10月1日(火曜日)。
スターバックスを出て、スーパーなどを覗いてお土産になりそうなものを物色しながら、少し歩いていると、ホアンキエム湖あたりに出てきた。
ただ、地元のスーパーには、地元の人用の物しか売ってなかったので、お土産は買わなかったが。
小雨が降っているので、早めに夕食に行こうかと思う。
そんな時に、カッパを売り歩く人が、数人あっちこっちに見える。
お姉さんに言うと、2個で、10Kだという。60円見当だろうか。
濡れるよりはマシだから買ったけれど、袋から出して着てみると、ごみ袋より薄っぺらくて、ぺなぺなである。
1個、30円というのは、絶対に高いとは思うけれど、もう買っちゃってるし。
それを着て、旧市街のターヒエン通りに向かう。
ターヒエン通りは、6月に行って、雰囲気が気に入ったので、今回も、1度は、寄ってみようと思っていたのだ。
道路にはみ出して、テーブルと椅子を並べて、客引きをしている。
車もバイクも、そして、人も、そのぎりぎりを、ぐちゃぐちゃになって通っていく。
有名なのは、ターヒエン通りの中でも、歩くスペースも無いぐらいに、前の道に椅子をだして客引きをしてる場所があって、特に狭くて、そこは西洋人のたまり場のようになっていて、クラブミュージックが、爆音で流されている。
綺麗な西洋人の女の子も多いのだけれど、あの爆音は、ちょっと疲れる。
というか、ミニボンが無理だという。
その周辺には、少し静かな場所があるので、そこが目的地だ。
前回は、ハーフかなと思うようなベッピンさんがいて、凡もミニボンも気に入ったので、2回、そのお姉さんのお店に行った。
ただ、2軒を掛け持ちしているので、2回行ったけれども、違うお店だった。
今回も、そのお姉さんを探したが、いなかったので、ハノイに来て1番最初に晩御飯を食べたお店に行くことにした。
そこは、BBQをやっていて、その味が忘れられないのである。
席に座って、ミニボンが、「きのこは食べられません。」と書かれた、ミニボンの仕事場にいるベトナム人の女の子に書いてもらったメモを見せる。
すると、「オッケー。」と返ってきて、凡とミニボンを覚えていると言った。
前回も、そのメモを見せたからね。
BBQは、固形燃料の上にプレートと、そのプレートにアルミホイルを敷いて、バターをたっぷり乗せて、肉を焼くのだけれど、そのバターの風味が、堪らなく旨いんです。(マーガリンかもしれないが)
凡の頼んだのは、牛肉と豚肉のセット。
安ものの肉だろうけれど、それが、美味しいんですよね。
まあ、この場所で、こんな風に食べるから、美味しいと感じるのかもしれません。
それと、牡蠣とナッツを焼いたもの。
牡蠣の殻の中に、小さな牡蠣が2個入っていたりしたので、牡蠣の殻は、飾りなのかもしれません。
それと、豆腐の揚げたものを炒めたもの。
これも定番料理みたいだが、ミニボンが好きな料理だ。
まあ、厚揚げ炒めみたいな感じ。
ジャスミンちゃんも、BBQの鍋をのぞき込む。
「あんなー、うちなー、人形やさかい、BBQ食べられんの忘れてたわ。ほら、口が開けけんやろ。ほら、口が開けへんねん。見て見て、ほら、口がなー、開いてへんやろー。うち、お腹減ってるのに、食べられへんって、なんや、切ないわ。うち、なんで、人形に生まれてきたんやろ。神さん、恨むわ。ほんまのとこ。」(ジャスミン)
「ほんまやな、可哀想やな。これ、美味しいのにな。ごめんやで、そこで、凡が食べるの見といてな。ほんま、何の因果やろな。食べられへんてな。そやけど、ジャスミンちゃん、ほんま、可愛いで。可愛いのは、ほんまやで。」(凡)
「凡ちゃん、ありがとう。その言葉だけで、うち、我慢できるわ。せやけど、鍋、のぞき込んだろ。こうやって、鍋、のぞき込んだろ。どう?どう?うち、鍋、のぞき込んでるんやで。」(ジャスミン)
「分かったし。そやけど、また、3回、言ってんな。それ、癖かいな。」(凡)
「うちも、何でか、分からへん。」(ジャスミン)
そういった、ジャスミンちゃんの口から、ヨダレが垂れていた。
、、、、って、ジャスミンちゃんて、どんな女の子の設定なんだろうか。
しかし、楽しいね。
目の前を、車やバイクや、観光客が、ギリギリのところで通っていく。
このごちゃごちゃ感が好きなんだよね。
とはいうものの、今日は、雨が降っているので、にぎやかなターヒエン通りも、幾分、人が少ない。
道行く人を眺めながら、ビールを飲んでいると、急に、咳が出て止まらなくなった。
10日ほど前から、喉がおかしいなと思っていたら、咳が出るようになって、その咳が、いつまで経っても治らないのだ。
熱がないので、風邪ではなさそうだし、ただ、何かのスイッチが入ると、咳がとまらない。
今も、急に咳が出て、ゴホゴゴとやっていると、店のお兄ちゃんが、凡の背中をさすってくれた。
背中に、兄ちゃんの掌の感触を感じながらも、落ち着かない気持である。
これが、若い女の子だったらね、大喜びなんだけれど。
若いけれど、男の子だからさ、、、でも、うれしいのは、うれしかったです。
兄ちゃんの掌の温もりを大切に思い出にとっておかなくちゃ。
飲んだビールを、テーブルに並べていく。
これがまた、楽しいんだよね。
ベトナムのビールと言っても、結構、沢山の種類があるんです。
このあたりで飲まれてたのは、ビアベト(読み方、これで合ってるのかな)が多かったかな。
タイガービールは、東南アジアには、定番のビールですよね。
そして、サイゴンビール。
今日は、飲まなかったですが、ハノイビールも、みんなよく飲んでられました。
そして、もう、そろそろと思ったときに、店のおっちゃんが、ビールを迷ってたら、「チュベックが、最高!」言った
いやいやいや、そういうことなら、それを最初に言ってよ。
ということで、チュベックを注文。
軽い味のビールが多い中で、割と、しっかりした味だった、、、、ような気がします。
なんせ、酔っぱらってるので、記憶は、曖昧です。
んでもって、このチュベックは、凡は、おっちゃんから、そう耳で聞いて、チュベックと繰り返して言ったら通じたのですが、「Truc Bach」というビールで、読み方は、チュックバックとも、チュックバッハとも、ネットでは書かれているので、どれが正解か分からないけれど、凡としては、チュベックと聞いて、チュベックで通じたので、チュベックが正解なのではあります。
飲んだビール瓶を並べて、ジャスミンちゃんも記念撮影。
「凡ちゃん、あんまり飲んだら、アホになるで。頭、アッポになってええの?」(ジャスミン)
「そやけど、凡は、はなから、アホやからなあ。ビール飲んでも、アホのままやし、ええんちゃうかな。」(凡)
「もう、凡ちゃんたら。あんなー、うちな、これ秘密やで。うち、ほんまは、頭、賢いねん。でも、たまに、アホになりたいなーって思う時があるねん。アホになったら、いらんこと悩まんでええから楽やろうなって、思うねん。なあ、うち、アホになりたい。」(ジャスミン)
「ふーん、人形でも、悩むことがあるんや。」(凡)
「そらあるわ、うちかて。人形やけど、誰かに愛してもらいたいし、うん、そんなん無理って分かってるけどさー。でも、人形でも、自分の意志で、動いたりしたいねん。旅とかして、出会いたいねん。足とか、固まってるやん、そやから、どうにもならへんけどさー。なあ、凡ちゃん、あたし、誰にも、愛されへんまま、死んでいくんかなあ。そんなん、悲しすぎるわ。」(ジャスミン)
「そんな暗くならんでもええやん。というか、人形やから、死なへんのちゃうかな。ずーっと、愛される夢見て生きときーな。な。な。な。」(凡)
「そんな、な、な、なっ、って、3回も言わんでええんちゃう。」(ジャスミン)
悩むのも、そして、誰かに愛される幻想を求め続けるのも、人形も、人間と同じなんだろうね。
お会計をしたら、770K。4620円ぐらいなのかな。
帰りにコンビニに寄って、ぶらぶらと、15分ぐらいかな、ホテルに戻る。
ホテルの部屋で、昼間、ミニボンが買ったマンゴーを食べたが、なかなか、甘くて、美味しかったです。
気が付いたら、ジャスミンちゃんが、バナナを枕に寝ていた。
疲れちゃったのかな。
今日は、1日目だけれど、ハノイの街を歩き回った。
ただ、歩いただけだけど、それが楽しかったのであります。
コメント
ビールたくさん飲まれましたね
よく見るとホーチミンではポピュラーな333(バーバーバー)がありませんね
ハノイとホーチミンは仲が悪そうだから滅多に333は置いて無いのかな(笑)
凡蔵さんが気に入っているBBQ食べてみたいです
バターの香りがするとの事ですが、味付けは最初っからタレに漬け込んであるんでしょうか?
ありがとう、ゆけむりさん。
BBQは、味付けは、下味をつけてあるのですが、別につけタレもあります。
安い肉だと思うんです。それに、ひょっとしたら、バターじゃなくて、マーガリンかも。
でも、こういうところで食べるせいか、美味しかったですよ。
それと、ビールですが、わたしも、ベトナムに行ったら、333を飲んでみたいなと思っていたのですが、飲んでる人を見かけませんでしたよ。
地域によって、好き嫌いがあるのかな。