8月26日(日曜日)。
青春18きっぷの旅の4枚目のレポートであります。
今回は、日帰りで福知山市に行ってきました。
以前、やっぱり青春18きっぷの旅で福知山に降り立ったことがあります。
その時に、意外と見て回ると楽しい街なのかもしれないというイメージを持ったのですが、今回は、それを確認しに、また、福知山には、伊勢神宮が今の伊勢神宮に移る前にあったという元伊勢皇大神社があるので、それを見てみたいという気持ちもあって、悩むことなく福知山市にしようと決めたのであります。
06時ごろ、自宅を出発。
京橋で朝マック。
そして、京橋駅で、青春18きっぷにスタンプを押してもらい、大阪へ移動。
07時23分、大阪駅発。丹波路快速。
座席は、ほぼ満席で、車内のエアコンが効かず、暑い。
この快速に乗っていれば、もう福知山駅に到着する。
車窓の風景を楽しみながら、移動。
09時28分 福知山駅着。
ふと、駅前の地図の看板を見ると、北を下に描いている。
これは、一体どういう理由なのだろうか。
看板と同じ方角に合わせているとか。
街中の商店街の地図なら、それも見やすいけれども、広範囲の地図なら、何か感覚がおかしくなってしまう。
どうなんだろう、理由を知りたいものだ。
観光案内所で、元伊勢皇大神社に行きたい旨を相談。
また、市内の回り方も、聞いたら、市内のマップをくれて、いくつか見どころを教えてくれた。
なのだけれど、凡としては、福知山の普通の人が行く繁華街なのか、商店街なのか、そんな場所が知りたかったので、それを聞いたら、「いやあ、商店街と言っても、このあたりは、シャッター街なのでねえ。」と、どうも賑わっていない様子だ。
それではと、お店とか多い場所はどこですかと聞いたら、「この辺りが、最近、オシャレなお店が出来て来た場所ですけど、でも、シャッター街ですからねえ。」と、なんともシャッター街の説明が、地方都市の寂れ具合を実感させてくれる。
思わず、みゆきさんの夜会の橋の下のアルカディアの歌が頭をグルグル回りだした。
♪♪ シャッター街は、ララッラララー ♪♪
みゆきさんの歌の歌詞を覚えない凡は、肝心な歌詞がラララになってしまう。
さて、予定としては、10時17分の京都丹後鉄道に乗って、案内所のスタッフのオススメとは逆周りだけれど、鉄道の時間優先で、まずは、内宮を参拝。
そして、外宮を参拝して、福知山もどろう。
電車の発車まで少しだけ時間があるので、そして、内宮近くでは食べるところが無いかもしれないので、駅前でお店を探す。
すると、福知のB級グルメ「ゴム焼きそば」の文字が見えた。
焼きそばの食感が、ゴムに似ているからゴム焼きそばらしいのだけれど、これは凡も食べたことが無い。
ということで、粉もの屋さんに入る。
勿論、注文は、ゴム焼きそば。650円。
ゴムって聞くと美味しくなさそうですが、普通に美味しかったです。
このお店では、ソース味に、更に、トマトバジルソースを掛けていた。
さて、京都丹後鉄道駅に行って、切符を購入。
この路線は、青春18きっぷの使えない区間だ。
でも、元伊勢皇大神社に行くには、これに乗るしか方法はない。
ホームに行くと、既に、観光客が並んでいて、外国人も多い。
そして、電車が入線。
すると、2両編成なのだけれど、全員前の車両に乗れという。
なんでも、後ろの車両に不具合があるとのことだった。
もちろん、車内は満員状態だ。
しばらくすると、3分ぐらいの遅れで、電車は走り出した。
なのだけれど、なかなか進まず、とうとう、11時10分頃、牧駅で止まった。
車内アナウンスで、後ろの1両を切り離すという。
そして、再出発の時間や、到着時間は、未定だという。
車内にため息がもれる。
凡が乗っているのは、観光列車で向かい合わせになったロマンスシートの間にテーブルが設置されている。
目の前に座っていた台湾人の家族の男性が、凡にテーブルに腰かけろという。
立っている凡への親切心だろう。
ただ、テーブルのちょうど座れるところには、ハンドルのような突起部分があって、座ったら、ちょうどお尻の穴に突き刺さりそうである。
それに、テーブルに座るというのは、凡には出来ない。
ただ、ありがとうとだけ言って立っていた。
台湾人と反対側の座席には、50歳ぐらいだろうか、女性ばかりのグループが、これからどうするかを話している。
どーする、どーしようもない、という話を繰り返している。
天橋立でランチを予約もしているようだ。
最終的には、引き返して、福知山のスイーツを食べ歩く案が有力のようだ。
ようやく1両を切り離したら、その時点で30分遅れだ。
でも、まだ出発の予定はアナウンスされない。
予定が立たないところが、また乗客が迷う原因となっている。
11時20分頃、反対車線に福知山行きの電車が止まる。
天橋立へ行くのを諦めた人たちが、反対車線の福知山行きに乗り換えていく。
半数ほどが、乗り移っただろうか。
女性グループが座っていた席が空いたので、凡も座ると、台湾人が、別の席に座っていた奥さんと、凡の前の席に移って来た。
どうしたものかと台湾人と話をする。
何処へ行くのかと尋ねると天橋立だという。
綺麗な景色を見たいからと言った。
でも、電車が止まったままなので、男性は福知山に引き返したいようなのだ。
その話をすると、「奥さんが、、、、。」とだけ言って、親指を立てて隣の奥さんを差した。
奥さんは、美しい風景を見たいと言っているらしい。
仕方がないよっていう表情が、どこの国でも同じなんだなと、おかしかった。
すると、アナウンスがあって、後続の特急が11時40分頃に来るので、それに乗り換えてくださいという。
なので、全員電車から降りる。
そして、暫くして、特急がきて全員乗り込む。
全員が特急に乗り換えたら、ホームには、誰もいない。
1人残った凡を見て、駅員が、「特急券は要りませんから、これに乗ってください。」と言う。
いや、凡は、天橋立じゃなくて、途中の大江山口内宮に行きたいんだと説明。
すると、また別の駅員が、「乗らなくて大丈夫ですか。」と聞きに来た。
んでまた、大江山口内宮に行きたい旨を説明。
で、電車は、走り出した。
この路線の乗客は、天橋立以外の駅には、誰も行かないということだろう。
それで、次の電車は、いつくるのかを訪ねると、まだ未定だという。
ただ、順次、電車は来るという。
仕方がないので、改札口まで行って、そこの売店で、えごまアイスを買った。
ホームの日陰で、えごまアイスを食べていると、心地よい風が通り抜けて行った。
えごまアイスは、ジャージー乳にえごまの実の小さな小さな欠片が練り込んで合って、奥歯で噛むと、香ばしくて美味しかった。
そして、1人ホームに残されたことが、なにか楽しかった。
そして、暫くして普通電車が来たので乗り込んで、やっとのこと大江山口内宮駅に到着。
1時間半ほどの遅れだった。
駅の近くに大江地域の観光案内所みたいなのがあったので、そこで元伊勢の地図を貰った。
さて、出発だ。
内宮の場所は、地図を見ればすぐに解った。
周辺は、昔はそれなりに賑わっていたのかもしれないが、今は、のどかな田舎という感じだ。
ただ、鳥居辺りに来ると、厳かな空気も感じられてきた。
さて、鳥居をくぐったら、すぐに社務所のような建物があった。
興味を持って見ていると、奥から年配の女性が出て来たが、何も買う予定のない凡は、挨拶だけして去る。
ふと、建物にある看板を見ると、「天皇神道」と書かれていた。
元伊勢と関係あるのか、それとも無関係なのかと、気になりつつも先に行く。
後で知ったのだけれど、一時、この元伊勢の宮司さんが亡くなった後に、この天皇神道という組織が、この土地に新興宗教として作ったもので、元伊勢とは無関係だけれど、今も土地を借りて活動しているようだ。
面白そうなのだけれど、ネットで調べてみても詳しいことが解らないので、後になって、その時に、天皇神道の方のお話をお聞きすれば良かったと思った。
そして、先に進むと、本来の目的の、元伊勢内宮皇大神宮が見えた。
そして、社務所もあった。
歴史を感じる社殿を見て回る。
周りには、摂社末社が並んでいた。
ふと、境内の片隅を見ると、さっきの天皇神道の幟が見える。
そして、岩長姫命社があった。
まだ、新しい感じに見える。
ここでも、この天皇神道と元伊勢の関係が気になっていたのだけれど、この時は、まだ何も知らない時だ。
内宮を参拝したら、天ノ岩戸神社も参拝しよう。
山道を歩いていると、その中間に、三室ケ岳遙拝所という場所があって、何だろうと思って見てみると、その先に、日室ケ岳が見える。
日室ヶ岳は、岩戸山とも言われていて、さっき参拝した内宮やこれから行く天ノ岩戸神社のご神体で、天照大神が降臨された山だそうだ。
この辺りでは、一願さんといわれて、1つだけお願いを聞いてくださるそうだ。
今思えば、みゆきさんとの縁をお願いするべきだったか。
遙拝所からの見た目は、綺麗な三角形で、ピラミッドであるという説もある。
山頂には、人工物があるという話で、行ってみたいきもするが、今は禁足地になっている。
さらに、先に進むと、道から沢に降りる道があって、天ノ岩戸神社の看板があった。
急な坂を下りて行くと、果たして大きな岩が、ゴロゴロと転がっている沢の奥の、特に大きな岩の上に、小さな天ノ岩戸の祠があった。
参拝するには、岩に付けられた鎖を持ってよじ登るようになっていて、凡と同じ時に参拝に来られていたカップルの男性は、鎖を使って参拝をしていたが、凡は、君子危うきに近寄らずだ。
高さで言えば、2、3メートルぐらいの低い岩なのだろうけれど、そもそも、その鎖を信じてよいものだろうか。
鎖自体は、鉄なのだから、これは安心だと考えてよいだろう。
でも、その鎖を繋いでいる根元はどうなんだ。
岩に杭を打ち込んで止めてあるのか、大きな木に結び付けているのか、無いだろうとは思うけれども、まさか土の地面に打ち込んだ杭に止めてあるのか。
土の地面なら、このところ続く雨で、土が柔らかくなっている筈だ。
しかし、それを確かめるには、根元まで行かなければいけない。
確かめに行って、土に埋めた杭が抜けて、鎖を持ちながら、後ろ向きに落ちて行って、沢の巨石に後頭部を打ち付けて、血を流しながら、痛みに苦しんでいる凡自身が、凡の脳に鮮明にイメージされたときに、凡は登るのを諦めた。
そして、沢から少し上がったところにある、天ノ岩戸神社の遙拝所から、参拝をした。
というか、遙拝所があるということは、ここが正式な参拝場所なのではないだろうか。
潔く、ここで参拝をすれば良いのである。
神様は、そんな素直な人を、必ずや、救ってくださるのである。
あんな、鎖を使って、後頭部から血を流して痛みに苦しむ可能性の危険を冒してまで、参拝をするべきじゃない。
そんな貪欲な人は、神様は、来てほしくない筈なのだ。
詰まりは、あの鎖は、人間のこころの素直さを量るものであって、そこで諦めた人には、神様のパワーを頂けるということなのだ。
凡は、極度の高所恐怖症であることを神様に感謝した。
さて、参拝を済ませたら、沢沿いの道を下って行こう。
途中、山の警備や清掃をしている係りの年配の男性2人と出会った。
歩きながら話をすると、何でも、普段は、もっと参拝の人が多いそうだ。
ところが、先週だか、先先週だかに降った雨で、途中の道路が土砂崩れで通れなくなっているそうで、そのために、今は人が少ないとのことだった。
さて、歩いて駅までたどり着いたら、ホームに電車が止まっている。
走って行って、福知山に行くかと尋ねたら、天橋立行きだという。
でも、すぐに福知山行きも来るということなので、ホームで待っていた。
今日のところは、外宮参拝は諦めて、福知山に戻ろう。
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平 凡蔵。へのファンレターや
お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント
やっぱり地図は北が上の方が見慣れていますからね、これはちょっと直してほしいですよね
ゴム焼きそば?
しかもバジルトマトソース???
初めて聞きましたが普通に美味しかったんですね
その普通ってのがどこかひっかりますね(笑)
台湾人は親切に言ったつもりなんでしょうね
でも文化の違いなんですかね、日本人でテーブルに平気で座る人はほとんどいないですよね
それにしても電車が大幅に遅れるのは嫌ですね
旅先では時間がとても大切ですから、あまり嬉しいアクシデントではありませんよね
でもお目当ての神社に行かれて良かったですね
ありがとう、ゆけむりさん。
地図は、何か意味があるのでしょうか。
やっぱり、北が上というのが、見やすいですよね。
んでもって、ゴム焼きそば。
これは、この地方のB級グルメのようですが、近くには、やっているお店は見つかりませんでした
或いは、スーパーなどへ行くと、売っているのかもしれません。
でも、まあ普通に焼きそばなので、普通に、焼きそばとして美味しかったです。
こんなことを言っては失礼ですが、また、わざわざ食べに福知山まで行こうとは、思わないけれど、もし何かの用事で行ったら食べても良いかなという感じです。
んでもって、台湾人は、本当に凡の為に言ってくれているので、それは嬉しかったです。
気さくで親切。
電車の遅れるアクシデントは、まあ、今回に限っては、どうしても行かなきゃとまでは意気込んでいなかったので、意外と、その状況を楽しめました。