平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1490)ハロー、ベトナム。ハノイの木陰に惹かれて。(8)

旅(海外)

10月2日(水曜日)。

ハノイに来て2日目。

旧市街の路地のバインミーを頂いたら、ホアンキエム湖まで歩く。

そういえば、このホアンキエム湖の、旧市街に面している部分は、何度もやってきて、ぶらぶら歩いている。

でも、反対側の方は、知らない。

なので、ホアンキエム湖を、ぐるりと1周、歩いてみることにした。

ちょうど、季節的にも、それほど暑くない。

歩き出すと、湖岸には、ハノイ解放70周年の看板や垂れ幕、そして、お店などの軒には国旗が掲げられていて、盛大に記念日を祝おうとしている雰囲気が伝わってくる。

祝典の飾りつけをされていた。

大きな長方形の看板に、お姉さんたちが、花をピン止めする作業をしている。

全部、手作業なんですね。

こんな高いところで作業は、凡には、絶対に無理と思っていたら、女の子に声を掛けられる。
女の子に声を掛けられ中の凡。

すると、凡は、若い女の子の2人組に声を掛けられた。

アンケートに協力してほしいと言う。

10月10日の、ハノイ解放70周年についてのアンケートだ。

ミニボンを呼んだら、アンケートは、ミニボンが答えることになった。

平和についてなどのアンケートで、翻訳アプリで質問されて、答えをアイフォンの翻訳アプリで、ベトナム語に変換して見せると、女の子が、それを、1回1回、スマホで写メを撮っていた。

結構、長いアンケートだったけれど、ミニボンにしてみたら、良い記念になっただろう。

ぐるりとホアンキエム湖を1周したら、そろそろ、時間も早いけれど、凡の行きたかったところに行こう。

どこかというと、ビアホイであります。

ベトナムの人は、ビールが大好きなようで、旧市街には、ビールを飲めるお店が多い。

凡のお気に入りのターヒエン通りも、夜になると、道路にイスとテーブルを並べ始め、そこでビールを飲むのが楽しい。

ただ、今まで行ったお店では、ビールは、瓶ビールだった。

でも、生ビールをグラスで飲めるお店があって、そんなお店に行ってみたいなと思っていたのだ。

ミニボンが、ユーチューブで見たお店も、そんなお店で、名前は、「ゴックリン」だという。

別に、このお店じゃないとダメというわけじゃない。

グラスで生ビールを飲ませるお店なら、どこでもいい。

地図アプリで、その辺を表示させると、「ビアホイ」とだけ書かれたポイントがある。

ここに向かって歩き出した。

しばらく歩いて辿り着いたら、ミニボンの調べてくれたゴックリンだった。

まだ、3時過ぎなので、客は少ない。

道路に面した席に座る。

昼過ぎから、オープンテラスというとカッコイイけれど、道路に、プラスチックのテーブルと椅子を並べた席で、生ビールを飲む。

こんな贅沢があるだろうか。

お姉ちゃんが、2名いただろうか、気怠そうに、注文を聞きに来る。

いや、気怠そうではないか、不愛想にという方が正解か。

そこで、ああ、なるほど、凡が、ターヒエン通りのお店が好きな理由のひとつに気が付いた。

今いる、このお店は、有名なお店だ。

そして、次の日に、実は、有名なスイーツのお店や、バインセオのお店に行ったのだが、その時もそうだった。

有名だから、何もしなくても客が来るからだろうか。

お姉ちゃんが、不愛想なのだ。

それに比べて、ターヒエン通りのお店のお姉ちゃんは、凡の行ったお店は、どこも、愛想が良い。

それに、親切だ。

というか、客引きに必死だから、うちのお店に入ってくれって熱心に言ってくる。

詰まり、ウエルカムなのである。

客の方からお店にやってきてるのに、不愛想な態度をされるお店より、入ってくれ入ってくれと、お願いされるお店の方が、凡は、好きなんだな。

それに、ハノイのターヒエン通りだって、激戦地区は、その呼び込みが強引かもしれないが、そこも、程度をわきまえているように思う。

手を無理に引っ張ったり、どこまでも付いて来たりはしない。

こっちが、断ったら、それで諦めてくれる。

そのあたりも、ターヒエン通りが好きな理由だろう。

とはいうものの、今言った説明は、間違っているのかもしれない。

振り返ってみると、バインミー25も、ブンチャーのお店も、その他の有名そうなお店でも、親切にされた。

バインミーを25のお兄ちゃんなんて、スコールが降って来た時に、店の中で雨宿りしたらと言ってくれたしね。

要は、やっぱり、その人であって、そして、タイミングであるのだろう。

有名店でも、どんなお店でも、優しい人は、優しいし、親切な人は、親切である。

とはいうものの、今は、念願のグラスで生ビールだ。

お姉ちゃんに、とりあえず、ビールを注文。

そういえば、店の端っこに生ビールの機械があったなと思い出して、急いで、ビールを注ぐところを見に行った。

兄ちゃんが、店の外に置かれた四角いステンレスのタンクから、ホースで、生ビールを注いでいた。

これが見たかったんだ。

ビールを注いでくれるのも、路上。
これが飲みたかったのよ。お通しは、茹でピーナッツ。

ということで、念願の生ビールで、ハノイの街に、乾杯。

味は、薄くて軽い。

凡の気持ちとしては、もう少し、冷たくしてほしいところではある。

とはいうものの、念願の生ビールは、最高だ。

これが、1杯、14Kなので、84円というところだろうか、

この値段、ビール好きには堪らない値段だよね。

周りのおっちゃんも、長居をしているようだけど、昼間から、ゆっくりと、ビールを飲み続ける。

楽しいだろうね。

みんな、のんびりと、ビールを楽しむ。

さて、そろそろ料理を注文しましょうか。

このあたりが、日本じゃなくて、ハノイの居酒屋の良いところだ。

一旦座ってしまえば、注文を急かされない。

これが、日本なら、ビールが無くなったら、お姉さんが、「お替りは、よろしいですか。」とか、料理が無くなったら、お皿を下げにきて、「何か、他によろしいですか。」とか何かしら言ってくる。

そういわれれば、何かしらを注文するのだけど、お腹いっぱいになったり、もう飲めなくなったら、河岸を変えるしかなくなってしまう。

それが、ハノイのビアホイなら、席に座って、1度注文をしたら、放っておいてくれる。

実に気楽だ。

ということで、注文をお願いした。

牛肉のやきそば、揚げ豆腐、酢豚だったか、酢鶏だったか。

牛肉のやきそば。インスタント麺が美味しい。
使い倒された箸。

牛肉の焼きそばは、これは、凡の大好きな一品なんですよね。

何しろ、麵が、インスタント麺。

これに中華味で炒めてある。

厚揚げと葉っぱ。

んでもって、揚げ豆腐。

関西でいうなら、厚揚げなんだけど、葉っぱが、大量に乗っかっていた。

ミニボンが、ファンタを注文したら、これが来た。

そして、酢豚か、酢鶏(どっちか忘れちゃった)は、ビールのアテに最高だ。

ビールは、6杯頂いた。

あの列車に乗りたいなあ。

ミニボンが、「あ、あれ。」と言ってので、振り返ると、高架になったところを列車が通り過ぎて行った。

鉄道の傍だったんですね。

最高の瞬間であります。

お会計をしたら、550K(3300円ぐらいかな)だった。

さて、ほろ酔い気分になったので、一旦、ホテルに戻って、小休止。

1時間半ぐらい、ベッドに横になったり、ネットで、情報を探したり。

まだ、お腹は空いていないけれど、そろそろ、晩御飯に出かけましょうか。

とはいうものの、どこに行くかは決まっていない。

ただ、闇雲に歩き出した。

とはいうものの、早く決めないと、ミニボンもお腹いっぱいで、仕方なく、凡の晩御飯に付きあうみたいな感じなので、ここは、気を付けないとエライことになる。

と、気が付いたら、目の前にトレインストリートがあった。

凡もミニボンも、あまりにも有名な観光名所なので、トレインストリートには、来るつもりは無かった。

しかし、目の前にトレインストリートがあるのだから、折角だから、ちょっと覗いてみようと線路まで行ったら、お店もあったので、とりあえずは、座ってみようかとなったのであります。

お店というか、店内には、ほとんど席は無くて、お店と線路の間に、テーブルが並べてあるだけだ。

それにしても、お腹が空いていないので、頼んだのは、ソーセージとポテトフライ。

んでもって、ビール。

ビールのアテという感じの夕食。

一旦座ると、これが落ち着いてしまうもので、ただ、座っていた。

席には、7時過ぎについたのだが、お姉さんに、「列車は、いつ来るの?」と聞いたら、30分後だという。

ということは、7時40分ごろか。

ネットの情報でも、7時30分とある。

折角なら、列車が通り過ぎるのを見てから帰りたいじゃない。

もう、座っちゃって、目の前に線路があるんだもの。

ここでも、1度注文をしたら、放ったらかしだ。

でも、今日は、そんなに食べることも出来ないので、その方が楽である。

線路を背景に写真を撮る西洋人や、線路の上を嬉しそうに歩く観光客を見ながら、ビールを飲む。

物売りも、頻繁に前を通っては、声を掛けていく。

隣の西洋人が、切り絵の立体になったメッセージカードみたなのを買わされていた。

というか、自ら買ったのかもだが、あんなの買うかなと思っていたら、ミニボンが、如何にも観光客用ですみたいな、トレインストリートとか書かれているトートバッグを買おうとしている。

しかも、お姉さんの技に掛かって、2つも買ったようだ。

いかにものバッグのデザイン。

ただただ、椅子に座って、みんなの様子を見ているだけだからね、こんなこともしちゃうわけだ。

というか、列車が来ないんだよね。

もう、8時ごろだよ。

また、女の子に聞いたら、30分後だという。

いや、さっき、30分後って言って、もう1時間弱経ってるんだけど。

女の子は、今日は、列車が後れているという。

とはいうものの、別にどうだっていい。

座って、みんなの様子を見ているのが楽しいのだから。

んでもって、また、のんびりしていたが、8時40分ごろになっても、列車が来ないので、店を出ることにした。

お会計をして、列車が来ないよと言ったら、女の子は、「あと、30分。」と言った。

いやいやいや、さっきから、ずっと、30分後だよ。

30分後詐欺なのか。

とはいうものの、女の子にしてみれば、凡なんかには、早く店を出てもらって、新しい客を誘う方が、店の売り上げは増えるだろうに。

ということは、やっぱり、列車の時刻は曖昧であって、30分や、1時間遅れなんて、日常茶飯事ということなのだろうか。

お会計をすると、295K(1800円ぐらいかな)だった。

ほぼ、観光客。
何となく、みんなが来たい気持ちはわかる。

さて、帰ろうと線路を歩きだしたら、よく見れば、このトレインストリートの両脇のお店の電飾が、なんとも綺麗だ。

人気が出るのも分かる気がした。

前に泊まったホテルも、このパターンのコーヒーと、お茶。

帰りにコンビニによって、クリームパン(だと思って買ったら、甘くないパンだった。)を買って、ホテルの備え付けのインスタントコーヒーTRUNG NGUYEN LEGENDのG7を淹れて、食べる。

このインスタントコーヒーは、どこに行ってもあるんだよね。

なので、凡の個人のお土産として、前回も買ったけれど、2箱買って帰りました。

薬屋。
STRIKE1という消化酵素。
イベルメクチン。

そうそう、夕食に行くときに、薬屋を発見したので、「食べ過ぎ、飲み過ぎ」と、翻訳アプリで見せたら、カプセルを呉れた。

それと、イベルメクチン。

カプセルは、あとで調べたら、消化酵素のようだ。

初めの食べ過ぎという文字だけが目に入ったのか、飲み過ぎのものではなさそうである。

窓から、通りを見ると、ホテルの前のレストランの灯がまだ、窓から路地に落ちている。

何か、雰囲気のあるレストランなんだよね。

でも、今回は、行く機会は、無さそうである。

シャワーをして、ベッドに横になって、アイフォンを見る。

凡は、ほとんど、ティックトップのアプリは見ないのだが、見てみると、ベトナムの音楽ばかり上がってくる。

そういう設定になってるのか、たまたまなのか。

でも、ベトナムで、ベトナムの音楽を聴くのは、楽しい。

今日も、楽しい1日でありました。

お休みなさい、ジャスミンちゃん。

自分用のお土産に買いました。

コメント

  1. ゆけむり より:

    このトレインストリートは全く知りませんでしたが、けっこう楽しそうな所ですね
    目の前を列車が通ったらもっと良いんでしょうけどね
    現地の女の子に声を掛けられたようですが、たとえアンケートでも地元の人との触れ合いは楽しいですよね
    それがまして若い女の子だったら尚更ですよね(笑)
    ゴックリンですか?
    面白い店名ですが、なんとなく良さげなお店ってのが店名から伝わってきますね
    そうそう、トレインストリートとか書かれているトートバッグ、とても素敵ですよ
    ナイスなお土産だと思います!

    • tairabonzou より:

      ありがとう、ゆけむりさん。
      トレインストリートは、必ず、ガイドブックにも登場する有名なスポットなので、
      観光客が、線路の上を歩いたり、線路ぎりぎりのお店で、お茶や、ビールを飲んだり、夜に行ったら、かなりにぎわってましたよ。それに、電飾が、綺麗でした。
      でも、電車が通んないんですもんね。
      今から思うと、もう30分、待ってれば良かったなと思います。
      んでもって、女の子に声を掛けられるのは、アンケートであっても、嬉しいですよね。
      ゴックリンというビアホイは、やっぱり、行って良かったです。
      ステンレスのタンクから、ホースで注がれるビールは、ここでしか飲めませんもんね。
      トートバッグは、いかにも、観光用ですが、まあ、実用にもなりますしね。
      売り子のおばちゃんと話をするのも楽しいですし。

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