平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(843)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(295)

12月6日(水曜日)。
中島みゆきさんの夜会工場vol.2の福岡公演の次の日である。
ここからは、ほぼ旅行記になります。
そして、みゆきさんの話も少しね。
ホテルで、窓の外の列車の音で気持ち良く目覚める。
シャワーをして、鏡を見ると、酷い顔だ。
男の歴史は顔に出るという。
今、目の前の鏡に映し出される顔は、鼻は花粉症でかみ過ぎたので大きく膨らんでいるし、身の下には加齢による弛みがあり、ほっぺたは重力に協力的に垂れ下がっている。
どう推測したって、ロクな歴史は歩んでいないことは、誰が見ても明白だ。
これじゃ、みゆきさんどころか、女の子にモテる訳がない。
とはいうものの、それが凡なのでありますから、仕方がない。
1階のロビーの横の食堂に向かう。
簡単な朝食が付いているからだ。
玉子液で作られた冷凍のオムレツが懐かしい。

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さて、今日は、昨夜決めた宗像大社に行ってみよう。
駅のホームにでると、駅そばならぬ駅ラーメンがあったので入ってみた。
朝ラーセット400円を頂く。
駅のラーメン屋としては、なかなか美味しく、朝からラーメンもありだなと思う。

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JR博多駅から東郷駅に移動して、さらにバスで宗像大社まで移動した。
宗像大社は、沖ノ島の沖津宮に田心姫神(たごりひめのかみ)、大島の中津宮に湍津姫神(たぎつひめのかみ)、そして、今凡がいる宗像市の辺津宮に市杵島姫命(いちきしまひめのかみ)が祀られている。
天照大神の御子神で、女性の神様です。
古来より、天皇家をお守りする役目をしていたそうです。
バスから降りると、まずは、本殿にお参りをする。
いつもなら、「中島みゆきさんと、縁がありますように、、、むにゃむにゃむにゃ。」とお願するところなのですが、女性の神様なので、そこは嫉妬されても困るので、無難なお願いをする。
そして、周囲にある末社、摂社を参拝して、奥にある第二宮、第三宮へもお参りをした。
まわりの雑木林も気持ちよく、また凡が訪れた時は、参拝者もまばらで、実に気持ちが良かった。

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続いて、高宮祭場を見に行く。
ここは、古代の祈りの形を残す神聖な場所だそうで、パワースポットとしても有名だ。

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そして、神宝間に入る。
展示物を見て驚いた。
一階、二階にある展示物のほとんどが、国宝なのです。
国宝のオンパレード。
しかも、この辺りから出土した錆びた鉄の小片や、ガラスの器の割れた一欠片、そんなものが国宝なのだ。
ほんの小さな、知らない人が見たら、捨ててしまいそうな、小さなゴミのような欠片がである。
少しばかり失礼な書き方をしましたが、そんな小片が国宝だというのだから、その小片にどれだけの重要な価値や意味があるかということなのである。
そんなことを解らない凡は、想像力と歴史の知識の不足している愚であり凡なのでありまして、それでも国宝なのだから、兎に角、スゴイだろうなと、何となく感激しながら見たのであります。
さて、宗像大社を参拝したら、博多駅まで戻る。
折角の博多周辺を、ぶらぶら歩くも、目的はなし。
駅前通りを、キャナルシティまで歩いて、川端商店街を見て回り、天神まで来た。
そういえば、まだお昼を頂いていない。
天神あたりの地下にあるハンバーグ屋さんに入ってみることにした。

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メニューを見ると、俵型のハンバーグが美味しそうだ。
どれにしようかなと迷っていると、エビフライとセットになったものがあった。
こんなお店では、こんなセットも雰囲気だ。
若い女の子の定番的な感じが良い。
なので、それを注文。
サーブされた料理は、ハンバーグが写真で見るより、やや小ぶりで、やっぱりハンバーグのみのセットにするべきだったかと思っていると、カウンターの斜め前に若い女性が座っているのに気が付いた。
凡が座ったのは、テーブル席ではなくって、カウンターだ。
両側から向かい合って座るカウンターなのですが、真ん中に、お互いが見えないようにスリガラスの衝立のようなものが設置されている。
なので、斜め向かいの若い女性も、はっきりとはその顔をみることができない。
スリガラスだから、ぼやけている。
とはいうものの、その女性が美人であることがハッキリと見て取れるのである。
可愛いというより、顔かたちの整った美人である。
凡は、何気なく、その美人を見ていた。
注文したハンバーグを、パクリパクリとテンポよく口に運ぶ。
その食べっぷりが、潔くて小気味よい。
そして、その女性が凡より早く席を立った時に、その顔を見ると、やっぱり美人だったのである。
美人は、スリガラス越しでも美人なのである。
そんなことを見ていて、あることが気になった。
もし、今、このスリガラスの向こう側に、みゆきさんがいたなら、どうなんだろうと。
みゆきさんは、可愛くて、そして美人だ。
美人というのは、顔の輪郭、凹凸、肌の艶、目や鼻の付き方、その大小など、そんなパーツが、1つにまとまったときに、絶妙なバランスで配置される状態の事をいうのではないか。
なので、それを判断するには、出来るだけ多くの情報を必要とする。
沢山の情報を総合的に、無意識的に判断して、この人は美人だと判断するのだ。
それなのに、スリガラスを通して見ると、その情報量は極端に下がる。
ぼやけているから、細かいパーツを判断することができない。
ところが、さっきまでいたハンバーグをパクパク食べる女性はどうだ。
そんな少ない情報量でも、美人だったのである。
普通の女性がである。
それが、みゆきさんなのだから、さらに少ない情報量でも美人だと判断できるに違いないのである。
最近は、テレビも4Kとかいう情報量の多い画面の物が出てきている。
あれで、みゆきさんを見たなら、さぞかし実物に近い美しさを見ることが出来るだろう。
デジタルテレビは、画面に小さな小さな点を集めたものだ。
4Kというのは、その数が、とてつもなく多いということで、それだけ多いと、画像が鮮明に映し出される。
今、ここで、あの点の数をどんどん少なくしていったら、どうなるだろうと考える。
つまり、情報量を少なくしていくのだ。
今回、凡は、みゆきさんの歌姫を歌う白シャツにジーンズの写真を加工してみた。
写真のみゆきさんは、それはそれは美しい。
それを、モザイクをかけて、情報量を少なくしてみる。
やっぱり、美人である。
そして、更に、情報量を少なくしてみる。
点の大きさが大きくなって、顔の輪郭も解らなくなる。
ただ、それでも、何となく、美人であることが解る。
そんな風に、点を少なくしてゆく。
1万コマあったのを、1000コマにして、更に、100コマにして、それを10コマにして、最後は、1コマにする。
1コマというと、みゆきさんの顔も、ただ1色の1つの点になってしまう。
さて、その1色の1つの点をみて、それで、みゆきさんの美しさを、その点に発見できるだろうか。
今の凡には、そこに、みゆきさんの美しさを発見できるかどうかは、自信がない。
でも、1つの点にまでなったなら、もうそれは、こころで感じるしかないのかもしれない。
そうなったら、目という器官なんて、役に立たない。
その1つの点を目の前にして、凡は目をつむることにしよう。
そして、その1つの点に、みゆきさんを発見できるまで集中するのである。
とはいうものの、やっぱり、そんなことをするよりも、情報量の多いみゆきさんを、目の前で見たいのでありますので、情報量を減らすなんてことはやめておこう。
情報量のとびっきり多いみゆきさんを、見たいのであります。
スリガラス越しの美人よりも、やっぱり直にみえる美人がよいに決まっているじゃない。

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(元の写真のみゆきさん)

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(ほんの少し情報量を減らす。でも、美人だ)

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(これでも美人だと解る)

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(かなりコマ数が少なくなったけれど、これでも素敵に見える)

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(かなり抽象的になってきた。でも、普通の人じゃないことは分かる)

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(ここまでになっちゃっても、何故か愛おしいのは、やっぱり美人だってことだ。凡のモザイクのソフトでは、ここまでしかできなかったが、たとえ1つの色のついた点になっても、そこに美しさを発見できるはずだ。)

さて、美味しいハンバーグを頂いたら、時間が早いけれど、空港へ向かおう。
チェックインをしたら、まだ時間がたっぷりある。
ということは、最後の仕上げをする必要があるだろう。
空港の居酒屋のような食堂のようなお店で1杯。
とり天などの九州名物を頂く。
そして、少しばかり良い気分になって、帰路の飛行機に乗り込んだ。
19時20分、福岡発。ANA430便。
20時35分、伊丹着。
今回は、中島みゆきさんの夜会工場vol.2も、3階からと、遠くから見るだけだったけれど、やっぱり素敵で素敵で素敵なみゆきさんを見ることができて、良かったと、しみじみ思う凡なのでありました。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    あけましておめでとうございます
    もう新しい年になってしまいましたが、昨年は色々お世話になりました
    今年も宜しくお願いしますm(__)m
    朝ラー400円はお安いですね
    旅先ではこんなセットが嬉しいんですよね!
    宗像大社ですか
    こちらも一度は見てみたいです
    天神近くのハンバーグ屋さんですが、こちらエスカレーターのすぐ脇のお店ではありませんか?
    勘違いだったらごめんなさいm(__)m
    あ~、なんだか福岡へ行きたくなってきましたよ!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    駅のラーメンは、ちょっと発見した時は、嬉しかったです。メチャ美味しいということでなくても、駅の構内にあるだけで、それが嬉しいんですよね。
    そんでもって、ハンバーグ屋さんは、そう天神の地下のお店です。ひょっとして、ゆけむりさんも行かれましたか?
    なんて、書いてると、また、行きたくなって来ましたよ。

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