平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1097)東京だよ、みゆきさーん。青春18きっぷの旅。(3)

青春18きっぷ

12月14日(火曜日)。
折角の3500円で泊まった快適なホテルなので、ゴロゴロと部屋で過ごして、チェックアウトぎりぎりの10時前にホテルを出た。
雨が降っている。
激しくはないが、細かい雨が粛々と降り続いている。
今日はこれから東京江戸博物館に行ってみようかと考えていた。
ちょっとまえに、NHKのブラタモリで、東京の上水道を紹介する内容で、この東京江戸博物館にも立ち寄っているのを思い出したからだ。
場所は両国にあるのだけれど、何となく歩けそうなので、街を見ながら歩いていこう。
ただ、雨は止まない。
途中、コンビニで傘を買おうかと考えたが、降水確率は、これから下がっていく予報である。
買わないと決めて、歩き出すが、コートを濡らし続ける。
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東京江戸博物館に着いたら、まず、その大きさにびっくりした。
デカイ建物が、ドーンとそこにあるのだ。
そして、入場券を買いに行くと、そこは建物の下になっていて、博物館は、感覚で言うと、大きな広場の天井に浮いているという感じだ。
そこに、怖いほど数の小学生が修学旅行かなにか知らないが、入場を待っている。
これは困った。
こんな数のチビッコに周りをウロチョロされながら博物館を見て回るのも、これは、なかなの修業である。
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チケットを買ってから、そうだ、まだ朝食を食べてないなと思って、何か食べてから入ることにした。
とはいうものの、その時、急に雨足が強くなってきた。
これは、外には出られないなと思っていると、館内にも飲食店があることが解ったので、そこに行くことにした。
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中近東レストランと書かれた「江戸博砂漠」というお店だ。
東京江戸博物館だから江戸博なんだろうけれど、ここはやっぱり「東京砂漠」にして欲しかったな。
♪♪ あなたがいれば あゝ みゆきさんがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠 ♪♪
(前川清さんの「東京砂漠」の替え歌)
ということで、やっぱり、東京へ来ても、クールファイブの歌でも、みゆきさんを思い出しちゃうのね。
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江戸博砂漠さんは、セルフのお店で、凡が入った時は、誰もいなかった。
女の子のオススメという「温玉炙りチーズコシャリ」というエジプト料理を注文。
それにしても、何故、温玉なんだと思う。
エジプト料理だよ。
そこに温玉だ。
本当に、エジプトで温玉が食べられているのだろうか。
最近、色んなお店で、この温玉なるものをトッピングした料理が提供されているけれども、あれは、絶対に必要なものなのだろうか。
凡は、甚だ疑問である。
温玉というもの自体、極めて中途半端な玉子の調理法じゃないか。
玉子の黄身は半熟状態で、まわりの白身は、グジュグジュだ。
何とも気持ち悪いじゃないか。
凡は、玉子は大好きだけれど、ただ、1つダメなものが、玉子のカラザだ。
あれを見ると、寒気がする。
なので、家で玉子焼きを作ったりするときは、ミニボンに必ず、カラザを取り除いてもらう。
小さなことにこだわるんだなと思われるかもしれないが、日本料理のちゃんとした料理人は、必ず、あのカラザを取り除いて調理してるからね。
そういう凡は、王将で天津飯を美味いと言いながら食べてる訳なんだけれど、そして、王将では、絶対にカラザは取り除いてはいない訳で、でもまあ、王将は仕方がないというものだ。
ゆで玉子なら諦めがつくよ。
カラザと白身の区別がつかないからね。
また、生玉子なら、取り除ける。
でも、温玉になると、カラザを探すのが大変だ。
というか、そもそも、温玉の周りの白身のグジュグジュは、必要がないだろう。
見た目も気持ち悪いし、これと言った味もない。
いや、白身もね、スープや餡かけに溶き入れたりしたら美味しいし、存在価値もあるよ。
でも、温玉にした時に存在価値があるかというと、無価値だ。
出来ることなら、温玉はあってもいいが、白身を取り除いて、黄身だけの温玉にして提供して欲しいものであります。
しかも、目の前にあるのはエジプト料理だ。
そこに温玉。
たぶん、このエジプト料理に温玉の乗ったものを目の前にして、化粧の濃い派手な女の子が、「キャー、温玉大好き。」なんて言いながら、インスタにアップしたりするのだろうけれど、人間という存在は、あんなに何も考えずにいてさえしても、普通に暮らしていけるものなんだと、生命維持に知恵は必要ないことを、不思議に思うのである。
とはいうものの、そんな女の子が凡の前にいて、「温玉、可愛いね。」なんて言われたら、「うん、そうだね。温玉、可愛いニャン。」なんて、鼻の下を伸ばしながら変な言葉遣いで言っちゃうことになる訳なんだけれども、そこは、仕方ないのではあります。
ということで、エジプト料理を味わいまして、少し休んでいると、気が付いたら、ずっと奇妙な歌が流れている。
女の子に聞いたら、このお店は錦糸町にもあって、そこのテーマソングだという。
ずっと聞いていたら、洗脳されそうな音楽だった。
さて、そろそろ博物館を見物である。
中に入ると、まずは、ブラタモリでも登場した日本橋を再現した橋がある。
こう見ると、これで橋の半分らしいので、どれだけ大きかったが解る。
橋の下には、吹き抜けになった下の階の展示スペースが見える。
なかなか、迫力のある入口だ。
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さて、この東京江戸博物館の内容についてですが、非常に気に入りました。
こんな面白い博物館があるなんて、知らなかったよ。
江戸の町や、そこに住む人の生活や、政治、文化など、色んな側面を紹介していて、そのボリュームも十分にあり、説明も解りやすく詳しい。
また、東京になってからの内容も楽しいものばかりだ。
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IMG_9445.JPG(何故か、肥樽担ぎ体験もある。蓋を開けたら、リアルな色の肥えが再現されていた。)
ジオラマなども、お金かけてるなあという感じで、ただ、その分だけの迫力はある。
ただ、入場待ちのチビッコは、もういなかったが、小6か、中1ぐらいの団体が、構外学習のメモを取りながら、ウロウロしているのは、ちょっと閉口したが、それでも、気が付いたら3時間を過ごしていた。
博物館の内容については、もう、細かいところを書いたら何日もかかるので、全カット。
ただ、オススメですと書いておきたいと思います。
IMG_9529.JPG(昭和の団地の再現なども凝っている)
IMG_9538.JPG(東京の歌なんだけれど、、、)
そうだ、でも1つだけ。
最後の方に、東京をテーマにした歌というコーナーがあって、年代順にパネルで紹介されている。
成る程、1960年代は、そうか成る程成る程、んでもって、1970年代は、、、荒井由実さんの「中央フリーウェイ」ね、そうかそうか。
と、順を追って見て行ったら、あることに気が付いた。
なんでよ。
なんで、みゆきさんがないのよ。
みゆきさんだって、東京をテーマにした曲、沢山作ってるじゃない。
歌詞の舞台が東京というのじゃダメなら、題名に東京が入っている曲もあるじゃない。
「トーキョー迷子」
これしかないでしょ。
東京と言えば、まずは、この曲でしょ。
これで、この博物館の評価が、一気に下降したのは言うまでもないが、まあ、江戸東京に関しては、なかなか見ごたえのある博物館でありました。
さて、これから、ANAで大阪に帰る訳なんだけれども、お昼でも食べて帰ろうと思う。
両国から、地下鉄で御徒町まで移動して、そこから上野まで歩く。
そこでお店を探すが、これと言ったお店が見つけられない。
というか、今の気分じゃないお店ばかりだ。
それならと、新橋までJRで移動。
ここでまた、糸作戦で、飲食店の多そうな場所を、縦に横に歩き回る。
すると、炉端焼きのお店があって、ドラマで撮影されたときの写真が貼ってある。
メニューを見ると、値段も手ごろだ。
なので、入って見ることにした。
「武蔵」さん。
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先客は、カップルが1組。
凡は、カウンターに座る。
カウンターの前に、冷ケース、そして焼き場。
そこにお兄さんが1人座っている。
おお、柄の長い杓文字のようなもので料理を出してくれる昔ながらの炉端焼きだ。
まずは、生ビール。
マグロの山かけと、焼き鳥、ホタテなどを注文。
昔のスタイルを守ってるねと言ったら、新橋では、ここだけだと返ってきた。
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さらに、追加で、サンマ、えのきだけ、酢だこを注文。
兎に角、目の前で焼いたものを、すぐに食べるのだから、熱々で、どれも美味しい。
それに、値段も、東京でありながら、この値段はお得だなと思う。
熱燗を2本と、瓶ビール1本を追加した。
目の前の焼き手さんが、女の子で絣でも着ててくれたら、これはテンション上がっただろうね。
そして、それが、みゆきさんなら、どうだろう。
一気に、その場が、ぱっと明るくなるだろう。
みゆきさんの絣姿、可愛いだろうなあ。
少しばかり酔いが回って気持ちが良くなったので、お店を出た。
このまま、浜松町まで出て、モノレールで羽田空港まで移動。
さて、少しだけ時間がある。
搭乗手続きを終えたら、レストランコーナーの門左衛門さんで、「肉にら担々つけそば」なるものを食べる。
ざるぞばでも、と思っていたが、これはこれで、美味しかったです。
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1900時、羽田空港発。ANA039便。
乗り込んだら、新橋で飲んだお酒が効いてきたのか、飛行機が空に浮き上がったら、寝てしまった。
機内サービスもスルーだったので、目が覚めてから水を貰って飲む。
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さて、いよいよ伊丹空港かと思ったらアナウンスが入って、空港が混雑しているという。
アイフォンの飛行ルートを見たら、飛行機の飛んだ後が、グルリンチョと輪っかを描いていた。
こんなこともあるんですね。
2020時、伊丹空港着。
そのまま、門真市の自宅に戻ったのでありました。
ということで、青春18きっぷの旅ですが、使ったきっぷは1回分のみ。
あと、4回分、どこへ行きましょうか。
ということで、最後までおつきあくださって、ありがとうございました。

コメント

  1. yukemuri より:

    東京江戸博物館、懐かしいなぁ~
    たしかコロナ前の正月ぐらいに行きましたよ
    その時は浮世絵展が目当てでしたけどね
    エジプト料理ですか?
    食べてみたいなぁ、でもいつかエジプトに行きたいからそれまで我慢します
    炉端焼きも良いですね~
    柄の長いしゃもじみたいなので出してくれるなんて、もう何十年も前に経験しただけですよ
    それにしても凡蔵さんは東京にかなり詳しいですね
    まるで地元の人のように行動してますもんね
    10数年前までは東京の本社に月に数回行っていましたが今はその生活にオサラバしたので一切行く用事がありませんのでね・・・
    次回はどこに行くのかな?
    自分も年明けちょっとしたら予定が入っています
    航空券も全て手配したので待ち遠しいです(≧▽≦)

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    東京は詳しくないですよ。
    なんせ、東京駅の中で迷子のなりそうになるぐらいですから。
    それに、人形町から、両国までも、アイフォンの地図アプリを頼りに歩くだけ。
    あまり、考えてません。
    わたしも、このスタイルの炉端焼きは、30年ぶりぐらいでしょうか。
    懐かしかったです。
    目の前で、焼けるのをみるのは楽しいですよね。
    んでもって、yukemuriさんも、何か計画をされてるんですね。
    飛行機っていうことは、、、それに、冬だから、、、。
    北海道のカキかな、それとも、北陸の海の幸、博多の、、、。
    レポート楽しみにしております。

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