平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(412)別府の旅で、いい湯だな(3)杉乃井ホテルのバイキング

杉乃井ホテルのHANA館のバイキング会場にやってきた。
すぎのいホール「ひかり」
本館の会場シーズは、もともとバイキング会場として作られているようなのでですが、ここ杉乃井ホール「ひかり」は、宴会などが出来る多目的な会場にテーブルが配置されている。
大きな宴会の時に使用するテーブルに掛けられた、えんじ色のビニールのテーブルクロスが、すこし安っぽくもあり、団体旅行のツアー用の会場のようでもあり、それはそれで雰囲気は旅気分でもある。

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受付を済ませると、係りの人が席に案内してくれる。
凡が案内されたのは長方形の6人掛けのテーブルだ。
ゆったりとしている。
会場を見ると、その他にも5人掛けの丸テーブルと、2人掛けの丸テーブルがある。
凡の隣の、そのまた隣の席を見ると、年配の夫婦が2人掛けのテーブルに座っていた。
2人掛けのテーブルと言っても、バイキングのお皿を並べるには、少しばかり狭い。
たぶん5時台の混んでいる時間に来られたのだろう。
窮屈そうに座っている姿を見て、そして凡が6人掛けのテーブルであることを考えると少しばかり気の毒になる。
やはり5時ではなく、1時間ほど遅めに来たのが良かったのだろうか。
テーブルの上を見ると、本館ではあった会場の料理の地図がない。
上等なバイキングなのにね。
さて、これからが今回の旅の目的のバイキングである。
まず、急いで料理を取りに行きたいところだが、テーブルに座って目を瞑った。
そして、周りの音に耳を傾ける。
子供たちのはしゃぐ声、少し酔いの回ったおっちゃんの大きな声の会話、年配のおばさんの笑い声、それらの音が食器の触れ合う音や、係りの人の呼び込みの声に交じって、如何にも楽しそうである。
さらに周囲の音に集中していると、1瞬それらの音が消える瞬間がある。
すると、無音の世界から食材の声が聞えてくるのである。
新鮮な刺身からは海の波音、とり天からは山里の朝の小鳥のさえずり、フォアグラからは遠くフランスの片田舎の恋人たちの愛のささやき。
それらの音が会場に、静かに響いている。
こころやすらぐメロディだ。
さらに深く深く集中すると、それらの音も消えてしまって、とてつもない静寂が訪れる。
「悟った。」
そう思った。
これが悟りの境地というものだろうか。
するとどうだ。
まばゆいばかりの光が凡を包む。
「あ、観音様だ。」
観音様の光が凡を優しく包む。
よく見るとその姿はみゆきさんそのものじゃないか。
「美雪観音。」
やっぱりみゆきさんは、観音様だったんだね。
もう、みゆき観音様に甘えちゃおう。
みゆき観音様のお膝にすりすり膝枕ーーー。
「しもた。」
涅槃の世界に浸っている場合じゃない。
凡もみゆきさんも、まだ生きているのだ。
この俗世界に生きている。
折角、この俗極まりない世界に生まれたのだから、この生を、この欲を、せいぜい楽しまなきゃいけません。
とりあえずは、食欲である。
目を開けると、案内してくれたお姉さんが、飲み物を聞いてくれる。
飲み放題が1800円なのだけれど、グループ全員が頼まなきゃいけないそうだ。
でも、アルコール飲み放題とソフトドリンク飲み放題の組み合わせでも良いということで、凡だけ飲み放題を注文。
制限時間は、あるようなのだけれど、セルフで追加を取りにいくスタイルなので、やっぱり無制限ともいえる。
さて、おもむろに立ち上がって、会場を1周した。
「少しく奇妙だ。」
高級なメニューもあるのだけれど、種類がやや少なく、喜んでいいのか、ガッカリしていいのか判然としない。
まずは、おかずを見ながら、本館のバイキングのシーズと、HANA館のひかりの比較をしてみる。
まず、ステーキだ。
これは本館でもあった。
ひかりでも、焼き立てのステーキをお皿に盛って渡してくれるのだけれど、3切れだった。
なので、お姉さんに「もっと乗せて下さい。」と言うと、笑顔でまた3枚乗っけてくれた。
これは、合格だ。
凡がバイキングを評価する目安に「好きなものを好きなだけ、気兼ねなしに。」というのがある。
ステーキも、気兼ねすることなく沢山盛ってもらえるのは、これは合格であります。
さて、会場を見るととり天などの名物料理が並んでいて、これもいい。
ひかりだけで提供される焼き蟹も、これもいい。
刺身はというと、本館では刺身用の皿に、大根のケンも用意してあって、姿良く盛り付けが出来る。
HANA館はというと、大根のケンは無かった。
でも、紅たでが置いてあったのは、これは中々ではある。
そして、エビチリや、チキンの中華風や、その他の料理もあるのだけれど、どれにもキノコが入っていたので、キノコが食べられないミニボンには、ほとんど食べるものが無く、ステーキととり天ばかり食べることになったようである。
もう少し食材にバラエティがあっても良かったか。
それよりも、凡が感じたのは料理の種類が、本館よりも少ないという事だ。
まず、麻婆豆腐やスパゲティなどの、誰もが食べられるメニュウが無い。
それに、これはやっぱり本館が良かったと思う部分のなのですが、本館にはあったセロリと貝柱の和え物やスモークサーモン、蒸し鶏といった前菜が無いのである。
前菜と言うものは、何も食事の最初に食べるだけのものじゃない。
寧ろ凡にとっては食事の最後に食べる重要なおかずだ。
少しばかりお腹が満ちてきて、そんな時にお酒のお伴として食べるには最高のおかずなのであります。
それも、ちょっと凝ったものだと尚更いい。
それが、本館にはあったのだけれど、上等な筈のHANA館にはない。
そして、HANA館に変更したときから気になっていた。
フォアグラ丼だ。
お汁を入れる小さなお椀に、ご飯を入れてフォアグラを乗っけてくれるのだけれど、ご飯の量を聞いてくれるのは、これは、なかなかいい。
でも、別府でフォアグラ丼は必要なのだろうか。
そして、それらのことを全体的に考えるとどうなんだろう。
やっぱり「少しく奇妙だ。」と思う。
一般的な料理や、前菜などの凝ったものが少なく、フォアグラ丼や焼き蟹などの、小市民が聞いたら喜びそうな料理をメインに置いている。
高級な食材の名前を聞いただけで喜ぶような、いわゆる貧乏人には、ウケル内容なのかもしれない。
凡も貧乏人の面目躍如で、レストランに入る前は、フォアグラ丼と聞いて楽しみにしていた。
でも、1つひとつのバイキングの料理を、とことん食べつくすぞというような、貧乏人よりも、さらにタチの悪い凡にとっては、的外れとも思える内容である。
ただ、入り口にある「中津港直送朝獲れコーナー」は、面白い企画だと思った。
このコーナーだけは、料理1品に100円の追加料金がいる。
でも、新鮮な魚をその場で調理してくれて席まで運んでくれるのだ。
海鮮丼や、魚のムニエルやソテーなど、地元で獲れた魚を食べられるのはいい。
しかも、有料なので空いている。
凡も、試しに鯛のバターソテーを頼んだけれども、作り立てを持って来てくれて、やっぱり美味しかった。
もっと頼めば良かったと思う。
さて、いよいよバイキング大好きな凡の、杉乃井ホテルの本館のレストラン・シーズと、HANA館のすぎのいホール・ひかりのバイキングの勝負だけれども、本館のシーズに軍配を上げよう。
上等なバイキングを期待したのであるけれども、上等なフォアグラ丼などもあるにはあるけれども、品数やバイキングの食べる流れを考えていないところは、マイナスだ。
総合的には、数段本館のバイキングの方が楽しい。
とはいうものの、6時に会場に入ったのですが、9時近くまでゆっくりと食事をして、それはそれで大満足で会場を出たのであります。

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(フォアグラ丼とうな丼)

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(100円いるけれども、これは良かった。)

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(100円で頼んだタイのソテー。1切れ食べてしまってパチリ)

前回行ったときの、シーズのバイキングの内容も、もしよければ見てくださいね。

コメント

  1. 散散歩歩。(165)平凡蔵。杉乃井ホテルのバイキングを絶賛する。

    夕食のバイキング会場である本館の地下の「シーズ」に行くと、既に沢山のお客さんが食事を楽しんでいた。
    凡も負けてはいられません。

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