今回は、相当に鬱屈した、ぐだぐだな内容になっているかもしれません。でも、もし、お時間がありましたら、お付き合いくださいまし。
2020年のみゆきさんのラストツアーが途中で中止になってしまって、あれから、ほとんど、みゆきさんに触れることの出来るイベントがない。
勿論、新しい楽曲が発表されたりもしたし、最近も、アニメ映画の「アリスとテレスのまぼろし工場」の主題歌が発売されたのではある。
なんだけれど、そのCDを聴いて、ああ、みゆきさんだなあと思うんだけれど、どうも、よそいきのみゆきさんを、その声に感じてしまう。
そして、思う。
凡は、精神の老化が始まっているのだろうか。
そして、恋の認知症に陥ってしまったのだろうかと。
みゆきさんが、この曲を発表する、その過程を、今までなら、ありありととは行かないまでも、妄想程度には、イメージすることが出来た気がするんだ。
みゆきさんが、アニメの担当者から資料を受け取って、それを部屋で読むんだけれど、その時の、メガネをかける瞬間の横顔とかね。
自分で書いた歌詞を、「これちょっと違うな。」とかね、呟きながら、書いた歌詞に二重線を引いたり。
行き詰ったら、そのメモの端っこに、コックさんの絵を描きながら、鼻歌を歌ったり。
そんな妄想も出来た気がする。
そして、その歌声が、耳をすませば、遠い大阪にまで、小さな小さな声になっていたとしても、その音の波動が届いてるんじゃないだろうかと、耳を大きなパラボラアンテナにして、夜中に、耳を澄ませてみたり。
やっと曲が完成して、窓を開けて、晴れやかな笑顔で、大きく深呼吸をした、その息が、朝の爽やかな風に乗って、それが、流れ流れて、その息の何万倍にも薄まった、その空気の欠片が、凡のほっぺたあたりに吹いてきたんじゃないかとかね、そんなことを妄想する元気があったような気がする。
それが、最近じゃ、その妄想すら出来なくなってしまって、ただ、ぼんやりと、日々を送っているのである。
これが、老化と言うものだろうか。
穏やかではあるのかもしれないが、半分死んでいる。
突き詰めて考えると、凡は、みゆきさんの肉体がなくっちゃダメなんだ。
確かに、目の前に、みゆきさんがいて、そこにみゆきさんの肉体がある。
それじゃなきゃ、ダメなんだ。
みゆきさんの顔が好きだ。
みゆきさんの手が好きだ。
みゆきさんの足が好きだ。
みゆきさんのおっぱいが好きだ。
あ、まあ、これは置いておいて。
そして、みゆきさんの肉体があって、然る後に、みゆきさんの声が聞きたいんだ。
そう思う。
ただのイメージのみゆきさんでは、凡の元気が出ないよ。
とはいうものの、先日、ファンクラブで、みゆきさんが、来年の1月から5月にかけて、コンサートをすると発表があった。
コンサートということは、即ち、みゆきさんの肉体に会えるということだ。
その距離や、輝けるスターと、それを有り難く拝見する者という立場の大きな大きな隔たりは、この際、考えないでいればね。
凡の元気を取り戻すためには、これは、みゆきさんに会いに行くしかないだろう。
コンサート代というお金を払ってね。
この時点で、もう、みゆきさんと立ち位置が、隔たり過ぎてるけれどさ。
兎に角、みゆきさんに会いたいじゃない。
ということで、今はまだ、ファンクラブでのチケットの申し込みが始まったばかりだ。
以前は、チケットが欲しいので、ミニボンと、東京に住む弟に名前を借りて、ファンクラブに入ったりしていた。
なんせ、チケットは、ひとりに1公演しか申し込めないものね。
だったのだけれど、今は、入場の時に、本人確認するということが始まったので、名前を借りるということが出来なくなった。
まあ、仕方がない。
なみふくと、でじなみで、1公演ずつ申し込もうか。
そして、先日、フェスティバルホールの会員にもなったし、興行元でもチケットの申し込みができるかもしれないし、後は、ローチケなどのチケット販売に申し込むというのが、そういう考えに、誰でもなるだろう。
なので、そう言う風に、計画をしていた。
そんな時に、でじなみのチケット申し込みが開始された。
そして、なみふくで1公演申し込んだ後、でじなみで、もう1公演申し込んだ。
そんな時に、ふと、書いてある説明書きに目が止まる。
その一文が、どうも、理解できないでいた。
どういうことかと言うと、「でじなみチケット先行受付を複数名義で申込する場合は、同じメールアドレスが使えませんので別のメールアドレスを使用してお申込みしてください。」
、、、、複数名義で申し込みをする場合は?
どういうこと?
この文のまま解釈するなら、同じ人が、複数口、でじなみに登録できて、なをかつ、チケットも申し込めると読めるのではないか。
とはいうものの、でじなみの会員の別の説明欄には、「お一人様一登録とさせていただきます。重複しての登録はできません。」とあるのである。
なので、凡も、凡の名前ひとりしか申し込んではいない。
しかし、コンサートの申し込みの説明には、複数名義とあるのと、これ、あーた、矛盾してるじゃない。
もし、申し込めるなら、複数口申し込みたい。
いや、悩んでいても仕方がない。
ということで、事務局に、メールで問い合わせをしてみたのであります。
すると、すぐにお返事が来ました。
結果、同一人物が、同じ名前で、複数口を申し込むことは、可能でございますということだ。(ただし、メールアドレスは、別々のものが必要。)
そして、その複数口の名義で、それぞれに、チケットを申し込むことが可能だという。
ああ、問い合わせて良かったと思った。
ただ、お返事の最後には、「なおチケットは抽選のため、全て落選となる可能性もございますのでご注意ください。」との文言があるのは、これは、致し方ないだろう。
全て落選という文字は、少しばかり重いけれど、確率があがるのなら、参加の一択だろう。
しかも、でじなみは、会費が1ヶ月単位だ。
金額的にも、入会しやすい。
ということで、メールアドレスを、別に作って、5口、チケットの申し込みをした。
いくらなんでも、全部、落選というのは、、、どうなんでしょうね。
というか、抽選は、コンピューターで選ぶのかな、それとも、何か、複数申し込んだのは、AIで検知されて、確率が低くなるとか、そういう仕組みがあるのだろうか。
もし、ただの確率だけなら、申込数が多ければ多いほど、確率は上がると言うものだ。
それなら、いっそ、10口とか、20口とか申し込めば、もっと確率が上がるだろう。
とは思ったが、流石に、それは、少しばかり、お下品であるし、そんなことをしたら、申し込んだ後で、凡自身が、悲しくなってしまうだろう。
5口ぐらいが、最低まで行かないぐらいの行為じゃないかと、自分勝手に考えたのだけれど。
申し込んでから、パソコンの前で、ため息をついた。
「ああ、凡は、何と欲深き人間であるかと。」
ただ、コンサートに行きたいという気持ちだけで、こんなことをしているのだ。
とはいうものの、別にルール違反をしている訳じゃない。
今回については、事務局に確認もしているしね。
それで、オッケーも貰っている。
とはいうものの、ため息をつきながら、ミニボンの事を考えた。
ミニボンは、桑田佳祐さんの大ファンだ。
なので、コンサートの時期になると、手を合わせて拝むようにして、アイフォンでチケットの申し込みをしている。
なのだけれど、申し込みをするのは、応援団というファンクラブからしかしないのだ。
ここで、みゆきさんの場合と、ちょっと違うのは、サザンの場合、ひとりが、全日程の公園にエントリーすることが、始めから可能なのだ。
そこは、違うのだけれど、ファンクラブからしか申し込もうとしないのだ。
凡からしたら、ローチケもあるし、いろいろ、他にもチャンスはあるのじゃないということなのだが、凡の意見を聞こうとはしない。
どうせ、応援団で当たらないのだから、そんなのでは、当たらないと決めつけているのだ。
なので、凡が勝手に、凡が休めそうな日に、凡とミニボンの二人分をローチケで申し込んだりしたこともある。
それで、松山とかの公演に当選したこともあるのである。
当たると、喜んではいるのだが、他でも当たるから応募したらというのだが、しないのである。
今年も、サザンのコンサートが、この9月に茅ケ崎であるのだけれども、応援団で、奇跡的に当選したんですよね。
今回は、相当、倍率が高かったようで、ミニボンの知り合いも、みんな落選したと言う。
でも、コンサートは、4日間だったか、そのぐらいあるので、他の日も、ローチケとか、チケット交換とかで、申し込んだらと言ったんだよね。
そしたら、こう返ってきた。
「今回は、みんな落選してんねんで。あたしは、1日行けるから、それで、幸せやねん。もし、あたしが、また当選したら、行きたい人が、ひとり行けなくなるってことやん。」と。
あらら。
いや、そんな事は、考えんで宜しい。
ただ、行きたいと言う欲望に従えばいいんだ。
と、思ったのだが、それは言わなかった。
ただ、「ミニボンに、行って欲しいねん。」とだけ、答えた。
凡は、ミニボンに、喜んで欲しいのだ。
それにしても、行きたい他の人が行けなくなるからという理由には、正直、驚いたのである。
どっちが、正解なのだろうか。
凡としたら、それでも、桑田さんが好きだって言えるのかって言いたいのである。
どんなことをしてでも、行きたいというのが、好きだってことじゃないのか。
とはいうものの、ミニボンの、いささか、利他的な考えには、少しばかり、負けたというか、シュンとなる凡でもあったのだ。
凡は、ただ、行きたいという思いで、5口も、複数口に入会して、複数口、チケットを申し込んだ。
ただ、行きたいからだ。
ストレートで、気持ちが良いじゃない。
そう考えた時に、みゆきさんなら、このジャッジは、どういう答えを出すのだろうと、それを知りたくなった。
まあ、どっちにしたって、みゆきさんには、感心の無い話ではあるだろうから、疑問をもつのも無意味に違いない。
ということで、複数口申し込んだチケットの当落は、如何に。
運命の日まで、3週間ちょっと。
神は、この欲深き凡に、罰を与え給うのだろうか。
そして、みゆきさんは、この欲深き凡を、お許しくださるのだろうか。
コメント