10月2日(水曜日)。
ハノイの2日目。
ホテルには、朝食が付いている。
6時45分からだけど、シャワーなどをして、ゆっくりめに、1階の朝食会場へ行った。
4人掛けのテーブルが4卓と、2人掛けのテーブルが4卓あったように覚えている。
割と狭い会場なので、凡とミニボンは、2人掛けに座った。
入り口の小さなカウンターに、バイキング形式のフルーツや、ベーコン、ソーセージなどの総菜と、パンなどが置かれている。
種類は、少ない。
というか、これは、付け足しで、メインは、メニュウの中から、好きなものをオーダーする形式である。
凡は、欲張って、フォーと、野菜サンドイッチを頼んだ。
厨房は、2人で、ウエイトレスは、1名なので、頼んでも、少し時間がかかる。
そして、最初にサーブされたのが、フォーだ。
これが意外と、ボリュームがあって、どっちかというと、この1杯でお腹がいっぱいになった。
んでもって、野菜サンドイッチも、美味しかったです。
メニュウは、他に、オムレツや、春巻き、フレンチトースト、パンケーキ、サンドイッチ、バインミーなどがあって、作りたてなので、どれも、美味しいに違いない。
他の料理は、食べてないけど、近くの人のテーブルを見ると、美味しそうだ。
というか、その都度作ってくれるのが、うれしい。
朝食を頂いたら、部屋で、身支度。
さて、今日は、どこに行きましょうかね。
前回は、行けなくて、なので、今回、行ってみようかなと思うところがある。
ホーチミン廟だ。
名前の通り、ホーチミンさんの遺体を安置しているところです。
遺体は、エンバーミングされているので、生きていたときのままの状態で、拝見することができるようになっている。
まずは、Grabで、ホーチミン廟まで移動。
スマホのマップを見ながら行ったのだけれど、何しろ、大きな施設だし、ベトナム語も分からないので、入り口が分からなくて、でも、うろうろしながらも、入り口に到着。
道路の方まで、ずらーっと人が並んでいた。
入場するには、手荷物検査を受けなければいけないのだが、凡のバッグは、持ち込み不可と言われて預けることになった。
ミニボンは、バッグは、そのままだけど、ペットボトルの水は捨てられた。
スマホは良いけど、カメラは持ち込み禁止で、もちろん、撮影も禁止。
銃を持った警備の人がいるので、セキュリティは、かなり厳重。
中に入ると、迷うことはない、ただ、前の人に続いて、ぞろぞろと歩いていくだけだ。
そして、ホーチミン廟に入る。
ただただ、前の人に続いて行くと、ホーチミンさんの眠る部屋に着いた。
というか、着いても、立ち止まることはできない。
部屋の真ん中に、1段低いところがあって、ガラスのケースに入れられたホーチミンさんが見える。
ややオレンジがかった照明が当たっていて、蝋人形のようにも見える。
ガラスケースの四隅には、これまた警備員。
というか、警察なのか、兵隊なのか。
そして、そのまま出口に向かう。
エンバーミング処理されたホーチミンさんは、確かに、生きている当時を凡たちに見せてくれるという意味では、すごい技術だなと思う。
写真とは違う存在感がある。
火葬されて地面に埋められているよりも、ああやって、姿を見せてくれることで、今もなを、生きている時と同じ影響力を、ベトナムの人に放ち続けているのかもしれない。
エンバーミング処理されたご遺体を拝見するのは、これが初めてだったので、どきどきしましたよ。
エンバーミングといえば、随分前に、台湾に行ったときに、テレサテンさんの墓に行ったことある。
台北からバスに乗って野柳というところまで行って、そこから、小さなバスでお墓が集まる山に行った。
そこにテレサテンさんのお墓があるのだ。
墓というよりも、公園のようでもある。
その広い墓地の1番奥に、テレサテンさんの墓があった。
墓守のようなおっちゃんがいたのだが、あれは、凡の想像では、テレサテンさんのファンだったんじゃないかと思う。
毎日、ここにやってきているという。
生きている間は、近くに寄ることもできなかった存在が、今いる墓の下に、エンバーミング処理された当時のままの姿で眠っている。
なので、今は、ずっと、そばにいることが出来るのである。
おっちゃんには、そのテレサテンさんは、まだ生きているように感じていたのだろう。
焼かれてしまって軽い骨になってしまったものと、姿かたちが残っているというのは、まったくもって、そのリアルさには、雲泥の差がある。
それほど、肉体というのは、人間にとって、強烈な存在なのである。
よくスピリチュアルの本などには、人間の本体は、霊であって、肉体は、仮の物だとか、そんなことを書いているものもあるが、この人間世界にあっては、肉体もまた、本体なのではないだろうか。
霊肉、同じか、或いは、それが、縦横に糸が織り紡がれて、1枚の布のようなものであるのか。
そんな風に思う。
もし、みゆきさんの霊と出会うことがあったとしても、姿かたちが無かったらね、抱きしめることも出来ないじゃない。
チューも出来ない。
勿論、みゆきさんの霊は、美しいだろうけれどね。
まあ、凡が、この人間世界にいる間は、霊じゃなくて、肉体に出会いたいものであります。
んでもって、あんなことや、こんなこと、、、、ゴホゴホ(咳)。
また、脱線しそうであります。
というか、エンバーミングの話だった。
そして、台湾で、テレサテンさんのお墓に行った時の話でしたね。
テレサさんの場合は、土に埋められているからね、エンバーミング処理されたテレサさんを見ることは出来ない。
でも、この下に、まだ、テレサさんの生きている時のままの顔で、身体で、横たわっているのだなと思うと、ドキドキしたのを覚えている。
テレサテンさんは、日本では、ただの演歌歌手としか思われてないけれど、アジアの人たちにとっては、ものすごい影響力のあった人なんですよね。
その影響力を危惧して、大陸の中国では、テレサさんの歌は禁止されていた。
葬式も、確か、国葬だったはずだ。
墓を目の前にして、掘り返してみたい衝動にかられたのは、不謹慎であるのは分かっていても、正直なところ、そう思ったのであります。
そこから想像するに、みゆきさんも死んだら、エンバーミング処理してほしいよ。
いつまでも、顔を見ていたいし、肉体として、存在し続けてほしいよ。
ただ、本人にとっては、至極、残酷な話ではあります。
なので、みゆきさんの望まないことは、望まないでおきましょう。
と、脱線は、このあたりで止めておいて、ホーチミンさんの話に戻します。
ホーチミン廟を出たら、そのまま、ホーチミンさんの家などに行くことが出来たのだけれど、どっちに行けば良いのか分からなかったのと、あまり離れて、預けている荷物が受け取れなかったら困るので、入り口の方へ引き返す。
途中、一柱寺にお参り。
そして、ホーチミン博物館を見学。
すごい立派な建物で、入る前から、迫力に圧倒される。
ちょうど、幼稚園の子供たちが、先生に引率されて、凡と一緒に見学。
制服の色が違うので、いろんな幼稚園から来てるのかな。
可愛いね。
館内は、かなり広くて、展示内容も充実しています。
ただ、ベトナム語と英語だけなので、詳しいところまで分からないのが、少し残念。
ホーチミンさんの持ち物なども展示されていましたが、エキスパンダーが飾られていたのには、親近感を覚えました。
懐かしいですよね、エキスパンダー。
凡は、運動苦手なので、使ったことはありませんけどね。
それと、ダリや、抽象的なオブジェなど、これは何を表しているの?みたいな展示もあって、言葉が分かれば、もっと興味深い内容だったのかもです。
入り口まで戻って、荷物を帰してもらって、外に出た。
さて、これからどうしようかな。
予定を考えていないというのは、少しばかり、面倒くさいものでもある。
コメント
バイキング形式ながらその都度作ってくれるってのは嬉しいですね
しかもサンドイッチやバインミー、フレンチトーストやパンケーキなどもあるってのは凄く良いですね
レストランがわりと狭いから2人掛けのテーブルに座ったとありますが、このようの気遣いは流石ですね
時々混んでいるのに4人掛けに1人で座っている若い女性とかいますが、いったいどんな神経しているんだろうと疑いたくなりますよ
ホーチミン廟に行かれたようですが、かなり厳重な警備なんですね
それから謎の咳が続いているようですが、もしかしたら少し前の流行りの風邪だったんでしょうか?
旅行中に咳が出始めると焦りますよね
自分は一度だけ高熱が出て震えが止まらなくなっちゃって、帰りの飛行機に乗れるか心配になった事があります
でも一晩で熱が収まり、無事帰国できましたけどね(笑)
ありがとう、ゆけむりさん。
ここのホテルの朝食は、なかなか、良かったです。
高級感は無いですが、どれも美味しかった。
んでもって、ホーチミン廟の警備は、銃を持った人が、結構な人数いましたので、かなり、厳重でしたね。でも、そういうのも、また旅の思い出になるので、それはそれで、面白かったです。
咳は、出だすと止まらなくなっていたんですよね。
でも、熱も無いし、咳だけみたいな。
3週間ぐらい続いたので、医者に行くと、レントゲン、血液検査、そして、吐いた息の中の一酸化窒素を測る検査をしまして、結果、アトピー咳漱という診断でした。
気管支に、ジンマシンのようなものが出来て、それが、きっかけで、アレルギー反応を起こして、咳が出るそうです。
ステロイドの吸引と、アレルギーを抑える薬で、今は、ほぼ、治りました。