平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(1022)熱海の海岸散歩する~旅。(3)

10月13日(火曜日)。
ミニボンとの熱海旅行の2日目である。
朝、早めに起きたら、温泉に浸かりに行く。
この朝は、凡がローマ風呂の番である。
広い浴場には、6人ほどしかおらず、ローマ風呂の広さを感じながら、ゆっくりと温まった。
そして、出発の用意をして、朝のバイキングに向かう。
内容は、ごく普通の朝食バイキングだ。
美味しく頂きました。
さて、今回のホテルを振り返ってみると、フロントでの出来事は、全く以ってダメだったけれども、温泉も、バイキングも70分だったけれど、結構楽しませて頂きました。
そんでもって、今回の目的のもう1つの目的は、達せられなかったようだ。
「幽霊に出会う旅」だ。
熱海、大野屋と検索すると、「大野屋 幽霊」と検索履歴が出てくる。
或いは、幽霊がでるのかもしれないと思っていた。
とはいうものの、夜は飲み過ぎで酔っぱらって寝ている。
なので、幽霊には出会わないのである。
と思っていたが、夜中に目が覚めて寝られない。
さあ、幽霊が出るのか、どうなのか。
部屋の中を、目を凝らして見つめてみるが、何も見えない。
風呂場に行ってもシャワーの音もしない。
やっぱり凡には、霊感は無いのだろう。
とはいうものの、一度、幽霊に会ってみたい気もする。
出来ることなら、血なんぞを額から流しながら、恨めしそうな眼をして出てくるような幽霊じゃなくて、普通の幽霊がいいな。
さらに、願うなら、みゆきさん似の幽霊だ。
「うらめしやー。」なんてね、両手を前にちょこんと出して、現れるね。
「あ、みゆきさん。」なんて、言っちゃう訳。
そしたら、「あ、あたし、みゆきさんじゃないし。まあ、生きている時は、みゆきさんに似ているって言われてたけどさ、実際。でも、あたしは、マリアっていうのよ。そこんとこ、間違えないでよ。」
なんて、アッケラカンに返して来たりしてね。
その辺もまた、みゆきさんに似ているんだな。
「ふーん、そうなんだ。んで、どうしたの?」
「えーっ、だからさ、うらめしやー、だってーの。ねえ、解る?うらめしやーだよ。」
マリアは、幽霊らしく髪を前にダラリと垂らしているんだ。
でも、綺麗に櫛けずっているから、サラサラロングヘアーなんだな。
窓を閉めてあるから風も吹かないのに、そのロングヘアーが、フワッとたなびくね。
さすが、幽霊だ。
「うん、それは解ったけど、どうして出て来たの?」
「えーっ、どうしてって、言われたら、困るんだけど。どうしてかな。怖がらせたいのかな。そんな、深く考えたことなかったし。うーん、何か世の中に恨みでもあったのかな。だいぶん昔の事だから、忘れちゃったよ。」
「じゃ、忘れたままでいいんじゃないかな。辛いことは、早く忘れなくっちゃね。それにしても、マリアさんだっけ、あんた、ホント、みゆきさんに似ているね。ねえ、触ってもいい?」
凡は、幽霊というものが、どんな風に見えるのか興味がある。
よく半分透けて見えるとか、誰もいないのに鏡には映ってるとかさ、どうも頼りない感じなんだな。
でも、体験談とかを聞くと、幽霊だって分からないぐらいリアルなんだってね。
ひょっとしたら、肉体みたいなものもあるのかもしれないと思う。
幽霊としての肉体。
「きゃー、それってセクハラじゃない?」
「そんな変なとこ触らないよ。ちょっと触るだけ。そうだ、折角だから、一緒に飲もうよ。」
「賛成!どんちゃん騒ぎしようよ。」
「それはダメだよ。ミニボンが起きちゃうじゃない。」
「あ、イケナイ人なんだ。イーケナインダ、イケナインダ。」
「そんなんじゃないよ。ただ、幽霊って、どんな感じなのかなって思ってさ。」
なんて、ちょっと下心のある凡なのでありました。
ということで、そんな可愛い幽霊には出会わなかったな。
ふと横を見ると、ミニボンも寝られないようで、「暑い、暑い。」と言いながら、扇子をバタバタさせていた。
ミニボンもまた、幽霊を感じないようである。
さて、朝食を頂き、支度も終えて、送迎バスで駅まで送ってもらって、荷物をコインロッカーに預ける。
さて、今日は、伊豆山神社というのがあるので、そこへ行ってみようと思う。
ミニボンの希望は、走り湯という源泉だ。
バスの案内所で、「遊~遊~フリーきっぷワイド」というバスの乗り放題の切符を購入。
800円。
販売してくれたお姉さんが、詳しく説明をしてくださった。
もうバスの発車時間が来るよと思うのだけれど、説明が続く。
でも、親切は、ありがたい。
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そんでもって、急いでバスに乗り込んで、伊豆山神社の近くまで移動。
伊豆山神社は、それほど参拝者も多くなく、お参りを済ませて、その横にあった資料館なども覗いて、これで1つ観光を済ませたという気持ちになった。
そこから、走り湯までは、階段で繋がっている。
ただ、この階段が長い。
神社は、山の上にあるのだけれど、走り湯は、海岸にある。
ゆっくり、階段を降りて行ったら、足がおかしくなった。
IMG_4035.JPG(神社から、走り湯に続く階段)
IMG_4036.JPG(走り湯ちかくからの風景)
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んでもって、走り湯。
普通の源泉は、縦に穴を掘るのだけれど、ここは、横穴を掘って源泉を引いている。
それが珍しいというのだ。
狭い入り口を入ると、そこはもう、サウナ状態。
すぐに出たが、汗が噴き出た。
これでミニボンの行きたかった場所も行けた。
これからは、遊~遊~バスで、熱海の有名スポットを、バスの車窓で楽しもうかな。
或いは、昨日のカツカレーのお兄さんに薦めてもらったハーブ&ローズガーデンか、錦ヶ浦ででも途中下車してもいい。
とはいうものの、バスの停留所まで来たら、つぎのバスが、なかなか来ない。
仕方なく、そこで結構な時間を待って、駅まで戻った。
んでもって、つぎのバスの時間まで、また時間があるので、駅前のレトロな喫茶店で、パイナップルジュースのフロートを飲む。
パイナップルのシロップの味が、観光地っぽくて良かった。
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それで、バスに乗り込んで、車窓の風景を楽しむ。
途中、ローズガーデンも通ったが、さっきの階段で疲れたので、そのままスルー。
でも、ミニボンが、起雲閣で降りてみる?というので、降りてみることにした。
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降りたバス停の向かいに、杉本鰹節店というお店があって、即席みそ玉という味噌汁の素のようなものを売っているというので、立ち寄ってみる。
ミニボンも、携帯で、色々調べたようだ。
「即席みそ玉」とは、味噌と鰹節を練って玉にしたもので、それにお湯を注いだら、味噌汁が出来るというものだ。
折角なので、みそ玉と、ゴジラみそ玉というのを買った。
ゴジラって、何と思ったら、以前、映画ゴジラで、熱海城が壊されるというシーンがあったそうで、それを街おこしで取り入れたのがキッカケで、今もゴジラ押しだそうだ。
そうお兄さんが説明してくれて、ゴジラのカードを呉れた。
さて、起雲閣だ。
もともと、名前は失念したが、財を築いた人が、母親の為に建てた建物で、その後、所有者が変わり、また、最近までは、旅館として営業もされていたという建物である。
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その旅館営業している時には、三島由紀夫、志賀直哉、太宰治、尾崎紅葉などの有名な作家が泊まったそうです。
なかでも、太宰治は、この旅館で「人間失格」を書いたそうです。
それに、何と言ってもデザインに、こだわりぬいて建てているので、各部屋を歩き回るだけで、贅沢な気持ちになれる。
特に、ローマ風呂は、見どころだ。
こんな旅館に泊まってみたかったな。
想像以上に、楽しめた起雲閣でした。
またバスに乗って、駅まで戻る。
そこで、まだやらなければいけないことがあった。
地域共通クーポンである。
これを使わなきゃいけない。
ということで、熱海で、遅めの美味しいランチでも食べましょう。
駅ビルの中にある「ばんばん食堂」さん。
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まずは、静岡ビールで喉を潤す。
ミニボンは、釜揚げシラス丼。
凡は、少し高いけれども、共通クーポンだからと、金目鯛姿煮定食2300円を注文。
こういう機会じゃないと、注文するのに勇気がいる値段だよね。
でも、共通クーポンを使わなきゃだからね。
それと、おつまみとしてマグロの串カツと、揚げ干物。
この揚げ干物は、1枚100円で、2枚目からは80円だ。
その値段にしては、なかなか香ばしくて旨味もあり、美味しい。
このお店は、見た目、定食が中心の、食べるお店という感じなのだけれど、おつまみメニューが沢山用意されているのが良い。
おつまみも、定食も美味しく頂いて、またお酒も追加して、上機嫌で店を出た。
お会計、6325円。
これでもまだ、地域共通クーポンが残っている。
なので、1階のお土産コーナーで、買い物をした。
凡は、一度食べて見たかった「くさや」の瓶詰を購入。
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この「くさや」家に帰って食べたのだけれど、1切れ食べて、勿体ないけれど、後は捨てた。
ただ、クサイというものは、凡は嫌いでもない。
関西で言うなら、鮒ずしなども、クサイと言われるけれども、あれは大丈夫だ。
でも、このくさやは、イケナイ。
干物だから、硬めの食感で、何度も口中で咀嚼しなければならない。
その度に、クサイ匂いが鼻の奥をつく。
あの匂いにギブアップだ。
いや、食べようと思えば、食べることができるのかもしれない。
鼻をつまんでね。
香りの強いアルコールで流し込む。
でも、それじゃ、何のために食べるのか分からないものね。
しかし、あれを美味しいと思って食べる人もいるんだよね。
臭くないのかな。
臭くないと思っている人は、それは鼻がイカレテいるということだろう。
それとも、臭いと思いながら食べてるのか。
臭さを我慢しても食べようとするのは、何故なんだ。
目の前に、絶世の美女がいて、その彼女がくさやを好きだったら、凡も無理をして食べてしまうかもしれない。
それぐらいの理由しか思いつかないじゃない。
相当のご褒美が無い限り、臭いものを食べようとは思わない。
まあ、臭いという香りを持つ食材に、美味いという味わいがあれば、それは食材として、成り立つのであろうけれども、臭さを我慢してまで食べようと思う、そこまでの味わいは、凡には感じられなかったのであります。
臭くて食べ物を捨てたのは、台湾の臭豆腐以来だ。
あの匂いもダメだった。
世界を探したら、きっと、もっと臭い食材もあるんだろうなあ。
そんでもって、まだ時間が余っているので、駅前の足湯をしたり、駅前のビルをブラブラ。
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すると、ビルの中に、熱海名物と看板に書いてあった「三木製菓」さんのお店があった。
「ネコの舌」というお菓子が有名だそうだ。
なので、ネコの舌の7枚入りの「ミニネコ」を購入。
それと、ケーキのケースに、バタークリームのケーキがあったので、それを購入した。
そんな感じで、時間を過ごして、帰路の新幹線に乗り込む。
旅のおともは、静岡サイダーと冷凍みかんだ。
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1640 熱海発 ひかり519号。
1857 新大阪着。
新大阪駅で、夕食の弁当を買う。
普段は、高くて買えない「吉野すし」さん。
この「すし」は、独特の字なので、平仮名で書きましたが、難しい漢字です。
吉野すしさんは、大阪寿司の有名店で、本物の大阪寿司は、高くて買えないのですが、手ごろなおいなりさんがあったので、それを買って、一応、吉野すしさんを食べた気になろうという算段であります。
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んでもって、また乗り継いで、自宅まで帰ってきました。
今回の旅は、まあトラブルもありましたが、温泉にも入ったし、バイキングも頂いたし、熱海という街を、ブラブラ歩き回ったので、まあ、楽しい旅になりました。
それに、五月みどりさんのお店にも行ったしね。
あ、そうだ、芸能人で他にもお店を出している人がいるのかな。
そんなお店を回る旅も面白いかもしれませんね。
最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとう!です。

コメント

  1. yukemuri より:

    くさやの干物ですか?
    アレは相当強烈な臭いですよね
    自分も一度食べたいと思って挑戦した事が有るんですが、あまりの臭さにまともに口に入れられませんでしたよ(T_T)
    ところで今回の熱海ですが、ブログの書き方から鑑み凡蔵さん的に満足度は低かったように感じましたよ
    せっかくのご夫婦での温泉だったのに、バイキングを含め微妙だったとお察しします
    でもそれはそれで旅の思い出ですし、行き帰りの新幹線移動などもまた旅の楽しみの一つですからね
    非日常を体験するのが旅ですから、出かけるだけでもなんとなく嬉しいし楽しいですからね
    また次の旅を計画されているんではないでしょうか?
    今後の旅ブログも楽しみにしています!

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    食べることが好きなのですが、くさやは、ダメでした。
    食べる前は、みんな臭いって騒ぎすぐじゃないのって、思ってましたが、
    やっぱり、あれは、臭かったですね。
    私の文章のテンションまで読み取っていただいて、恥ずかしい感じですよ。
    でも、2人で行くということが、目的というか、二人の旅なので、まあこんな感じかなと。
    というか、充分に楽しい旅でしたよ。
    兎に角、連休中、家にいることから考えたら、それはもう、旅に出られるだけで、もう満足というか、そんな感じです。
    んでもって、お察しの通り、今度は、ひとりで二泊の旅に出かけました。
    yukemuriさんの行かれたお店も参考にさせていただきましたよ。
    ちょっと遠出の釧路です。

  3. yukemuri より:

    え~、釧路にも行かれたんですか?
    かなりアクティブにあちこち行ってますね
    GoToで何度ぐらい行かれたんでしょうか?
    実は自分もさっき箱根から帰ってきたところなんです
    かなりお得なので、そこら辺の居酒屋に行くなら泊まった方が楽しめるのでちょこっと行ってきましたよ
    いや~釧路良いですね~
    牡蠣が美味しいですからね~
    早く釧路のブログを読みたいですよ
    楽しみにしていますね!

  4. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    10月の終わりに釧路に行ってきました。
    良い街ですよね。
    いろいろ回ろうと思うと、2泊じゃ足りないですね。
    んでもって、yukemuriさんのオススメの厚岸のコンキリエにも行ってきましたよ。
    牡蠣食べてきました。
    ゴーツーは、何回行ったかな。
    新潟→山形→青森で、1回。
    それと、奥さんと、福島、仙台の温泉にも行ったし。
    奥さんと、富山のトロッコ電車も行った。
    近場で彦根。
    奥さんと熱海。
    それで、釧路、、、。
    と、数えると6回かな。
    yukemuriさんも、まった箱根ということで、
    これからのブログ楽しみにしています。

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