平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(411)別府の旅で、いい湯だな。(2)杉乃井ホテル

送迎バスで杉乃井ホテルに着く。
入り口を入ってフロントでチェックインをしようとすると、ドアボーイなのだろうか、係りの外国の男性が近づいてきて名前を聞かれた。
そして、良かったら本館じゃなくHANA館に変更できますというのである。
凡としては前回に本館に泊まって、それが良かったので今回も本館の和洋室を指定して予約した。
でも、係りの男性によるとHANA館の方が新しいという。
そして部屋の広さも同じだとういう。
ここで凡の損得勘定が働く。
本館とHANA館では、食事のバイキングの会場が違うのである。
本館に宿泊するとバイキングレストラン・シーズというところで食べる。
HANA館に宿泊すると、すぎのいホール・ひかりだ。
前回は本館のシーズで食事をした。
品数も多くて、すごく良かった。
でも、出発前に杉乃井ホテルのホームページで見た時に、「焼き蟹、フォアグラ丼は、すぎのいホール「ひかり」のみの提供でございます。」と書かれていたのです。
ということは、どう考えたってHANA館のバイキングの方が上等の内容だということが推測される。
だって、フォアグラ丼なんだもの。
ひょっとした食事をするのにもドレスコードがあるのかもしれない。
男性はスーツ着用。
それなら、シャンパンでスタートするのもいいなあ。
ふと横のテーブルを見ると、白いスパンコールのドレスを着た上品な娘さんがいる。
食事が終わったら、ダンスにでも誘うべきなのか。
温泉で温まったせいか少し頬が上気している。
シャンパングラスを少し持ち上げて挨拶を交わそう。
ダンスのお伴ぐらいならミニボンも許してくれるかもしれない。
HANA館の食事はそんな雰囲気であることが想像できる。
だって、HANAって、如何にも洒落たネーミングだ。
それに、フォアグラだものね。
フォアグラ。
とはいうものの、丼がついている。
フォアグラ丼。
やや中途半端。
高級なの?庶民的なの?
そういえば、食事も浴衣とスリッパでいいという。
やっぱり庶民的なのか。
娘さんとダンスの夢は持たない方がよさそうだ。
それでもHANA館は泊まったことがないので、1度泊まってみるのもいい。
イメージとしてはHANA館の方が上等だ。
なので、HANA館への変更を了解した。
フロントでチェックインをすると、お姉さんが館内の説明をしてくれるのだけれど、前回行った時にはお風呂へはタオルを持っていかなくてもいいということを教えてくれた。
でも、今回はその案内はなかったのです。
すごく、すごく些細なことですが、この辺が嬉しい配慮なんですけれども、これは人によって違うのでしょうか。
前回、ここが良かったと書いただけに、もしこれから行かれる方が見られたら参考になるように、こんな些細なことも書かなきゃね。
もしお時間がおありでしたら、前回の一昨年に杉乃井ホテルに行ったブログを書いていますので、これから行かれる方はバイキングの内容とか、参考にしてくださいね。本館とこれから報告するHANA館のバイキングは、かなり違いましたよ。
そんでもって、バイキングの時間を聞かれる。
5時スタートなのだけれど、5時台、6時台は混んでいるという。
なので7時台はどうですかというのです。
バイキングの終了が9時なのでありまして、それじゃ2時間しかない。
街中のバイキングで2時間ならそれもいい。
でも、旅行に来てゆっくりと食事をしようとうのに2時間で追い出されるのは、のんびりと座っていられない。
それに5時からバイキングへ行こうと考えていたので3時の送迎バスにしたのでありまして、今から7時じゃ時間を持て余す。
と思ったのですが、ミニボンが混んでるんだったら7時でいいんじゃないかというので、フロントの言う7時スタートにした。
部屋に案内されると、そうなんだという感じだ。
これは期待が大きすぎたのね。
前回に泊まった時の印象が良すぎたからかもしれないけれど、新しい筈のHANA館は、どうも前回泊まった本館より、古い感じがするのではありました。

画像

でも、素敵なお部屋なので、和室にごろりと寝転がった。
やっぱり畳の部屋はいいですね。
さて、名物の棚湯にでも行きましょうか。
まだ明るいうちの露天風呂ほど贅沢なものはない。
眼下に広がる別府の街並みを眺めながらお湯に浸かっていると、まだ冷たい空気が頬を通り過ぎて気持ちがいい。
1時間たっぷり楽しんでお風呂を出た。
やっぱり棚湯は楽しいね。
お土産屋さんを覗いたり、ぶらぶらしながら、それでも時間があるので部屋へもどることにする。
そして、部屋でごろごろとしてみようとはするものの、どうも時間を持て余す。
それに、やっぱり7時というのは、忙しすぎるだろう。
そんなことを考えていると、凡の頭の中では、すぎのいホール「ひかり」の光景が浮かんでくる。
浴衣の裾をはだけさせて、必死でフォアグラ丼に群がるおばちゃん達。
温泉に入って、髪はまだ乾いてなくてベチョベチョだ。
「うち、これぎょーさん食べたろ。」
トレーにいくつもフォアグラ丼をのせるおばちゃん。
「そしたら、うちは焼き蟹ぎょーさん食べたろ。」
トレーに焼きガニを山盛りのせるおばちゃん。
「そんな食べたら、あんた太るで。」
「それは、あんたや。」
「いや、うちは食べてもふとれへんねん。」
「うちも、そうや。70キロあるけどな。」
「あははは。うちも、70キロや。」
「あははは。」
「あははは。」
、、、、そんな可笑しい話じゃない。
あー。
もう、おばちゃんに全部食べられちゃう。
そんな幻想に悩まさ始めたので、やっぱり
7時と言ったものの、6時に会場に行くことにした。
別にちゃんとした予約でもないので、たぶん6時でも入れてくれるだろう。
それでは、上等なHANA館のバイキングへ、いざ出陣!

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