平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(755)正真正銘ムーの旅。(2)

12月08日(木曜日)。
正真正銘ムーの旅の2日目。
昨日は、ムーチューブという夢源樹さんという企画会社のイベントだったのですが、今日もムーの旅は続いているのでありまして、今日の夜は、エンタメーテレというCSのテレビ番組の公開録画を見に行きます。
「超ムーの世界R」という番組で、昨夜の雑誌ムーの編集長と、超常現象研究家の並木伸一郎さんと、サイキック芸人のキックさん、TOCANAの編集長の角由紀子さんと、それに司会をされるのは、手相占いなどで有名な島田秀平さんの5人ですすめられる。
こっちの方は、テレビ番組の公開収録とあって、沢山の人が集まるようです。
昨夜は、凡を含めてお客さんは6名だったのですが、今日は凡の整理番号は100番を超えていた。
どんな人が集まるのか楽しみだ。
さて、その収録は夜なので、昼間は、折角だから観光にでも出かけよう。
それに、今日は、みゆきさんの夜会も休演日なので、入り待ちもない。
ということで、朝から、前回に行ってみたけれど、時間が足りなかった横須賀へ、再度、行ってみようと思う。
浅草の駅の近くのバーガーキングで朝のセットを食べて出発。
今回は、横須賀の軍港めぐりというクルーズをするつもりなので、京浜急行の汐入駅まで移動。
歩いて軍港めぐりの乗船場所まで行く。
11時の船に少し遅れてしまって、12時のクルーズのチケットを購入。
あたりをブラブラして時間を過ごす。

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(凡が乗ったのは、向かって右側の船)
さて、時間が迫って来たので、桟橋で待つ。
前の船が着いて、お客さんが降りて来たら、団体旅行のお客さんが沢山乗っていたようで、ぞろぞろと降りて来た。
これから乗るお客さんの数をみたら、船の大きさから言うとガラガラだ。
12時のクルーズで良かった。
きっぷ切りのお姉さんに聞いたら、今日は大きい方の船だとのこと。
2階が見晴らしが良いと教えてくれた。
気が付くと、そのきっぷ切りの女の子が可愛い。
見ると、船に乗り込むスタッフに女の人もいて、その子も可愛い。
なかなか、いいなあ。
船に乗り込むと、2階へ上がる。
凡は、高いところが苦手なので、どちらかというと、こういう場合、ガラス窓のついた1階に座ることが多い。
今回も、迷ったが、折角だからと2階に上がって、まだ動き出さない間に、手すりに寄って、恐怖度を確認した。
まあ、船の中央部にいれば大丈夫かと判断。
さて、いよいよ出発だ。
見晴らしを言えば、この2階は最高だ。
潮風が、冷たく、首のあたりから冷えてくる。
ジャンパーのジッパーを1番上まで上げた。

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この横須賀の軍港めぐりは、自衛隊だけでなく、アメリカ海軍の船も見ることができるのが特徴だ。
グレー色のイージス艦などを、説明を聞きながら見る。
2階にいても、この説明の放送がスピーカーから明瞭に聞こえてくる。
これは良いですね。
普通の観光船は、どうもテープが悪いのか、スピーカーが悪いのか、案内の声が聞こえないことが多い。
でも、このクルーズの説明の音声は、非常にクリアだ。
しかも、その説明が面白いのである。
説明の部分は、しっかりと説明して、ジョーダンのところは、しっかりボケる。
もう、台本が出来上がっているようで、しかもその喋りが、アナウンサー顔負けの喋りなので、全ての説明が、きっちりと理解できる。
どんな人が喋っているのだろうかと1階に降りてみると、思ったより若い感じの男性が、クルーズの制服を着てマイクを持っていた。
凡が乗ったときは、泉谷さんという案内人でしたが、楽しかったです。

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ただ、凡が以前に広島の呉港の軍艦船めぐりに行ったのですが、その時は、自衛隊だけというのもあるのでしょうが、小さい船で、もっと軍艦の近くに寄ってくれたので迫力があったのですが、横須賀の場合は、遠くから眺めるという感じで迫力は、呉には及ばないかな。
とはいうものの、2階からの潮風を感じながらのクルーズは、気持ち良くて、これは横須賀の方が、値打ちがある。
それに何より、横須賀は、案内のスピーチが素晴らしい。
呉港の場合は、自衛隊出身の方が説明されるので、軍艦に関しては詳しいけれど、喋りはそんなに上手くない。
ということで、それぞれ良いところがあるので、好きな方の参考まで。
さて、軍港めぐりも、楽しく終わって、横須賀中央駅まで戻ろうと思うが、帰り道を散策しながら、良い店があったら、お昼ごはんでも食べようと思う。
横須賀というと、海軍カレーが、有名だ。
それと、ハンバーガー。
カレーはねえ、横須賀というけれど、実際に、海軍で作っていたものじゃないし。
どちらかというと、ハンバーガーの方が、アメリカ軍があるから雰囲気じゃないかな。
ぶらぶら歩いていると、数軒のハンバーガー店があった。
その中で、何か雰囲気が良かったお店にはいる。
「レストラン ハニービー」さん。

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店内は、アメリカングラフティに出てくるような雰囲気を、日本的にした感じ。
奥に男性の方がいたが、調理は年配のお姉さんがやっていた。
天井から吊り下げられたメニュー表が、時代を感じさせる。
平日のせいか、それとランチタイムを少し過ぎていたからか、お客は、4人ぐらいだった。
ここは、戦後に米軍基地で働いていた店主が、本場の味を再現したのが売りのようです。
創業42年とのことだ。
ヨコスカネイビーバーガーセットを注文。
227gのパテのハンバーガーにポテトとドリンクが付いている。
たしか、セットで1600円ぐらい。

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ハンバーガーは、塩味のみで、ケチャップとマスタードは、好みで、自分で掛けるのがお店のやり方だ。
凡は、味が濃いのが好きだ。
なので、普通ならケチャップとマスタードを、これでもかと掛けるのですが、最初は普通に、そのまま食べてみようと、噛り付いたら、これが意外と美味しい。
パテは肉だけなのかな、そのせいで、しっかりとした歯ごたえがあるのですが、その食感と塩味がマッチして、美味しい。
途中、ケチャップも掛けてみたが、ほとんど塩味だけで食べてしまった。
凡にしては、珍しいね。
横須賀では、アメリカ人もよく見かける。
なので、ハンバーガー店もアメリカ人が多いかなと思ったが、日本人ばかりだった。
街を歩くアメリカ人を見ていると、回転すしとか、日本人が入るお店に入っていた。
それはそうかもしれないですね。
折角の日本だから、日本のお店に入りたいよね。
それに、ハンバーガーなら、基地内のレストランで、もっと安く食べられるだろう。
お昼も頂いたので、横須賀中央駅から東京へ戻る。
京急線の電車に乗り込む。
泉岳寺という駅で降りる。
ここには、駅名の通りお寺があって、赤穂四十七士の墓があるらしいのですが、あてずっぽうに歩いたものだから、見つけられずに、品川駅まで歩く。
品川って、思ったより賑やかだった。
さて、これから行く当てもない。
山手線に乗ってみる。
御徒町の駅で降りてみた。
そして、秋葉原に向かって歩く。
そして、秋葉原を散策。
とはいうものの、欲しいものも見つけられず、歩き疲れた。
一旦、ホテルに戻るのも良いかと考えたが、折角の東京だから、東京の喫茶店にでも入ってコーヒーでも飲もうかと思う。
歩き疲れたし、座りたい。
と、秋葉原の駅の前で考えていると、目の前にあるオレンジ色のネオンが見えた。
AKB48。
その横に、CAFE & SHOPとある。

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秋葉原と言えば、AKBじゃない。
凡は、AKBについては、詳しくない。
テレビで見て、可愛い子もいるなあと思うだけである。
歌も、ノリの良い曲が多くて楽しいとかね。
面白そうだから入ってみようと思うけれど、少しばかり恥ずかしい。
とはいうものの、どんなものかも体験してみたい気がする。
ということで、入ってみた。
入るとカフェは2つに分かれていて、どちらにしますかと聞かれる。
1つは、普通の喫茶店のような落ち着いた雰囲気。
見ると、人は少ない。
もう1つは、正面に大きな画面があって、AKBのビデオが流れている。
そして、赤い椅子に、ほぼ満席な感じだ。
なので、赤い椅子の方が人気だということで、そっちにする。
正面に向けられた1人掛けの椅子に案内される。
ウエイトレスは、タータンチェックのミニなのかキュロットなのかをはいていて、アイドルう風なのだけれど、半数は、それほど愛想は良くない。
でも、中には可愛い子もいたかな。
何を注文したら良いのか、解らないので、取り敢えず、限定メニューのキキララ×柏木由紀の「ゆきりん&キキララスイーツプレート」1050円とアイスラテ480円を注文。
すると、メンバーのコースターをくれた。
このコースターを、みんなは集めているようで、このカフェでもコースターを取り出しては、見せ合いなどをして楽しむようだ。

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店内は、ほぼ男性なのだけれど、凡の右隣は、10代後半の女の子だった。
向こうには、グループで来ている30歳代の女の子。
女性のファンもいるようですね。
右の奥の長い椅子には、70歳ぐらいだろうか。
頭の感じがサザエさんの波平さんのようなオッチャンが、寅さんのような背広をきて座っていて、やや、違和感を感じる。
メニューによっては、それを注文するとビデオをリクエストできるようで、そのオッチャンはリクエストして、その曲が掛かったら、両手を指揮者のように振っていた。
うん、なかなか楽しいな。
AKBは知らないけれど、目の前の画面には、可愛い子が出て来て、歌を歌うので退屈はしない。
これが、普通の喫茶店なら、コーヒーを飲んだら、手持無沙汰で、どうにも困るんだ。
本を読んだりしても良いのだけれど、何か落ち着かなく、すぐに席を立ちたくなる。
なので、今日も、もし普通の喫茶店に入っていたら、コーヒーを飲んで、30分もしたら店を出ていただろう。
そしたら、またムーの公開録画までの時間を、どこかで過ごさなきゃいけない。
なのだけれど、凡は今、AKBカフェにいる。
これは、ぼーっと、ビデオを見てれば良いので、時間調整にはもってこいだ。
そうやっていると、凡の左隣の、そうだなあ、40歳代ぐらいだろうか、男性に「気に入っている子は誰ですか。」というようなニュアンスの言葉を掛けられる。
AKBについては、よく知らないけれど、どんなところか知りたかったのお店に入ったということを答える。
そこから、いろいろ話もお聞きして、コースターのコレクションなどを見せて頂いたり、コンサートのことや、いろいろを教えて貰った。
なんでも、大阪や名古屋にも行かれているそうだ。
いいですね。
意外とね、オタクの人とか、こういうアイドルの好きな人には、気の良い人も多いんですよね。
それに、大阪や名古屋まで行くとは、なかなか、いいじゃない。
と、そこで凡は思った。
今、凡は、のんびりとビデオを見ながら、スイーツを食べて、寛いでいる。
それは、別段、AKBのファンだという訳じゃないからだ。
でも、もし、これがさ、みゆきさんのカフェがあったとしたら、どうなる。
怖いことになるよね。
「MIYUKI CAFE」。
このAKBカフェのように、正面に大きなスクリーンがあって、個別の赤い椅子がある。
お客さんは、特定のメニューを注文すると、好きな曲をリクエストできる。
メニューは、勿論、キティちゃんとコラボで、「みゆりん&キティキティのスイーツプレート」。
ケーキで出来たキティちゃんの胴体に、みゆきさんの顔がプリントされた、ホワイトチョコが刺さっている。
なかなか、味わいのあるスイーツだ。
裏メニューは、「うらみます」。
みゆきさんの好きな、力うどんに、生クリームがたっぷり乗っかっている。
どうにも、食べた人が、作った人を、♪うらみまーす♪と歌いたくなるような1品だ。
と、そんなメニューは、どうでもいい。
肝心なのは、お客だ。
みんな、みゆきさんが好きだから、もう席に座ったら、動かないよ。
じっと無言でビデオを見つめる。
朝から、晩までね。
もしも、24時間営業したら、「わしゃ、今日で1週間おるぞ。」「あたしは、2週間よ。」なんて、年配の人の会話が聞こえてくるだろう。
ずっと、椅子に座って、みゆきさんを見つめ続ける。
そして、そこで死んでゆく。
ある意味、幸せな終焉なのか。
とはいうものの、凡は、通いつめはしないな。
だって、凡は、ファンのプロにはなりたくない。
いつでも、デートをすることを夢見た、みゆきさん大好きな人間であるからね。
死ぬときは、みゆきさんの腕の中だ。
と、そんな妄想は、置いておいて、このAKBカフェだけれど、ゆっくり1人掛けの椅子で、疲れを癒すことが出来て、結果良かったのであります。
1時間弱いたのかな。
そろそろ、新宿にある、今日の収録会場へ向かおう。

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平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    横須賀軍港巡り、自分もいつかはと思っておきながらまだ行ってません
    凡蔵さんの方が早く体験されるとは、流石の行動力ですね!
    ムーチューブの公開録画、けっこう気になります
    ラジオでちょっと聞いただけなのに、話に引き込まれるような感じでしたからね
    実は自分は宇宙に関する事が大好きなんです
    なんとも言えない不思議な魅力がありますよね
    ネイビーバーガー、お値段もビッグですが、バーガーも食べごたえありそうですね
    もう10年以上前ですが、横須賀のベースにカールビンソンにまつわる仕事の件で入った事あります
    バーガーやピザが大きくて安いし、バドワイザーなんかも安いと聞いていましたが一切何も買えず食べれずでしたっけね・・・(ToT)
    AKBのカフェに突撃ですか?
    なんだか恥ずかしそうな空間ですね(^_^;)
    寅さんのような背広を着た初老の男性もですか?
    それにしても東京にはディープな世界がありますね
    秋葉原自体もう10年以上は行っていません
    凡蔵さんの方がよっぽど東京に詳しいですね

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    横須賀の軍港めぐりは、前回に来た時に、乗ってみたいなと思っていたので、それで突撃です。
    横浜でランチなんてのも考えたのですが、横須賀の方が、知らないところが多いと思ったので。
    え、そうなんですか。
    ひょっとして、ゆけむりさんも、不思議大好きだったりして。
    雑誌ムーの読者の「ムー民」の素質ありですね。
    三上編集長も、喋るの上手いですしね。
    テレビ番組の、超ムーの世界Rでも、編集長が喋ると、何か説得力があるんですよね。
    それから、ゆけむりさんは、ベースの中に入られたことがあるそうで、それは羨ましいですね。普通では入れませんからね。
    私も、ベースの中の、レストランとか行ってみたいなあ。
    それにしても、カールビンソンにまつわる仕事って、スゴイですね。
    カッコいいですね。あれって、ものすごく大きいんですよね。
    その規模が、想像できないです。
    そんでもって、AKBのカフェは、恥ずかしいですよ。
    特に入るときはね。
    でも、入って1人掛けの椅子に座ってしまえば、周りには若くない?人もいますからね。
    ゆけむりさんも、是非、1度、どうですか。

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