曽根崎警察の横を入って、お初天神の方へ歩いていく。
どうも、こんな時、横道に入って太融寺あたりに抜けてみたくなる。
あの辺りは、飲み屋が多いのだけれど、ちょっとばかしディープな匂いのするところでもある。
すると、雑居ビルの入り口に、20歳ぐらいの、このあたりにしては珍しいナチュラルメイクの女性がいて声を掛けてくる。
「ねえ、お兄さん。うちのお店に寄っていってよ。」
「、、、、、。」
凡は、答えることが出来ずに、女の子の顔を見ていた。
こんな夜の街にいる女子とは思えないぐらい素人っぽい可愛いさがある。
ただ、顔に見とれていたのだ。
どうだろう、藝能人で言ったら、本田翼ちゃんに似ているだろうか。
「なに、スナックなの?それとも、今流行りのガールズバーってやつなん?」
「お兄さん、スナックも、ガールズバーも、それ古いわ。なんやろ、ラウンジっていうのかな、あたしが席に着くから、ねえ、1時間でいいから、飲んでいかへん?」
行かへん?って、そんな鼻に抜ける声出されたら、凡も気持ちが揺らいでしまう。
「あかん、あかん。そんなん、お金無いし、無理やわ。」
「安くしとくやん。そうや、今日は、他にお客さん、おらへんから、100円にしとくし、なあ、寄って行ってよ。」
「100円って、そんなわけあるかいな。胡散臭すぎるやん。」
そんな会話をしていると、また別の女が階段を下りてきた。
いや、待って、こっちの女の子も、可愛いじゃないか。
芸能人で言うと、黒木メイサちゃんに似ているか。
謎めいた色っぽさがある。
「ほんまやで。100円で、オッケーやさかい、うちのお店で飲んでいってよ。」
そう言って、指でオッケーマークを作って、目に当ててウインクをした。
「オッケーって、それ、目に当てて、覗きのポーズやん。っていうかさ、100円なわけないやろ。最初の1分が、100円で、それ超えたら、席料が、3万、ビール1本、1万円とか、そんなんちゃうんかいな。」
「うちら、そんな悪いことするように見える?」
「、、、、まあ、見えへんけどやな、、、そんな話、信じられへんやろ。胡散臭いし。」
「あたしかって、安すぎると思うねん。でも、お店の方針やから。なあ、入ってよ。」
黒木メイサちゃん似の女の子が、凡の腕にしがみつく。
となると、、、、当然、黒木メイサちゃんの胸が、凡の腕に、むぎゅっとね、当たっちゃうわけよ。
ね、この腕に胸が、むぎゅに、耐えられる男性は、世の中に何パーセントいるのだろうか。
凡は、極めて、そういうシチュエーションに弱い。
まあ、実際は、そういう経験は無いのだけれど、想像するに、弱いに決まっている。
「そ、そうか~。そういうことやったら、1時間だけ、1時間だけやで、入ろうかな。そやけど、お金持ってないで、ほんま、持ってないで。」
「だからー、100円やって言うてるやん。あ、そや。お兄さん、クレジットカード持ってるやんね。」
「いや、そやから、持ってるけど、持ってない。」
すると、メイサちゃんが、また、凡の腕に、胸を、むぎゅっとやった。
凡は、腰が砕けそうになりながら、か細い声で、「そやから、持ってないねん、、、、。」と答えるのが精いっぱいだった。
案内されたお店は、高級感のあるクラブで、凡の横には、本田翼ちゃん似と、黒木メイサちゃん似が、座っている。
「ふーん。凡ちゃんて言うんだ。可愛い。」
凡が、テーブルに置かれた、おつまみのポッキーを食べようと摘まんだ瞬間だ。
「あたしが、たべさせてあげる。」
そういって、翼ちゃんが、ポッキーを口にくわえて、凡の口の前に持ってきた。
これは、ひょっとして、凡のみゆきさんの妄想の中で、何度も登場させた、ポッキーを両端から食べて行って、最後の一口で、お互いにチュッとなるやつじゃないか。
凡は、妄想で、何度も書いてきているが、実際には、まだ、1度も経験がない。
翼ちゃんが、ポッキーを、ポリポリと、たべ始めた。
凡も、反対から、ポリポリ。
ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、、、、そして、チュッ。
いやいやいや、本当に、翼ちゃんと、チューしちゃったよ。
「あー、ずるいー。あたしも、やるー。」
メイサちゃんが、ポッキーを、口にくわえている。
凡も、また、ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、、、、チュッ。
こんな幸せがあって良いものだろうか。
ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、、、、チュッ。
ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、、、、チュッ。
ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、、、、チュッ。
ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、、、、チュッ。
ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ、、、、チュッ。
その後、1時間、凡は、ポッキーを食べ続けた。
もう、お腹は、ポッキーで、いっぱいだ。
「もう、1時間、経っちゃったね。お会計しようかな。」
「凡ちゃん、ありがとう。また、来てね。」
お会計をすると、100円だった。
「本当に、100円なんだ。」
「だから、言ったでしょ。胡散臭くないって。」
凡は、女の子と別れて、ビルが見えなくなってから、ちょんと、飛び跳ねた。
「きゃ、翼ちゃん似の女の子と、メイサちゃん似の女の子と、チュッなんてしちゃったよ。」
それにしても、胡散臭くなかったね。
ちゃんと、100円だったしさ。
というか、100円で、あんなサービスで、お店は、やっていけるのだろうか、その経営方針で成り立っていることが、胡散臭いじゃないか。
と、胡散臭い話で始まったのではありますが、最近、凡は、胡散臭いとまでは言えないけれども、ネットなどで、宣伝されている通販で、数回、ネットショッピングをしたのでありまして、今回は、そのお話であります。
なのだけれど、届いた商品を見たら、そこまで、粗悪な商品でもなく、普通に、使えるものだった。
そんな商品の紹介でも、書こうかなと思っております。
というか、その前に、随分と、久しぶりのブログであります。
ここ1週間ばかり、風邪なのか、何なのか分からないのでありますが、喉が痛み出して、そのうちに、咳が止まらなくなり、声が出なくなってしまった。
ただ、熱も出ないし、身体も大丈夫だ。
とはいうものの、咳が出ると、どうにも、しんどい。
市販の薬でもって、抑えながら仕事をしていたら、そのせいか、舌に口内炎が出来てしまって、これが痛いのなんのって。
ということで、テンションも低く、ブログも更新出来なかった次第であります。
そんでもって、胡散臭い通販のお話。
凡は、今まで、安いからという理由で、ネットで買い物をして、いろいろ失敗をしている。
お腹を凹ます電気のパッドを買ったのだけれど、あまりの、ビリビリ感というか、痛さに、捨ててしまったりね。
今回も、とあるネット通販のサイトで、偶然、見かけた商品が気になって購入したのであります。
「シューマン共振波発生装置。」
シューマン共振とは、地球が地表と電離層との間に発生させている7.83Hzの共鳴波の事で、それを発生させることで、地球の周波数に人体が共鳴して、リラックス出来たりするというものであります。
こういうの大好きなんですよね。
注文して届いた商品は、基盤丸出しのもの。
見るからに、胡散臭い代物だ。
それを、プチプチの緩衝材の付いた封筒で送られてきた。
よくこれで壊れずに届いたものだね。
その効果は、鈍感な凡には、分からない。
ただ、基盤丸出しの商品を見ていると、どうにも嬉しくなる。
そんな買い物をすると、これまた、メールが届くようになる。
見ていると、欲しくなってしまうのだ。
しかし、このネット通販会社なのだが、登記自体はアメリカらしいが、本体は、中国の会社で、労働状態とか、あまり良くない噂も聞く。
いささか、胡散臭い会社のようでもあるが、最近は、SNSなどで、結構、見かける会社だ。
ということで、メールを見て、買ってしまったもの。
「水素水発生装置。」
これが、2502円というのだから、買いたくなってしまうのだ。
水素水とは、文字通り、水素が溶け込んだ水で、体内に取り込まれると、活性酸素を除去してくれる。
確か、3000円買うと、中国からの送料が無料になるので、もう少し、付け足しで購入することになる。
で買ったものが、ジェルペン5本で、207円。
純銅の磁気ブレスレット、560円。
チャクラを活性化させるブレスレット、199円。
書道万年筆、295円。
これで、送料無料だ。
それにしても、安い。
チャクラを活性化させるブレスレットは、届いた瞬間、安物だなあと思ったので、1度も付けてはいないけれど、199円だからね、文句を言う気持ちも無い。
水素水発生装置は、電源を入れると、下から、ぷくぷくと小さな泡が出てく来て、確かに、何かをやろうとしているのは、確認できるのである。
ただ、いかんせん、安い中国製なもので、その泡が、果たして、水素なのかどうなのか。
ただ、見ていると、ライトも点いて、なんとも楽しい。
そうすると、これまた、メールが来る。
そのメールがね、これまた、90%OFFを獲得しました。
とかね、そんな購買意欲をそそるものなんだ。
というか、気が付いたら、アプリをインストールしていた。
で、買ったのが、脚のふくらはぎの指圧マッサージ機。
写真では、モデルが両脚に付けていたのだが、届いたのは、1個だけだ。
ただ、脚に付けてスイッチを入れたら、そこそこの圧力で、ふとももを指圧してくれる。
これは、なかなか、良かった。
3204円だったので、これ1点で、送料無料。
もう、癖になってしまって、また注文。
今回は、掃除のクロス、162円。
平たい板のようなルーペ、134円。
ベルト、181円。
万年筆、539円。
サムスンのUSBケーブル、287円。
USBハブ、346円。
コンパクト双眼鏡、544円。
これで、割り引きが付いて、2193円だった。
んでもって、この双眼鏡なのだが、届いて、実際に試してみると、これが、文字通りコンパクトで、しかも、8倍か10倍ぐらいなのかな、結構クリアに見える。
凡が、みゆきさんのコンサートで使っていた、ニコンのもっと高いのより、使い勝手がよさそうである。
これは、もう1個欲しいぐらいの商品だった。
決して、胡散臭いものではなかったのだ。
そして、万年筆も、金属製で、重量感もあって、そこそこ、使いやすい。
他にも買ったものがあるのだけれど、詳細が残っていない。
確か、200円ぐらいのフェロモンとか、そういうのも買ったな。
今では、そこそこ注文したので、その会社の通販熱も冷めてしまったが、頻繁に送られてくるメールを見るのは、楽しいのであります。
それにしても、胡散臭いのか、胡散臭くないのか、よくわからない買い物なのでありました。
通販繋がりで、これまた書くのでありますが、今年、1番買って良かったもの。
アイリスオーヤマの快眠クールまくら。
これ、最高です。
これは、日本の通販サイト。
凡は、寝るのが下手で、なかなか、眠れないし、眠れたとしても、1時間に1回は、目が覚めてしまう。
そんな寝苦しい夜に、いつも悩まされ続けてきたのが、頭の後ろの熱である。
枕が、すぐに後頭部の熱でもって、熱くなってしまって、どうにも、気持ち悪い。
何度も、枕を、あっち向けたり、ひっくり返してみたりして、枕の、まだ冷たいところを探すのだけれど、それでも、すぐに枕が熱くなってしまう。
そんな時に、ネットで見つけたのが、快眠クール枕なのだ。
今まで、ひんやり触感の枕カバーをとか使っても、1分も持たなかった。
でも、この快眠クールまくらは、電気でもって動くので、常にクールが保たれているのだ。
枕のカバーの下に、板状の柔らかいプレートみたいなのを敷くと、そこが、ひんやりと冷たくなる。
そのプレートには、ホースが付いていて、本体に繋がっているのだが、その本体で、冷やされた液体のようなものが、プレートに循環するという仕組みだ。
実際に使ってみると、最高に気持ち良いです。
これを使いだしてから、夜中に目が覚める回数が、一気に減りました。
もっと、早く見つければ良かった。
というか、アイリスオーヤマの開発者に、今度は、是非、お願いしたいことがある。
この機械を小型化して、身体に装着できるようにしてほしいな。
最近の、酷暑対策に、バカ売れすること間違いないです。
ということで、胡散臭い話から始まったのですが、どうも、凡は、この胡散臭いというものが好きなようであります。
いい加減に、この胡散臭いから卒業しないと、そのうちにエライコトになるかもしれませんね。
夜の街を歩いていると、路地の奥にピンク色に光るネオン。
「スナック みゆき」。
看板の横に、マジックで書かれた文字。
「中島みゆきさんの遠い親戚の美人ママがおもてなし。」
遠い親戚、、、、みゆきさんに似てるのかな。
美人ママ、、、、これは気になるじゃない。
しかし、どうにも、胡散臭い。
でも、今の凡なら、ドアを開けてしまいそうであります。
コメント
シューマン共振波発生装置ですか???
う~ん、なんだか凄いんだか凄くないんだか分からない装置ですね
基盤丸出しでメチャクチャ怪しいですね
して効果のほどは???
水素水発生装置をはじめ、どれもなんとなく効果がありそうな気がするアイテムですね
まくらと足裏とふくらはぎのマッサージ機はちょっと欲しくなってきました(笑)
ありがとう、ゆけむりさん。
そうでしょ、基盤丸出し。
効果の方は、シューマン共鳴発生装置も、水素水の方も、よくわかりません。
なんせ、鈍感な身体なので。
でも、日本で、普通のものを買ったら、この何倍もしますもんね。
気分だけでも、味わえます。
マッサージ機とか、電化製品的なものは、結構、安いので、買いたくなってしまいます。
ただ、保証とかは、、、無いでしょうね。