平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(769)第20回岡本太郎現代芸術賞落選。

今年も、今日1日。
1年を振り返ろうかと思っているのですが、来年になってしまいますね。
とはいうものの、これだけは、今年の出来事として書いておきたいなと思うことがある。
「第20回岡本太郎現代芸術賞」に応募したことだ。
この公募を知ったのは、8月ぐらいだったかな。
少しばかり、その辺は、あやふやだ。
面白そうなので、応募することにしてみた。
とはいうものの、凡は、芸術的なものは、好きだけれど、その能力というか、才能がない。
普通なら、申し込まないだろうレベルだ。
とはいうもののである。
それでは、凡の好きな岡本太郎さんの主義に反する。
勿論、凡は凡、岡本太郎さんは岡本太郎さんだ。
でも、やりたいと思ったら、やったらいい。
時間もあるしね。
ということなのだけれど、何を作ったら良いのか。
何しろ、凡は、何もできないのでありますから。
そこで、考えたのが、2つある。
1つは、紙粘土で作ったオブジェだ。
そして、もう1つは、絵の上に、色のついた樹脂を流して、厚みを出したようなもの。
ということで、早速、制作に取り掛かる。
まずは、紙粘土でオブジェ作り。
勿論、作り方は、知らないので、凡流である。
これには、やっぱり芯となるものが必要だろうということで、針金をコーナンで買ってきて、骨組みを作る。
題材は、白目をイメージしていたので、目の形に針金を使って作る。
それを何個も、大小様々に作った。
そして、それを組み合わせて、1つの形に仕上げる。
いくつもの白目を組み合わせて、人間のような形に組み合わせた。
それに、紙粘土を貼り付けて本体になる。
みゆきさんをイメージしたものなので、髪の毛にあたる部分も付け加える。
出来上がったオブジェに白い下地をポスターカラーで塗って、さらに、目の縁取りを入れる。
水性のニスを塗って、土台を作ったら完成だ。
紙粘土は、軽いものを使ったが、硬い物の方が良かったかもしれない。
或いは、もっとセメントとかで、大きく作った方が、インパクトがあったかもしれないと思う。
それに、軽い紙粘土は、柔らかいので、後の仕上げに紙やすりを掛けても、モロモロと表面が崩れてしまう。
なので、表面が、デコボコになってしまった。
そとへ飛び出た白目に、みゆきさんを表す「M」の字を書き入れる。
それにしても、気持ちの悪いみゆきさんが出来上がったものだ。
そんでもって、絵の方は、これもまったく、思い付きの産物なので、上手くいくはずがないのではある。
でも、みゆきさんを描きたかった。
制作意図としては、みゆきさんがいて、見る人との間に、目に見えない空間がある。
それを、オフェリアのように、あの水の流れを、空気で表せないかと思ったのです。
まあ、そんなのは、無理な話で、とはいうものの、それが凡の表したいことだった。
それに、技法なんて、何も知らないので、東急ハンズへ行って、樹脂を買ったりして、材料を集める。
始めは、樹脂の色を、暗い青にしようと思っていた。
でも、急にファイアーダンスのイメージを重ねたくなった。
そのファイアーダンスも、明るい南国の火の色じゃなくて、業火に焼かれる地獄の火だ。
なんて、ことを考えながら始めたのですが、まずは樹脂の中に描くべきみゆきさんの絵が描けない。
自分でも、下手だなあと思う。
とはいうものの、下手だなあと思っても、これは仕方がない。
進むだけだ。
そんでもって、それに樹脂を流し込んだら、とてつもない駄作が出来上がった。
これは失敗である。
とはいうものの、応募は1人に1個しかできないので、これは没にしよう。
ということで、紙粘土のオブジェの方を花博の公園に持って行って、応募用の写真を撮る。
題名は、「白目の美しい女 M」
勿論、Mとは、みゆきさんの事だ。
そんでもって、9月の上旬に、一式を事務局へ郵送。
(作品は、1次審査が合格してから送るのですが)
凡としては、一応、作品を応募したので、満足である。
題材も、みゆきさんだしね。
そんでもって、11月の下旬ごろだったかな、「公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団」というところから、手紙が来た。
開けると、、、「あなたの作品は残念ながら今回は選外となりました。」と書かれていた。
残念。
この手紙は、11月に届いていたのですが、ちょうど、みゆきさんの夜会が始まったときで、気持ちが、それどころじゃなかったものね。
そのままにしていた。
でも、今年の出来事でもありますし、結構時間も掛かったので、ここにログとして書いておきたいなと思った次第でございます。
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記録の為、応募の時の説明文と、写真をアップしておこうと思う。
みゆきさんをイメージした作品であります。
どうぞ、笑ってやってくださいませ。
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「説明文」
人体に於いて最も不思議な器官は、白目である。
人間が物を見るという場合に、白目は全く必要のないものだ。
黒目があれば、それで事が足りる。
然るに、長い年月を経てもなお、白目は進化という流れの中で、退化をすることなく、人体に残り続けている。
それは、ダーウィンの進化論を否定する現実である。
それならば、白目は、何のために、今もなお、存在し続けているのか。
それを探る作業は、人間を知る作業でもある。
この作品は、白目の存在の意味を探る考察から生まれたもので、白目こそが神様が、人間に美しさというものを知らしめるべく作られたものであるという理屈を形にしたものです。
白目、それは無意味な美。
白目、それはインテリジェント・デザイン。
正に、白目は、人智を超えたものにより作られたものである。
この作品は、身体全体が白目の女「M」を表現しました。
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「写真」

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(白目の組み合わせ。黒目の部分は、抜いてある)

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(黄色いのは、髪のイメージ)

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(中の空間には、色紙を吊り下げてある)

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(Mは、もちろん、みゆきさんの事だ。)
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「落選の手紙の1部」

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「応募概要の一部」

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