平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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散散歩歩。(1102)キハ37に乗りに行く「ええ鉄」の旅。

旅(国内)

青春18きっぷを使った旅も残るところ2回。

2回目、3回目は、ちょっとばかし消化不良の旅でありましたので、今回は、ちょっと遠出と行きたいところです。

1回目は、東京へ行ったので、今回は西に向かって行こうかと考えた。

そこで思いついたのが、倉敷だ。

倉敷から、これはJRではなく第3セクターなのだけれど、水島臨海鉄道という路線が走っている。

何故、水島臨海鉄道なのかというと、そこで旧国鉄時代の電車(気動車)が、まだ走っているからだ。
今、乗っておかないと、いずれ引退となるのは、間違いないだろう。
しかも、ディーゼル機関車も、貨物の牽引しながら走っているのだ。

まずは、それに乗ること。
これが今回の旅の目的であります。

そうなると、その前に、高松辺りまで足を延ばして、うどんを食べてもいい。
本州から四国へ瀬戸大橋を渡るのは、楽しいしね。

帰りには、倉敷だから、自称みゆきさんに似たママのいる居酒屋に寄るという案も考えられる。
となると、帰りは終電近くなるか。

というようなプランをぼんやりと頭に描いての出発だ。

1月7日(金曜日)。
京橋駅の改札を、普通に通過。

京橋 → 大阪 → 姫路 →相生と、これまた普通に移動してきた。

今度は、相生から岡山に向けて進む。
車内は満員で、凡は4人掛けのボックス席に、進行方向と逆に座った。

斜め向かいの席を見ていると、おじいさんが、隣のおばあさんに、一所懸命に話しかけている。
おそらく85才ぐらいか、いや90才ぐらいか。
あの年になって、ふたりでお出かけをして仲良くお話をしているなんて、素晴らしいよね。

それにしても、おじいさんは、一所懸命に話かけるのだけれど、おばあさんの反応がイマイチなのだ。
気になるよね。

というか、そんなに話しかけることがあるよね。
話題が尽きないのが不思議だ。

と思ったが、ひょっとして、あれはおじいさんの独り言なのかもしれない。
ただただ、おじいさんは、独り言をおばあさんに向かってしゃべっている。

んでもって、おばあさんは、耳が遠くなって、まったくおじいさんが独り言を言っているのに気が付いていない。
うん、そういうことだろう。

だいたい、おじいさんが、おばあさんに、あんなに熱心に話しかけるのは、余程、若い時におじいさんが悪いことをしてきた罪滅ぼしというか、ご機嫌伺というか、そういうことにしか解釈できないではないか。

長く生きていると、罪滅ぼしも、永遠に続けなきゃいけなくなる。
、、、怖いね。

と、かなり屈折した想像をしながら、見ていた凡なのであります。

と気が付くと、その前の座席も、これまた老夫婦である。
こっちも仲が良さそうだ。

まあ、年を取って仲がいいのは、素敵なことに違いない。

ボックス席の斜め向かいに座った若い男性がスマホをずっと見ている。
膝の上で見ているので、その内容が見えている。

そっと、その画面を見ていると、ただただ、ステーキ肉を焼いて食べるというユーチューブである。
他人が、しかも顔も映ってなくて、そんな男が肉を焼いて、ナイフで切って、口のあたりまで持ってくる。
そんな映像がずっと続いている。
大丈夫か、青年。

彼の頭は、今何を考えているんだろう。
美味そうだなあなんて考えているのだろうか。

ダイエット中だから、映像を見て食べた気になりたいのだろうか。
意味不明である。

電車の中とかで、スマホを見ている人が多いけど、あれは、みんな何を見ているのだろうねと、いつも気になってしまう。

音楽もそうだよね。
クロスシートの隣に座った鎖や鋲がジャラジャラついた黒い皮のジャケットに、ボディピアスの女の子のスマホを覗き込む。

そんな時に、みゆきさんの「負けんもんね」なんて聴いていたら、ちょっと好きになっちゃうかもだよね。
それぞれの人が、それぞれに意外なものを見たり聴いたりしているんだろうな。

しゅっとしたイケメンが、園まりさんの「逢いたくて逢いたくて」なんか聴いていたりしてさ。
こんなイケメンが、どんな女性と付き合ってるんだと、後を着けて行きたくなるよね。

でも、園まりさんの、あの甘い声は、魅力的だよね。
あんな声でせまられたら、どうするよ。

ねえ、どうする。
さあ、どうするの。
あなた、どうするのよ。

と、些か興奮しておりますが、若くてもあの声にやられてしまうのは、解りますよね。

まあ、空想の、しかも他人の趣味は置いておいて。
目の前の青年は、ステーキをこれから食べに行くのだろうか。

そんなことを、車内でぼんやり考えていると、車掌さんが検札に巡回してきた。

そこで、「あーっ。」と声には出さないが、心の中で叫んでしまった。

今日、京橋駅から青春18きっぷの旅を始める時に、本当なら、きっぷに、改札で駅員さんにスタンプを押してもらうはずだった。

青春18きっぷの旅は、まず最初に、そこからスタートする。

でも、今日は、思いだしてみると、スタンプを押さずに、いつもの習性で、ピタパというカードで、自動改札を通過したんじゃなかったか。

きっぷを見ると、スタンプが押されていない。
しまった。

仕方ないので、車掌さんに、事情を説明したら、ピタパの情報を端末で消してくれて、きっぷにスタンプを押してくれた。
ありがとう、車掌さん。
ほっと胸をなでおろして、旅は続く。

んでもって、岡山駅に到着。

さて、ここいらで、ちょっとお昼でも食べようかと思う。
岡山の名物で、まだ食べたことのない料理がある。
デミカツ丼だ。

まずは、それを食べようと、アイフォンでお店を探して、歩き出す。
今回、訪れたのは、「野村」さんだ。

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入口は、ちょっと高級そうな構えで、中に入ると、大きな木を半分に割ったものをテーブルにしている。
右側は、短いテーブル。
左は、長いテーブルで、相席もできるようになっている。
なかなか、落ち着いた感じに仕上げているし、機能的でもあるように感じた。

メニューは、ドミグラスソースカツ丼と、玉子とじカツ丼、それに、その2つのセット、それと玉子丼の4種類だ。
しかも、丼は、並盛り、2/3盛り、2/1盛り、カツ大と、量も選べる。

今回は、ドミグラスソースカツ丼が目当てだけれど、カツ丼も旨そうだ。
ということで、2つのセットを頼んだ。

このセットにも2つ種類があって、子膳というのは、2つ合わせて大盛りのサイズ、孫膳というのは、2つ合わせて並盛りのサイズである。
凡は、子膳を選択。

運ばれてきた2つの丼は、なかなか美味しそうである。

味の濃さからいって、ドミグラスソースの方が濃い味だろうから、まずは、カツ丼から頂くことにしよう。
うん、美味い。

玉子の量も十分で、汁の量も、ちょうど良いぐらいの塩梅で、丼の底のご飯まで、ちゃんと汁が沁みている。

何が悲しいかっていって、まあ、これは個人の嗜好だけれども、丼を頼んで、底のご飯に汁が沁みていないことぐらい悲しいことはない。

牛丼屋なんかにいって、つゆだくを頼んだのに、底のご飯が白い時がある。
仕方なく、紅ショウガなんかで、底の白いご飯を食べることになるのだけれど、泣きそうになるね。

凡が食べたいのは、牛丼なのである。
しかし、今食べているのは、詰まりは、牛丼と白飯だ。

もともと1つの料理なのに、最後には別々の料理になっている。

まあ、牛丼で、そこまで、喜んだり、悲しんだりすることもない話ではあるのではありますが。

それにしても、このカツ丼は、カツも、なかなか、凡好みである。
肉の厚さが、これまた丁度良い。
薄めの肉を使っているからだ。

たまに、豚肉が、やたらと分厚いカツ丼を食べさせる店があるが、あれは、イケナイ。

そもそも、カツは、あの衣が美味しいんだよ。

あの分厚い豚肉のカツ丼を提供するお店は、カツという食べ物を、どういう風に考えているのだろう。

そんなお店では、凡は、カツ丼を食べたいのに、豚肉丼を食べさせられることになるわけなんだ。
悲しくはないが、やり場のない後悔を感じる。

とはいうものの、それは仕方がない。
言っても、お店も悪くは無いわけだしね。
凡の好みの話だし。

しかし、カツの命は、あの衣なんだということを言っておきたい。

豚肉の入っていない衣だけのカツ丼と、衣の無い豚肉だけのカツ丼の、どちらかを選ぶとしたら、凡は、間違いなく前者である。

そこで、全国の、分厚い豚肉のカツ丼を出すお店のご主人にお願いしたい。

それだけの量の豚肉を使うなら、その分厚い豚肉を薄く2枚にスライスして、2倍の量のトンカツを使ってカツ丼を作って欲しい。

きっと、驚くほど、ボリュームのある、そして、カツの美味しさを活かしたカツ丼が出来るだろう。

と、そんな凡の好みを書いてしまった訳なんだけれども、このお店のカツは、なかなか美味しかったです。

んでもって、カツ丼を半分ぐらい頂きまして、いよいよ、名物のドミグラスソースカツ丼を頂きます。

なるほど。
このドミグラスソースなんだけれど、見た目以上に濃い。
この濃いという意味は、味の濃さではなくて、コッテリとしているという意味だ。

詰まり、粘度が高くて、ずっしりとした重さがある。
味噌が入っているのかとも思ったが、どうかわからない。
ソースに関しては、一子相伝らしい。

街の洋食屋で、カツなどを注文して、その時に掛けられているドミグラスソースより、遥かに、コッテリとしている。

若者には、こっちが良いのかもしれないが、凡のような老人は、ドミグラスソースカツ丼を単品で頼むより、凡のようにセットにするのが正解かもしれない。
いずれにしても、両方とも美味しくて、満足してお店を出たのでありました。

お店から、商店街を、ぶらぶら散歩しながら、駅まで戻る。

そういえば、夏の暑い時に、この喫茶店入ったなとか、そんなことを考えながら。

んでもって、岡山から、倉敷に移動。

行く前は、高松辺りまでなどと思っていたけれど、時間的に無理かもと思って、今日の目的地である倉敷を優先。
というか、それよりも前に、凡は、今回、水島臨海鉄道の旧国鉄車両に乗りに来たのだ。

でも、その車両は、どの便でも運行されている訳じゃない。
メインの運行は、通常の車両で走っている。

なので、目的の車両に乗ろうと思ったら、時間の調整が必要だ。
今回の場合、倉敷から三菱自工前までは、普通の車両で行って、帰路に、目的の車両に乗ることにしようと思う。

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倉敷駅の横に歩いて行くと、水島臨海鉄道の倉敷駅があった。
しばらく様子を見ていると、改札の時間近くになると、みんな1列になって、改札口で待っている。
凡も、一応、並んでみる。

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さて、時間が来て、いよいよ水島臨海鉄道の普通の車両に乗車であります。
楽しいですね。

車内は、ボックス席とロングシートの組み合わせで、ほぼ地元の人が乗っている。

初めての路線で、車窓を楽しみながら、降りる駅を考えている。

普通なら、終点の三菱自工前まで乗るのが正しい判断になる訳なんだけれど、その時は、何となく気の迷いで、三菱自工前は、工場があるだけで何もないんじゃないかなと、それに比べて、1つ手前の水島は、何かお店とか、見て回るところもあるんじゃないかと、そんなことを考えてしまった。

なので、水島駅で下車。
凡以外にも、鉄ちゃんなのか、そんなカップルが1組降りた。

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でも、、、、何も無い。
ちょっと歩けば、イオンだったか、何かの商業施設があるようなのだけれど、水島に来てイオンもないかもしれない。

何かないかなと、地図アプリを見ていたら、終点の三菱自工前駅の先に引き込み線があるじゃない。

シマッタ。
凡は、何をしているのだろう。

旧国鉄時代の車両に乗りに来たのじゃなかったか。
そこに行けば、乗る前の車両がある筈じゃない。

次の電車を待っている時間はない。
よし、歩こう。

アイフォンの地図アプリを見ながら、やや急ぎ足で、三菱自工前駅まで歩いた。
15分ぐらいだっただろうか。

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駅に着くと、男の子が1人だけ駅にいた。
そして、その線路のずっと向こうに、赤い車両が見える。
あれだ。

とはいうものの、次の目的の電車(気動車)まで、40分ちょっとしかない。
凡は、焦り気味に走った。

いや、凡は走っているつもりだが、スピードは、ゆっくりだ。

でも、凡の必死の顔だけは、かなりのスピードで走っている顔だったに違いない。

口は半開きで、ハアハア息を切らせながら、普段運動しないから苦しさに顔が死んだようになって、走る度に垂れた顔のほほ肉が、情けなく上下に揺れる。
1番、みゆきさんに見られたくない顔だ。

そして、ようやく車両の傍にまで到達。

フェンスの向こうに、キハ37や、キハ30の車両が見える。
そして、その向こうには、ディーゼル機関車の姿もあるじゃない。

アイフォンで写メを撮ろうとするも、逆光でのスマホだから限界もある。
しかし、まずは、ちょっと満足感に浸りながら、撮影をしたのであります。

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さて、急がなきゃ。
急いで、駅に戻らなきゃ。
これまた、可愛い女の子には見られたくない顔だった。

駅に戻ったら、客も6、7人に増えていて、ホームに立っている。
ほどなくして、お目当ての旧国鉄時代のキハ37が2両連結で着線。

1両は赤いペイントで、1両はブルーの車両だ。
席はロングシートで、ブルーの車両のトイレの前だけボックス席が1つだけある。

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エンジンの振動を感じながら短い水島臨海鉄道の旅を楽しんでいた。

なんてことを書いてますが、凡は、所謂、鉄ちゃんじゃない。
いや、鉄ちゃんぽいことをしたりしてるのかもしれないが、何かに拘っているということでもないのであります。

ただ、電車が好きなだけ。
それを鉄ちゃんと呼ぶなら、鉄ちゃんかもしれないけれどね。

写真を撮るけれども、見栄えの良い写真をとろうとは思っていないので、撮り鉄ではないし。
乗るのが好きだけれど、車両の事や、ダイヤについても、知らないことばかりなので、乗り鉄と自負する勇気もない。

ただ、好きなだけ。
なんとなくね。
その辺、実にいい加減なのであります。

あえて凡の鉄道好きに名前を付けるなら、ええかげんに鉄道に乗っているので、「ええかげん鉄」とでも付けましょうか。

ただ、この場合の「ええかげん」というのは、関西で使う時の「ええかげん」だ。
どちらかというと、人をけなす言葉。

まあ、関西で使う時は、けなしながらも、そこに愛情のようなものが含まれる、、、時もある。

いつだったか、みゆきさんが、「風の笛」という曲を出した時があった。

あの時、歌詞を聞いた時に、あれ、やっぱり、関西と関東(北海道もそうなのかも)では、「ええかげん」のニュアンスが違うんだなと思ったことがある。

歌詞は、こうあった。

♪♪ ええかげんせえよ たいがいにせえよ
あけっぴろげだったお前は 何処に消えた
ええかげんせえよ たいがいにせえよ
目一杯だったお前が 気にかかる ♪♪

この歌詞の流れだと、「ええかげんにせえよ」は、あんまり頑張り過ぎるなよとか、あんまり真剣に悩んで苦しむなよとか、ちょっと、リラックスして気を抜いて、ゆっくりと進めよとか、そんな意味に遣っているんじゃないかと思う。

人を思いやる言葉。
素敵だね。

同じ言葉でも、そんな意味で遣えるんだね、この言葉って。

というか、みゆきさんが歌うから、素敵なんだけれどね。

とはいうものの、凡の「ええかげん鉄ちゃん」の場合は、間違いなく悪い意味の「ええかげん」であります。

みゆきさんから、「凡ちゃん。人生ええかげんに生きるのも、たいがいにせえよ。」と叱られそうではあります。

いや、叱られたいね。
じゃ、引き続き、ええかげんに生きますか。
とはいうものの、凡の前に叱ってくれるみゆきさんはいないというのが現実である。

ということで、凡のええかげん鉄、略して「ええ鉄」の旅は続きますです。

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さて、水島臨海鉄道の旅も終わったら、後は帰路につくだけなのでありますが、晩御飯でも食べて帰りましょうか。

当初の予定では、自称みゆきさん似のママさんのいる居酒屋でも寄って帰ろうかなと思っていた。
ママさんも素敵だけれど、店に来ている年配の男性の方も癒し系で、一緒に飲んでいると、なんとも気持ちがほぐれていく。
でも、そこへ寄っちゃうと、帰りが終電間違いなしだろう。

それに、その時、急にカキが食べたくなっていた。
そうだ、日生に寄って帰ろうと思った。
日生は、カキの養殖で有名だ。

そのカキを使ったお好み焼きの「かきおこ」を食べさせる店が集まっている。
ということで、倉敷から岡山駅まで移動した。

しかし、そこであることを知る。
日生駅のある赤穂線は遅延しているという。
これは困った。

駅員さんに聞いてみると、日生あたりまでは、大丈夫だけれど、その先が遅れているという。
とはいうものの、カキオコを食べている間に、回復するかもしれないしね。

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ということで、とりあえず、行ってみることにして、駅にあった日生のパンフレットを手にとったら、なんと、カキオコのお店は、だいたい17時ぐらいに閉店するところばかりだ。

心配なので、ホームで、20時までやっているお店に電話を入れるとやっているというので、播州赤穂行きの列車に飛び乗った。
日生から歩いてカキオコのお店に向かう。

日の暮れた海に、少しばかり恐怖を感じながら、歩いて行くと、オレンジハウスさんがあった。
このお店は、昔にも来たことがあるお店だった。

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店に入ると、カウンターは、座るところがなく、テーブル席に座った。
んでもって、体が冷え切っていたので、とりあえず、熱燗を頼む。
それと、カキとネギの鉄板焼きと、カキオコのカキ増しを注文。

カキとネギの鉄板焼きは、これはもう、説明するまでもなく美味しい。
スーパーで売られているカキよりも大振りで、なんでも、今日仕入れた物を使っているそうだ。

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カキオコは、これまた定番の美味さ。
ただ、生地がネッチョリとというかベットリとしている。

山芋を、多めに入れているのだろうか。
この辺りは、もう少し、フワッと仕上げていれば、凡好みだったかもではあります。

どれも、数えたら、カキが7個入っていた。

やっぱり、日生に来て良かったねと思って時計を見ると、まだ、電車の時間まで、余裕がある。
さっきの鉄板焼きが美味かったので、お酒をビールに変えて、カキとキャベツのバター焼きを頼む。
んでもって、さっき入ってきた客が、焼きめしを頼んでいたのだが、見ると、どうにも美味そうである。
締めに、それを注文。

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バター焼きは、勿論、焼きめしは、豚肉の細切れと玉子を使っているので、これまた美味しい。

ただ、焼きめしの仕上げにソースを垂らしているのだけれど、あれは、醤油か何かに変えた方が良いのじゃないだろうかと思う。

美味しいのは、間違いないが、カキオコでソース味を堪能したので、その次にくる焼きめしは、ソース以外の方が良かったかもだ。

という事で、日生のカキオコを頂きまして、お店を出た。

んでもって、日生から、播州赤穂まで移動して、そこから、新快速で大阪まで帰って来たのであります。

今回の青春18きっぷは、まあ、普通ぐらいの出来でしたでしょうか。
ということで、少しばかり長くなりましたが、最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

コメント

  1. yukemuri より:

    デミグラスと普通のかつ丼2色を一度に食べられるのは嬉しいですね
    迷ったときなど最高ですよね
    自分はこう見えても優柔不断で、いっつも迷っています(笑)
    日生のカキオコも良いですね
    お~、本場でカキオコを食べるなんて凄く羨ましいです
    ねぎとカキの炒め物も美味しそうですよね
    ビールが進みますね
    〆のヤキメシも美味しそうです
    やっと凡蔵さんらしい旅になってきましたね!

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとうyukemuriさん。
    そうそう、2つ食べれるのは、なかなか良いですよね。
    しかも、その量も選べる。
    2つ合わせて丼1杯分っていうのもあるので、普通にお昼に食べれますね。
    カキオコは、別のお店に行こうかと思ってたのですが、
    このあたりは田舎なのか、17時ぐらいに閉まってしまうお店が多かったんですよね
    カキは、そのまま炒めたのが、やっぱり美味いですよね。
    どっちも美味しかったです。
    それと、お好み焼きは、ちょっと好みがあるかな。
    このお店は、ベちゃっとしたタイプでした。
    それにしても、日生はカキオコで有名なんですが、
    お好み焼き屋ばかりなんですよね。
    もっと、生で食べれるお店とか、洋風の料理のお店とか、そんなのがあったら良いのになあと思ってしまいました。

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