平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(717)キリストの墓、恐山の旅・意味不明なルートなのね。(5-1)

9月13日(火曜日)。
朝の06時50分。
ホテルのレストランに行く。
朝食が、06時50分スタートとは珍しい時間設定ですね。
料理は、入口のドアの横に並んでいる。
大きな観光旅館のような品数や豪華さはないけれども、手作り感のある、優しい感じの料理が並ぶ。
お皿に盛られているので、料理は熱々じゃない。
でも、こまめに料理も補充されて、しかも、他ではないような料理の内容だ。
マーボーナスとか、鶏を焼いたのとかね。
ふりかけ、海苔、生玉子なども揃っている。
中々に気に入りました。

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(ちょっとしたご飯のお友も充実している)
ただ、お姉さんが、昨夜とはメンバーが変わっていて、不愛想と言ってしまえば、可哀想なんだけれど、無表情で笑わないお姉さんがやっていた。
奥には調理のお姉さんが1人。
それでも、この内容で600円は、努力というよりも、昨夜の晩酌セットもそうだけれど、かなりの工夫と思いがこもっているなと思う。
お腹いっぱい頂いて、部屋に帰る。
さて、青森駅まで歩いて移動。
09時29分発の青い森鉄道で野辺地駅へ移動。
4人掛けのシートに座って横を見ると、外国人の男性と日本人の女性のカップルが乗っていた。
後で、恐山についてからお話をしたら、クアラルンプールから来ていると言う。
娘さんに会いに沖縄に来て、折角だから、外国人用のジャパンレールパスを利用して、旅をしていると言う。
素晴らしいね。
このレースパスは、29000円ぐらいで、1週間だったかな、新幹線も乗れて、乗り降り自由に日本を見て回れるそうです。
こんなチケットがあるんですね。
青い森鉄道の、青森駅から野辺地駅までは、いつものことなのか、どうなのか知らないけれど、若い女の子のCAさんが2人同乗する。
ターコイズブルーの制服にハット。
1人は、前髪を顔の両脇にタラリと2本垂らしている。
いいねえ。
きっと、この2本は、この女の子にとって、重要な意味があるんだね。
時々、指先でクルクルっと2本の髪をひねったりしている。
大切な2本。
あ、そういえば、みゆきさんも、一昨年の紅白だったかな、麦の唄を歌う時の髪形が、クルクルとカールをしていたね。
確か、前髪も2本ぐらいタラリと垂れていたような気もする。
もっと垂れてたな。
やっぱり、この2本のタラリは、重要なものなんだよね。
まあ、みゆきさんの髪形は、泉沢紀子さんがやられたのだろうけれど。
なので、みゆきさんの趣味かどうかは不明だ。

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(みゆきさんの前髪の両端タラリは、可愛いんだよね。でも、この髪型は、みゆきさんの好みなのか、ヘアメイクさんの好みなのか、知りたい)
この青い森鉄道のCAさんは、想像するに、野辺地までの区間の無人駅から乗降する人の為に、運賃の精算に乗り込んでいるのかな。
でも、ちょっと嬉しかったね。
野辺地駅、10時13分着。

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この時点でようやく気が付いたのですが、この野辺地駅までは、八戸から青い森鉄道で来ることができたのだ。
うっかりしていたというか、無知だったというか。
凡は、恐山は、青森ということで、青森は、青森駅だろうと、何も考えずに、昨夜は、八戸駅から青森駅まで移動した。
しかも、新幹線を1時間も待って、特急料金を払って、新幹線でね。
でも、それは無意味な行動だったんだ。
八戸に連泊して、次の朝、そのまま青い森鉄道で、この野辺地駅まで来ればよかったのだ。
行き当たりばったりだから、こんなことになる。
バカだ。
さて、そんな野辺地駅で、大湊線に乗り換える。
10時22分発。
1両のワンマン列車は、ほぼ満員。
それに、途中からツアーの人が、大湊線の電車を体験するためだろう、1駅の間だけ乗り込んできた。
最近、こんなプランのツアーも多い。
満員電車状態。
下北駅、11時07分着。
下北駅からは、バスで恐山に向かう。
11時15分発。
「霊場恐山行き」の行き先の電光表示にドキドキする。
バスに乗り込んだのは、凡以外に8人だった。
出発する前に、運転手が、冷水(ひやみず)というバス停にある冷水峠で、今までは、一旦バスを停めて、冷水を飲んでもらうというサービスをしてたけれども、最近、クマが出るということで、中止しているのだけれど、後で飲ましてくれなかったと言う人もいるので、どうしますかと言った。
それは、誰もが飲みたいだろう。
折角、ここまで来ているんだから。
全員一致で、飲むことにした。
ただ、運転手が、帰りのバスで、他の人に言わないでと言った。
1つ前に出たバスは、立ち寄っていないからだ。
その冷水は、山から湧き出ているのだろう、冷たい、美味しい水だった。

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(冷水峠で一息)
そして、11時58分、恐山着。

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(恐山のバス停の手前にある三途の川)

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(バス停の前の風景。パノラマで撮影のため、写真が歪んでいます)
駐車場の横に広がる宇曽利湖が静かに広がっている風景が、不思議だった。
恐山の境内には食べるところがないというので、横にあった食堂でカレーを食べる。
手作りのカレーは、優しい味だった。

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さて、いよいよ恐山である。
500円の入山料を払って中に入ると、綺麗に手入れをされた参道が本尊を安置している地蔵殿まで続く。

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(普通のお寺にこんな風車があったら怖いと思うのだけれど、全く怖くない)
怖くない。
まったく怖くない。
始めは、恐山と言うぐらいだから、おどろおどろしい空気が、辺りに立ち込めているんじゃないかと思っていた。
でも、すっきりと澄み渡った感じの空気なんだ。
意外だ。
やっぱり、来てみないと解らないものである。
境内の参道を歩いて進むと、左側に本堂がある。
そして、門をくぐると、また少し広がりを感じる境内に出る。
真ん中に参道。
そして、その右の端には宿坊がある。
はじめは、ここで泊まろうかと思っていたが、日程的に諦めた。
改装されて、意外にも綺麗な施設だそうだ。
そして、参道の左右に無料の温泉の小屋がある。
右に1棟男性用。
左に2棟女性用。
それと、宿坊の向こう側に、混浴の小屋が1棟あるそうだ。
これは、気になるけれども、宿坊の向こう側だし、どう考えたって、若い女の子はいないだろうしね。

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(男湯)

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(女湯)
そして、参道の1番奥には、本尊を安置している地蔵殿がある。
凡も、ここでお参りをした。

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(正面にある地蔵殿)

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(地蔵殿から参道までのパノラマ)
ここまでは、何とも静かで穏やかな空間の寺院である。
恐いと言うよりも、何か凛とした張り詰めた空気感がある。
静かである。
雨も降っていたので、観光客が少ないということもあるのかもしれないが、想像していたよりも、静かで清々しい。
地蔵殿の左から、恐山のもう1つの見どころである荒涼とした地肌のあらわになった広い境内に入って行く。
なだらかな山の斜面を、ゆっくりと歩いて行った。
ところどころに草木が生えているものの、その大半は灰色の石と岩が広がっている。

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(パノラマ)

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そして、至る所で、その石が積み上げられているのを見ることができる。
宇曽利湖の近くには、その名も賽の河原という場所もある。
親より早く亡くなった子供が、親のために供養の塔を建てようと小石を積む場所だそうです。
そして、いよいよ積みあがるというときに鬼がやってきてそれをこわす。
なので、また積み上げる。
これをずっと続けなければいけない場所なのだそうです。
可哀想ですよね。
でも、最終的には、お地蔵さんに助けられるらしいです。
俗信ですけれどもね。
そんな積み上げられた小石の山が、そこいらじゅうにある。
でも、積み上げたのは、大人だろうから、その積み上げた人は、どういうつもりで積み上げたのでしょうね。
まあ、子供でなくても石を積み上げても良い訳だし、亡くなった子供のために積み上げるのを手伝うという説もあるそうですが。
でも、仏教施設以外でも、例えば観光地とかでも積み上げられた石を見かける。
日本以外でも見かけたことがある。
どうも、人は石を見たら積み上げたくなるのだろうか。

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(写真を撮ったけれども、ガスは、うまく写らない)

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そして、ところどころから、ガスが噴き出している。
こんなのは、好きなんだよね。
何とか吹き出しているガスを写真に撮ろうとしたのですが、上手くは写らなかった。
後でガイドさんが説明しているのを、盗み聞きしたら、昔はもっとガスがモクモクとでていたそうです。
それでも、こんなガスは嬉しいな。
順路以外の道にも出ていたので、行ってみたが、写真には写らない。
でも、あまりガスを吸っていると、酸欠になるかもしれないので撤退。
それに、有毒なガスかもしれないし。
そんな裸の山を歩いて行くと、宇曽利湖がある。
ここが神秘的なんだ。
誰もいなかったら、怖くて堪らなかったかもしれない。

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(兎に角、静かだ)

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(水の透明度も高い)
兎に角、波がなく静かなんだ。
それにかなり広い面積の湖で、透明度も高い。
或いは、山から流れる硫黄を含んだ水のせいで、魚などの生物は生息していないのかもしれない。
なので、ただ静かに、湖は、そこに存在しているのである。
昔から、ずっと、音もたてずにいる。
あまりにも静かなので、ひょっとしたら、この水際から向こうの沖の方は、異界の世界なのではないだろうかと思う。
兎に角、この裸の灰色の山肌といい、積まれた石の山といい、ところどころにある色鮮やかな風車といい、そして、この宇曽利湖といい、周りに寺院以外何もない空間だから、大きく開いた空との組み合わせが、素晴らしい風景を作り出している。
本当に、来てよかったと思った。

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(流れている水を触ったら温かった)
さて、地蔵殿も参拝したし、山内も散策した。
なので、時間があれば入ろうと思っていた温泉に入ることにした。
温泉と言っても、ただ脱衣所と湯船があるだけだ。

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(小屋の前に貼ってあったが、ぼやけて見えない)

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小屋に入ると、先客が1人いた。
凡も、入ろうと思ったら、ものすごく熱い。
でも、せっかく来たのだからと、湯船に身を沈めたら、3秒で飛び出てしまった。
後で来た温泉に詳しい人が、湯船に手を入れて、47度ぐらいかなと言っていたけれども、兎に角、熱い。
先客も、水をドドドと流し入れている。
凡も、迷ったが、水を入れたら、少しは入れるようになった。
ただ、水でうめても、熱いお湯がずっと流れ込んでいるので、次に来た人は、また熱いお湯に入れるだろう。
源泉かけ流しだ。

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(お湯は、ただこんな穴が開けられていて、そこから外へ流れる)

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(穴から、外に流れたお湯は、そとにあるドブに流れていく)
窓があるので、お湯でのぼせそうになった体を窓からの風で冷やす。
目の前の参道では、地蔵殿に向かう人が通る。
女の子も通る。
「きゃー。」なんてね。
誰も叫ばない。
男の人も、お湯はどうですか、なんて声を掛けていく。
ここでは、みんなのんびりだ。
ただ、団体の観光客が、時折、わっと来て去っていくが、去ってしまったら、のんびりに戻る。

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(入浴中は窓を開けて換気が必要だそうだ)

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(窓から外を見ると女湯が見える。キャー。)
お湯は、なかなかの名湯であると、素人ですが、そう思った。
ただ、タオルは行く前に駅で買ったのですが、下着や服は、そのままだ。
雨に濡れて、汗をかいて、びしょぬれになった服を着るのは気持ちが悪かった。
それに、熱いから、服を着てからも、また汗をかく。
風邪を引かないようにということだけは思った。

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(夜中に、こんな裸電球で入ったら、怖いだろうね)
さて、温泉に入っても、まだ時間がある。
なので、また灰色の山と湖を1周する。
雨が、また強くなってきた。

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(トイレのある休憩所の名前が良いですよね)
※字数制限の為、ここで一旦アップ。
続きは、次のページへ書いております。
よろしければ、読んでくださいませね。

コメント

  1. ゆけむり より:

    手作り感がある朝食ビュッフェは嬉しいですね
    でも無愛想なお姉さんに変わっていたのはガッカリですね
    八戸から野辺地経由で恐山に行かれましたか
    でも、青森に行ったからこそナイスな晩酌セットで楽しい夜を過ごせたのですから、青森は青森で良かったのではないでしょうかね?
    大湊線が満員電車状態ってのは驚きますよね
    1両での運行だったのでしょうか?
    釧路~厚岸も、以外にも乗客が多くビックリしましたが、最近はローカル線ブームなのかとも思ったりしました
    恐山に行く前に冷水を飲むために停車してくれた運転手さん、これは嬉しい計らいですね!
    恐山はやはり画像で見ると不気味ですよ
    賽の河原とか三途の川とか、ちょっとドキッとしちゃいます(^_^;)
    荒涼とした大地に石が積み上げられ、そこにカラフルな風車、これはちょっと怖いなぁ・・・
    かなりインパクトがあるように感じます
    高い所は案外平気ですが、このようなシチュエーションには弱いんです
    恐山に温泉があるとは思っていませんでした
    お湯の色からしてかなり効能があるような感じですね
    硫黄の匂いはけっこうするのでしょうか?
    貴重な温泉に自分も入ってみたいです!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    朝食は、大きなホテルや、チェーン店では、出来ないような、家庭的な感じのおかずで、良かったです。
    でも、サラリーマンが多くて、お替わりを何度もする感じじゃなかったので、私も食べすぎずに済みました。
    コーヒーなどは、ご飯の後に頂きましたが。
    恐山に行くのに青森まで行ってしまったのは、これは、ホテルの晩酌セットを楽しむためと思えば、良かったですね。
    連泊したぐらいなので、ホテルも良かったです。
    何しろ値段が安いし、それなのに、便利と言うか快適でした。
    大湊線で団体旅行の人が乗ってきたのは、最近、そんなツアーが流行っているのかもしれませんね。
    メインはバスだけれど、大湊線も1駅だけ乗ったり、ちょこちょこっと、その土地の雰囲気を、バスから降りて楽しむみたいな。
    ツアーに参加している人にとっては、楽しい時間なんでしょうね。
    私も、もし、1駅でも電車に乗るツアーと、ずっとバスで目的地までのツアーだったら、1駅でも電車に乗るツアーの方を選ぶと思います。
    それから、恐山へ行く途中の冷水峠での一時停止は、これは、たぶんバス会社としてはルール違反なのかもしれません。
    クマが出るから、通過しろという会社の方針。
    でも、その辺を、適当にやってくれるところが、私の乗った運転手さんには、感謝です。
    本当にクマが出たら、大変ですけれどね。
    でも、全員が飲みたいという意見でした。

  3. 凡蔵。 より:

    恐山は、私も行く前は、ドキドキだったんです。
    おどろおどろしい雰囲気が漂っているんじゃないかとか、何かの霊に取りつかれるんじゃないかと。
    でも、実際は、意外と清々しい感じだったんです。
    私も怖がりなのですが、何ともなかったです。
    なので、霊的な怖さは、無かったのですが、私が行ったときは、曇り空というか雨で、それで山も湖も、静かに広がっている。
    そんな、自然の中にいるという怖さは、すごく感じました。
    これが、天気で、もっと観光客が沢山いたら、その怖さはなかったかもしれませんが。
    兎に角、広い自然の中で、いるのは、怖いです。
    そんでもって、温泉は、ゆけむりさんだったら、大好きな系統のお湯だと思いますよ。
    硫黄の香も、温泉だけでなく、山のそこら辺一体に漂っています。
    それに、お風呂の小屋も雰囲気がありますしね。
    ただ、メッチャ熱かったです。

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