平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(565)あいらぶゆー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(212)

1月7日。
正午5秒前。
凡は、アイフォンを手に身構える。
色んな所で申し込んだけれども当選しなかったフェスティバルホールのみゆきさんのコンサート一会。
今となっては、当たらなかったのは仕方がない。
そして、今日が当日券の発売日である。
大阪である。
すぐそこに、みゆきさんがいる。
会いたい。
それに何と言っても凡は仕事を辞めて時間だけはある。
すぐそこにみゆきさんがいるのに、何もしないでいるなんてことは、これはもう地獄だ。
そして、12時である。
凡はアイフォンと固定電話。
そしてミニボンにも協力してもらって、アイフォンをもう1台。
合計3台の電話で何度も何度も電話を掛けるのだけれど、NTTの無情なアナウンスが流れるばかりである。
どうも、NTTの回線の制御がかかってしまってお目当てのローチケの番号にも到達しないんだな。
何度も何度も掛けるが、つながらない。
ミニボンが根を上げて凡に言った。
「60回掛けてつながらなかったら、もう止めてもいい?」
これは仕方がないよね。
凡の為に電話を掛けてくれたけれど、つながらないんだもの。
勿論、いいよと答えたが、往生際の悪い凡は、最後まで掛け続けたのであります。
凡も100回ぐらいリダイアルしたころだろうか、やっとつながったと思ったら、予約枚数終了のアナウンスだったのであります。
無情なり。
内田百閒さんの言葉「やむを得なければ、すなわち仕方がない。」を呟いた。
フェスティバルホールの公演は、また明日もある。
でも、こんなじゃ取れる気がしない。
仕方がない。
仕方がない。
もう、こうなったら呪文のように呟いて、気持ちを紛らわせるしかない。
それにしても、思うんだ。
みゆきさんって、みんなに愛されてるんだなあってね。
ヤキモチなんてやいているんじゃないけれど、行ける人がだただたウラヤマシイ。
そんでもって、まあ仕方がないんだから、諦めることにした。
そんでもって、諦めた凡は京阪電車に乗り、淀屋橋に向かう。
凡の住んでいる門真市から淀屋橋までは1本である。
何しろ仕事を辞めたものだから、時間はある。
そんでもって、淀屋橋で降りたなら、少し散歩がてらにブラブラと歩くと、あれま、何故かフェスティバルホールの前に来てしまった。
3時ぐらいだったかな。
もうフェスティバルホールの赤いカーペットの階段を上がった入り口には20名ぐらいだろうか並んで待っている人がいた。
たぶん先着でCDを買ってサインを貰おうという人たちだろう。
「おめでどう。良かったね、チケット当たって。」
偶然にもブラブラと歩いていたらフェスティバルホールに来てしまったものの、これ以上いても仕方がない。
なのでラーメンでも食べて帰ることにしよう。
そんでもって、帰り際にみゆきさんの公演の案内板をアイフォンでパチリ。
どこまでも、未練たらたらの凡ではあるのでありました。

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キタでラーメンを食べて、ブラブラと帰り道を歩いていると、あれま、何故かまたフェスティバルホールの前に来ている。
まあ、それは帰り道だからね。
ホールのビルを見上げてポツリつぶやく。「仕方がないか。」
それにしてもである。
ここで凡の想像力が働いてしまうのである。
凡が今立っているホールの横の道路から、直線にして100メートルだろうか。
いや、もうちょっとあるな、150メーターか。
物質というものを無視するなら、このビルの壁を無視するなら、その先にみゆきさんがいる。
もし凡の眼がエックス線を発することができるなら、凡はこのビルを通り透かして、ビルの中の会場の控室のみゆきさんを見ることができるのである。
スカーっと透け透けで見えるんだ。
ビルの壁もスケスケなら、みゆきさんもスケスケだ。
「キャー、エッチ。」
なんてね、凡はどうしてもこのフレーズを入れたくなるのね。
ただ、100メーターも離れていたら、たとえエックス線でも遠すぎるか。
エックス線プラス双眼鏡も必要だ。
ただ、距離的には近いんだよね。
近いんだけれど、会えない。
とはいうものの、みゆきさんはそんな気持ちで立ち尽くしている凡の存在なんて知る由もない。
近距離不恋愛。
仕方がない。
仕方ないから、家へ帰ろう。
そんでもって、家に帰る途中に、きな粉の団子を買った。
凡はきな粉が好きなんだな。
なんて、そんな凡のプチ情報なんていらないよね。
そして、このブログを書いている。
今頃は、みゆきさん歌ってんだな。
でも、仕方がないのであります。

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