平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(954)あわら温泉の頃加減な旅。(4)

11月7日(木曜日)。
昨日から、湯快リゾートのあわら温泉「青雲閣」さんに来ている。
チェックアウトをしたら、観光にでも出かけよう。
東尋坊へは、ホテルから5000円だったかで、往復のタクシーがあると言う。
でも、凡は、やっぱり「えちぜん鉄道」に乗りたい。
ホテルから、最寄りの「あわら湯のまち」駅までは、歩いて15分ぐらいだろうか。
途中、日帰りの温泉施設などがあって、帰りに時間があれば行ってみようかなどと考えていた。
ぶらぶら歩きながら、駅まで歩くのは、また楽しい。
駅には、自動販売機は無く、窓口のあわら美人の駅員さんから、きっぷを買った。
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ふと、駅の入口を見ると、足湯の案内が貼ってある。
足湯は足湯でも、ここのは「芦湯」だ。
芦原温泉だからね。
かなり、立派な足湯の施設のようだ。
帰りに時間があれば、是非とも寄ってみたいな。
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んでもって、よく見ると、説明に、「入場無料」の文字に続いて、「混浴」とあるじゃないか。
いや、足湯だから、そりゃ混浴だろうとは思うけれども、なかなか、凡は、ウケてしまった。
こういうコピーは、大好きだな。
しかし、そういう風に混浴だと言われれば、足湯だって、ちょっと意識しちゃうじゃない。
もし、みゆきさんとの混浴だったら、どうなのよ。
みゆきさんも、Gパンの裾をめくり上げて、足湯につけるよ。
イメージでは、みゆきさんは、こういう場合、ワンピースじゃなくて、Gパンなんだな。
細くて白い足が、湯の中で、煌めく。
凡も、その横に足を入れる。
ふたりの足が、意外に近くて、ちょっとドキドキするだろうね。
「凡ちゃんの足、大きいね。」なんて、みゆきさんが、湯の中を覗き込みながら言うんだ。
その横顔の目尻に、笑顔の端っこが見える。
その端っこだけで、凡はウットリしちゃうだろう
んでもって、湯の中で、足をゆらゆら動かす仕草が、可愛いと思っちゃうに違いない。
しかしながら、そこは凡だ。
みゆきさんの足から分泌される汗が、凡の足に纏わりつく、そんなエロチックな妄想をしちゃうんだな。
今まで、みゆきさんの体内で流れていた血液やリンパ液のベースとなる水分が、温泉の熱で汗となって、みゆきさんの足から分泌される訳だ。
行ってみれば、非常に貴重な汗なのだけれど、温泉でやや薄まるとはいえ、今の今まで、みゆきさんの体内で流れていたものだからね。
凡は、ヨダレだらだらで、その汗を感じようとするだろうね。
しかし、ここは足湯だ。
凡とみゆきさん以外にも、利用している人がいる。
或いは、冬なのに、汗ダラダラの中年太りの男も、足を湯につけているかもしれない。
そんな男にも、みゆきさんの汗が、流れて行って、中年太りの男の足に纏わりつくだろう。
「悔しいーっ。」
凡は、悔しさのあまり、ハンカチを口にくわえて、手足をバタバタさせてしまうかもしれない。
「みゆきさんの足の汗は、凡だけのものだよー。」
いや、冷静に考えると、悔しがる相手は、中年太りの男ではないのかもしれない。
或いは、20歳代の小顔の俳優にでもいそうなイケメンだったらどうだ。
小顔のイケメンの足に、みゆきさんの汗が纏わりつく。
「ぐやしいーっ。」
小顔のイケメンには、凡が勝てる訳ないじゃないか。
完敗だ。
もう、小顔のイケメンが、みゆきさんのファンじゃないことを祈るしかない。
そして、みゆきさんが、小顔の若いイケメンが、好きじゃないことを祈るしかない。
みゆきさんの、汗は、もう想像しないようにしよう。
嫉妬で、気が狂いそうだ。
そんな時に、「身体も、ぽかぽかしてきたね。」なんて、みゆきさんが言うよ。
凡は、たまらず、みゆきさんの足の指先を、チョンチョンって、凡の足の指先で、つついちゃうだろう。
チョンチョンってね。
チョンチョンだよ。
「こらあ。」なんて、笑いながら、みゆきさんは起こるな。
でも、すぐに、仕返しで、みゆきさんが、凡にお湯を足でパシャパシャしながら、掛けたりするんだ。
凡も仕返しで、お湯をパシャパシャ。
んでもって、みゆきさんが、仕返しで、凡の足の指先を、チョンチョン。
凡も、チョンチョン。
みゆきさんが、チョンチョン。
、、、、、、。
無いな。
無い。
絶対に、無い。
そんなシチュエーションは、未来永劫起こりえる道理はない。
しかしまあ、温泉地の「混浴」の文字は、それだけ凡を興奮させるものがあったのであります。
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んなことで、えちぜん鉄道に乗り込む。
2両編成の列車だけれど、若い女性の車掌さんが乗車している。
ちょっと得した気分だ。
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終点の三国港で降りて、そこからバスで東尋坊まで移動。
バスから降りると、ミニボンが、ガックリと肩を落とした。
楽しみにしていた遊覧船が欠航だ。
これで、東尋坊の目的の半分が無くなった。
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商店街のようなところを通って、東尋坊まで歩く。
東尋坊には、30年ぐらい前に行ったのだろうか、自殺の名所の怖い場所だというイメージだったが、意外と岩の上に立っても平気で、高所恐怖症の凡でさえ、こんな低かったかなと、拍子抜けした。
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IMG_0365.JPG(こんなコーヒー屋があった。)
遊覧船も無いので、これといってすることもなく、また商店街を歩いてバス停に向かう。
途中で、イカ焼きが食べたくなって、寄り道。
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さて、これからだけれど、商店街にある観光案内所で聞いたら、三国湊の辺りが、オススメだという。
なので、バスで移動した。
三国湊のエリアに降りると、想像以上に誰もいない。
ところどころに、レトロな建物が点在しているのが見どころだという。
行列の出来るジェラート屋さんだと聞いたお店も、誰も並んでいない。
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どうしたものかと思ったが、まあ1つぐらいは見学しようと、マチノクラという施設に入ってみることにした。
入るとすぐに映像を見せて頂く。
北前船の貿易で栄えた街の紹介のビデオだ。
その映像以外は、特にこれといったものもなく、さて帰ろうかと思っていたら、同じ入場料で見ることの出来る旧家に案内された。
鰻の寝床のような細長い家で、川からすぐに荷物を運び入れることのできる構造に造られている。
そこで、ボランティアの人が説明をしてくれた。
ただ、凡には、帰る時間がある。
とはいうものの、熱心に説明をしてくださるので、こっちも真剣に聞かなくちゃいけない。
しかし、時間が気になる。
説明が終わって、お礼を述べて、駅まで戻る。
三国駅は、新しく改装されていて、綺麗な駅だった。
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それで、またホテルのある「あわら湯のまち駅」に戻る。
さて、これからだけれど、帰路のバスの時間を考えると、また帰路は、食事休憩もないので、お昼ご飯でも食べておこうと思う。
足湯の混浴も気になったが、みゆきさんもいないことだし、今は食欲が優先だ。
朝、駅に向かう途中で見つけていた洋食屋に入る。
凡は、ランチのセット。
ミニボンは、大人のお子様ランチというのを注文。
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ランチは、カツやチキンのソテーなど、ボリュームもあって、美味しかったです。
んでもって、ミニボンの頼んだ大人のお子様ランチは、オムライスが付いているんだけれど、これが、しっかり1人前ぐらいの量があって、しかも、アメリカンドッグや、エビフライなども添えられ、想像以上のボリュームだった。
お腹いっぱいになって、店を出て、ホテルに戻る。
14時45分、ホテルからの帰路の送迎バスが出発。
走り出して、少ししたら、1カ所目の休憩スポットに到着。
羽二重餅の古里本店さん。
休憩プラス工場見学プラスお土産タイムだ。
工場見学は、製造はしていなくて、お姉さんが、商品を包装しているところだった。
途中のお土産タイムは、これまた観光旅行の気分を盛り上げてくれる。
んでもって、買うつもりのなかったお土産を購入。
生の羽二重餅という変わったものがあったからだ。
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IMG_0424.JPG(福井は恐竜が有名なのですが、至る所に恐竜が置いてあって、みんな羽二重餅をくわえている)
んでもって、バスは、またひた走り、19時25分ごろ、新大阪駅に到着した。
ということで、1泊2日の、湯快リゾート あわら温泉の旅も終了した。
安い値段で、ゆっくりと出来て、やっぱり行って良かったと思いながら、自宅に帰ったのでありました。
今回もまた、凡のクダラナイ話にお付き合いくださいまして、ありがとうございます。

コメント

  1. yukemuri より:

    東尋坊の遊覧船は欠航でしたか
    自分の時も欠航でした
    と言うよりも、近づけないのではと言うぐらい強い風だったので、欠航の案内を見るまでも無くダメだと感じていましたよ
    大人のお子様ランチも美味しそうですね
    子供だけじゃなく、大人だってお子様ランチを食べたい時がありますからね
    先日オムライスを外で食べた時、更にナポリタンも添えてあれば最高なのになぁって思いましたからね(笑)

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