平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩(884)青春のうっかり旅(4)

7月16日(月曜日)。
青春18きっぷの旅のはずが、凡のうっかりのせいで使用期間を間違えてしまい、普通運賃で諏訪大社まで昨日はやってきた。
そんな、凡のうっかり旅の2日目だ。
昨夜、眠れない時間に考えた今日の目的地。
分杭峠。
始めの、青春18きっぷで旅をする計画の時点でも候補にしてはみたけれども、バスの便の少なさで、帰りの電車を考えると無理だと諦めた地だ。
でも、もう青春18きっぷの旅じゃない。
何もJRに拘る必要はないのだ。
分杭峠の出発点の伊那市からは、名古屋向けに高速バスも運行している。
これなら、時間的にも節約できそうだし、何といっても、JRを使わない旅になる訳で、青春18きっぷを使えなかったモヤモヤ感を、少しは紛らわすことができそうだ。
というか、もう旅も半分終わってるのですが、使用期間を間違えていた悔しさを、まだ引きずっているのであります。
計画としては、こうだ。
分杭峠に行くには、まずJRの伊那市駅から路線バスに乗って高遠駅(バスの駅)まで移動。
このバスは、JR運営だけれども、そこは目をつぶらなきゃいけない。
もともと、青春18きっぷは、通常は、JRバスは使えないものね。
そこから、長谷循環バスで、粟沢駐車場という場所まで移動する。
そして、ここでシャトルバスに乗り換えて、分杭峠の気場と呼ばれる目的のパワースポットに向かう。
ここで問題なのが、この長谷循環バスだ。
シャトルバスの発着場の粟沢駐車場には、凡の行った祝日は、高遠駅を09時30分と11時40分出発の2便しか出発しない。
また、帰路は、粟沢駐車場を、14時43分と17時48分の2便の運航だ。
これを逃したら、行けないし帰れない。
帰路の17時48分は、これはもう無理だから、選択肢は14時43分ということになる。
ただ、それでも、これは伊那市から自宅まで、タイトな経路を考えなきゃいけないだろう。
そこで、1つ候補として考えたのが、粟沢駐車場には行かないけれども、その1つ手前の上村というバス停には、12時44分に出発して、高遠駅に13時23分につく便がある。
これなら、伊那市に戻ってからも、昼食を取ったり、早めに名古屋に移動して、軽くビールなんてことも出来る。
ただ、上村までは、30分ほど歩かなきゃいけない。
とはいうものの、粟沢駐車場から上村までは下り坂だから、まあ大丈夫だろう。
ということで、このプランで行こうと思う。
16日の朝。
6時30分から始まる無料の朝食を食べに行く。
時間きっかりに行ったら、10人ぐらいの人が、同時に1階の食堂に集まって来た。
バイキングスタイルで、豪華というほどじゃないけれど、充分に美味しい朝食をいただきました。

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すぐにホテルをチェックアウトして、駅に向かう。
07時27分 岡谷発 飯田線駒ケ根行。
08時25分 伊那市着。500円。

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さて、これから分杭峠へ行くのだけれど、分杭峠は山の中にある。
今持っているキャリーケースを引きずって行くことは出来ない。
なので、コインロッカーに預けようと、駅員に聞いたら、コインロッカーはないという。
そう言われて見てみると、伊那市駅は、どうみても田舎の駅だ。
とはいうものの、これから観光にも力を入れて行こうとしているところの駅にコインロッカーがないというのは、どうなのだろうか。
しかし、無いものは仕方がない。
駅になければ、駅の近くのビルなどにないだろうかと思って、歩き出す。
少し歩くと、「いなっせ」という飲食店や、本屋、会議室などが入っているビルをみつけた。
中に入って探して見るけれども見つからない。
掃除をしていたお姉さんに聞いたら、5階にあるという。
なので、行ってみると、一般客用のものじゃない。
困ってしまって、同じ階にあった生涯学習センターの事務所に入って、あのコインロッカーを使わせてもらえないかと聞いた。
でも、凡のキャリーケースの方が大きいから入らないだろうということになって、でも、別の階にコインロッカーがあると、わざわざ、そこまで案内してくれた。
しかし、やっぱりそこのコインロッカーも小さなロッカーで、入らない。
もう、分杭峠をこのキャリーケースを引きずって歩くしかないかと、案内してくれたスタッフの方と、再度事務所にもどると、凡のもどる時間までなら預かってくれるという。
本当に、このときは有り難かった。
お礼を言って事務所を出ると、時間がない。
急いで、駅前に戻る。
09時00分 伊那市駅発 路線バス。520円
乗り込むと、乗客は凡1人で、途中、1人乗って来たかと思ったら、すぐに降りた。
分杭峠は、土日は混むとネットに書いてあったのでバスも満員かと覚悟してたのだけれど、拍子抜けした。
09時23分 高遠駅(バス停)に到着。
高遠駅の周辺は、何となくレトロなイメージを演出したお店もあって、ちょっと散策してみたい気になる。

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09時30分 高遠駅発 長谷循環バス。310円。
バスに乗り込んだのは、凡1人。
バス運賃の割には、どんどんバスは走っていって、山の中へ入って行った。
10時12分 粟沢駐車場に到着。

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粟沢駐車場は、何か分杭峠のために、仮に作ったような感じの駐車場だ。
小さなプレハブのお土産屋さんと、日差しを避けるテントが設置されていた。
とりあえず、650円を支払って、シャトルバスのチケットを買う。
10人ぐらい人がいたか。
駐車場の下には、自家用車で来た人の為の駐車場がある。
殆どの人は、車でここまで来るようだ。
電車とバスで来た人は、凡だけだった。

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シャトルバスは、特に時刻表は決められてなく、人が集まったら、発車するという感じで、凡の行った祝日は、30分か40分に1本という感じだった。
折角だから、売店で、ゼロ磁場の水のペットボトルと、ゼロ磁場の水で作った気ドラというものを買う。
10時30分ごろにバスがやってきて、人が増えるのを待って、10時40分過ぎに発車。
約20名ぐらい乗っていた。
10時54分に、目的地の分杭峠に到着。
分杭峠というのは、もちろん峠の名前なのだけれど、その峠の1つのエリアに、パワースポットを体験できるところが作られていて、そこでみんなが気を感じる仕掛けになっている。
この分杭峠は、中央構造線の上にあって、地層がぶつかり合うことで、気が発生して、磁気がゼロになる場所とされています。
なので、売店にも方位磁石が売られていて、オバサンたちが買って、現地で針が変な方向を差すなんて、喜んでました。
そんなゼロ磁場のスポットが、シャトルバスで到着したエリアなのです。
バスを降りると、もう帰りの人がテントの下で待っていました。
やっぱり結構な人が来るんですね。

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この分杭峠には、パワースポットは、2カ所あります。
1つは、ゼロ磁場のメイン会場で、谷になった場所に座って気を感じる場所です。
もう1つは、水汲み場という場所で、沢になっていてパワーのある水を汲んだりできるようになっていて、気を感じることのできる人には、断然、こっちの方が、気が満ちていると評価されているところです。
メイン会場の方は、気がないという人もいるので、取り敢えずは、気になる水汲み場の方へ行ってみようと歩き出した。
意外にも歩きやすい山道を歩いて行くと、通行止めの標識があります。
水場は、伊那市のホームページにも、崩落の危険があるので通年で通行禁止と書かれてますが、せっかくなので、それは無視を決め込みます。

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更に歩いていくと、岩石が崩れ落ちたような場所もありました。
んでもって、さらに行くと、沢らしき場所が見えてきます。
赤いテープが張られていて、立ち入り禁止となってるのが解ります。
それをまたいで入って行くと、土砂崩れにあった沢がありました。
後で、駐車場の人に聞いたら、先週の大雨で、水汲み場が土砂崩れしたそうです。
復旧は、いつになるか分からないらしい。

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それでも、崩れた沢にも、美しい水が流れてきていて、その水を触っているだけでは気がすまなくなって、凡の悪い気を爽やかな沢の水にアースをしたくなって、裸足になって足を入れた。
冷たい。
気持ちは良いのだけれど、悪い気をアースで来たかどうかは不明だった。
この沢には、やっぱり人は少なくて、2、3組の人が、入れ替わりやってくるという感じだった。
壊れたベンチの横に、まだ座れるベンチがあったので、腰を掛けて気を感じてみる。
、、、、解らない。
凡には、気が満ちているようには、思えなかった。
ただ、山の空気と、時おり沢の上から流れてくる冷たい空気が気持ち良かった。

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ベンチの奥の方に、ブルーシートを敷いて、お菓子を食べている女性の3人組がいた。
可愛い。
最近、こういうパワースポットに行くと、必ず、可愛いくて、若い女の子がいる。
それは、1人旅だったり、或いは、今回の様に3人のグループだったり。
1部の女の子には、ブームになっているようだ。
ベンチに座って気を感じようとしていると、その奥のブルーシートから、女の子の「あーっ。」という叫び声が聞こえてくる。
虫や蟻が、来るたびに、悲鳴を上げているのだ。
可愛いじゃないか。
分杭峠には、気を感じなかったけれども、若くて可愛い女の子の「あーっ。」には、何となく元気が出て来た。
パワースポットで静かに瞑想をするのも良いかもしれないけれど、こんな風に、はしゃいでいるのも、意外と、気が満ちてくるのじゃないだろうか。
明るく楽しい気持ちには、活発な気がやって来そうなきがした。
とはいうものの、男性の「あーっ。」は、絶対に聞きたくはないのではありますが。
ということで、若くて可愛い女の子の「あーっ。」に気を貰って、ベンチを立ち上がる。
今度は、みんなの行く、メインの気場と呼ばれるところに行ってみよう。
今来た道を引き返して、シャトルバスの駐車場から、気場と書かれた看板の方に歩いてゆくと、山の斜面に、キュッと肩を寄せ合って座っている人々がいた。
ここが気場だ。

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凡が行った時は、ほぼ満席状態。
とはいうものの、その気場自体が狭いスペースなのですが。
そこのスペースの1番上で立ったまま気を感じてみる。
気が解る人には、ここに気がないということになっているそうですが、凡には、この場所の方が、何となく体が気持ち良い気がした。
あくまでも気がしただけかもしれないですけれどね。
しばらく、そこで座っていたら、そこにいた人がみんなシャトルバスに乗るために駐車場の方に帰って行った。
ほとんど凡1人状態。

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なので、ここでもう少しゆっくりしていこうかと思ったのだけれど、先に席を立ったオッチャンが、この人数が乗ったら、後は、だいぶんバスの時間が後になるぞ、みたいなことを言ったので、それもそうだと思って凡もバスまで戻ることにした。
何しろ、人数が揃ったらみたいな発車時間なので、早めに粟沢駐車場まで戻った方がいい。
その時は、そう思ったのだけれど、それが、またまた凡のうっかりだったのだ。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    凡蔵さん、今回の旅は微妙にしっくりいってない感じですね
    青春18切符の使用開始日から誤算でしたね
    しかし観光地でありながらコインロッカーが無いとか、アクセスが非常に悪いとか、今後見直すべきですよね
    気の里とか、ゼロ磁場とか気場とか、なんだか一般人には良く分からないスポットなのに、意外と人が来ているんですね
    またまたうっかりですか?
    まさか帰れなくなった訳ではないでしょうが、続きがどうなるか気になります・・・

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    そうそう、今回は、私のミスですが、青春18きっぷの使用期間を間違えていたことが最大のミスですね。これで、旅の仕方が、ガラッと変わっちゃった。
    ゼロ磁場は、もっとマニアックな人が行くイメージだったのですが、普通の人が、観光地に行くような雰囲気でした。車だと、気軽に行けるということなのだと思います。
    コインロッカーに変わるサービスとして、アプリで、カフェとかに預けることができるサービスがあるようですね。でも、こんな田舎じゃ、そんなサービスも圏外かもですが。コインロッカーは、やっぱり欲しいなあ。

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