平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(884)体調不良の札幌の旅。(2)

4月3日(火曜日)。
北海道の定山渓温泉グランドホテル瑞苑で迎える2日目。
5時半過ぎに起きて、というか、ほとんど寝ていないので、そのまま起きて、朝の温泉に浸かりに行く。
今朝は、昨夜と風呂が入れ替えられていて、凡は大きな露天風呂を楽しんで、お湯を出る。
まだ、人数は少なく、快適だった。
ミニボンの方は、結構人がいて、ほとんどが韓国人だったらしい。
韓国人は、女性の方が、朝から元気いっぱいなのだろうか。
んでもって、普通の服に着替えて、朝食会場に向かう。
6時45分からスタートで、勿論、スタートと同時に会場についた。
凡にしては、やや控えめに、美味しい朝食を済ませる。

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すると、韓国の団体旅行者が、これまたどっと押し寄せて来た。
その食事を見るともなしに見ていると、斜め向かいのテーブルの男性は、納豆をパンにはさんで食べている。
面白いなと思って、他のテーブルを見ると、やっぱり納豆を3、4パック抱えて戻ってくる。
韓国に納豆はあったかなと思いながらも、兎に角、今この会場にいる韓国の人たちは、納豆に魅せられたように、どのテーブルでも納豆を食べていた。
そんでもって、また例のテーブルのおっちゃんに目を向けると、今度は生玉子の上の殻を割って、そのまま、「ズズーッ」と吸っていた。
すごい食べ方だなと思っていると、隣のおばさんが、これまた生玉子をすする。
これが元気の素なのだろうかと思っていると、そのおっちゃんの隣を、玉子を6個ぐらいお盆に乗せて、別のおっちゃんが通って行った。
これは生なのかゆで玉子なのかはわからなかったが、どれだけ玉子が好きなんやと、何かそういうことを見て、得した気分になった。
札幌に来て、ソウルのホテルに泊まっている気分。
このホテルにして良かったと思ったのであります。
凡は、こういう雰囲気が好きだ。
さて、美味しい朝食も頂いて、部屋に戻る。
戻ったら、布団の上に横になった。
送迎バスの時間が9時50分なので、まだまだ2時間ぐらいある。
それを見て、ミニボンが、珍しいねと言った。
普通なら、朝時間があれば、ホテルの周りを散策したりするのが凡だ。
でも、今はただ、静かに布団に横たわっている。
やっぱり、体調はイマイチ良くないのであります。
部屋で、ゆっくりして、いよいよ定山渓温泉ともお別れである。
送迎バスに乗り込み、札幌に向かう。
1時間ちょっとで札幌駅に無事到着。
さて、荷物を預けて、最後の観光をしよう。
とはいっても、それほど時間もない。
それに、凡には、ミニボンに行きたいところがなければ行ってみたいところもあった。
サッポロビール園だ。
ミニボンも、そこで良いというので、地下鉄で最寄り駅まで移動して、そこから徒歩で向かった。
敷地内に入ると、レンガ造りの雰囲気のある建物があった。
絵になるね。
ここでの目的は、サッポロビール園のレストランでジンギスカンである。
まずは案内所で尋ねると、レストランは11時30分オープンだという。
なので、そこで予約をお願いした。
というか、あと10分ぐらいでオープンの時間だった。
それから、サッポロビール博物館も併設されていて、ツアーをやっているということなので、そのツアーの13時30分からの部を予約して、まずは、レストラン会場へ行った。

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(総合受付のある建物。かっこいいね)
レストランは、いくつかあるのですが、ブログをされている「ゆけむりさん」のケッセッルホールがオススメという感想を聞いていたので、迷わすケッセルホールを指定。
ゆけむりさんのブログは、⇒これを見てジンギスカンを食べたくなった。
階段を上がって2階に行くと、広い会場に、まずはケッセルの名前の元となったビールの仕込み窯が、雰囲気タップリに出迎えてくれる。

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さて、そのケッセルの近くのテーブルに座って、メニューを検討。
ランチタイムの食べ放題をやっているので、それを注文するのだけれど、問題は、ビールだ。
飲み放題のプランもあって、その差は1080円だ。
ただ、凡は、今は、体調不良で、しかも、あまり酔っぱらうと帰りの飛行機などで、しんどくなってしまうかもしれないという不安もある。
それなら、単品で注文するか。
単品なら、このレストランでしか飲めない限定のビールもある。
でも、ウエイトレスさんを待たせるのもなんなんで、もう悩まずに、メニューそのままの飲み放題付きのプランにした。

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ランチメニューの「生ラムジンギスカン食べ飲み放題+ライス」税込み3240円。
まずは、サッポロ黒ラベルを注文。
やっぱり、サッポロビール園で飲むサッポロ黒ラベルは最高だ。
その後、ヱビスプレミアムブラック樽生などを頂く。
そんでもって、肝心の生ラムジンギスカンだ。
野菜もあるのですが、それより肉の方が、ボリュームが多い。
これは嬉しいですね。
野菜は1回、肉は2回ほど追加したかな。
臭みも少なく、タレも濃い味で、美味しかったです。
それに、スタッフの方が、肉が無くなったら、追加の肉は如何ですかとか、そんな言葉を掛けてくれるので、追加もしやすくて、楽しい気持ちにさせてくれる。
そんでもって、飲み放題である。
料金の差が1080円だと言っても、ミニボンはアルコールを飲まないので、元を取ろうと思ったら、1杯が500円だとして、2人分の4杯飲まなきゃいけない。
それでも、どうにか4杯は飲んで、その後は、少しセーブして、「リボンナポリン」なる炭酸系のジュースを頼んだ。
少し休憩の意味もあるけれども、このリボンナポリンも大阪じゃ飲めないものね。

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ということで、セーブしたお陰で、そこそこ気分も良い状態でレストランを出ることが出来た。
さて、こんどはサッポロビール博物館だ。
予約した13時30分に行くと、案内役のお姉さんが来て、今回のツアーは、凡とミニボン2人の貸し切りだという。
そこで、博物館の中を、説明を聞きながら少し早めに回っていく。
この博物館は、フリーで回ることも出来るのだけれど、今回は500円を払ってツアーにして正解だった。
フリーで見て回ったら、ついつい説明を読んだりして、もっと時間が掛かっていたかもしれない。
思ったより早く見て回って、最後は試飲である。
ツアーでは、ツアーでしか飲めない限定のビールを飲むことができる。
それが、「復刻札幌製麦酒」だ。
これは、無濾過で、非加熱なので、製造してすぐに飲める条件がないと飲むことが出来ないビールだ。
味は、かなり苦い。
でも、これが夏目漱石の飲んだビールかと思うと、買ってでも、もっと飲みたいと思った。
とはいうものの、漱石の草枕に登場するのは、サッポロビールじゃなくて、ヱビスではありますが。
このビールと飲み比べするのは、サッポロ生ビール黒ラベルだ。
これもまた、美味しい。

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さて、ミニボンの試飲のビールも頂いて、すっかり酔いが回ってしまった。
さて、これで試飲も終わったので、ツアーも終わりかなと思ったら、今サッポロビールがオススメしているビールの美味しい注ぎ方を紹介しても良いかという。
もちろん、それは良いに決まっているので、お願いをしたら、黒ラベルの缶ビールと足つきのグラスを持って来た。
美味しいビールを飲むためには、ビールの注ぎ方も重要で、その為には、グラスに3回に分けて注ぐ方法を、サッポロビールではおすすめしているという。
そうして注ぐと、細かい泡が蓋となって、ビールが美味しいまま保てるらしい。
凡には、ビールの泡は不要である。
だって、泡が無い方が飲みやすいじゃない。
それに、泡になるっていう事は、あの泡には不純物、詰まりは旨味成分が含まれている訳で、それを泡にしちゃうと、旨味を逃して飲んでいるようなことになりはしないだろうか。
ということで、ビールの泡不要論は、以前のブログに書いたことがあって、お時間が有り余ってられましたら、見てみてくださいませね。
ブログ「ビールに泡は必要か」は、⇒⇒⇒こちらから。
https://tairabonzou.jp/201102_article_1_html

という説明を受けて、最後に泡の綺麗なビールが1杯お姉さんの前にある。
普段なら、ここでジャンケンをして、買った人がこのビールを味わうらしいのですが、何しろ今回は、凡とミニボンの貸し切り。
なので、凡が飲むことになった。
泡の綺麗なビールと、少し缶に残っているビールとを飲み比べてみる。
感想を聞かれて「泡の綺麗な方がまろやかですね。」なんて、思ってもいないことを言ってみたりしたのですが、まあビールなので、美味しいには違いない。
とはいうものの、この最後の1杯が効いた。
ミニボンも、終わってから、ビールを飲みあぐねている凡を見るのは珍しいと驚いていた。
だって、体調不調だものね。
それに、ビールもアルコールだから、酔っぱらうものね。

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(これがオススメの注ぎ方。泡はいらないよ。)

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(ちょうど行った日に発売されたノンアルをプレゼントで貰う)
さて、楽しい時間も過ぎて、残り時間は少ない。
バスで大通りまで移動して、そこからブラブラ駅まで歩いて帰ろうかと思っていたら、ミニボンがお菓子屋さんへ寄ってみたいという。
とはいうものの、時間がそこまでない。
なので、札幌駅に近いところにある六花亭さんに行ってみることにした。
1階は、お土産売り場になっていて、ミニボンが職場へのお土産などを買った。
凡は、マルセイのバターサンドに使われているバターというのを購入。
これは、朝食のパンに塗って食べる用だ。
そして、最後の最後の時間に、2階で小さなアイスを立ち食いして店を出る。
駆け足だったけれど、これもまた札幌したなと嬉しかった。

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(1階の売り場)

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(2階の立ち食いのイートインで、アイスを食べる)
さて、札幌駅から、空港へJRで向かう。
帰路の飛行機は、
札幌新千歳空港、17時55分発。ANA780便。
またもや、機体後方の2席を予約していたので、これは快適だ。
札幌の楽しかった時間も過ぎて、今からは帰路のオマケの時間だ。
離陸して暫くすると、少しばかり、気持ちが悪い。
これは風邪のせいなのか、或いは、ビールの飲み過ぎなのか。
まずは、風邪薬を飲んでみたが、どうも風邪の症状じゃない。
頭が痛くて、ムカムカする。
どう考えても、ビールの飲み過ぎだ。
こんな機内で飲み過ぎになったら、どうすることもできやしない。
これから人生で初めてシートのポケットに挟んである、紙の袋を使うことになるのだろうか。
なんてことを考えながら、クスリを取り出す。
二日酔いの時に凡が信頼を置いている韓国の薬を飲む。
成分を見たら、たぶんだけれど、胃腸薬成分以外にも、抗ヒスタミン薬なんかも含まれているのかもしれなくて、これが効くんだと凡は思っている。
かもしれないというのは、パッケージの文字を調べて見たのですが、何しろハングルなので、詳細は解らないままだ。

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(二日酔いの時に頼りにしている韓国の薬)
んでもって、更に、上海で買った制酸剤と、さらに制酸を持続させるために、釜山で買ったH2ブロッカーも飲んだ。
同じ成分が重なっているのかもしれないが、何しろ文字が読めないので仕方がない。
とはいうものの、そんな薬で、何とか伊丹まで持ちこたえる。

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(H2ブロッカーなのだけれど、釜山で二日酔いの薬と言ったら、これを出されたので、こんな時にも効くのじゃないかと飲んでみる。)

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(これは上海で買った制酸剤で、成分がダブるかもしれないけれど、症状に負けて飲んでみる。)
伊丹空港着、19時50分。
大阪モノレールで自宅に戻る。
ということで、体調不良ではあったものの、やっぱり行って良かった。
んでもって、二日酔いならぬ本日酔いの症状に勝てずに、グッタリと自宅の布団に横になったのであります。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    凡蔵さん、外国の方の日本食の食べ方って面白い場合がありますよね
    正しい食べ方を教えてあげたい気もしますが、ついつい黙って見ちゃいますね(笑)
    先日の北海道旅行の時に話したタイ人も日本食の中で納豆が一番好きだと言ったのでビックリしましたが、韓国人も好きな人が多いようですね
    おっ、サッポロビール園に行かれたんですね
    なかなか良い雰囲気ですよね
    他にも美味しいジンギスカン屋はあるでしょうが、この雰囲気はここだけですからね!
    博物館も見学されたんですね
    ツアー代500円ですか?
    自分の時は払ったかどうか覚えてません
    自分は有料の飲み比べ的試飲を下?の売店でした記憶があります
    それにしてもかなり飲まれましたね~
    機内でアレコレ薬を、しかもハングルで書かれた謎の薬を色々飲まれましたね
    効き目が強過ぎて逆に気持ち悪くならなかったでしょうか?

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    納豆って、日本人でも苦手な人がいるぐらいなのに、海外の人に人気があるというのも面白いですね。
    玉子は、韓国の人は、チムジルバンに入った後に、ゆで玉子を食べるそうだから、これは好きなんだと思うのですが、生を飲むのは、これは好きなのでしょうか。そんなな食べ方の違いを見るのも楽しいですよね。
    んでもって、サッポロビール園は、ゆけむりさんに、ケッセルホールの事を聞いていたので、迷わずレストランを指定することができました。これがもし、聞いていなかったら、他のレストランにしたかもです。
    ツアー代は、ビールも付いていて、綺麗なお姉さんも付いて回ってくれて、500円は良かったです。

  3. ゆけむり より:

    実は自分も納豆が大の苦手ですm(_ _;)m
    ところでビール園限定のファイブスターは飲まれましたか?

  4. 凡蔵。 より:

    ジンギスカンでも飲み放題を選択しましたので、それは飲んでないんですね。ファイブスターというのも、ゆけむりさんのブログで知っていたので、飲み放題を止めて、それを飲もうかと思っていたのですが、流れで飲み放題にしてしまいました。んでもって、レストラン以外でも飲めたのでしょうか。でも、もう飲み過ぎで飲めませんでした。

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