平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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散散歩歩。(1017)関西1デイパスで計算しない旅(2)

10月5日(月曜日)。
壷阪寺を観光した凡は、近鉄の壺阪山駅まで帰ってきた。
さて、これから今日のメインである天理に行こう。
壺阪山駅を、1123発の電車に乗って、橿原神宮前駅に移動。
橿原神宮前駅は、想像したよりも構内が充実していて、美味しそうなお店や、テイクアウトのお店などがあって、寄り道したい気もしたが、そのまま、乗り換えて、八木西口駅に移動した。
ここから、徒歩で、JRの畝傍駅に移動して、天理駅に、1243に着。
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天理駅の前は、以前に来た時とは変わっていて、アートな広場というか、オシャレにしようという意図の、これが街にマッチしているかは置いておいて、そんな空間に変わっていた。
さて、目的の「おやさと書店」まで、商店街をのんびり両脇のお店を見ながら歩いていく。
途中、食堂などもあって、ひょっとして、みゆきさんも、このお店に入ったことがあるじゃないかなとか、そんなことを、食堂が見つかるたびに、想像していた。
ああ、みゆきさんに会いたいなあ。
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商店も終わりに近づいたところ、お目当ての書店がある。
もう、入口から、みゆきさんの本のパネル、そして、特設の本棚が、商店街に面して置かれている。
さすが、天理だ。
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店に入ると、その店の1番目立つところに、みゆきさんの本「中島みゆき第二詩集 四十行のひとりごと」が山積みされている。
特設台に、みゆきさんの本、本、本。
その本には、みゆきさんの顔が印刷された帯が掛かっている。
詰まりは、凡の好きなみゆきさんの、顔、顔、顔。
何とも、素敵な眺めである。
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その中央に、みゆきさんのサイン色紙が置かれていた。
白い色紙に、マジックで、クルクルっとね、輪のような、何か判別できない線が引かれている。
なんて書いてあるの、読めないよ。
っていうか、そりゃ、中島みゆき(さん)って書いてあるんだろうけれどさ。
そこに、「道友社さま江」なんて、書いてある。
その「さま江」という文字が、如何にも業務的で、悲しく、そして美しく、そこにある。
凡は、絶対に、みゆきさんのサインは貰わないと決めている。
でも、実際に、みゆきさんのサインを目の前にしたら、それは、どうにも愛おしい。
そりゃ、サインなんてものは、何枚も書かなきゃいけないから、どうしても、業務的に、流れ作業で、書いているだろう。
でも、みゆきさんの事だから、マネージャーに書かせたりはしていないはずだ。
少なくとも、みゆきさん本人が書いているに違いない。
みゆきさんが、色紙を目の前にして、マジックを持っている。
このマジックは、みゆきさんが持っているんだから、少しぐらい、みゆきさんの波動というか、そんなものが宿っている筈だ。
そこで、みゆきさんは、色紙に線を書く。
そのインクは、そのみゆきさんの波動を持ったマジックから流れ出ているのだから、そのインクにも、みゆきさんの波動が宿っている筈だ。
その波動が宿ったインクが、白い色紙に線となって、描かれる。
ということはだ、このサイン色紙にも、みゆきさんの波動が残っているのかもしれない。
なので、その色紙を目の前にして、こんなにも愛おしい気持ちになるのである。
いや、そんな波動よりも、もっと確実なことを見落としていた。
サインを書くのは、右手だろう。
そうすると、左手は、自然と、色紙を押さえるのじゃないだろうか。
詰まりは、サイン色紙の左端に、みゆきさんが、そのみゆきさんの左手を置いた可能性は、かなり大である。
ということは、そこにみゆきさんの汗だとか、細胞の1個ぐらいは、付いていても不思議じゃない。
ああ、愛おしい、色紙の左端。
そう考えるとさ。
お相撲さんの、色紙は、あれは良いね。
サインをしたところに、朱色の手形が押されている。
あれは、ファンにしたら、堪らないだろうね。
みゆきさんも、あれをしたらどうかね。
色紙に、みゆきさんの朱色の手形。
さぞかし美しいだろうな。
そして、愛おしいだろうな。
勿論、みゆきさんもジョークで、サインするときは、中島みゆき(さん)なんて、書かないよ。
「みゆき山」なんて書いちゃう。
筆ペンでね。
そこに、みゆきさんの掌に朱色のインクなのか、印肉なのかを付けて、ポンと色紙に手形を押すんだ。
もう、想像しただけで、その手形が愛おしくて堪らない。
そこに、凡の掌を重ねちゃうだろうね。
みゆきさんの、手の大きさは、どんなだろう。
みゆきさんの、指は細いのかな。
手相なんかも、そこに写ってるに違いないな。
その、手相の線の1本1本が、頬ずりしたいぐらい愛おしいに違いない。
そんでもってさ、みゆきさんは、何を思ったか、というか調子に乗って、さらにサービスしてくれるかもだ。
何事も、突き詰めて極めるタイプだからね。
相撲の手形から、相撲そのものに興味を抱いたりしてさ。
「あたし、横綱になりたい。」
そんなことを言いだすかもしれない。
鼻息を、フンっと吐いたかと思うと、下っ腹をポンと打つ。
みゆきさんの目が、闘士でギラギラ光る。
とはいうものの、本物の相撲は、女性は無理だ。
でも、NHKなんかの特番で、ファンのためにサービスしようとして、お相撲さんに挑戦したりするんだ。
女相撲なんてあるからね。
みゆきさんが、相撲の回しを着ける。
みゆきさんは、赤が似合うから、赤い回しというか、赤いふんどしがいいな。
上は、素っ裸だったら、問題あるので、水着のブラジャーっていうのかな、それは胸に着けるのは仕方がない。
勿論、赤いブラジャーだ。
土俵で、四股を踏む時に、高く上げた脚が白く美しい。
大きく股を開いてさ、高く高く脚を上げるね。
「よいしょ。」
みんなが掛け声をかけるよ。
いざ、勝負となると、みゆきさんも負けず嫌いだからね、もう必死に相手に向かっていくだろう。
すると、どうなのよ。
勢い余って、相手のつっぱりが、みゆきさんのブラジャーを直撃だ。
すると、ブラジャーが外れて、みゆきさんの胸がポロリ。
「あら、見てたのねー。」
って、そんなことを言うのか言わないのか。
「キャー。」
会場に、女性の悲鳴が聞こえる。
そして、「ウオー。」少し遅れて、男性の少しばかりエッチな喜びの声がもれる。
「うひひひひ。」
知らず知らずのうちに、凡は、みゆきさんの詩集の並べられたおやさと書店で、イヤラシイ笑みを浮かべていた。
それしにしてもさ、「ポロリ」といえば、昔、テレビ番組で、芸能人の水泳大会というのをよくやっていて、最後にやる騎馬戦で、必ず、女性のポロリがあったんだよね。
それを、茶の間で、親も子供も一緒に見ていた。
今じゃ、考えられないね。
しかし、あの時代に、みゆきさんが、水泳大会に出場していたら、どうだったんだろう。
騎馬戦で、上に乗っているみゆきさん。
相手の帽子を取ろうとして、相手にブラジャーを取られてしまう。
「おーっと、中島みゆき(さん)が、ポロリだ。」
実況のアナウンサーが叫ぶ。
すると、意地の悪い女子アナが、ツッコミをいれる。
「あれは、ポロリというところまでいかないんじゃないですか。だって、ペッタンだもん。」
「ほう、すると、これは何と言えばいいんだーっ。中島みゆき(さん)が、、、、何と言えばいいーっ。」
「これは、ツルリでしょう。ポロリじゃないから、ツルリだ。」
別のアナウンサーが、補足する。
「なるほど、ツルリですね。おーっと、中島みゆき(さん)のツルリがーっ。」
すると、女性アナウンサーが更に煽る。
「いえ、あれはツルリじゃないわ。エグレてるから、エグレよ。」
そんな憎たらしいことを言うね。
「おーっと、中島みゆき(さん)が、エグレだーっ。」
って、もう何だか分からなくなっちゃったね。
そんなみゆきさんのポロリを妄想しながら、みゆきさんのサインを見ていた。
「イヒヒヒヒ、、、、。」
イヤラシイ妄想で、ハイテンションになって、凡は、みゆきさんの本の前で、ぴょんぴょん飛び跳ねてしまった。
意味不明。
と、みゆきさんのポロリの事を、ツルリだとか、ペッタンだとか、エグレだとか、そんなことを書いてしまいましたが、これはあくまで、話の流れで書いたことでありまして、みゆきさん、本当に、ゴメンナサイ。
ここに、訂正させて頂きます。
「みゆきさんは、立派なボインでございます。」
んでもって、さっきの実況中継の部分の訂正もね。
「おーっと、中島みゆき(さん)の立派なボインがポロリだ―っ。」
ということでございます。
ということで、そんな、みゆきさんのサイン色紙の写真も撮らせて頂きまして、「中島みゆき 第二詩集 四十行のひとりごと」を1冊購入した。
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さて、これで凡の予定も終了したのでありますが、そして、凡は、今のところ天理教の信者では、ありませんので、帰ると言う事になるのですが、どうにも、その場を立ち去り難く。
何となく、書店内をブラブラ、そして、本を立ち読みなどして、雰囲気を楽しんでいた。
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すると、「天理カレー」というレトルトパックのカレーを発見。
そういえば、天理時報で、このカレーの宣伝を見たことがある。
詳しくは知らないが、天理教本部の食堂では、カレーのメニューがあって、美味しいらしい。
信者でない人は、食べれないので、これは、このレトルトで、その気分だけでも味わってみたい。
だって、ひょっとしたら、みゆきさんも、このカレーを食べたかもしれないからだ。
ということで、辛口とあまくちを1個ずつ購入。
まだ、食べていないけれど、これは楽しみだなあ。
後で知ったのですが、カレーには、特に思い入れがあるようで、カレー音頭や、カレーファイブというキャラクターまであるようで、天理教のHPで見ることができる。
んでもって、折角だから、「はじめてシリーズ」という小冊子と、「おやさと」というDVDを買った。
これで、少しだけ、みゆきさんの考えてることのベースでも解ればなあと、まあ、そこまで真剣じゃなくて、お土産的な感覚でね。
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さて、目的も達成したので、神殿にお参りをさせていただこう。
実は、前にも1度来たことがあって、その時は、本当に、その内部というか、「ぢば」と、その周りの広い畳敷きの礼拝場を目の前にして、驚きのあまり、茫然と立ち尽くしたことがある。
その時は、その意味が知りたくて、また案内所まで戻って、どういうことか聞いたり、また、礼拝場で、奉仕で立っている青年に、説明をしてもらったことがある。
なので、今回は、2回目なので、ちょっと冷静である。
ゆっくりと、礼拝場を回って、とはいうものの、キョロキョロと、ほぼ不審者ではある。
信者の方は、独特の動作でお参りをしているが、凡は、それを知らない。
なので、ただ、手を合わせて、お願い事を言った。
どんなお願い事か、、、。
それは、もう、これしかないよね。
「みゆきさんと、出会えますように。」とね。
天理の神様と、みゆきさんは、既に、縁が繋がっているだろうから、もし、みゆきさんとの縁を願うなら、この天理の神様にお願いするのが1番に違いない。
と、信者の方からしたら、フザケタ、でも、凡にしてみれば真剣なお願いをして、神殿を出た。
さて、ここまで来たら、1度行ってみたいと思っていた、「天理参考館」に行ってみよう。
と、大きな橋を渡って、大きな建物に到着。
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天理時報などの記事を見て、もっと簡素な資料館だと思っていたが、中には行ってみると、それはそれは、立派なもので、内容も充実したものだった。
世界の生活文化や、考古美術を中心に紹介されている。
入口近くに、アイヌの文化のコーナーがあって、そのスペースは小さかったのですが、そこに持ち帰れる資料が置いてあって、「アイヌ語ラジオ講座」という冊子を見つける。
こんな資料に出会えるということは、普通に関西で生活していると、まずもって無い。
これだから、色々、出歩き回ることが大切なんだろうな。
これも何かの縁だから、アイヌ語でもと思うけれども、凡には、余裕がない。
というか、色々、興味のあることが、どれも中途半端で、そんな凡には無理に違いないのである。
もしも、これを読んで、興味がある方は、
https://www.stv.jp/radio/podcast/ainugo/index_html
で、聞くことが出来ますよ。
さて、天理での目的も、これで終了。
遅めのお昼ご飯でも食べよう。
商店街を歩いて駅まで戻るが、これといった店に入ることが出来ず、駅の反対側にある、ネットで見つけたトンカツのお店に行った。
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「とんよし」さん。
まずは、トンカツ定食を注文。
前の席の青年は、カツ丼を食べているが、かなりボリュームがある。
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運ばれてきたトンカツ定食は、トンカツが2枚乗っかっている。
かなり、ボリュームがある。
これなら、ビールが必要だ。
1枚は、ビールで、もう1枚は、ご飯で。
トンカツは、脂感は、ほどんどなく、サッパリとしていてる。
これなら、毎日食べても、胃がもたれるということも無いだろう。
店内に、スミスフィールド自然豚というポスターが貼ってあった。
店のこだわりなのかな。
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そんな風に、店内を見回していたら、壁にみゆきさんの本のポスターを発見。
さすが、天理だ。
少しうれしくなった。
このお店の人も、天理教の方なのか、或いは、みゆきさんのファンなのか。
忙しそうに仕込みをしておられたので、それは聞かなかった。
さて、お腹もいっぱいになって、今日の最終目的地で、ホテルのある彦根に移動しよう。
というか、彦根と言っても、JRの駅で言うと、1個隣の、南彦根であります。

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