平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(542)結婚記念日のプレゼント。そしてみゆきさんへのプレゼント。

10月の4日のことであります。
凡は京阪電車を降りてミニボンに帰るコールをいれた。
すると、今晩のメニューはしゃぶしゃぶだと言う。
しかもワインも買ってあると言う。
それは御馳走である。
まずはビールがすすむだろう。
500ミリを2本転がしてからワインという段取りを考えつつ、アイフォンでみゆきさんの「木曜の夜」を聞きながら夜道を歩く。
後ろからすごい勢いで凡の横をかすめて行った自転車の風が、腕の産毛に遠い冬の予感を感じさせる。
そして帰宅する。
ドアを開けるとミニボンが言った。
「今日は結婚記念日やで。」
凡はそれを聞いた瞬間「あーっ。」と言った。
まったくもって忘れていた。
いや、結婚記念日が10月4日であるという事実は覚えている。
しかし、今日がその日であるという実感はなかったのである。
そして、凡は「あーっ。」と叫んだあとは、「忘れてた。」と言って、何もなかったように靴を脱いでテレビのある部屋に行った。
ミニボンも別に普段とは変わらない。
こんな時、凡はミニボンがO型であることを良かったと思うのである。
凡は記念日なるものにはほとんど興味が無い。
そしてミニボンも取り立てて記念日に何かをしようとは思わないようである。
なので結婚記念日といえどもプレゼントもないし、普段通りの日なのであります。
唯一、晩御飯がしゃぶしゃぶと豪華になることぐらいだろうか。
しかるに世の中には結婚記念日や誕生日、クリスマス、ホワイトデー、などを特別な日と決めつけて、何やら高級な物品を要求する女性が存在すると言う。
しかも、それをただ貰うのではなくて、サプライズという演出を期待している女性も多いと言う。
怖い。
いや、怖いと言うより無意味だ。
オネダリだったら、まだいい。
「ねえ、これ欲しいの。買ってぇーん。」なんて言われても、それはそれで要求されていることと、凡がそれを買うかどうかという判断に矛盾が無い。
極めてスッキリしている。
しかるに、プレゼントというのは贈る側が贈られる人のことを考えて買うなどして調達しなければならない。
これはかなりの人間観察力と熟練の技が必要となる。
そもそも貰う女性も欲しいものを相手に任せてしまっていいのだろうか。
しかも、それが気に入らないものだったらどうなんだ。
凡の目の前にサラサラロングヘアーの白いニットのワンピースの笑うと可愛いかたえくぼの20歳ぐらいの上品なそれでいて少し色っぽい女の子がいたらどうだ。
凡はあっさりと恋してしまうだろう。
そしてその女の子が、記念日にプレゼントを要求する女性だったらどうだ。
凡は気に入られるためにプレゼント探しに奔走するだろう。
でも、何を贈ったらいいのか解らない。
食料品であるのか。
食料品なら、、、お惣菜はいくら凡でも買わないだろう。
消費期限があるから腐ってしまう。
では、ケーキやクッキーなのか。
いや、もっと高価なものを期待している筈だ。
では、衣料品であるのか。
とはいうものの、凡はサイズを知らない。
それに服こそ好みもあり、センスも必要だ。
それにプレゼントの服にイオンはないだろう。
やっぱりブランド品になるのか。
では、雑貨類であるのか。
バッグであるのか。
宝石であるのか。
一体女性の欲しいものは何なんだ。
そう考えていくと、いくら考えて贈り物をしても、それが女性に気に入られずに終わってしまうことが想像に易く、凡の奔走は徒労に終わることになる。
女性にしたって気に入らない物でも一応は「きゃー、可愛い。」などと愛想をしなきゃいけないだろう。
どっちにしたって、お互いに無意味な行為である。
それでも、プレゼントが欲しいと言う女性には、もういっそのこと現金にすべきである。
そうすれば凡の徒労も必要ないし、女性の期待にもこたえられる。
万事目出度しというものである。
とはいうものの、凡に1番ないのが現金であることが問題なのであります。
そういえば、みゆきさんは記念日にプレゼントが欲しい女性なんだろうか。
凡は勝手に誕生日とかクリスマスにプレゼントをなみふく宛てに贈った。
宝石の石鹸は綺麗だから贈った。
オリジナルのTシャツは凡のデザインだ。
オリジナルスタンプは、これもオリジナル。
そういえば、鉛筆がオリジナルの始まりだったか。
そんなものを、なみふくのみゆきさん宛てに勝手に贈った。
でも、それは凡がみゆきさんにまだ巡り合えていないから出来るものである。
もし、凡とみゆきさんが知り合うことができたなら、凡はプレゼントなんて贈ることができないだろう。
みゆきさんの事を考えると、あれやこれや悩みすぎて狂ってしまう。
では現金かというと、みゆきさんはお金持ちだからいらないだろう。
でも、出会う前の今からこれは慎重に考えておかなければならない問題だろう。
出会ってからみゆきさんに何をプレゼントするか考えていたのでは時間が掛かり過ぎる。
じゃ、何を贈るか。
食料品なのか。
、、、お惣菜か?
そうだ、デパ地下でコロッケや焼き鳥なんかを買ってプレゼントするのもいいなあ。
みゆきさんなら笑ってくれるかも。
まあ、そんなことはないだろうね。
じゃ、一体何がいいだろうね。
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