街に面している部分は、何度もやってきて、ぶらぶら歩いている。
でも、反対側の方は、知らない。
なので、ホアンキエム湖を、ぐるりと1周、歩いてみることにした。
ちょうど、季節的にも、それほど暑くない。
歩き出すと、湖岸には、ハノイ解放70周年の看板や垂れ幕、そして、お店などの軒には国旗が掲げられていて、盛大に記念日を祝おうとしている雰囲気が伝わってくる。
大きな長方形の看板に、お姉さんたちが、花をピン止めする作業をしている。
全部、手作業なんですね。
すると、凡は、若い女の子の2人組に声を掛けられた。
アンケートに協力してほしいと言う。
10月10日の、ハノイ解放70周年についてのアンケートだ。
ミニボンを呼んだら、アンケートは、ミニボンが答えることになった。
平和についてなどのアンケートで、翻訳アプリで質問されて、答えをアイフォンの翻訳アプリで、ベトナム語に変換して見せると、女の子が、それを、1回1回、スマホで写メを撮っていた。
結構、長いアンケートだったけれど、ミニボンにしてみたら、良い記念になっただろう。
ぐるりとホアンキエム湖を1周したら、そろそろ、時間も早いけれど、凡の行きたかったところに行こう。
どこかというと、ビアホイであります。
ベトナムの人は、ビールが大好きなようで、旧市街には、ビールを飲めるお店が多い。
凡のお気に入りのターヒエン通りも、夜になると、道路にイスとテーブルを並べ始め、そこでビールを飲むのが楽しい。
ただ、今まで行ったお店では、ビールは、瓶ビールだった。
でも、生ビールをグラスで飲めるお店があって、そんなお店に行ってみたいなと思っていたのだ。
ミニボンが、ユーチューブで見たお店も、そんなお店で、名前は、「ゴックリン」だという。
別に、このお店じゃないとダメというわけじゃない。
グラスで生ビールを飲ませるお店なら、どこでもいい。
地図アプリで、その辺を表示させると、「ビアホイ」とだけ書かれたポイントがある。
ここに向かって歩き出した。
しばらく歩いて辿り着いたら、ミニボンの調べてくれたゴックリンだった。
まだ、3時過ぎなので、客は少ない。
道路に面した席に座る。
昼過ぎから、オープンテラスというとカッコイイけれど、道路に、プラスチックのテーブルと椅子を並べた席で、生ビールを飲む。
こんな贅沢があるだろうか。
お姉ちゃんが、2名いただろうか、気怠そうに、注文を聞きに来る。
いや、気怠そうではないか、不愛想にという方が正解か。
そこで、ああ、なるほど、凡が、ターヒエン通りのお店が好きな理由のひとつに気が付いた。
今いる、このお店は、有名なお店だ。
そして、次の日に、実は、有名なスイーツのお店や、バインセオのお店に行ったのだが、その時もそうだった。
有名だから、何もしなくても客が来るからだろうか。
お姉ちゃんが、不愛想なのだ。
それに比べて、ターヒエン通りのお店のお姉ちゃんは、凡の行ったお店は、どこも、愛想が良い。
それに、親切だ。
というか、客引きに必死だから、うちのお店に入ってくれって熱心に言ってくる。
詰まり、ウエルカムなのである。
客の方からお店にやってきてるのに、不愛想な態度をされるお店より、入ってくれ入ってくれと、お願いされるお店の方が、凡は、好きなんだな。
それに、ハノイのターヒエン通りだって、激戦地区は、その呼び込みが強引かもしれないが、そこも、程度をわきまえているように思う。
手を無理に引っ張ったり、どこまでも付いて来たりはしない。
こっちが、断ったら、それで諦めてくれる。
そのあたりも、ターヒエン通りが好きな理由だろう。
とはいうものの、今言った説明は、間違っているのかもしれない。
振り返ってみると、バインミー25も、ブンチャーのお店も、その他の有名そうなお店でも、親切にされた。
バインミーを25のお兄ちゃんなんて、スコールが降って来た時に、店の中で雨宿りしたらと言ってくれたしね。
要は、やっぱり、その人であって、そして、タイミングであるのだろう。
有名店でも、どんなお店でも、優しい人は、優しいし、親切な人は、親切である。
とはいうものの、今は、念願のグラスで生ビールだ。
お姉ちゃんに、とりあえず、ビールを注文。
そういえば、店の端っこに生ビールの機械があったなと思い出して、急いで、ビールを注ぐところを見に行った。
兄ちゃんが、店の外に置かれた四角いステンレスのタンクから、ホースで、生ビールを注いでいた。
これが見たかったんだ。
ということで、念願の生ビールで、ハノイの街に、乾杯。
味は、薄くて軽い。
凡の気持ちとしては、もう少し、冷たくしてほしいところではある。
とはいうものの、念願の生ビールは、最高だ。
これが、1杯、14Kなので、84円というところだろうか、
この値段、ビール好きには堪らない値段だよね。
周りのおっちゃんも、長居をしているようだけど、昼間から、ゆっくりと、ビールを飲み続ける。
楽しいだろうね。
さて、そろそろ料理を注文しましょうか。
このあたりが、日本じゃなくて、ハノイの居酒屋の良いところだ。
一旦座ってしまえば、注文を急かされない。
これが、日本なら、ビールが無くなったら、お姉さんが、「お替りは、よろしいですか。」とか、料理が無くなったら、お皿を下げにきて、「何か、他によろしいですか。」とか何かしら言ってくる。
そういわれれば、何かしらを注文するのだけど、お腹いっぱいになったり、もう飲めなくなったら、河岸を変えるしかなくなってしまう。
それが、ハノイのビアホイなら、席に座って、1度注文をしたら、放っておいてくれる。
実に気楽だ。
ということで、注文をお願いした。
牛肉のやきそば、揚げ豆腐、酢豚だったか、酢鶏だったか。
牛肉の焼きそばは、これは、凡の大好きな一品なんですよね。
何しろ、麵が、インスタント麺。
これに中華味で炒めてある。
んでもって、揚げ豆腐。
関西でいうなら、厚揚げなんだけど、葉っぱが、大量に乗っかっていた。
そして、酢豚か、酢鶏(どっちか忘れちゃった)は、ビールのアテに最高だ。
ビールは、6杯頂いた。
ミニボンが、「あ、あれ。」と言ってので、振り返ると、高架になったところを列車が通り過ぎて行った。
鉄道の傍だったんですね。
最高の瞬間であります。
お会計をしたら、550K(3300円ぐらいかな)だった。
さて、ほろ酔い気分になったので、一旦、ホテルに戻って、小休止。
1時間半ぐらい、ベッドに横になったり、ネットで、情報を探したり。
まだ、お腹は空いていないけれど、そろそろ、晩御飯に出かけましょうか。
とはいうものの、どこに行くかは決まっていない。
ただ、闇雲に歩き出した。
とはいうものの、早く決めないと、ミニボンもお腹いっぱいで、仕方なく、凡の晩御飯に付きあうみたいな感じなので、ここは、気を付けないとエライことになる。
と、気が付いたら、目の前にトレインストリートがあった。
凡もミニボンも、あまりにも有名な観光名所なので、トレインストリートには、来るつもりは無かった。
しかし、目の前にトレインストリートがあるのだから、折角だから、ちょっと覗いてみようと線路まで行ったら、お店もあったので、とりあえずは、座ってみようかとなったのであります。
お店というか、店内には、ほとんど席は無くて、お店と線路の間に、テーブルが並べてあるだけだ。
それにしても、お腹が空いていないので、頼んだのは、ソーセージとポテトフライ。
んでもって、ビール。
一旦座ると、これが落ち着いてしまうもので、ただ、座っていた。
席には、7時過ぎについたのだが、お姉さんに、「列車は、いつ来るの?」と聞いたら、30分後だという。
ということは、7時40分ごろか。
ネットの情報でも、7時30分とある。
折角なら、列車が通り過ぎるのを見てから帰りたいじゃない。
もう、座っちゃって、目の前に線路があるんだもの。
ここでも、1度注文をしたら、放ったらかしだ。
でも、今日は、そんなに食べることも出来ないので、その方が楽である。
線路を背景に写真を撮る西洋人や、線路の上を嬉しそうに歩く観光客を見ながら、ビールを飲む。
物売りも、頻繁に前を通っては、声を掛けていく。
隣の西洋人が、切り絵の立体になったメッセージカードみたなのを買わされていた。
というか、自ら買ったのかもだが、あんなの買うかなと思っていたら、ミニボンが、如何にも観光客用ですみたいな、トレインストリートとか書かれているトートバッグを買おうとしている。
しかも、お姉さんの技に掛かって、2つも買ったようだ。
ただただ、椅子に座って、みんなの様子を見ているだけだからね、こんなこともしちゃうわけだ。
というか、列車が来ないんだよね。
もう、8時ごろだよ。
また、女の子に聞いたら、30分後だという。
いや、さっき、30分後って言って、もう1時間弱経ってるんだけど。
女の子は、今日は、列車が後れているという。
とはいうものの、別にどうだっていい。
座って、みんなの様子を見ているのが楽しいのだから。
んでもって、また、のんびりしていたが、8時40分ごろになっても、列車が来ないので、店を出ることにした。
お会計をして、列車が来ないよと言ったら、女の子は、「あと、30分。」と言った。
いやいやいや、さっきから、ずっと、30分後だよ。
30分後詐欺なのか。
とはいうものの、女の子にしてみれば、凡なんかには、早く店を出てもらって、新しい客を誘う方が、店の売り上げは増えるだろうに。
ということは、やっぱり、列車の時刻は曖昧であって、30分や、1時間遅れなんて、日常茶飯事ということなのだろうか。
お会計をすると、295K(1800円ぐらいかな)だった。
さて、帰ろうと線路を歩きだしたら、よく見れば、このトレインストリートの両脇のお店の電飾が、なんとも綺麗だ。
人気が出るのも分かる気がした。
帰りにコンビニによって、クリームパン(だと思って買ったら、甘くないパンだった。)を買って、ホテルの備え付けのインスタントコーヒーTRUNG NGUYEN LEGENDのG7を淹れて、食べる。
このインスタントコーヒーは、どこに行ってもあるんだよね。
なので、凡の個人のお土産として、前回も買ったけれど、2箱買って帰りました。
そうそう、夕食に行くときに、薬屋を発見したので、「食べ過ぎ、飲み過ぎ」と、翻訳アプリで見せたら、カプセルを呉れた。
それと、イベルメクチン。
カプセルは、あとで調べたら、消化酵素のようだ。
初めの食べ過ぎという文字だけが目に入ったのか、飲み過ぎのものではなさそうである。
窓から、通りを見ると、ホテルの前のレストランの灯がまだ、窓から路地に落ちている。
何か、雰囲気のあるレストランなんだよね。
でも、今回は、行く機会は、無さそうである。
シャワーをして、ベッドに横になって、アイフォンを見る。
凡は、ほとんど、ティックトップのアプリは見ないのだが、見てみると、ベトナムの音楽ばかり上がってくる。
そういう設定になってるのか、たまたまなのか。
でも、ベトナムで、ベトナムの音楽を聴くのは、楽しい。
今日も、楽しい1日でありました。
お休みなさい、ジャスミンちゃん。
コメント
このトレインストリートは全く知りませんでしたが、けっこう楽しそうな所ですね
目の前を列車が通ったらもっと良いんでしょうけどね
現地の女の子に声を掛けられたようですが、たとえアンケートでも地元の人との触れ合いは楽しいですよね
それがまして若い女の子だったら尚更ですよね(笑)
ゴックリンですか?
面白い店名ですが、なんとなく良さげなお店ってのが店名から伝わってきますね
そうそう、トレインストリートとか書かれているトートバッグ、とても素敵ですよ
ナイスなお土産だと思います!
ありがとう、ゆけむりさん。
トレインストリートは、必ず、ガイドブックにも登場する有名なスポットなので、
観光客が、線路の上を歩いたり、線路ぎりぎりのお店で、お茶や、ビールを飲んだり、夜に行ったら、かなりにぎわってましたよ。それに、電飾が、綺麗でした。
でも、電車が通んないんですもんね。
今から思うと、もう30分、待ってれば良かったなと思います。
んでもって、女の子に声を掛けられるのは、アンケートであっても、嬉しいですよね。
ゴックリンというビアホイは、やっぱり、行って良かったです。
ステンレスのタンクから、ホースで注がれるビールは、ここでしか飲めませんもんね。
トートバッグは、いかにも、観光用ですが、まあ、実用にもなりますしね。
売り子のおばちゃんと話をするのも楽しいですし。