平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(1093)安い酒を飲みながら、、、つげ忠男さんの漫画。

朝起きて、まだ、寝っ転がりながら新聞を開く。
凡は、新聞は取ってはいるけれども、その内容をほとんど読まない。
ネットが、これだけ普及している現代において、新聞の情報は、果たして価値のあるものだろうか。
特に、朝日新聞だ。
凡は、今、朝日新聞を取っている。
凡は、朝日新聞が好きじゃないので、1度、産経新聞に変えたことがある。
でも、ミニボンに、また無理やり朝日新聞に変えられてしまった。
ミニボンにしてみれば、朝日新聞という名前から、1番「ちゃんとした」新聞であると思っているのだろう。
しかし、凡に言わせれば、朝日新聞は、新聞屋じゃない。
あれは、情報操作屋というか、真実を捻じ曲げて国民を洗脳する集団である。
ネットが普及する前なら、そんな記事を、誰もが信じてしまうだろう。
でも、今は、その嘘がすぐにバレてしまう。
ただ、真実という意味では、ネットも同じ頼りない要素を持っている。
世界にある情報から、誰かが、それを選択して興味を持ち、誰かが、それを選択して取材して、誰かがそれを裏付ける証拠を探して、誰かがそれを発信する。
新聞社なら、そこに会社の方針を照らし合わせて、それから紙面に落としていく。
この最後の段階までたどり着く情報は、世界の真実の何パーセントになるのだろうか。
でも、ネットは、まだ会社の方針に振り回されない分、新鮮味があるというものだ。
とはいうものの、ネットだって、情報を発信したいと思っている人しか発信しない訳で、発信されているものは、本当に、氷山の一角だろう。
と、新聞と、特に朝日新聞の悪口を書いてしまいましたが、でも、そう言いつつも、今現在、新聞を取っている。
それは、ミニボンが、新聞を取ることは、「ちゃんとした」社会人であるという幻想に囚われているからだろう。
まあ、凡は、その幻想に付き合っている訳なのであります。
とはいうものの、新聞には、そんなデメリットばかりでなく、メリットも多くある。
凡にとってのメリットは、何と言っても、テレビ、ラジオ欄だ。
朝起きて、今日は、どんなテレビがあるのかなと眺める。
んでもって、そこに「中島みゆき(さん)」という名前を探す。
んでもって、そこに「中島〇〇」という似た名前を見つけて、ドキリとする。
然る後に、ガッカリする。
毎日、そんな繰り返しだ。
とはいうものの、新聞の1番のメリットと言えば、ラテ欄でることは、誰にとっても、そうじゃないだろうか。
2番目は、新聞の下にある広告だ。
特に、週刊誌の広告は、その見出しを見るだけで楽しいし、その週刊誌を読んだような気にさえなる。
あと、メチャ小さな広告が端っこに載ってたりしてね。
こんな広告、効果あるのかなあとか、時には、名前だけの広告で、一体何の会社なんだろうってのもある。
面白いね。
ということで、ここまでが前振りなのでございます。
確か、11月20日だったのです。
朝、寝っ転がりながら、新聞を開くと、その下に、ちくま文庫の広告が掲載されていた。
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何気なく、その書名を眺めていると、おやと思う作者があった。
つげ忠男さん。
凡は、学生時代、漫画が好きで、よく読んでいた。
というか、今も好きなんだけれどね。
その頃読んでいたのは、「ガロ」とか、ちょっとマニアックな雑誌だった。
そこに投稿されている漫画は、それぞれが、個性を持っていた。
その頃の、漫画家で有名なのが、つげ義春さんだ。
当時の若者にも、熱狂的な支持をされた人だ。
凡は、そのつげ義春さんの弟のつげ忠男さんが、好きだったんだ。
戦後の昭和のノスタルジックな風景や、時代の流れに乗り遅れた人たちの日常や、そんなのを、独特のコントラストのある描写で表現された世界は、凡にとっては、憧れでもあった。
それにも増して、登場人物の飄々とした語り口。
他の漫画とは、一線を画したものがある。
そんな、つげ忠男さんの名前が、朝の新聞の広告に載っているのである。
凡は、寝転がっていたのを、30度ほど体を起こして、再度、見てみる。
「つげ忠男 コレクション」
文庫本になって、今までの名作が収録されている。
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しかも、面白いのが、副題に「吉田類と読む」なんて書かれているじゃない。
どういう関係なんだろうね。
というか、帯の吉田類さんの似顔絵、あまりにも、男前に描きすぎじゃないでしょうかね。
凡は、思わずアマゾンで注文をした。
すると、面白ことが解った。
つげ忠男さんっていう作家は、その漫画を読む人は、かなりマニアックな人だ。
今の時代であれば、余程のマンガ好きか、ある程度の年齢の人に違いない。
だから、読む人はいない筈だ。
いや、こんなことを言っては失礼だが、今人気の漫画家とは違う。
それなのに、Kindle版つまり電子書籍として、かつての作品が、全部数えてないけれど、パソコンに表示されているだけでも20ぐらいある。
思わず、拍手してしまった。
つまり、つげ忠男さんの漫画を、たとえ電子版でも良いから再出版しようとしている人が、アマゾンか、或いは、出版社か、どこかにいるのである。
その人の熱い思いが、この電子版の数の多さに繋がっている。
またまた、思わず、電子版の書籍を、いくつもダウンロードしていた。
ただ、実際に、アイフォンや、キンドルの端末で読んでみたが、見づらいですね。
何しろ、画面が小さいから字も小さくて、画面を、虫メガネを使って見なきゃ、凡には読めないのである。
片手にアイフォン、片手に虫メガネは、なかなか大変である。
或いは、パソコンか、大きな端末で読まないとね。
やっぱりね、人が好きだと言う気持ちは何より強いよね。
好きだから、みんなに好きになって欲しいから、再出版する。
そう思うと、出版社や、レコード会社や、メディア系の仕事をしている人が羨ましくなる。
自分の担当する雑誌や媒体で、みゆきさんを特集したりできるものね。
凡も、出来ることなら、みゆきさんを宣伝したい。
勿論、既に有名人なんだけれど、誰かに伝えたいのである。
もし、凡がアマゾンや、出版社に勤めていたらね、まずは、みゆきさんの著作物を全部、とりあえずは、電子書籍にするだろう。
そして、中島みゆき(さん)で検索をして、表示された著作の結果を、ゆっくりと眺めて、ニコリと笑うだろう。
とはいうもの、みゆきさんは、有名人だし、みんなに愛されているし、凡がしなくても、誰かが、きっとするだろうね。
でも、つげ忠男さんは、誰かがやらなきゃね。
というか、もう、誰かがやっているんだよね。
だから、凡が出来ることは、その誰かがやって、たとえ電子版にしても、アップされている漫画を買って読むことなんだよね。
ということで、少しばかり、コーヒーでも飲みながら、つげ忠男さんの世界に浸ろうかな。
いや、吉田類さんのように、コーヒーじゃなくて、安い酒場で安い酒の方が似合うかもね。
そうそう、忘れていたのだけれど、新作も描いてらっしゃるんですよね。
1941年生まれで、ということは79才なのかな、その年で新しい作品を作られている。
最後まで、描き続けて欲しいなとココロから応援したいのであります。
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因みに、「忘れがたきヤツたち」という題名で、MeDu COMICSというところに連載しておられるようです。(ただ、今はちょっと休まれているそうで、そこが心配ではあります。)
ということで、それも紙ベースの本を購入。
やっぱり、漫画は、電子版じゃなくて、紙がいいよね。
つげ本.jpg

コメント

  1. yukemuri より:

    なぜかコメントできません

  2. yukemuri より:

    特定の新聞社や報道機関の名前を書いたらコメントできませんでした

  3. yukemuri より:

    凡蔵さん、何度もスイマセン
    自分も某新聞社には同じような感想を持っている事を書いたらコメントが受けてもらえませんでした
    きっと何か特殊なフィルターがかかっているんでしょうね
    自分も各報道機関は自分の都合の良い部分を切り取って報道していると感じています
    コロナ初期の頃のパチ屋バッシングなんて酷かったですもんね
    結局パチ屋でクラスターは発生してないのにね
    芸能人はテレビ局側の人間が最も多く感染したと思っていますよ

  4. yukemuri より:

    更にしつこくてゴメンナサイ
    やはり何かをワードが引っかかるとコメントできない仕組みなんですね
    それから阪神梅田の地下は凄く複雑ですよね
    イカ焼き屋さんを見つけられるか心配です
    でも大阪の人は親切だから、聞いたらきっと詳しく教えてくれると信じています
    あ~、楽しみです(≧▽≦)

  5. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    ビッグローブも、そういうフィルターが掛かっているかな。
    SNSやユーチューブも、コロナという文字を打ったら、
    削除されるか、検索に引っかかってこないようになるみたいですね。
    大体、コロナ関係のコメントには、その下に、コロナに関する情報は、
    こっちを見てくださいみたいなメッセージが付くこと自体、おかしいですよね。
    新聞社やマスコミへの批判も、同じような感じで弾かれるのかな。
    最近、大阪の、特に、梅田は複雑になってますよ。
    私も、最近開発されたところは迷子になりそうになります。
    でも、イカ焼きは、まあ、阪神百貨店の中にありますし、
    誰も知ってるから教えてくれると思いますよ。
    どんなところに行かれるのか、私も楽しみです。

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