平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(853)。アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(304)東京その3。

1月22日(月曜日)、中島みゆきさんの夜会工場vol.2を見に行く途中で、静岡市で寄り道であります。
今日のホテルは、中島屋グランドホテルさんだ。
ホテルを予約するときに、他にもっと安いホテルもあったのだけれど、夜会工場vol.2に行くのに、「中島屋」というのは、ちょっとうれしくもある。
なので、名前で決めた。

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チェックインをして部屋に入ると、まあ、標準的なビジネスホテルである。
しかし、トイレとバスのユニットの戸を開けて、バスタブを見た時に、後悔をした。
バスタブに、黒くて太いヘアが落ちているのだ。
しかも下のヘアだ。
凡が、一瞥しただけでも解るもので、しかも、3本もバスタブに落ちている。
凡は、ホテルについては、設備などのハードの部分は、あまり問わない。
内装が古くても、テーブルが剥げてても、部屋に穴が開いていたって、別に構わない。
でも、清潔と安心については、選ぶときの判断の重要ポイントと考えている。
やっぱり、掃除はされていて、部屋は清潔じゃないとね。
これなら、もっと安いホテルもあったし、そっちにすれば良かったと思う。
いつもは、安い方を選択するので、そんなこともあるかと思うけれど、わざわざ高い方を選択して、これだったら、意味ないものね。
ということがあったのですが、気を取り直して、夕食でも食べに行こう。
駅の観光案内所で聞いた、「二六丸」さんに行くことにした。
おでん以外も、お酒のアテがあるそうだからだ。
お店に入ったら、時間も早かったせいか、凡以外には、奥に1組いるだけである。

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若いお姉さんに、おでん以外のオススメを聞いたら、「静岡以外の人ですか。」と問う。
そうだと答えると、「、、、、。」。
問うたのはお姉さんなのに、答えがない。
どれがいいかなと聞くと、「黒はんぺん?」と何故か質問口調で返ってきた。
どうにも、話が噛みあわない。
とはいうものの、そこは若いお姉さんである。
可愛いから、それでも、お姉さんを見てる分には心地良いので、良しとした。

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貝や干物を焼くコンロがあったので、少し焼いてみたり、あと、お刺身とか、黒はんぺん?のフライなどを注文して、少し飲んでいたけれども、広いスペースで1人飲んでいるのも寂しいし、値段もメニューを見ると安くもないので、一旦店を出た。
会計したら、5475円。
そこで、お腹もやや満ちたし、夜の静岡を歩いて見る。
駅前は、風俗の案内所もあり、なかなか雰囲気は良い。
風俗の案内所があるのが嬉しいのかと言われるかもしれないが、凡は別に行きたい訳じゃない。
そういうのがある雑多な街が好きなのである。
そして、観光案内所で紹介された、青葉横丁や青葉おでん街まで歩いて見る。
横丁には、ずらっとおでんのお店が続く。
入ってみるかと、順番にのれんの奥を覗きながら歩いて見るが、これだと決め手のあるお店には出会えずに、何となく入りそびれていたら、向こうの方に、ネオンの看板が見える。
ネオンと言っても、大衆居酒屋っぽいネオンサインだ。
なので、前まで行ってみると、果たして感じの良いお店じゃないか。
「大村バー」さん。

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お店に入ると、意外と広く、入って左側は座敷になっていて、ほぼ満席状態。
右奥には、カーブを描いたカウンターがあって、凡はカウンターに案内される。
カウンター席の後ろが池のような造りになっていて、鯉だったかが泳いでいて、そんなのがあるとは知らなかったので、池に落ちそうになった。

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周りを見渡すと、みんな楽しそうにやっている。
地元の人も多い感じだし、何よりお客さんも多くて、繁盛している。
これは、正解かもしれないと感じた。
メニューの数も豊富だし、美味しそうである。
まずは、焼き鳥や柳川などを注文。
この柳川が、ドジョウがビッシリ入っていて、なかなかの値打ちものだった。
店内には、年配のスタッフやお兄ちゃん、そして、若い女の子のスタッフもいる。
若い女の子のスタッフが来たタイミングを見計らって、お酒を追加。

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ただ、さっきのお店で少々飲み食いしたものだから、お腹は膨れている。
食べたいメニューもあるのだけれど、もうそんなにも食べられはしない。
なので、おとなしいメニューにシフトチェンジして、冷や奴、しらすおろしなどをチョイスした。
メニューに、「海つぼ」「ながらみ」というのがあったので、これは何かと聞いたら、どちらも貝で、若い兄ちゃんは、海つぼの方が、美味しいと断言したので、それを注文。
歯ごたえが良いという。
こういうのは、気持ちが良いね。
とはいうものの、もうお腹いっぱいだし、少しばかり飲み過ぎた。
若い女の子のスタッフを眺めながら、やっていたいけれども、もうすぐ閉店時間とのことなので、店を出た。
会計したら、4190円。
それにしても、もうお腹もいっぱいだし、お腹いっぱいであるゆえに、ビールも入らない。
とはいうものの、すぐそこに、静岡おでんのお店がある。
静岡おでんなんてものは、そこまで、美味しいというものじゃないだろう。
これは食べもしないで乱暴に言う凡の想像なんだけれどね。
もともと、おでんなんて、そんなものだ。
静岡おでんに限らずね。
なので、食べなくても、別にどうということもない。
とはいうものの、静岡なんて、次にいつ来るか分からない。
今回は、時間があったので、途中下車したけれども、次にあるみゆきさんのコンサートでは、そのまま通過してしまうだろう。
なので、食べておきたい気持ちもあるのだ。
なので、もう1度、横丁を覗く。
もうどこでもいいやという気持ちで、誰もお客のいないお店に入った。

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「幸多路(こうたろう)」さん。
ビールを注文すると、自分でケースから取ってくれという。
お姉さんが、冷蔵ケースまで移動できないほどの小さなお店だからだ。
そして、おでんを少しばかり。

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壁に目をやると、ケンミンショウのはるみちゃんの写真があった。
「可愛かったですか。」と聞いたら、反応が薄かった。
絶対に可愛いはずだから、或いは、嫉妬なのか。
なんてね。

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おでんを食べていると、お姉さんが、ウチの特徴は、化学調味料を使ってないことだと言った。
昆布とカツオだけで、醤油や、塩、砂糖も使ってないという。
それで、これだけしっかりした味が出せるものだと思ったら、静岡おでんの名物「ふわ」などは、予め醤油で煮たものを、ここで一緒に煮ているので、そのふわにしみ込んだ醤油も味として出ているという。
因みに、「ふわ」とは、牛の肺だそうです。
それは、凡は堪忍してもらいたい。
それにしても、凡は、そんなことを聞くたびに、どうして化学調味料を使わないのだろうと思う。
美味しくて、かつ手軽なのに。
折角、科学者が苦労して発明した便利な調味料を、あえて使わないということに価値を見出すのは、文明の進化を自ら放棄しているのと同じだとは思わないのだろうか。
化学調味料を使わないのが上等で、化学調味料は下品。
無意味だ。
そんなことを言うなら、世の料理人たちは、味噌も、醤油も、ソースも、使う事を否定すればよい。
突き詰めて言うなら、それらもまた、ある時期に人類が発明したものである。
その当時の化学調味料。
それに、そんなことを言うお店が使っている味噌や醤油だって、成分を見たら、アミノ酸やら、なんやら、色んなものが使われているし、その原料の、例えば、大豆や、米なども、どこかの種苗会社が作った、1代限りの、植えても芽の出てこないタネから作られた大豆、米である。
極めて不自然で、極めて人工的なタネから作られたものを原材料にした、自然調味料。
気持ち悪いじゃないか。
最近は、オーガニックなどというものを、謳い文句にして提供しているお店もあるけれども、そんな人たちには、「まず、タネを疑え!」と言いたいのである。
などと、凡の持論を持ち出しても、仕方がない。
目の前のお姉さんは、そんなことは知らない訳で、「へえ、スゴイですね。それで、こんな味がだせるんですね。」などと、そんな言葉を口に出してみる。
それに、お姉さんは、味噌も醤油も使わずに、昆布とカツオだけで出汁を取っていると言ってるのだから、これはまちがいなく、自然調味料のみだと言っても間違いじゃない。
お姉さんは、間違ってはいないのである。
テレビを見ながら、お姉さんと少し話して、「ごめん、もうお腹いっぱいで飲めないから、ホテルに帰る。次に静岡に来た時は、1軒目にお店に寄るからね。」と言い訳を言って店を出た。
会計は、1950円。
さすがに、お腹いっぱいで、ホテルに戻って、シャワーもせずにベッドに横になった。
さて、明日はどうしようかとテレビを見る。
というのも、昨日から東京では大雪で混乱しているという。
なので、その影響で新幹線も、どうなるか分からない。
始めの予定では、身延山の久遠寺に行く予定だった。
でも、それは諦めた方が良さそうだ。
なら、市内の静岡浅間神社でも行こうかと予定を変更して、そのまま寝た。
ただ、もうこの時点で、飲み過ぎで頭が痛い。
持って来た薬をみながら、胃腸薬や、痛み止めを服用。

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(尿酸値の薬やら、コレステロールの薬屋ら、飲み過ぎの薬やら。)
さて、次の日。
1月23日(火曜日)。
朝になっても、まだ頭が痛い。
朝一にすることは、薬を飲むことだ。
今回は、朝食付きのプランだから、朝食会場行く。
メニューは、普通のビジネスホテルの朝食だったが、外に食べに行かなくても良いので、その点だけは良かったか。
さて、まだ早いけれど、静岡浅間神社へお参りに行こう。
何しろ、早くそれを片付けないと、今日のメインは、あくまでもみゆきさんの夜会工場vol.2なのであるから。
新幹線が遅れていても、何としても行かなければならない。
9時ごろチェックアウト。
駅から路線バスで浅間神社へ行く。
浅間(せんげん)神社は、神部(かんべ)神社、浅間(あさま)神社、大歳御祖(おおとしみおや)神社の三社を総称したものだそうだ。
その三社以外にも、摂社、末社もお参りをして回る。
本殿の横の方に、麓山(はやま)神社というのがあるというので、行ってみることにしたが、その途中に「百段階段」というものがある。
正しく、百段あるのだろう。
その階段の勾配が急な事。
途中まで上ったら、急に怖くなってきた。
凡は、悲しいほどの高所恐怖症だ。
もう、途中からは、階段についている手すりの鎖を握り締めて、他の人が見たら、ほぼ四つん這い状態で、足許の階段だけを見て、「後ろを見るな、後ろをみるな、大丈夫だ、凡は、怖くない。」と念仏のように唱えながら上がる。
ただ、早くこの階段を登り切りたかったので、前かがみになって、必死になって急いで上ったら、もう足がガクガク。
そのまま勢い余って、というか足が上がらずに、前のめりにコケタ。
コケル途中に、こういう場合、ガンバッテ持ちこたえようとして、手などを付いてはイケナイ、ただ、自然に任せるのだと言い聞かせながら身体の力を緩めたお陰か、スッテンコロリンとコケて、コートが雨上がりの泥で汚れはしたが、怪我をすることはなかった。
何しろ、一昨年は、交差点でコケタだけで、鎖骨を骨折したものね。
その経験が役に立った。
骨折も1度ぐらいはしておくものだ。

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(百段階段を震えながらパチリ)
そして麓山神社を参拝したら、またこの階段を降りなければいけないのかと思うと、もう足が震える。
横に道はないかと探したら、果たして緩やかな道があったので、そこからまた正面まで戻る。
そんなことで、無事に静岡浅間神社をお参りしたら、今日の静岡での予定は終了。
早いうちに、東京へ向かおう。
神社から、歩いて駅まで行く途中に、感じの良さそうな食堂があったので入る。
「岩久食堂」さん。

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オムライスも美味しそうだし、五目ラーメンも美味しそうだ。
でも、両方を一品で注文するのも、贅沢か。
迷った末に、どちらも、値段が少しだけ安い、チキンライスとラーメンにした。
どこまでも、小心者の凡である。
味は、どちらも、昔ながらのお味。
ラーメンは、生姜が効いてるように感じた。
また、オムライスは、しっかりとしたケチャップ味
静岡で、こんな食堂もいいなと思った。
両方で、1300円。
地元の人の来るお店は、小さいけれども、美味しかったです。
そのまま、静岡駅まで歩いて行って、12時20分発のこだまに乗る。
さて、いよいよ東京。
そして、いよいよ、みゆきさんだ。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    バスルームに怪しいヘアが落ちているのは嫌ですね
    しかも高いホテルにしたのに、これだと本当にガッカリですよね(T_T)
    二六丸のお姉さんの「静岡以外の人ですか?」ってのはこれまた微妙ですね
    お店のお奨めを聞きたいのだから、その辺は阿吽の呼吸で答えてほしいですね
    次のお店はカウンター席の後ろの池があるんですね
    酔っ払って落ちる人が時々いるでしょうね
    1軒目2軒目とかなり食べたのに、更にもう一軒行きましたか
    こちらははるみちゃんが来たんですね
    可愛いかとの問いに反応が薄いのはなぜでしょうね???
    それにしても凡蔵さんかなり多くの薬を服用されているんですね
    それでいてこの食べっぷり、飲みっぷり、旅ならではでしょうかね?

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    私は、ホテルの気になるポイントとしては、掃除が1番にきます。
    清潔であれば、他はどうでもよいぐらいに思います。
    なので、わざわざ、高いホテルにしたのに、ガッカリでした。
    んでもって、2軒目のお店は、私も、酔っぱらって、浮かれ調子でカウンターの後ろを歩いていたので、本当に、落っこちそうになりましたよ。おっと、アブナイって感じで。
    でも、良いお店でしたよ。
    はるみちゃんは、会いたかったなあ。
    きっと、可愛かっただろうなあ。
    んでもって、薬は、結構飲んでますよ。
    尿酸値とか、コレステロール値とか、中性脂肪値とか、あとは、足が痛いので、痛み止め、それに鼻炎の薬。
    でも、旅先に持って行くのは、何と言っても、二日酔いの薬ですね。
    これだけは、忘れちゃダメです。
    特に、最近は、弱くなってしまって、すぐに頭が痛くなったり、吐き気がしたり。
    その前に、二日酔い予防の薬もあったな。
    と、そんな薬を用意する前に、飲み過ぎなければよいのですけれどね。

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