※前回のレポートから、少しばかり、日にちが経ってしまいましたが、続きでございます。
夜遅く帰るのが続いてましたので、更新が出来なかったんです。
どうぞ、お付き合いくださいましたら、嬉しいです。
7月25日(火曜日)。
湯快リゾートの湯村温泉の三好屋に来て、温泉と、バイキングを楽しんだ、次の日であります。
この湯村温泉と言う温泉地というか、観光地は、見るところが、これと言って無い。
なので、今日は、どうしようかと言う事なのであります。
復路の直行バスは3時20分出発なので、時間は、たっぷりある。
珍しく、チェックアウトの12時まで、部屋で寝てようかとか、そんな話も、ミニボンとしていたが、折角だから、浜坂駅まで出てみようかと思いついた。
というか、それぐらいしか行くところが無い。
車じゃないからね。
とはいうものの、浜坂駅に出ると言っても、これまた、浜坂駅に、何があるという訳でもないのである。
浜坂も、これまた、何も無い。
ただ、ネットで見ると、「山陰海岸ジオパーク館」という施設があるということで、また、その前には、海があるので、それを目当てに行ってみても良いかと思う。
そう考えて、まずは、朝食前に、温泉に入りに行った。
朝はもう、露天風呂はやめて、大浴場だけにした。
男女入れ替えなので、今日の大浴場は、また、昨日とは違う湯船で、やや、昨日よりは大きめだったか。
みんなは、まだ寝ているのか、1人、2人、入ったり出て行ったりで、ガラガラなので、大浴場を贅沢に楽しむ。
さて、お楽しみのバイキングの朝食である。
バイキング会場も、説明では、3部制なんて書いてあるものだから、どうなるかと思っていたら、意外と、空いていた。
朝食の内容は、まぐろの漬け丼や、ねばねば丼など、自分で作る丼があったり、どれも、美味しかったです。
食べ始めてから、気が付いたのですが、朝の飲み放題というのがあるじゃないですか。
確か、980円だったかで、アルコールの飲み放題がある。
これ、なかなか良いですね。
朝食のおかずと言うのは、お酒のアテにもピッタリだ。
まさしく、朝寝、朝酒、朝湯が出来るのである。
これほどの贅沢があるだろうか。
チェックアウトが12時なので、それが可能なのだ。
それに、湯村温泉は、見るところが無いしね。
それを言うと、ミニボンが、飲み放題にしたら?と言ってくれたのだが、ミニボンは、飲まないからね、そのまま部屋で12時までいるというのも悪いしね。
それに、飲み過ぎちゃったら、復路のバスが、しんどくなる。
ということで、美味しく朝食を頂きまして、チェックアウト。
荷物を預けて、浜坂駅に向かう。
ホテルから歩いて10分ほどのところに、バスの営業所がある。
ちょっと、早めに着いたので、横に、八幡神社があったので、お参りをした。
ふと、境内の端を見ると、「五輪の石塔」なるものがある。
説明を読むと、なんでも、この石塔は、「いぼ神様」と呼ばれているそうだ。
この石塔と、イボを、割り箸でつないで、「いぼ、いぼ、渡れ。この橋、渡れ。」と、3回唱えると、イボが消えると言う。
凡は、お寺や神社に行って、大黒様とか、何かのオブジェが置いてあって、それを撫でると、ご利益がありますよなんて、そんな仕掛けをしてあると、無性に腹が立ってくる。
そんな事を、人にさせようと企んだ人間に腹が立つのだ。
あんた、一体、何者なんだと。
どんな神通力があって、そんなことを保証するのかとね。
本当に苦しんでいる人なら、藁にでもすがる気持ちで、或いは、仕組まれた仕掛けに従ってしまうかもしれない。
意味の無い仕掛けにね。
しかし、それを企画した人は、その苦しんでいる人の苦しみを、受け止める覚悟ができているのだろうか。
全国の、そういうことをさせるお寺や神社の関係者に、そんな覚悟を持っている人がいるとは思えないのである。
とはいうものの、この神社の石塔は、そのご利益が、イボが消えるということだからね。
少しばかり可愛げがある。
それに、ご利益があったかどうかも、一目瞭然だしね。
それにしても、こういう言い伝えがあるということは、これを最初に言いだした人というか、或いは、実際にイボが取れた人がいるということになるのだろうか。
タイムマシンがあったとしたら、縄文時代や、平安時代、そこらあたりにも行ってみたいが、この石塔のイボの伝説が出来た場面に行ってみたい気がするな。
出来れば、そのイボの持ち主は、若い女性であって欲しい。
そして、お尻のイボであって欲しいものだ。
そんな想像をしたら、急に、今日の夜の遅くにでも、この石塔を訪れてみたくなった。
夜中の2時頃、境内の片隅にある石塔の前に、ひとりの女の子が立っている。
両手を合わせている姿は、真剣そのものだ。
そして、女の子は、白いワンピースの裾をお尻まで、たくし上げて、石塔にお尻を向けた。
静かにパンツを下したら、華奢な体つきからは想像も出来なかった丸みのあるお尻が、月の光に照らされて、白粉を塗ったかのような真っ白な色で、夜の闇に光っている。
凡は、イヤラシイ気持ちは無く、ただ、あの世と、この世の、間の世界にいるかのような感覚だった。
女の子は、お尻を石塔に突き出して、そして、割り箸で、お尻と石塔を繋いだ。
「いぼ、いぼ、渡れ。この橋、渡れ。」
女の子のか細い声が聞こえてくる。
そう言ったら、少しホッとしたような表情になって、微笑んだように見えた。
すると、凡に気が付いたようである。
「きゃ、嫌だ。ずっと見てらっしゃったのね。」
「ごめんなさい。あまりにも、美しい光景だったもので。」
そんなやりとりの間も、女の子は、お尻を出したままだ。
「あたし、お尻にイボがございますの。こんな身体じゃ、お嫁にも行けませんでしょ。いえ、お母様は、お医者さんに行けというんですけど、他人にお尻を見せるなんて、恥ずかしじゃありませんか。だから、こうやって、いぼ神様にお願いしているんです。」
「そうですか、それは大変ですね。」
「あら、嫌だ。大変ですねって、あたしのイボに興味がおありじゃないような言い方。ねえ、お兄さん、ちょっと、あたしのイボを見て頂けません事?」
「いや、そんな、若い女の子のお尻を見るなんて、そんな、、、、。」
「あら、さっきから見てらっしゃったじゃないですか、あたしのお尻を。」
「気が付いてたんですね。それは、どうも、申し訳ない。」
女の子は、凡に、お尻を突き出してみせた。
若い女の子のお尻から、金木犀の花のような香りが漂っている。
まるで、はじめっから、間近で見られることを想定しているかのような、或いは、それで香水のようなものを塗ってあるのかもしれない。
ああ、美しい。
白く光るお尻は、得も言われぬ滑らかな肌合いで、頬ずりしたくなる衝動を覚える。
「ねえ。あたしのイボ、どう?」
そう言われて、イボを見ると、白いお尻に、真珠のような丸いイボが、可愛くついている。
「ああ、大きなイボだね。でも、このイボは、なかなか、可愛いぞ。別に取る必要なんて無いさ。」
「あたしは、嫌なの。あなた、あたしが、お嫁に行けなくなっても、それでいいっておっしゃるのね。そういう事なの?ねえ、一緒に、呪文を唱えてくださいませんこと。あたしひとりじゃ、恥ずかしいでしょ。お願い、後生やから。」
女の子は、箸を両手に挟んで、凡に手を合わせた。
ここまで来たら、もう、やるしかないでしょ。
凡は、女の子と一緒に、「いぼ、いぼ、渡れ。この橋、渡れ。」と唱える。
終わると、女の子は、パンツをはき直して、ワンピースの裾を下した。
「ミッション成功だね。」
女の子が笑った。
「あ、もう帰らなきゃ。お母様が心配してる。」
そう言って、小走りで帰ろうとして、振り返って凡に言った。
「お兄さん。ありがとう。」
「イボ取れるといいね。そうだ。君の名前は、何て言うの?」
「み・ゆ・き。」
ただ、そう言って、暗い闇の中に消えて行った。
みゆき、、、そう言った声が、耳の奥から、しばらく消えない。
「みゆき、みゆき、、、、イボのみゆき。」
そう呟いたら、中島みゆきさんの事を思い出して、笑いだしてしまった。
ホテルに戻って、顔を洗って、ふと鏡を見ると、凡の額に、真珠ぐらいの真っ白なイボが出来ていた。
女の子のイボが、石塔に渡って、それが、凡に渡ってきたのだろう。
そう考えると、妙に納得した気になった。
今頃、みゆきちゃんのお尻のイボは消えているに違いない。
すると、ホテルの部屋で寝ていたミニボンが起きて来て、凡を見て言った。
「ねえ、ちょっと、額にイボが出来てるやん。大きなイボ。それ取らなカッコ悪いやん。そうや、昼間行ったいぼ神様にお参りに行ったら?」
「うん。まあ、考えとくわ。」
そう答えて、額のイボを触ると、妙に滑らかで、今まで、これが、みゆきちゃんのお尻に付いていたのかと思うと、いささか、イヤラシイ気持ちになって、イボをさすりながら、ニヤリニヤリと笑った。
、、、、、、と、これまた、妄想が始まってしまいましたが、何しろ、湯村温泉は、何も無いですからね。
イボ神様だけで、妄想しちゃっても、仕方が無いですよね。
んでもって、今回も、名前だけですけど、みゆきさんを登場させちゃいましたね。
ごめんなさい、みゆきさん。
ということで、神社にお参りをしまして、その横にあるバスの営業所から、浜坂駅に向けて、バスに乗った。
こういう田舎というと、住んでいる人に申し訳ないけれども、地方で、バスに乗るのも楽しいものであります。
車窓を楽しみながら、浜坂駅に移動。
ここからは、距離は近いけれどもバスがあったので、近くまでバスで移動。
んでもって、目的の「山陰海岸ジオパーク館」に着くと、果たして、閉まっていた。
目的が、ここだったので、これで終了。
裏手は、海になっているので、砂浜を歩いて、波打ち際まで行ってみる。
ミニボンは、海に足を浸けて喜んでいた。
さて、浜坂駅まで戻りましょうか。
歩いても行けそうなので、そのまま徒歩で駅に向かう。
途中、「以命亭」という浜坂の先人の家などを覗いたりしながら、のんびりと歩く。
それにしても、暑い。
もう、どうしようもないぐらいに暑い。
なので、駅近くにあった喫茶店に入って、かき氷を頂いた。
んでもって、少し復活。
浜坂駅に戻ると、駅に列車が停まっている。
ああ、このまま、山陰本線に乗って、どこかに行きたいなと思った。
夏の山陰本線は、大好きだ。
駅から、これまたバスで、湯村温泉に戻ったら、まだ、復路の直行バスまで、時間がある。
復路のバスでは、食事の時間は無いので、ここで、お昼を食べておこう。
荒湯の近くのお土産物屋さんの2階にあるカフェに入る。
というか、このお店ぐらいしか空いているお店が無いのだ。
とはいうものの、湯村温泉とは思えない感じのオシャレなお店。
Cafe98℃さん。
98℃と言う店名は、湯村温泉の源泉の温度から取ったのだろう。
但馬牛のハンバーグを頂く。
折角の休日なので、瓶ビールの小瓶もね。
ハンバーグは、デミグラスソースが濃厚で、美味しかったです。
さて、時間がまだある。
なので、湯村温泉で唯一の観光名所と思われる夢千代館に行ってみようと思う。
夢千代館とは、昭和56年に放映されたNHKのドラマ「夢千代日記」を記念して建てられた施設です。
広島で、母親のお腹にいる時に被爆した主人公の夢千代が、母を継いで温泉地で芸者の置屋を営むというストーリーらしいのですが、余命いくばくもない主人公を演じる吉永小百合さんの魅力もあって、人気を博したドラマだったようです。
その撮影地が、ここ湯村温泉だったのです。
凡は、見たことがありません。
でも、他に観光するところはありませんからね、湯村温泉には。
ということで、中に入ると、ドラマの場面の風景を再現されていて、その昭和な感じは、ドラマを見ていない凡でも、懐かしいなあと感じられて、なかなか、楽しい。
それにしても、吉永小百合さんは、お美しいですね。
みゆきさんも、美しいけれど、吉永小百合さんも、お美しい。
館内には、何カ所かにテレビが置かれていて、ドラマを流している。
吉永小百合さんの魅力もあって、ついつい、そのドラマを見てしまう。
館内は、薄暗くて、お客さんもいなくて、エアコンが効いているので、何か、落ち着くのである。
この旅行から帰って、ミニボンと話をしたら、湯村温泉は、この夢千代館が、涼しくて落ち着けたと、そういう印象だったと言う。
まあ、それだけ、外が、やたらと暑かったということなんですけどね。
でも、まあ、来てよかったです。
さて、そろそろ、ホテルに戻りましょう。
復路のバスは、3時20分発。
バスに乗り込んだら、今回の旅行も、もう終盤です。
途中、サービスエリアに立ち寄って、そして、新大阪まで戻ってきました。
美味しいものも頂きまして、温泉にも浸かりまして、まずは、のんびりとしたバス旅行でありました。
今回も、最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
コメント
まぐろの漬け丼のお茶漬け、美味しそうですね
こんな風にアレンジできるのがバイキングの良いところなんですよね
炊き込みご飯もあったようですね
色々な味を楽しめると、ついつい食べ過ぎちゃいますよね(笑)
おっと、朝ごはんの時も飲み放題があるなんて初めて聞きました
好きな人には嬉しいプランですね
ちなみに自分は朝ごはんの時は絶対飲みません
ブランチやランチからですね
暑い時のかき氷は最高ですが、凡蔵さんは何味だったんでしょうか?
ランチはハンバーグですね、但馬牛のハンバーグで濃厚なデミグラスソースとありますが、見るからに濃厚そうな色で間違いなく美味しいでしょうね
帰路のバスは午後3時過ぎとの事、時間に余裕があってのんびりできたようですね
温泉入って美味しい物を食べる、幸せなひと時ですよね
次はどこを計画しているのかな?
自分は来月温泉を予定しています
海外を模索していますがやはりまだお高く、値段がネックなんですよね
次の旅ブログも楽しみにしていますよ~
ありがとう、yukimuriさん。
今回は、のんびりと温泉とバイキングの旅に行ってきました。
自分で丼を作るコーナーで、それを、出汁茶漬けにしてみましたよ。
炊き込みご飯は、私も、大好きなんですよね。
今回は、鶏の炊き込みご飯でした。
そうそう、朝の飲み放題。
周りを見ても、やっている人は、いなかったのですが、あるというのは、嬉しいですよね。
私も、朝は、飲まないのですが、一度やってみたいです。
かき氷は、夏の暑いときは、やっぱり、最高ですよね。
私は、かき氷を食べる時は、ほぼ、みぞれです。
関東でも、みぞれで通じるのかな。
ただの、白いシロップのやつです。
もちろん、他のも食べますけれど、やっぱり、最後は、みぞれかな。
んでもって、お昼のハンバーグは、温泉地にしたら、オシャレなお店でしたよ。
同じホテルに泊まっている人も、他に行くところが無いのか、このお店で食事していました。
まあ、今回は、のんびり旅ということで、これといって観光はしてませんが、行って良かったです。
yukemuriさんも、来月は、温泉を予定されているんですね。
どこの温泉に行かれるのかなあ。
また、レポートを楽しみにしています。
海外は、兎に角、燃油サーチャージが、びっくりするぐらいに高いですからね。
ちょっと、勇気がいりますよね。
私も、思い切って行きましたけど、やっぱり高いと思いましたけど、それでも、帰ってきたら、また行きたくなっています。
それだけ、刺激が多いのでしょうね。