8月5日(月曜日)。
いよいよ剣山だ。
その前に、劔神社神社にお参りをしていこう。
駐車場から、リフトと反対方向に下りると、すぐ近くに劔神社がある。
階段を上がったら、本殿があって、右に簡易宿泊所、左にお守り売り場がある。
ただ、誰もいない。
お守り売り場を覗いてみると、果たして、剣山とユダヤを結び付ける説を唱えた「高根正教」さんの著書が、誰にも見放されたように3冊置いてあった。
「四国剣山千古の謎」と他に江の島とユダヤの関係を書いた本もあった。
立ったまま、しばらく迷った。
こういう場合、買うというのが正解だ。
後になって買おうと思っても、その本に巡り合えないことがある。
しかし、何故か、この時は迷ってしまった。
1冊3000円とか、したからだ。
いつも、旅に出て、夜になると居酒屋で、ついつい調子に乗って3000円ぐらいすぐに遣っちゃう訳で、意味不明な迷いである訳なのでありますが、迷ってしまった。
まあ、リフト乗り場から近いし、帰りに買っても良いだろうと、その時は、買わずにリフト乗り場まで戻る。
リフト乗り場で、栗枝渡(くりしど)八幡神社は、ここから行けるかを聞いたら、車でなきゃ無理と言われて、諦める。
ここも気になっていた神社だ。
だって、「くりしど」だもの、誰だって、「キリスト」と関連付けたくなるよね。
剣山のリフトは、実に楽しい。
距離も、長いから、のんびり揺られて、どんどん山に登っていく。
およそ15分で、リフトの西島駅に到着。
さて、いよいよ剣山に登るぞ。
リフト駅から頂上へ登るには、4つのルートがある。
ただ、凡は、途中にある大劔神社というところに行きたかったので、その神社を通る大劔道というコースで登ることにした。
周りを見ると、誰もいない。
ひとりで山道を行くのは、やや不安だけれども、有名なコースなので、道案内も整備されているだろう。
(大劔神社)
体力のない凡は、ゼエゼエと息を切らしながら、細い山道を登っていく。
しばらく上って行くと、1つ目のお目当て、大劔神社があった。
この神社の御利益は、「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」ということだそうだ。
何と有り難い神社なんだ。
ここは真剣にお願いをしなきゃ。
勿論、お願いは、「みゆきさんとの縁」である。
みゆきさんと、デートしたり、あんなことしたり、こんなことしたり。
いや、イヤラシイことではありません。
と、手を合わそうとしたら、閉まっている。
神社の扉が閉まっているのだ。
凡は、みゆきさんとの縁を結ぶお願いに、神様の門前払いをくってしまったのか。
しかし、みゆきさんと結ばれることが、果たして、良縁なのか、悪縁なのか。
いや、みゆきさんとなら、たとえ、それが悪縁であっても、凡は、その縁を受け入れたいではないか。
とはいうものの、悪縁は神様に断たれてしまう訳で、神様にお願いするのは止めた方がよさそうでもある。
いや、でも、みゆきさんと何かの縁で結ばれたい。
出来るなら良縁として。
しかし、凡にとってみゆきさんが良縁であっても、みゆきさんにとって凡は悪縁となる場合もあるだろう。
そんな場合は、凡とみゆきさんが結ばれることで、みゆきさんが苦労すると言う事になる訳で、それはそれで申し訳ないことなのではありますが、やっぱり結ばれたいのでありまして、神様にお願いをするかどうか、どうにもモドカシイ気持ちになったのではありますが、兎に角、今は、扉が閉まっている。
閉まった扉の前で、とにかく、手を合わせた。
大劔神社の下に、御神水(おしきみず)という万病に効くという水が湧き出ているというので、降りて行く。
水は、チョロチョロと流れて、水たまりのようなところに溜まっている。
もっと勢いよく出ているのかと思ったら、想像と違った。
とはいうものの、ふと横を見ると杖が忘れて置いてあった。
やっぱり、効果のある水なのかもしれないと思った。
それにしても、こんな山の頂上近くで、水が湧き出てるんだから、それだけで、スゴイなと思う。
どこから来た水なんだろうね。
(御神水)
(杖忘れてるよー)
また、大劔神社まで上って、道を行く。
途中、変わった岩があったので写真を撮った。
後で知ったのだけれど、これが、凡が行きたかった鶴岩と亀岩だったようだ。
この鶴岩と亀岩こそ、高根正教さんが、ユダヤの秘宝があると掘り返した場所だ。
(鶴岩と亀岩)
(ムーでも取り上げられていっる。画像はネットから無断拝借しました。ごめんなさい。)
実際に、この岩の下から、人工的な石が出て来たり、人工的な遺構を発見したりしている。
しかも、130メーターも掘ったというのだから、スゴイ。
その後も、山本英輔という軍人が調査をしたら、100体のミイラが出て来たという。
ユダヤの三種の神器が埋まっているかどうかは、不明だけれど、何かが、この場所であったことは間違いない気がする。
しかも、そのミイラは、どこかに消えてしまっているのだから、知られてはマズイ事でもあるのかもしれない。
しかし、この写真を撮った時は、それが鶴岩と亀岩だとは気が付かなかったのであります。
さて、先を急ごう。
何しろ、帰りのバスの時間がある。
さらに山道を登っていくと、ほぼ山頂の剣山本宮宝蔵石神社があった。
さっきの大劔神社もそうだけれど、巨大な岩の前に建てられている。
神社の前からの眺めは、最高で、ただ台風が近づいてきているので、風が強い。
宮司さんがいらっしゃったので、お話をさせて頂くと、このまま台風が来るとリフトが止まるから、神社をそろそろ閉めようかという。
(山頂の剣山本宮宝蔵石神社)
(神社の反対方向の景色)
(神社を後ろから見た)
神社の裏が、山頂なので、急いで山頂まで行ってみる。
山頂には、高い木がなくて、笹が一面に広がっていっる。
それを保護するために木で作られた歩道が整備されていた。
その歩道を歩くと、どうにも気持ちが良い。
周りは、自分より低い山々だ。
遠くには、街が見える。
凡は、山登りの趣味は無いけれども、こんな気持ちの良いところなら、また来たいと思った。
出来ることなら、山頂にあるベンチに座って、1時間ほど風を感じていたかった。
山頂の風は、街中の風と違って、空気の厚い塊を感じることできたからだ。
風は冷たく、一気に汗が引いた。
(この尾根を歩いたら気持ち良いだろうなと思う。)
しかし、山頂だからか風が強い。
急いで山頂と書かれた場所まで行く。
山頂から、尾根が続いている。
次郎笈(じろうぎゅう)という山だ。
あの稜線を歩くのは気持ちが良いだろうなと思ったが、ここは引き返すしかない。
山頂には、頂上ヒュッテという山小屋というか宿がある。
山小屋のスタッフは、今日は、リフトは止まらないだろうと聞いているという。
それなら、ここで昼食でも食べて行こう。
山小屋で食べるなんて、初めての経験だ。
うどんとおでん。
歩いて登って来て、気持ちの良い風を感じて、その後に食べる昼食は、美味しい。
さて、そろそろ、リフトまで戻ろう。
少し時間のかかる遊歩道コースで帰ろうかと思っていたら、ちょうど宮司さんがいたので、聞いてみると、遊歩道コースは、すごく気持ちの良いコースだけれど、こんな日は、風を直接受けるから、止めた方が良いという。
それに、リフトの事もあるから、素直に、一番早い、尾根コースで帰ってはというので、アドバイスに従って、尾根コースを選択。
そうこうしている間に、ガスが出て来た。
(みるみる内に、ガスがかかってきた)
尾根コースは、景色は良くないが、早くリフト駅まで着いた。
リフト駅まで来ると、今から登ろうかという若いカップルもいて、大丈夫かと思う。
リフトは、下りが楽しい。
進行方向に、山からの景色が広がるからだ。
リフトの見ノ越駅まで着いたが、早めに帰って来たので、時間がある。
また、最初に駐車場に着いたときに行った劔神社に行ってみる。
んでもって、また本を前にして、悩む。
ネットで買った方が安いかと思って、買うのをやめて駐車場辺りで時間を潰す。
後で、ネットで調べたけれども、ネットでは売っていなかった。
やっぱり、買えば良かった。
さて、剣山に行ったのであるが、凡は霊感というものを持ち合わせていないので、そこにユダヤの三種の神器があったかどうかを、身体で感じることは出来なかった。
でも、その場所に行ったと言う事が、凡にとっては大切なんだ。
確かに、行ったのである。
秘宝が眠っているかもしれない場所に。
さて、今から家に帰ろう。
見ノ越のバス停 14時15分発。
行きと同じバンと運転手さんだ。
しきりに、この辺りは、熊や鹿が出ると話しておられたら、まさに、車の横の山の斜面に何かがいる。
運転手さんがバンを停めてくれたので、写メを撮るが、ぼやけてしまった。
あれは、ニホンカモシカだったのじゃないかと思う。
正面を向いていたんだけれど、タイミングがズレて後ろ向きになってしまって残念。
(ニホンカモシカじゃないかという動物の後姿)
滝の宮バス停 15時10分着。
15時19分、滝の宮バス停発。
こんどの運転手さんは、結構、運転も荒くて、急いで走らせてくれているようだったが、到着時間は、時刻通りだった。
穴吹駅バス停 16時33分着。
駅でキャリーケースを受け取って、すぐに列車に乗る。
16時41分 穴吹駅発。 JR徳島線 阿波池田行き。
17時21分、佃駅着。
少し時間があるので、改札を出るが、何も無いので、ホームで待つ。
17時44分発 JR土讃線 琴平行き。
18時18分 琴平駅着。
18時31分 琴平駅発。JR土讃線 多度津行き。
18時44分、多度津駅着。
ここで降りて、駅の横にあったパン屋さんで、多度津コッペなるものを買って、列車に乗り込む。
19時02分、多度津駅発 JR快速サンポート 高松行き。
19時16分、坂出駅着。
19時25分、坂出駅発。JR快速マリンライナー 岡山行き。
20時0分、岡山駅着。
20時27分、岡山駅発 JR山陽本線 姫路行き。
岡山駅で買ったビールとチューハイを、周囲の目を気にしながら、一気に流し込んだ。
疲れも取れる。
21時54分、姫路駅着。
21時56分、姫路駅発 JR神戸線 新快速 野洲行き。
22時58分、大阪駅着。
そこから、環状線で京橋駅に移動して、青春18きっぷの旅を終える。
んでもって、京阪電車で、門真市に戻った。
剣山の旅は、何とも山上の風が気持ちよく、また行きたいと思った。
んでもって、もっとユダヤの秘宝の下調べをしてから行ってみたい。
しかし、車は必須だ。
でも、凡はいつでも列車だ。
或いは、長めの連休で、のんびり行くか。
8月5日分。
徳島→穴吹 38.6キロ 850円。
穴吹→佃→宇多津→岡山→大阪→京橋 298.3キロ 5650円。
(宇多津→坂出間は、計算に入れず)
合計 298.3キロ 6500円。
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