散散歩歩。(809)上海で中華料理の夕食を食べない旅(6)。

6月11日(日曜日)
朝、ホテルから出て、思いもしなかった静安寺というお寺や、その周辺を散策したら、今日の予定の豫園に向かう。
久光百貨店の下から、地下鉄で南京東路へ行き、そこで乗り換えて1駅で、地下鉄豫園駅だ。
地上に出ると、豫園へ行くのかなという人がチラホラといて、同じ方向に向かって歩いて行くと、急に人が多くなったと思ったら、これぞ中国の歴史的建築と思われるような建物群が見えて来た。
どれもが商業施設のような建物に見えるし、たぶん昔からのものでなくて、最近に客の目を引くように建てたものだろうけれど、その迫力は本物そのものだ。
或いは、本当の本物だったのかな。

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(豫園の周りには楽しいお店がたくさん。)
この辺りは、豫園商城とよばれる美味しいお店や、お土産物や工芸品を売るお店が、これまた昔の中国風の建物群の中に、ずらっと並んでいる。
見て回るだけでも楽しいエリアだ。
そうだ、朝食も食べてないので、ちょうど豫園には、美味しい小籠包のお店があるという。
今ちょうど、豫園にいる訳だから、これは食べてみなくちゃ。
と、探していると、それらしきお店があったので入ってみる。
カウンターにずらりと料理がならんでいて、それをセルフで取って最後に会計をする。
ガイドブックに載る有名なお店だけれど、何とも庶民的な雰囲気だ。

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小籠包みたいなのと、豆腐のスープのようなものを選んだ。
後で、レシートで確認すると、蟹粉小籠包38元と仙山豆腐花12元だった。
小籠包の方は、最近は、台湾の鼎泰豊のイメージがあるせいか、他のお店で食べると皮が厚く感じるが、このお店もまた、皮が肉厚で、もっちりとした食感なのが、ちょっと胃にもたれそうだ。
そして、豆腐花の方は、薄味で小さなエビのチリメンジャコみたいなのが入っていた。
ただ、これでお腹がいっぱいになったら、ちょっと折角の上海が勿体ない気がして、申し訳ないけれど、半分残した。

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(ふと階段を見ると、こんなテープが)
そして、店を出ようと思ったら、2階にも続いていて、その階段に「More Delicious Food on 2F」と書かれたテープを発見した。
詰まりは、美味しい料理は2階にありますという訳だ。
「しまった。」折角の上海なんだから、それなら2階で食べれば良かったと思った。
お店を出るときに店名を見たら「上海南翔小籠包」と看板が掛かっていた。
ただ、この時点での「しまった。」は、まだ本当のしまったではなかったのである。

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(お店の看板、ちょっと名前が違うような)
それから賑やかな豫園商城の周りを歩いていると、長い行列の出来ているお店を見つける。
近くに寄って、その店名を見てみると、「南翔饅頭店」とあった。
「あっ。」と思って、ガイドブックを開いたら、有名なお店は、さっきの上海南翔小籠包ではなくて、こっちの南翔饅頭店の方だった。
ただ、並んでいたのは、お店の方じゃなくて、テイクアウトのチューチュー吸う大きな小籠包のお店だったが。
それにしても、凡のやることは、いつも行き当たりばったりで、失敗する。
とはいうものの、凡の食べたお店だって、これはこれで美味しかったのではあります。
ただ、凡には、ちょっと重すぎただけでね。

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(こっちがガイドブックに載っているお店だった。)

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(これはチューチュー吸うタイプの小籠包に並んでいる人たち)
豫園商城の中に、城隍廟という道教寺院があったので入ってみる。
お金が貯まる神様もいらっしゃったのだけれど、どうせ凡にはご利益は廻ってこないだろう。
今まで、何百、何千回と、神様や仏さまにお願いをしたけれども、願いが叶ったことは、まだ1度もないものね。
みゆきさんに会えますようにって、何度もお願いしてるのに、まだ会えないものね。
宝くじが当たりますようにって、何度もお願いしてるのに、まだ当たらないものね。
サラサラロングヘア―の白のニットのミニのワンピースの20歳ぐらいの女の子が、わんさか凡に寄ってきて優しくしてくれますようにって、お願いしているのに、まだ可愛い女の子は寄ってこないもんね。
と、欲の塊の凡。
まあ、そんな話は、今は置いておきまして、観光を素直に楽しもう。
後で、ガイドブックを見たら、近くに白雲観という道教寺院もあったようなので、そっちも行ってみたら良かったと思った。

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(道教寺院の神様。何の神様かは不明)
豫園の入口近くには、池があって、九曲橋と言うギザギザの橋が掛けられていて、ここが、桑田佳祐さんがビデオ撮影した場所だ。
有名な場所なので、さすがに橋の上は人だらけだ。

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その中央に湖心亭という名前の建物があった。
覗いてみると、男性の方がお茶の葉っぱを釜で炒っている。
お茶の葉は、摘まれると、その時点から発酵していく。
完全に発酵すると紅茶になる。
途中で発酵を止めたものがウーロン茶だ。
そんでもって、すぐに発酵を止めるのが煎茶だ。
日本では、お茶の葉を、摘んだらすぐに蒸して発酵を止める。
中国では、これを釜で炒ることによって熱を加えて発酵をとめるのである。
日本でも、嬉野の地方で、釜炒りの煎茶というのを作っていたけれど、今は、蒸して発酵を止める方が主流になっている。
何で、こんなに詳しいかというと、凡は日本茶インストラクターの資格を持っているのであります。
以前の仕事が日本茶の販売だったのね。

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まあ、そんなことは置いておきまして、釜炒りは珍しいので見ていたら、お姉さんが試飲をするかという。
まあ、それも一興かと思って、椅子に座ったら、西洋人とガイドの中国人が一緒に座った。
試飲をしたお茶は、まあこんなものかと思った。
少し葉っぱをケチっていたもの。
あの試飲の味じゃ、他の人は買わないだろうな。
でも、試飲もさせて頂いたし、折角だから買って行こう。
上海の近くに杭州という場所があって、そこは龍井茶(ロンジンチャ)が有名だ。
値段は様々で、その中でも安い方の新茶だというものを買うことにする。
50gで120元だった。
お姉さんが、50gじゃ少ないよ。100gでどうだというので、それはそうだなと思って、100gでいいというと、最終的に袋に詰めるときに、あとこれだけ入るから、それも入れとくかというので、オッケーと言う。
後で、会計をしたら、300元だった。
日本円で4900円ぐらいか。
「はあ。」とため息1つ。
日本で、100g5000円なんてお茶は、高級過ぎて買おうとも思わない筈だ。
それが、今日は油断して買ってしまった。
どうにも、外貨計算が出来なくて、始めの50g120元だって、何となく1200円ぐらいかなと勘違いしてしまう。
レートの感覚もマヒしてるんだな。
でも、試飲もしたしね。
そういえば、一緒に試飲をした西洋人は、試飲が終わったら、スッと、どこかへ行ってしまったな。
とはいうものの、後で知ったことですが、このお店は、220年以上の歴史を持つ上海で1番古いお茶のお店だそうです。
まあ、記念になって良かったかな。

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(池の外から見た湖心亭)
さてさて、そんでもってである。
そんでもって、豫園なのであります。
今までの話は、豫園の周辺に広がる飲食店やお土産物屋さんの話だった。
それだけ、お店を回るのも楽しかったのではあります。
いよいよ、目的の豫園に入る。
入場料40元。
豫園は、明代の16世紀後半に上海出身の役人が父親のために築かせた庭園で、これぞ正しく凡がイメージする中国芸術の粋だという建物や造作が、2万平米の敷地に、これでもかというぐらいに展開されている。
兎に角、美しいということに尽きるのである。
迷路のように入り組んだ作りの建物の、そこかしこに、これまた細かな細工が施されている。
波打つような壁や、反り返った屋根。
その1つ1つが、これまた絶妙な角度で重なりあって、見るものを楽しませる。
渡り廊下1つ取っても、真っすぐじゃないんですよね。
微妙に左右にずれていたり、上下に高低差があったり、その角度が、計算されて作られている。
すばらしい。
そんな風に豫園を回っていると、感じるのは、全てを新しく修理するのではなく、あるところは、屋根も朽ちかけてというほどでもないけれど、年数を感じさせる部分もそのままにしてあるのである。
これがまた良い。
瓦屋根の古くなったところから、草が生えているのは、何とも美しく感じた。
日本じゃ、こんな状態にはしておかないだろうな。

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(屋根の上の雑草が美しい)
ということで、目的の1つの豫園を見ることが出来て、これで今日の目的の3分の1が達せられた。
あとの目的は、南京東路と外灘だけれど、外灘は夕方も綺麗だそうだから、もう少し遅くても良いだろう。
ということで、それまでの時間は、ジャッキーチェン博物館というのがあるので、そこでも行ってみようかなと思う。

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(豫園は、歩道も美しいなあ)

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コメント

  1. ゆけむり より:

    小籠包はガイドブックのお店ではなかったようですが、それなりに美味しかったんですね
    チューチュー吸う大きなのは見た事無いのですが、最近の流行りなんですかね?
    さすが凡蔵さん、お茶に関しては凄く詳しいですね
    それにしても100g5000円って考えるとケチャクチャ高いですよね
    でもそれだけきっと美味しいんでしょうね
    あっ、そういえば台湾の凍頂烏龍茶なんかもすごく高かったですよね
    豫園の中ではなく、その周りには売り子がたくさんいて、もうしつこいぐらいの買って買って攻撃がありませんでしたか?
    自分の時はバスの中まで入ってきて売りつけようとしていましたよ
    そうそう例のマッサージですが、ベトナムではホテルのロビーにまで平気で入ってきていましたよ
    恐らくフロントマンも公認と言うか、お目こぼししているんだなと感じましたよ
    中国ではあまりそう言ったのは記憶にないんですけどね・・・

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    小籠包は、正直言って美味しかったですが、どこにでもある味でした。日本でも、その辺で食べられる感じ。
    チューチュー吸うのは、大きな1個の小籠包で、ストローを刺して中の液体を飲むようになっているみたいです。
    並んでいたので、これは食べませんでした。
    んでもって、お茶は、前職にお茶の仕事をしていたので、ちょっと関心があって、買ってしまいました。でも、よく考えると、高いですよね~。台湾の凍頂烏龍茶は、大好きなんで、行くと必ず買うんですが、凍頂烏龍茶の方は、多少高くても、そんなものだろうなと思うのですが、今回のは、どうも普通より高いかもしれません。
    でも、美味しいお茶だし、記念だと思って買いました。
    そんでもって、豫園の近くの売り子さんですが、私が行った時は、いなかったですよ。声を掛けられることもなかったです。それよりも、南京東路やホテルの前の怪しげなお姉さんの声掛けの方が多かったかな。
    それから、ゆけむりさんも、2009年に上海に行ってられるんですね。
    旅行の食事の写真を拝見して、羨ましかったです。
    美味しそうな中華料理ばかりで。
    しかも、最後の夜は、上海蟹。これは最高ですね。
    今回は、2日目に、ゆけむりさんも行かれた蘇州にも行ってきました。なかなか良いところですね。
    船は乗りませんでしたが。

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