平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(792)「春の関西1デイパス」のちっちゃな旅(2)

4月28日(金曜日)。
JRのお得な切符「春の関西1デイパス」を使ってブラブラ出かけてみようしております。
まずは、京阪電車で京橋まで出て、JRのみどりの窓口で、今回の春の関西1デイパスの切符を買って、チラシも頂く。

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取り敢えず、昨夜の漠然とした予定としては姫路辺りに行くということだったので、京橋から08時34分発の東西線に乗り込む。
途中、席が空いたので座った。
んでもって、今日の予定を考えるべくチラシを出して見てみると、あることに気が付いた。
使える区間はJRの大回り乗車と同じだと思っていたのが、少しばかり違う。
なるほど、なるほどと、細かいところを見ていくと、大回り乗車では近江塩津駅までだったのが、更に先の敦賀駅まで行けるじゃないですか。
敦賀というと福井県だ。
ちょっとした旅気分が味わえるじゃない。
それに、凡は敦賀の駅に降りたことがない。
それなら、目的地は敦賀に決定である。
そうと決まったら、まだ訪れたことのない土地への期待が膨らんでくる。
乗っている東西線を尼崎駅で降りた。
敦賀駅までは2時間ちょっとかかるので、出来れば尼崎駅で軽く朝食でも食べたいなと思ったが、適当な店が探せず、結局コンビニでおにぎりとカレーパンを買ってホームに戻る。
09時09分発、新快速。湖西線経由敦賀行きに乗り込んだ。
大阪駅に着いたら、ダーと人が降りたので座れた。
少しだけ遠回りになったけれども、尼崎駅まで行った甲斐があったな。
車内は、連休直前ということもあってか満席で、京都を過ぎてもまだ人が多い。
学生さんや、年配のハイキングでもするようなそんな服装のグループなど、混んだまま山科を過ぎて湖西線を走る。
堅田駅で、少しばかり降りて行った。
近江今津駅で後ろの車両を切り離す。
湖西線というのは、あまり乗る機会もないので、進むうちに旅をしている気分が出てくる。
進行方向に向かって左側に座っていたので、比延から続く山々や、その裾野にちょこっと広がる田んぼを、ぼんやりと見ていた。
すると、マキノ駅の手前ぐらいで車掌さんが検札に回ってくる。
最近は、近郊では検札も少なくなってきてるので珍しいなと思って待っていると、4、5列前の座席から「大回りで。」と声がした。
見ると、75オーバーぐらいのオッチャンだった。
1人で大回り乗車を楽しんでいるようである。
のんびり列車に揺らるのには、ちょうど良い季節だよね。
11時15分、敦賀駅に到着。

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敦賀駅の駅舎は、北陸新幹線に向けて改装したばかりで、とても綺麗だ。
そこここに置かれた新幹線ののぼりやオブジェが、新幹線への期待感を表している。
さっそく、駅の観光案内所へ行くと、「ワオ。」。
新しい制服をシャキッと着こなしたベッピンさんが3人。
少しばかり鼻の下が伸びたかもしれない。
敦賀の駅周辺のイラストマップを頂いて、オススメの観光スポットなどをお聞きした。
そんでもって、お昼ごはんのオススメを尋ねたら、どこやらの海鮮丼か、福井の名物のソースかつ丼は、どうですかとのこと。
海鮮丼は、ひょっとしたら並ばないといけないかもしれないというので、ソースかつ丼の人気店のヨーロッパ軒さんにしようと決める。

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(敦賀駅外観)

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まずは、敦賀に行くと決めた時に、敦賀ならまずは行って見たいと思った「氣比神宮」さんへ向かっていこう。
駅からアーケードのある商店街を、マップを頼りに歩いて行く。
この時点で、もう旅気分を満喫である。
商店街や、駅の近くの賑やかなエリアには、「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」のキャラクターのモニュメントが、沢山点在している。
なんでも、敦賀港開港100周年の記念事業とのことだ。
とはいうものの、どちらも興味がないので、無視して歩いたが、アニメファンなら写真を撮りまくるだろうな。

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(モニュメントは、駅前を中心に沢山点在している)

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(駅前商店街)
商店街は、閉まっているお店も多いけれども、地方の商店街によくあるシャッター街のような感じではなく、何か明るい雰囲気があった。
駅前商店街から右に折れて本町1丁目の商店街を抜けると、氣比神宮さんがあった。
残念ながら日本三大木造大鳥居の1つである有名な鳥居は改修工事中だった。
そこを抜けて本殿にお参りをする。
参拝者は、1、2組程度で、これぐらいがパワーを頂けそうで、また気持ちが良い。
摂社末社や古社殿地などを見て回って、「長命水」という如何にも長生きが出来そうな名前の水を頂いて、氣比神宮さんを出た。

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(修復中の大鳥居)

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さて、神楽1丁目商店街、相生町商店街と歩いて、観光案内所で教えて頂いたソースかつ丼の「ヨーロッパ軒本店」さんに到着。
入口はガラス戸で覆われていて、その中にレストランの入口がある。
1階は、カウンターがあるのみで、2階に上がる。
時間が時間だから混んでいるかなと思ったら、すぐに席に案内された。

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テーブルのガラスの下にメニューが敷かれてある。
名物のソースかつ丼の他に洋食のランチメニューもあって、これもまた美味しそうである。
とはいうものの、福井県の名物がソースかつ丼であって、そのソースかつ丼の敦賀での有名店が今いるお店なら、注文はソースかつ丼の一択である。
単品でも良かったが、周りを見てミニサラダと味噌汁と漬物の付いたセットにした。
ソースかつ丼セット。1080円。
待っている間に持って来たシュウ酸のやかんのお茶が冷たくて、アッサリと渋めで美味しい。
ふとテーブルに置かれた注文票を挟んだバインダーの裏を見ると、会計はグループ全員の分でしてくれと書いてある。
個別の会計は止めて欲しいとも書いてある。
そして、気が付くとこの文言が会計のカウンターにも、他にも何か所もあって、そこまで個別会計が嫌なのかと思った。
小銭が無くなるのが理由なら、もっと用意をしておけばよいだけのことだし、会計が混雑するという理由なら、大阪じゃもっと人数が多いよと教えてあげたい。
とはいうものの、これもまた面白いと思えば面白い。

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さて、お待ちかねのソースかつ丼の登場である。
丼の蓋を開けると、「おお、カツのボリュームが良いねえ。」と思った。
中ぐらいのトンカツが3枚ドンと乗っかっている。
しかも、色合いが凡の好きな濃い色である。
その内の1枚をおもむろに取り上げて口に入れる。
肉が柔らかい。
「うん、なるほど。これが名物のソースかつ丼か。」と思いながら食べ進めると、少し気になったこともあった。
と、それを書く前に、少しばかりお断りをしておきます。
このソースかつ丼は、美味しかったです。
何故、改めて書くのかと言うと、凡なりの感想を書いたら、どうも美味しくないように受け止められるかもしれないからでありまして。
それに、嗜好は人それぞれですから、凡が感じたことでも、他の人はそうじゃないという人もいる訳で、あくまでも凡の感想を書いてみたいと思ったからであります。
まずカツの衣は薄く細かい。
それがピッタリと肉に引っ付いている。
揚げた後にソースにくぐらせて、そんでもって、ご飯の上に乗っけている。
でも、そのカツを口に入れると、何故か衣に油感がないのである。
カツの旨さは、衣にある。
そして、その衣は油で揚げているから旨いのである。
ただ、目の前のカツは、何故か油で揚げているのだけれど、油感が少ない。
ソースに浸した時に油が落ちてしまったのだろうか。
そして、衣が粉っぽいという感じがした。
衣が肉にピタッと貼りつくために何か工夫をしているのかもしれないが、食感的には、凡の好みではなかった。
下のご飯には、ソースが掛けてあるけれども、やや控えめだ。
なので、カツもご飯も、乾いた感があって、ポクポクとした食べ心地だ。
口の中が渇く感じなので、サラダと味噌汁とたくあんの付いたセットにして良かったと思った。
ソースも油も、噛んだらジュワーっというのが、安物の舌の凡の好みである。
凡は下品な味が好みなんだな。
いささか、このお店のソースかつ丼は、老舗だけあって上品な味付けだということだと思う。
でも、もう1度書いておきますが、ソースかつ丼は美味しかったです。
お店を出て、そのまま古い倉庫が並ぶところまで歩いて、旧敦賀港駅の駅舎を再現した建物に行く。
小さな建物なので、それほど見るものはない。
ただ、スタッフの人と話をしていたら、レンタサイクルもあるという。
後で、気比の松原へも行って見たいと思ってたら、歩くよりも自転車の方が良いと教えてくれた。

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(敦賀港駅を再現した建物)
それじゃ、それは後で借りることにして、気比の松原へ行く前に、「敦賀ムゼウム」に行ってみたい。
ムゼウムって何だろうと思っていたら、どうもミュージアムのことのようである。
すぐ近くにあるので行ってみる。

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(すぐ横に港が広がる。もう少し先に行くとフェリーの乗り場があるそうだ。今度はフェリーで北海道に行って見たいな。)

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(バス停もアニメのデザインだ。トイレの案内が、沢山設置されてて有り難い)

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コメント

  1. ゆけむり より:

    ヨーロッパ軒のソースカツ丼、やられた~って感じです
    実は自分もチャンスがあったら行きたいと思っていたんです
    2年前の北陸旅行の時に行くつもりでしたが、飛行機の時間の兼ね合いとかあって永平寺の近くのお店にしちゃったんです
    結果的にそこのソースカツ丼&越前そばがとても美味しかったから良かったのですが、やっぱり有名店で食べてみたいですよね!
    なるほど、やはり美味しかったですか
    衣が薄くて油感が無く柔らかく、あっ、ソースは甘さ控えめでなかったですか?
    たぶん自分が食べた店もヨーロッパ軒の味を踏襲した感じなんだと思います
    見た目も味も凡蔵さんの感想とほぼ同じでしたから
    いずれ敦賀に北陸新幹線が通るんですね
    何年先なんでしょうね
    それにしても敦賀と言ったらお魚も美味しいのではないでしょうか?
    鯖とかも美味しいのかな?

  2. 凡蔵。 より:

    ソースかつ丼は、福井だから、もしあれば食べたいなとぐらいにしか思ってなかったんです。なので、お店を考えてなかったのですが、観光案内所のお姉さんが、ピンポイントで、ここだと教えてくれました。それだけ敦賀では有名のようです。私の好みとしては、もう少し油とソースが多めの方が良いかなと思うのですが、まあ、この感想は、もう1度食べてから、再度考えてみたいです。というか、もう1回敦賀に行ったら、別の店のを食べてしまうかもしれませんが。
    それから、お姉さんのオススメのもう1つはやっぱり海鮮丼でしたし、また敦賀港の駅舎を再現した建物のスタッフさんとも話をしたのですが、やっぱり海鮮丼を勧められました。ただ、お店は違ってましたけれど。
    北陸新幹線が敦賀まで来るのは、今のところ2022年みたいですね。まだまだ先ですね。でも、生きている間には、行けそうです。と、まだまだ生きる予定の私なのであります。でも、大阪まで届くのはいつなのでしょうかね。これは、そうとう先ですよね。

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