平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1470)ムー民の青春18きっぷ、高知旅。(1)

旅(国内)

更新しなきゃと思いながら、日々の生活に流されておりまして、とはいうものの、またもって、青春18きっぷの季節がやってきましたので、ここで、旅のレポートでもアップしなきゃと書き始めております。

それにしても、凡のブログも、旅行記がメインの様になってきましたね。

他にも、いろいろ書きたいのですが、余裕がありません。

まあ、そんなことは、置いておいて、7月の末に出かけてきましたので、そのレポートを、忘備録的に書き留めておこうかな。

7月28日(日曜日)。

5時前に自宅を出発。

さて、行き先なんだけれど、今回は、2カ所の候補があった。

1つは、金沢だ。

新幹線が敦賀まで延伸となった影響で、敦賀、金沢間が、第3セクターとなり、JRではなくなった。

なので、青春18きっぷを使って、金沢まで行くことが出来なくなってしまった。

それなら、北陸線を使わずに、高山本線で、富山経由で、金沢に行ってみようかと考えたのだ。

富山、金沢間もまた、第3セクターになってしまったので、第3セクターを使うか、新幹線を使うことになるのだけれど、そこは、仕方がない。

そして、その金沢案の後に、思いついたのが、高知であります。

月刊ムーの裏表紙の案内。

UFOや、怪奇現象など、不思議な事を取り上げる「ムー」という雑誌がある。

その7月号の裏表紙に、高知県立文学館で、「創刊45周年記念ムー展」が開催されるという案内が載っていた。

ムー民(雑誌ムーの愛読者のことを、こう呼びます。)としては、これは行かなきゃダメでしょう。

ということで、金沢案は、また今度ということで、今回の行き先は、高知市に決めたのであります。

なので、京阪の始発の2本か3本後の電車に乗り込んで、京橋駅で、青春18きっぷに、入鋏。

いつもは、大阪駅まで出るのだけれど、今回は、珍しく東西線で、尼崎まで移動して、姫路行きに乗り込む。

今回は、土讃線なので、久しぶりに時刻表を購入。

そして、これまた、普段なら、姫路駅のホームで、まねきさんの駅そばを食べるのだけれど、そのまま山陽本線の新見行きに乗り込んだ。

寄り道してると、高知着が遅くなっちゃいますのでね。

んでもって、岡山駅に、09時08分に着。

岡山駅に、特急やくもが、停まっていた。

ここで、朝ごはんでも食べておこうかなと思う。

1時間ちょっとの時間なので、駅周辺ということになるだろう。

まだ、9時過ぎなので、開いているお店は少ない。

スマホで、調べてみると、朝からラーメンをやっているお店がある。

それなら、朝らーと行きましょうか。

「鬼ぼし」さん。

名前からも想像できるように、煮干しを使ったラーメンを食べさせるお店だ。

カウンターに2名、奥の1つあるテーブルにカップルが1組の先客。

入口で、食券を買うシステムだが、種類が、結構、多い。

初めてのお店なので、ここは、基本のラーメンに、煮玉子のトッピングを追加。

それと、煮干しの炊き込みご飯という、食べたことのないものを頼む。

サーブされたラーメンを見ると、これはキタなと思う。

スープの色が、グレー掛かっているのだ。

レンゲで掬うと、もっと、ドロドロしたスープかと想像したが、意外と、粘度自体は、サラッとしている。

そして、ひと口、啜ってみると、煮干しの旨味、香りが、口中に広がる。

そして、その後に、煮干しの苦みと、こう表現すると、マイナスのイメージに取られてしまうかもしれないが、独特の臭みというか、えぐみが来る。

えぐみは、煮干しの腹の部分によるものだろう。

大阪にも、煮干しを謳っているお店があるが、スープは、トンコツと、煮干しのダブルスープだったりするので、トンコツの旨味も感じる煮干し味という感じなのだが、このお店のは、何か、他の素材のベースはあるにしても、圧倒的に煮干しが勝っている。

ザ・煮干しという感じだ。

この煮干しの主張については、好みの分かれるところだろう。

ひと口目に感じたえぐみは、2口目には、気にならなくなった。

そして、添えてある玉ねぎと一緒に飲むと、さらに、クセがなくなる

麺は、ストレート麺で、凡の好みとしては、もう少し柔らかめに湯がいて欲しいかな。

そして、このスープなのだが、ひと口目に感じたえぐみは、必要なのか、或いは、不要なのかと、レンゲでスープを口に運びながら、考えてしまう。

このえぐみが、好きな人は、必要だろうし、ダメな人は、不要という単純な結論に、どう考えたって、なる訳なんだけれど、この場合、仕込みの段階で、煮干しの腹の部分を、指で取ってから使用したら、もっと、万人受けの味になると思う。

その万人向けの味だって、えぐみが好きな人に、十分満足してもらえる一品になるだろう。

まあ、そんなことをしたら、手間賃を考えたら、倍の値段になってしまうかもしれませんが。

日本料理というのは、下拵えの段階で、食材の持つ、えぐみや、アクを取る作業を、一所懸命にやる。

それによって、雑味を無くして、旨味や、好ましいとされる味だけを残すわけだ。

そして、確かに、それらは、美味しい。

よく、「素材を活かして」なんてフレーズを聞くけれども、凡は、大丈夫か、あんた、と思う。

そんな事を言うなら、料理なんかしないで、そのまま、素材に齧りつけよと思ってしまう。

生のまま、肉に、食らいつけよと。

生のゴボウに、そのまま、齧りつけと。

一体、料理というものは、素材を、壊すとは表現しないが、素材を、変化させて、そして、調味料などで、別の味に変化させて、美味しいなと思うものに作り変える作業である。

生の肉の素材を変化させて、ハンバーグにしたりして、或いは、調味料で味付けをして、違うものに変化させることで、美味しさが増すのである。

食の意味は、生命を維持することではあるが、それよりも、大きな意味を持つのが、美味しいものを食べたいという欲を満たすことであると思う。

その理屈から言うと、食事というものは、素材を活かせているかどうかとか、身体に良いかどうかとか、そんなことは、二の次であって、口に入れて、ああ、美味しいなと思う事が、1番のポイントなのである。

と、話が、脱線したり、混線したりと、フラフラになってしまったが、スープを啜っている時に発した問いの、煮干しのえぐみは、必要なのかということなのだが、あくまでも好みの問題だが、煮干しの素材の持つ腹の苦み、えぐみは、凡の好みで言うと、不要だと思う。

ただ、煮干しの素材の出しゃばり方が、半端ないので、ここまで来ると、このお店に関しては、この味を残しておいて欲しい気もするのではあります。

と、ここまで、煮干しの腹を取っていないという前提で話を進めてきましたが、もし、違ってたら、このグダグダな話は、まったくもって、意味をなさないものに成ってしまう訳で、その時は、ごめんなさい。

煮干しの炊き込みご飯は、具は無くて、ただ、煮干しの匂いが、プンプンするごはんという感じか。

強烈な煮干しのスープに、これまた、煮干しの香りプンプンのご飯は、要らなかったかな。

白ご飯で十分だ。

そして、スープを、最後まで飲み干したら、意外にも、鉢の底には、煮干しの魚粉が残っていないのが、不思議だった。

煮干しを、どう処理してるのかなと興味深かった。

さて、朝から、お腹いっぱいになりました。

岡山駅に戻って、10時23分発の、マリンライナーに乗って、坂出に移動。

そして、乗り換えて、多度津で、また乗り換える。

この辺りから、ディーゼルの旅が、断然、楽しくなってくる。

黒川の駅に着くと、ホームに、外国の方だろうか、中国から来られているようにお見受けするのだが、ストローハットに、真っ白なワンピース、そして、人を食ったような真っ赤なルージュを曳いた35歳ぐらいの女性と、その彼氏が写真を撮っている。

凡の乗っている列車をバックに、ウッフンというようなポーズをして記念撮影しているのだけれど、列車が出て行っても、まだ、ホームに残っていた。

いや、本数少ないのに、ホームに残っていて、大丈夫なのだろうか。

この猛暑の炎天下にさ。

それにしても、真っ白なワンピースに、真っ赤なルージュ。

潔いメイクで、アッパレというところか。

坪尻駅では、一旦、スイッチバックして、引き込み線のようなところにあるホームに停まる。

そこで、特急の通過待ちをするのだ。

ちょっと、ホームに降りて、写メをパチリ。

こういうのが楽しいんだよね。

みんな特急の通過するのをホームで見ている。
特急の通り過ぎていく後姿。

んでもって、阿波池田に、12時48分に、着。

この駅で、1時間あるので、遅めのお昼ご飯でも頂きましょうか。

今回、阿波池田駅に降りるのは、初めてだと思っていたので、楽しみにしていたら、実際、行ってみると、なあんだ、前にも、何度か来た駅だと気が付いた。

記憶力、低下してるのね。

さて、商店街を歩いて行くも、日曜日のせいもあるのか、ほとんど、開いていない。

仕方が無いので、オシャレな感じのウッディな造りのお店があったので入る。

店内には、地元の人が作ったであろうTシャツや、地場の商品が並べられている。

地元を盛り上げていこうという感じの、若い人や、若いファミリーに似合いそうな雰囲気づくりがされている。

メニューにしたって、ジビエ料理や、鯛めし、カレーなどと、なかなか、阿波池田とは思えないラインナップ(あ、失礼)である。

凡は、週替わりランチのポークビンダルカレーにした。

カレーは、スパイスも効いていて、何と言っても、見た目がオシャレだ。

美味しく頂いて、駅に戻る。

土讃線の普通列車に乗っている人は、同じように、列車に乗って、同じようにお昼を食べて、また、同じように、阿波池田から、列車に乗り込む。

13時49分、阿波池田駅、発。

観光列車が停まっている。

大歩危駅に着くと、一緒に乗って来た年配の4人組が、ああ、これだと話しながら、「四国まんなか千年ものがたり」という観光列車に乗り込んで行った。

この観光列車は、今来た土讃線の多度津駅から、大歩危駅まで運行しているのだが、そうすると、この年配の人たちは、わざわざ、多度津から大歩危に来て、そして、観光列車で、また、多度津に戻るのか。

贅沢だなと思うのと、時間があるというのは、素晴らしいなと思った。

そして、高知駅に、16時05分に到着。

コメント

  1. ゆけむり より:

    おっ、凡蔵さんのライフワーク的な青春18きっぷの旅ですね
    羨ましいです
    今回は高知ですか?
    どんな旅なのか非常に楽しみです
    凡蔵さんには珍しく煮干しラーメンを食べたんですね
    更に煮干しご飯ってのも珍しいですね(初めて見ました)
    ラーメンはスープの色を見るとかなり煮干しが強そうですね
    もしかしたら自分はちょっと苦手かもしれません
    素材を生かすってのも悪くはないけど、ご指摘のように食べた時に美味しいってのが一番大事ですよね
    その意味でも自分は味の素大歓迎です
    ラーメン通みたいな人たちが無加調と言って味の素的なのを使わない事が美味しさのポイント的な事を言っていますが、必ずともそうとは言えないと思っていますよ
    ポークビンダルカレーですか?
    恥ずかしながらビンダルってのがイマイチ分かりません
    途中下車をしながらも大阪京橋駅から高知駅まで行くのに、16時05分に着くんですね
    もっと時間が掛かると思っていました
    自分も凡蔵さんの真似して青春18きっぷの旅をしたいと思いつつ、詳しく調べる事さえしてないんですよね
    でもいつか真似したいですm(__)m

    • 平 凡蔵。 より:

      ありがとう、ゆけむりさん。
      また、青春18きっぷの季節がやってきましたよ。
      ということで、行ってきました。
      煮干しラーメンは、好きなんですよ。
      魚介系も好きなんです。
      でも、最近、ラーメン自体を、食べてない気がします。
      んでもって、今回のお店は、かなり、煮干しが効いてましたよ。
      なので、私も、大阪とかで食べられるチェーン店などの煮干しラーメンの方が好みかもしれません。
      煮干しご飯は、これは、白ご飯の方が、ラーメンに合う気がしました。
      味の素は、何か、悪い物とか、手抜き見たいな印象があるようですが、
      私は、大好きなんですよね。
      ラーメン屋で、無化調とか書いてあるところには、あまり、入りたくないんですよね。
      というか、美味しかったら、入るんですけど、そしたら、使っている醤油は?味噌は?野菜は?
      小麦のポストハーベストは?と、聞きたくなってしまいます。。
      というか、全国の中華料理屋の、ほとんどが、味の素使ってますよね。
      んでもって、普通に美味しい。
      それで良いのじゃないかなと思います。
      そして、ビンダルカレーは、私も、どう違うのかまで解らず注文しました。
      兎に角、普通のカレーよりも、オシャレで、何かにこだわっていて、そういう感じあろうと思いますが、
      美味しかったので、それが正解です。
      ただ、こんなオシャレな見た目のカレーを、ダサい私が食べている姿は、少し、恥ずかしい気もしますけどね。
      今回の旅は、普通なら、自分で時間を割いて駅を降りて散策するのですが、
      さすがに、遠いので、乗り継ぎの時間だけ駅を降りて、その時間で、ランチとかをしましたよ。
      なので、余分な時間を途中下車はしなくて、16時過ぎでした。
      ここが私のポイントで、このぐらいの時間に目的地について、夜の一杯に備えなくちゃいけませんからね。

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