6月6日(木曜日)。
ハノイへやって来て、今日が最終日だ。
ただ、帰路の飛行機は、00時30分なので、8時ぐらいまでは、自由に行動が出来る。
とはいうものの、今日、帰らなきゃいけないと思うと、どうも、心残りである。
何とも、凡は、ハノイの魅力にやられてしまったようなのであります。
この街が好きだ。
さて、朝食を頂きに行きましょう。
このレストランで、食事をするのも、今日が最後か。
と、何かに付けて、感傷的。

料理は、ホットメニューの1、2品が、初日と違ったものが提供されていた。
ライブキッチンでは、今日は、オムレツをお願いした。

このレストランは、ホテルの1階にあるのだけれど、片面が道路に面したオープンテラスになっているんですね。
西洋人は、このオープンテラスが好きなようで、暑いと思うのだが、ここで食べる人が多い。
朝食時間は、外から入れないのですが、夜になると、ここが、普通のレストランとして営業される。
オープンエアのところで、プラスチックの椅子じゃなくて、木の椅子に座って、道路を眺めながら、ちょっと、贅沢な夕食を食べるのも、楽しそうだが、それはまた、次回のお楽しみとしましょうか。
さて、ハノイ最後の日。
チェックアウトをして、街に繰り出しましょうか。
と、言っても、今日も、絶対にここに行かなくちゃダメという場所も無い。
ミニボンが、職場にいるベトナム人にお土産として、スターバックスで、ハノイ限定のデザインのボトルを買いたいというので、ホテルの近くのお店で、1つ購入。
一旦、そのお土産を、ホテルに預かってもらっているキャリーケースに入れに戻る。
さて、また、出発だ。
取り敢えず、ホアンキエム湖あたりまで歩いてみましょうか。


街を歩いていると、赤い2階建てのバスや、小さなドアのないバスが、街中を巡回しているのを見かける。
そういうループバスみたいなのに乗るのも楽しそうだ。
小雨が降っているし、バスで座ってるだけで、あっちこっち、廻ってくれるし、座りながら、ハノイの街を眺めることが出来る。
ホアンキエム湖には、そんなループバスの出発点になっている。
なので、乗ってみることにした。
いくつか料金パターンがあって、4時間乗り放題や、1日乗り放題もあるけれども、凡は、そんなルートを、バスから降りることなく、ただ、乗って1周するというコースにした。
別に、ここに行かなくちゃというところも無いし、そういえば、タイ湖という、ちょっと離れた高級店が集まる地域なども廻ってくれるので、ちょうど良い。

ハノイシティツアー(HANOI CITY TOUR)。
チケットブースに行くと、すぐに出発となった。
10人ぐらいが乗れる小さな赤いバスだ。
これ楽しいです。
まず、座ってるだけだから、楽チン。
それに、街の風景が好きな凡は、それを眺めているだけで、楽しいのだ。
窓は無くって、でも、小雨が降っている。
凡は、窓の縁に腕を置いて、わざと、小雨が腕に当たるようにした。
ハノイの小雨は、気持ちいい。



バスは、タイ湖の方へ廻ると、道路沿いに、ちょっとお洒落なカフェが続いて見える。
次回は、こっちにも足を伸ばして見ようかな。
途中、中国の方が、乗り込んで来たり、降りて行ったり。
ただ、凡は、乗ってるだけのプランなので、そのまま、出発点に、戻って来た。
このプランで、10万ドン(600円ぐらい)。
路線バスや、Grabなどの料金を考えると、結構、高いけれども、帰国までの時間を、ちょっと楽しみたいという時は、お薦めだ。
少し、休憩でもしましょうか、
ハノイのコーヒーと言えば、コンデンスミルクを入れた濃厚なコーヒーが有名だが、その他にも、玉子を入れたエッグコーヒーなど、ちょっと、変わった物もある。
そんな変わり種のコーヒーを頂こうかと思う。


ホアンキエム湖の近くにあった、コンカフェ(CONG)さんに入る。
狭い入口で注文をして、これまた、メチャ狭い急な階段で2階にあがる。
ホアンキエム湖が見える狭いテラスがあって、店内は、壁一面が本棚で、雑然とした感じで或る。
ここで、初めてかなと思うのだけれど、同じお店に日本人の女性2人組を発見。
意外と、今まで、日本人に出会わなかったんですよね。
というか、西洋人が多すぎて、居ても分からなかったのか。
あ、いや、軍事歴史博物館で、日本の男性ツアーに出くわしたか。
まあ、それはいい。
コンカフェさんで、頂くのは、ヨーグルトコーヒーのアイス。
想像したより、美味しかったです。
ヨーグルトとコーヒーを一緒にしたら、コーヒーが勝ってしまって、ヨーグルトはどこ?みたいな感じになってしまうのじゃないだろうかと想像したけれど、しっかり、ヨーグルトの爽やかさも感じる。
さて、これから、ハノイで食べたい料理の最後の1品を頂きに行きましょうか。
ブンチャーだ。
これまた、有名店が歩いて行ける距離にあるので、ぶらぶら、歩き出した。

ブンチャー・ダック・キム(BUN CHA DAC KIM)さん。
この店の隣も、ブンチャー屋さんで、呼び込みもされたが、折角だから、有名店の方へ入る。
2階に案内された。(3階もあるようだ)
確か4卓だったか、奥の席に案内された。


メニューは、大まかに、3種類。
なので、ブンチャーと春巻きのセットにした。(1人前、120Kドン・720円ぐらい。)

入口の看板にも、店内の壁にも、そして、メニューにも、ミシュランのマークが付いている。
さて、ブンチャーの登場だ。


つけ汁は、甘辛で少し酸味のある汁に、豚肉を焼いたものと、紫蘇で巻いたつくねのようなものが入っている。
そして、米で作られたブンという麺と、大量の葉っぱ。
チャインと呼ばれるライムみたいな柑橘類と、大量の唐辛子とニンニク。
今回頼んだセットメニューの揚げ春巻き。
かなりボリュームがある。
まずは、豚肉とつくねを、そのまま食べる。
これは、ビールにも合うな。
米麺は、ひっついているので、剥がしながら、汁に付けて食べる。
そして、葉っぱだ。
これも、汁に、凡としては、大量に入れて、そのまま、葉っぱだけ食べたり、豚肉と一緒に口に入れたりと、いろいろ、試して見る。
それにしても、この葉っぱだ。
大量に、目の前のお皿に盛られている。
ここで、凡は、葉っぱと書いたけれども、ガイドブックなどには、ハーブと書かれていたりする。
この葉っぱだけれど、レタスとか、オオバとか、単品の葉っぱではないのだ。
どういうことかと言うと、5、6種類のハーブというか葉っぱを、混ぜてあるのだ。
これは、ガイドブックで説明されていた種類だけど、コリアンダー(パクチー)、ノコギリコリアンダー、ディル、バジル、ミント、紫蘇、ドクダミ、タデとあった。
これが、1つのボールや皿などに、ミックスされて盛られている。
店によって、使っている葉っぱの種類の数は違うけどね。
これだけの種類の野菜というか、ハーブと言うか、葉っぱは、日本では食べられない。
なので、凡は、この葉っぱを、思いっきり食べてやろうと、ブンチャーの汁に浸けては、葉っぱを口に運ぶ。
結構、頑張って、盛られている葉っぱを食べて、もう残りも少ない。
「どうよ。ベトナムと言えば、葉っぱだよね。ほら、みんなブンチャーの豚肉とか、美味しそうに食っちゃってるけど、凡は、ベトナムに馴染んでるからね、ほら、もう葉っぱが無くなるぐらい食べちゃってるんだよ。どう?これぐらい食べたら、もう、ベトナムの料理を極めたっていっても過言じゃないよね。」
そう内心思いながら、残り少なくなった葉っぱの盛られた皿を見ていたら、おばちゃんが、横に来て、残り少なくなった葉っぱの上に、ポンと追加の葉っぱを乗っけた。
あれ、追加もしてくれるのね。
というか、今まで、残り少なくなった葉っぱを見て、ご満悦だった凡の気持ちはどうなるのよ。
今目の前に、山盛りの葉っぱがある。
「いや、なに、凡は、ベトナム人よろしく、葉っぱばっかり食べてたんだよ。ほんどだよ。んでもって、もう残り少なくなってたんだ。ほんとだよ。でも、ほら、今、おばちゃんがさ、ポンってさ、葉っぱを追加したんだよね。だから、葉っぱが、山盛りなんだ。ほんとに、ほんとだよ。凡は、葉っぱ好きなんだよ。」と、誰も凡のことなど見ていないけれど、言い訳したい気分だった。
ふと、横のテーブルを見ると、5人ぐらいの家族で食事をしている。
その中の小学校1、2年生ぐらいだろうか、男の子が、ブンチャーの麺を、必死で食べている。
麺を箸で取って、汁につけて、口に運ぶ、もう、それに一所懸命なのである。
「ほら、こんな食べてるよ。もう、僕は、子供じゃないんだ。だって、こんだけ沢山食べてるんだもん。ねえ、見て、見て。」みたいな感じで、褒めて欲しくて、一所懸命食べているという感じだ。
そんな姿は、どこか、微笑ましく、可愛いなと思って見ていた。
すると、またまた、おばちゃんが、男の子のところにきて、ポンと、麺を、少なくなった麺の上に追加で乗せた。
男の子は、鳩が豆鉄砲を食らったような、真ん丸な目になって、おばちゃんを見た。
そして、しばらく、麺を食べる箸の手が止まっていた。
解る、解る、実は、お兄ちゃんも(オッチャンでは無い)さっき、君のような目に遭ったんだよ。
とはいうものの、凡も、ついさっき、他の人が見たら、あんな目になっていたのかもしれないのではある。
ということで、ハノイの名物の、凡の食べたかった料理は、このブンチャーで、ミッションクリアとなった。
さて、最終日の残された時間は、少ない。
とはいうものの、今日は、オマケの1日とも言えるのではありまして、ぶらぶら歩くだけで良しとするぐらいが、ちょうど良いのだろう。
大教会にでも行きますかとなって、向かっております。
有名どころだからね。
途中、薬屋さんがあったので入る。

LONG CHAU さん
アイフォンの翻訳アプリで、「二日酔いの吐き気と頭痛」と入れて、見せた。
すると、翻訳アプリで「眩暈は、あるかと聞かれたので。」「無い。」と答える。
カウンターの向こうでは、若い薬剤師なのか、スタッフが、それなら、これちゃうか、とか、そんな話をしているようだ。



んでもって、目の前に錠剤が並べられる。
全部で4種類。
後で調べたら、
Actadol 500、これは、アセトアミノフェンで、鎮痛解熱剤。
Taginyl 500mg、アセチル-DL-ロイシンというもので、めまい全般に効くらしい。ただ、眩暈は無いと答えたんだけどね。片頭痛や、中毒にも効くらしいので、それで処方されたのかもしれません。それと、吐き気止めの効果もあるらしいです。
CINNARIZIN 250mg、シンナリジンで、抗ヒスタミン剤らしい。そういえば、韓国でお気に入りの二日酔いの薬にも、抗ヒスタミン剤が入っていたけれど、やっぱり、二日酔いの吐き気とかに聞くのだろうか。
Magnesium-B6、マグネシウムとビタミンB6のサプリメント。エネルギー代謝にも関係して、倦怠感や疲労感を軽減する。
飲み方のシールを、錠剤に貼ってくれた。5日分購入というか、目の前に出してくれた。
そして、ついでに、イベルメクチンを1箱。
商品名は、OPELOMIN6。
二日酔いの薬が、70Kドン(420円ぐらい)。
イベルメクチンが、100Kドン(600円ぐらい)
今回は、錠剤で買ったこともあって、少しばかり嬉しい。
大教会まで行くと、ガイドブックに載っている有名な建物の前には、シクロなどの客引きが、大勢待ち構えている。
見学の時間が決められていて、まだ、30分ぐらいあるので、大教会の周りを1周してみる。
そして、薬屋を、また発見。


NHA THUOC VIET DUCというのが、店名だろうか。
ここでは、予め調べておいた薬の名前を見せた。
Yumangel。ユマンゲル。これは、制酸剤で、胃潰瘍などの薬だ。ただ、胃酸過多による吐き気も止めてくれるらしい。1日4回服用の薬だけど、何故か、2本だけスタッフが持って来た。値段は、失念。
またまた、薬を買って、ご満悦の凡であります。
そして、Tシャツ屋があったので、立ち止まって見ていたら、中から店員さんが出てきて、薦めてくる。

ベトナムの国旗や、ベトナムをイメージしたTシャツや、トートバッグなどを扱っているようで、見てみると、ベトナム柄と言っても、結構、オシャレな感じで、これなら、普通に着れて、良い感じではある。
胸のところに「東京」とか、そんな観光客丸出しのデザインじゃなくて、ただ、国旗にある星だけがデザインされているとか、兎に角、悪くない。
でも、凡の腹の出方からして、サイズが無いんじゃないかと言ったら、XXLを出してきた。でも、身体に当ててみると、まあ、着れそうなので、1枚買うことにした。
それと、赤いトートバッグで、これも星のデザイン。
内ポケットもあり、磁石のホックもあって、それに、ちょっと薄手なので、エコバッグとしても使えそうだ。


S Country さん。
Tシャツ 180Kドン(1080円)、トートバッグ 260Kドン(1560円)。
店を出て、店頭の写真を撮っていたら、お姉さんが店から飛び出してきて、凡の写真を撮っていいかという。
なので、店頭で、パチリ。
帰国してから、インスタグラムで、店名のハッシュタグで検索したら、凡の写真がアップされていた。
もっと、楽しそうに映れば、良かったかな。
でも、記念になったので、画面をスクショした。


さて、大教会を見学しましょうか。


中は、ステンドグラスなど、建物的には、素晴らしい。
中央の像は、イエス様が、子供を抱いている姿だろうか。
そこが気になったが、解らず仕舞いで、大教会を出る。
時間は、2時半過ぎ。
まだ、時間はあるけど、あと、数時間で、この街から離れると思うと、何だか寂しいなと思う凡でありました。
コメント
ハノイシティツアーのバスは良いですね
知らない街を巡るのにちょうど良いし、何しろ車窓からのんびり街を眺めるのがまた楽しいそうです
ブンチャーは少し辛いスープなんでしょうか?
見た目は辛そうじゃないから、普通に牛骨スープなのかな?
それにしてもブンチャーの写真ですが、メチャクチャ上手に撮れていますね
構図が良いですよ
まるでガイドブックに出ているような写真で、プロが写したみたいです(お世辞抜きで)
赤に黄色の星のトートバッグ、これも良いですね
恐らく日本で持っている人はほとんどいないでしょうから、どこで買ったんだろうって街中で使っていたら羨ましく見られるでしょうね
あと数時間、空港に行くまでの間はどんなふうに過ごされたのか楽しいみにしていますね
日本でも、駅から出てる、ぐるりんバスみたいなのには、よく乗るんですよ。
今回のハノイシティツアーみたいなバスに。
あと、帰るまで2時間しかないとか、行きたいところは、別に無いけど、市内をぶらぶら見てみたいみたいな時にね。
なので、今回は、雨も降っていたし、ちょうど、良かったです。
ブンチャーの汁は、表現が難しいのですが、甘酸っぱい味です。
どうしても、日本人の感覚では、そばの出汁みたいなのを期待するのですが、その期待を裏切られる味でした。
ベトナムの味付けは、この甘酸っぱい汁が多かった気がします。
写真は、今回は、ビデオなんかも撮ったりしたのですが、それように自撮り棒まで買ったので、気合が入っていたのかな。