ただいま、中島みゆきさんのコンサート一会のブログの途中でありますが、こんんなものを挟んでみたいと思います。
ということを書いているのは、大阪の中之島にある住友病院の8階なのであります。
なんでそんなところで書いているかというと、今月の2月17日から鼻の手術をするために入院しているからでありまして、実は一昨日、無事手術は終わったのであります。
そんでもって、ようやく書く余裕も出てきたという訳です。
元々、子供の頃から鼻が悪かったんです。
鼻中隔という鼻の真ん中の骨が湾曲していて、右側の鼻はほとんど通らない状態だったんですね。
だから、点鼻薬と鼻炎の飲み薬をずっと携帯していないと、不安で不安で外出できなかった。
そして、いつかは手術をしようと思っていたのですが、昔は口の中の鼻の下の裏側を切ってビローンと上に持ち上げて手術をする部位だったのです。
それって、想像するとちょっと怖い。
でも、いつからか鼻の穴から内視鏡を見ながら手術が出来るようになって、そんでもって、凡もまた退職して時間的に自由になって、いざ手術、ということになった訳なのであります。
そんでもって、昨年の10月だったか、ネットで調べて、それを専門にやっている個人開業医を見つけて、手術の予約までとったんですね。
そこは、日帰りで手術が出来るそうです。
それで、手術の予約という段階になって聞くと、昨年から言うと来年、詰まりは今年の8月だというんです。
それは、遠すぎる。
それに、8月まで待って、直前に予定が入って、また延びるなんてことになったら、どうしようもない。
そこで、今、痛風などの治療で通っている先生に紹介してもらって、ここ住友病院で手術をしてもらうことになりました。
そんでもって、今なのであります。
17日の水曜日に前泊で入院。
その日は、看護婦さんや先生から説明を聞いたりします。
そして、一昨日、いよいよ手術だったのであります。
この手術で一番悩んだのが、局部麻酔と全身麻酔。
この手術を受ける前は絶対に全身麻酔だって思ってたのですが、どうしたものか、この時に限って局部麻酔って凡の口が言っちゃったんですね。
局部麻酔と言っても意識を朦朧させる注射もするということなので、その場はそれで納得したのですが、もうそれからはネットで局部麻酔、痛いなどのキーワードで検索したり、だんだん不安が募ってまいります。
友人に聞いたら、鼻ではなかったけれども、痛くはないけれども、メスの感覚は判ったというし、かかりつけの目まいの先生も、痛いですよなんて言うし。
なので、先生にやっぱり全身麻酔に変更してとお願いしたら、日にちが無いという。
全身麻酔と局部麻酔の日にちが決まっているそうです。
そんでもって、18日。
まず、朝から絶食です。
そんでもって、11時半に手術着に着替えてトイレに行く。
いよいよである。
そんでもって、12時に意識が朦朧として寝てしまうという筋肉注射をする。
そしてベッドに横になる。
その前ぐらいに、ミニボンが到着。
「眠くなってきた。」なんて聞くんだけれど、一向に眠くならない。
この意識が混濁する筋肉注射が怖がりの凡にとっては最重要なのである。
そして、30分後2本目の筋肉注射。
20分程待って、いよいよ手術室にベッドのまま向かう。
看護婦さんからも眠くなってきたか聞かれるのですが、眠くはならない。
そして、手術室に到着。
ベッドのまま、ベルトコンベヤーみたいなもので、手術用のベッドに移動される。
手術用のベッドは小さくて、手足は見えないが、腕はベッドから出たアームのようなところに乗っける。
先生が眠くなってきたかというようなことを聞くけれども、どうも眠くはない。
眠くならないということは、しっかり手術の感触を味わうとこになるわけで、どうも怖いじゃない。
そして、胸のところでベルトで固定される。
さらに、目のところを布で覆われる。
足は、膝の下に枕を置かれて曲げた感じだ。
それで、足のふくらはぎに低周波のマッサージ機のようなものを付けられる。
意識を分散させるものなのか。
とにかく、何でもやってー。
もう、こうなったらまな板の上の鯉だ。
とはいうものの、全部前もって先生や手術室の方から聞いていた通りなんですが、それでも、やっぱり怖い。
でも、先生や手術室の担当の先生も、凡に何度も声をかけてくれる。
なので、手術の環境や安全性を考えたら局部麻酔にして良かったと言える。
気分が悪くなったりしたら、すぐに先生に伝えられる。
それに、先生の声が全部聞こえてくるので、次に何をするのかも理解できる。
メスを取ってとか指示している声が聞こえるんですね。
手術には部長先生も立ち会ってくださって、凡のことを見ながら指示を出されている。
この部屋にいるみんなが凡のために、一所懸命やってくれているのである。
こんな有難いことはあるだろうか。
何度も確認した麻酔の効きも強く、ほとんど痛みはない。
何より手術が進んでいくうちに、意識が朦朧とする筋肉注射も効いてきたのか、時折「グー。」というイビキのような音を凡は発していた。
ただ、痛みは非常に少ないけれど、感触は分かる。
軟骨を切っている感触などもね。
先生がノミでもって、骨を削っているときも、コンコンという感じの感触と凡の骨を通じて聞こえるノミの音がハッキリと分かる。
ただ、メスを使っている感触が分からなかったのが、怖がりの凡にとって、なんとも救われたのであります。
それでも、先生の声はクリアで、最後に「このぐらいの通りでどうですか。」みたいのことを言って、確認をしてくれる。
とはいうものの、確かにスッと息が出来る。
でも、その鼻のとおりを吟味している余裕はない。
とはいうものの、通っている。
やっぱり手術をして良かった。
というより、何とか無事手術が終わった。
というか、先生が無事やってくれた。
先生も、術中、何度も声を掛けてくれる。
事前の先生からの説明の時に、鼻の穴を広げて、兎に角息の通りを良くしてほしいとお願いしたら、鼻中隔湾曲症に合わせて下鼻甲介というところの骨も削ってもらえることになった。
1時に手術室に入って、3時には部屋に戻ってこれると聞いていたのですが、少し長引いて、部屋に戻ったのは3時半だった。
その日は、夕方も絶食して、他は何もすることはなかった。
ただ鼻血が出て止まらない。
綿球という、文字通り綿を丸めたものを鼻の穴に詰めるのだけれども、何度も何度も取り替えなくちゃいけない。
先生の説明の時に、一番気になったのが、鞍鼻という鼻の真ん中が凹んでしまう後遺症なのですが、これも大丈夫だったようです。
そんな念願の手術が叶って、凡は今住友病院の8階にいる。
その部屋は4人部屋なのですが、十分に広く。
ちょうど窓際である。
はじめは怖いから窓側は嫌だなと思っていたのですが、窓ガラスの向こう側に出られない狭いベランダもあり、凡のベッドの横のスペースも十分あり、これはこれで良かった。
8階からの夜景をみながら食事をするなんて、手術が終わってしまえば、何か旅行にでも来ているようである。
そういえば、凡の両親が入院していたのは、城東区にある古い病院だった。
ベッドのスペースも狭くて、どれもこれもが古い。
なので、入院していて気が滅入る。
こんな快適な病室にいて、凡の両親にもこんな病院に入れてあげたかったな、なんてしみじみしてしまった。
とはいうものの、あの時はあの病院でしか選択肢はなかったのではあります。
それに、病院が快適ななんて言っても、それはあくまでも病院。
こんなところにいる訳にはいかない。
それに、快適だなんて言っているのは、凡のように快復が見えている人のいうことであって、重篤な病気の方にとっては、凡の今書いている発言は無神経な事極まりないのであります。
凡の病室にも重い病気の方が入院している。
知らない人ではありますが、早い回復を祈るばかりです。
そうだ、凡の父親は入院していても、しきりに自宅に帰りたがっていたなあと思うと、無理してでもそうさせてあげたら良かったなと後悔もしてしまう。
入院してみると気持ちがわかる。
なんて、ネガティブなことばかりが頭に浮かぶのも病院のせいかもしれない。
とはいうものの、今回お世話になった先生には、こころから感謝です。
この後は、回復を待って、1週間ぐらいで退院の予定であります。
それにしても、鼻の穴にはガーゼが目一杯詰まっているのですが、鼻が詰まると、食事が飲み込みにくいということを今回知りました。
そういえば、以前のブログで、みゆきさんの口について書いた事がある。
良かったら、みゆきさんのそして一般的な口という器官についての考察を書いていますので、読んでみてね。
今、読み返すと、昔のブログの方が面白い事書いてるね。
そのブログで、口という器官は、もっと穴が沢山あった方が理屈に合うというような事を書いた。
歌う口、呼吸をする口、食べる為の口、そしてキッスをする為の口。
今回、鼻の穴にガーゼが詰められて鼻で息が出来ない状態で食事をすると、改めてその理屈が正しいと再確認した。
つまり、物を食べる時は呼吸が出来ないということだ。
なので、物を口に入れては、口で呼吸をして、そして続きの口の中の物を噛む、そんでもって、また口で呼吸をして、そりで口の中の物を飲み込む。
そんな具合で、食べるだけでも、息が上がる。
それに、鼻が詰まっているから、飲み込んだときに、鼻から空気が逃げないので、鼻の詰め物のガーゼが邪魔するので、口の中の
空気が耳の方にいちいちツーンと移動して気持ちが悪い。
やっぱり人間に口は4つ必要だったんだ。
ということで、今は手術をして2日目。
まだ痛みと出血はあるが、後は時間にまかせるしかない。
(昨日の晩御飯。今回は普通食なので、美味しい。また、料理の選択も2つから出来る。)
(今日の朝食。給食みたい。とはいうものの、これは悪い意味ではなくて、凡は給食大好きだったので良い意味なんです。それを皆んなに出してくれるんだから、有難いなと思う。)
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